吉 澤 千 夏(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
大学院開講科目「児童学特論」や学部開講科目「保育学実習」では,演習的な活動を取り入れ,学生自らが自分の学びを創造できるように工夫した。成績評価については,シラバス及び第1回目の授業において,評価基準を明示し,厳格な成績評価を行った。
【観点2】教育の達成状況
学生が本学において学んだことを生かし,それぞれの特性に応じた進路選択ができるよう,指導を行っている。2013年度は,ゼミ生全員が,自分の目指す進路に進むことが出来た。
研究指導
【観点1】学部
実際の子どもの様子を観察したり,その分析を通して,机上の子どもではない,目の前にいる子どもの姿を知り,捉えられるように指導した。また,学生の興味に応じて,多様な研究手法(調査・観察・実験等)を取り入れた論文指導を行った。
【観点2】大学院
各自の興味関心のあるテーマについてレポートの作成,発表を行い,それを基に議論することを通して,教育や子どもに関する多様な問題について見識を広めるとともに,知識の深化を図った。
その他の教育活動
・ 信州大学教育学部 非常勤講師「児童家庭福祉論」
・ 上越教育大学附属幼稚園 研究協力者
特色ある点及び今後の検討課題等
教員養成大学の教員として,将来教員になるであろう学生の多様な興味関心に応答しながら,教育の質保証を念頭に置いて授業等を行った。今後はさらに,自ら考え,発信できる学生(特に大学院生)を育成するべく,様々な課題や発表の場面を増やしていきたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成26年:教員養成課程在籍学生の「食品に含まれる栄養素」に関する知識の様相と課題 : 小学校教科書における「6つの食品群」と「五大栄養素」の理解を中心に,日本家政学会誌,65巻,3号,pp.130-137
発】(1)平成26年3月21日:母子相互行為における幼児の食事スクリプトの発達的変化(2),日本発達心理学会 第25回大会
(2)平成26年3月21日:母子相互行為における幼児の食事スクリプトの発達的変化(1),日本発達心理学会 第25回大会
(3)平成25年5月19日:「変わる?変わらない?子どもの姿―ままごと遊びを通してみえるものー」,日本家政学会児童学部会公開討論会
(4)平成25年5月18日:テキストマイニングによる大学生の食意識(1),日本家政学会 第65回大会
学会活動への参加状況
(1)平成26年3月21日〜平成26年3月23日:日本発達心理学会第25回大会, (2)平成25年5月17日〜平成25年5月19日:日本家政学会第65回大会, (3)平成25年5月10日〜平成25年5月12日:日本保育学会第66回大会, (4)平成25年5月19日:日本家政学会児童学部会公開討論会
◎特色・強調点等
2013年度は,自らの専門である「児童学・保育学」のみならず,「心理学」「教科教育学」「食物学」「被服学」等,関連領域の研究者との共同研究が進んだ年であった。教員養成大学の「家庭」分野に所属していることから,研究内容においても他の領域と架橋し合いながら,本学にとって必要な「家庭科」「児童学・保育学」を模索する第一歩となった。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年8月7日:教員免許状更新講習 講師「生活を知る・見つめる・創る・育む3(家族と子ども)」(上越教育大学)
◎社会への寄与等
教員免許状更新講習,学会の公開討論会,附属幼稚園の研究協力者等,多様な役割を持って,社会に寄与することが出来た。子どもを研究対象とする「児童学・保育学」の立場から,子どもを取り巻く諸問題について解説,問題提起等を行い,一定の評価を得た。