丸 山 良 平(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
幼稚園と保育所における実践の映像資料を提供し,乳幼児の生活の実態と保育者の指導法の具体的な理解を図った。教材作成と実践計画の立案,そして実践という一連の作業の実行を通して実践力の育成を図った。各授業において核となる課題と試験の評価基準を明示することで達成目標を明らかにして評価した。
【観点2】教育の達成状況
学部卒業生のほとんどが,公立保育士採用試験に合格した状況から,幼児教育における専門的知識と技能,そして高い実践力を習得し,同時に指導者となる意欲も高まったと判断する。 
研究指導
【観点1】学部
教育実践を観察して収集した資料を事例にまとめて分析,考察し,研究推進能力の向上を図った。パネルシアターの作成と実演などを行って保育実践スキルの習得を図り,教育実践力の向上をめざした。
【観点2】大学院
最新の研究成果を取り上げて文献研究を行い,その成果を口頭発表と討論によって思考力とコミュニケーション力の増進,および研究推進能力の向上を図った。研究計画の立案と観察資料の処理,論文作成を指導した。
その他の教育活動
・ 教育実習における学生指導:学部2年生の幼稚園実習,学部2年生の幼稚園専修実習園,学部2年生の保育実習T及びU,学部4年生の保育実習Vにおける実習先である幼稚園,保育所,児童福祉施設に伺って,実習指導教員と面談を行った後,学生に対して指導を行った。
・ 附属学校園における指導・助言
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教育実践を意識し内容を精選している。多様な実践場面を映像資料で示して学習と研究の動機を高かめ,資料の内容を理論的に裏付けて解説している。あらゆる場面で学生と教員は対等に率直に意見を交わせるので学生の学習と研究に対する意欲は非常に高い。今後は,附属幼稚園の教諭との連携を図り,より多面的な視点からの考察を試みたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
業】(1)平成26年3月:幼稚園教諭・保育所保育士の転機の語りにおける自己形成プロセス(共著),上越教育大学研究プロジェクト報告書
学会活動への参加状況
(1)平成26年3月21日〜平成26年3月23日:日本発達心理学会第25回大会, (2)平成25年8月17日〜平成25年8月19日:日本教育心理学会第55回総会, (3)平成25年5月11日〜平成25年5月12日:日本保育学会第66回大会
◎特色・強調点等
乳幼児の遊びと仲間関係に関する研究をさらに発展させ,乳幼児の遊びの指導法の実践研究として推進できた。幼稚園と保育所における教育・保育実践を観察によって捉えて分析し,実践的な研究成果をあげた。それにより筆者と観察園の教員,保育者との協力,信頼関係の構築が促進され,筆者の所属する本学の評価も高めるのにも貢献している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年8月7日:糸魚川市立青海幼稚園研修会講師
(2)平成25年7月31日:糸魚川市立田沢幼稚園研修会講師
(3)上越市民懇談会委員
(4)みつばち保育園,みつばち第二保育園保育アドバイザー及び苦情解決第三者委員会委員
◎社会への寄与等
上越市市民生活部が組織した市民懇談会の委員長を務め,市民への質問紙の作成,実施,分析と集計を統括した。幼稚園2園の研修会において講師をつとめ指導と講演を行い,参加教員から好評を得た。