茨 木 智 志(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
受講生の学習や研究の状況に応じた展開に留意し,受講生各自が自己の達成が自覚できるような発表等の方法に取り組んだ。
【観点2】教育の達成状況
特に実習前後において社会科教師の役割の自覚を促す指導を継続したことが教員志望の維持に貢献したと考える。
研究指導
【観点1】学部
学部生に対しては,歴史教育の素材や理論,教育実践に関わる初歩的な文献の講読から始め,各自の研究の方向に応じた指導を継続しつつ,授業開発の理論と実践の成果をまとめさせた。
【観点2】大学院
大学院生に対しては,各自の研究状況に応じた歴史教育,歴史研究の理論と実践に関わる文献の講読を継続させると同時に,歴史教育の諸資料の収集,整理,考察などの活用を求めて専門的な研究を実現するための能力育成に努めた。
その他の教育活動
・ 上越教育大学附属小学校研究会の研究協力者
◎特色ある点及び今後の検討課題等
受講生の社会科教師としての能力向上に努めるとともに,受講生が自己の達成を自覚できるような手立ての工夫を継続した。そのため,発表や意見交換の機会を可能な限り増やした。一方で,授業開発の能力にとどまらない社会科教育研究の意識を持った教師の育成は,引き続き課題となっている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成25年12月:CIE史料に残された「世界史」教科書の英語原稿について―1950年実施の「世界史」教科書検定の経緯に対する検討―,歴史教育史研究会,11号,pp.64-79
業】(1)平成26年3月:対馬が対馬で表現した対馬の歴史(単著),社会科研究紀要
学会活動への参加状況
(1)平成25年11月9日〜平成25年11月10日:全国社会科教育学会研究大会, (2)平成25年10月26日〜平成25年10月27日:日本社会科教育学会研究大会, (3)平成25年10月19日:上越教育大学社会科教育学会研究大会, (4)平成25年5月18日:日本モンゴル学会春季研究大会, (5)中等社会科教育学会評議員, (6)総合歴史教育研究会委員, (7)日本社会科教育学会評議員, (8)全国社会科教育学会理事, (9)上越教育大学社会科教育学会幹事
◎特色・強調点等
社会科教育の基礎研究を進めるとともに,研究会等での研究者・現場教員間での相互の交流の促進に尽力した。また,歴史教育史に関わる研究誌の発行を継続した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年8月21日:教員免許状更新講習(上越教育大学)
(2)平成25年8月:新潟県社会科教育研究会全国巡検指導者
(3)大潟町小学校研究協力者(新潟県小学校教育研究会)
◎社会への寄与等
附属学校,地域の学校での社会科教育研究に協力者・指導者として社会科授業改善に貢献することができた。また,地域の社会科教育研究会に積極的に参加し,上越の社会科向上に努めた。特に全国巡検に指導者として参画した成果は,当該研究会の紀要で報告されている。