自己点検・評価の対象期間: 平成26年 04月 01日 ~ 平成27年 03月 31日

奥村 太一 (准教授)
<教育活動>
授業
  【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
学部の教職科目については、論述式の期末試験によって成績を出した。これは、出席やリアクションペーパー、レポートでは決まって不正が続出し、公正な評価が行えないでいたためである。試験終了後にホームページ上に採点基準を公開し、成績に対する疑義の申し出についても丁寧に対応した。結果的に、不正のない厳格な評価を行うことができたと考えている。ただし、出題項目数には配慮が必要であるとも感じた。 

  【観点2】教育の達成状況
派遣元の県の学校へ戻った者が1名で、修士課程での経験が現場で大いに生かされていると考えている。 

研究指導
  【観点1】学部
担当なし 

  【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
教育実践を相対的にとらえ、指導のねらいや効果を根拠にもとづいて論理的に述べることができるよう注意を払った。 

特色ある点及び今後の検討課題等


<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)  平成27年: 日本版MBI-ESの作成と信頼性・妥当性の検証,心理学研究,The Japanese Journal of Psychology,86巻,4号, pp.323-332
(2)  平成26年 08月: Empirical differences in omission tendency and reading ability in PISA: An application of tree-based item response models.,Educational and Psychological Measurement,Educational and Psychological Measurement,74巻,4号, pp.611-626
発】(1)  平成26年 08月 30日: 教師のメンタルヘルス研究の課題(自主シンポジウム「教師のメンタルヘルスを考える」),日本学校心理士会2014年度大会,
学会活動への参加状況
(1)  平成26年 08月 05日: ~ 平成26年 08月 05日: 日本学校心理士会2014年度大会,
(2)  平成26年 05月 31日: ~ 平成26年 06月 24日: 「Educational and Psychological Measurement」査読委員(Sage Publications)

◎特色・強調点等
  • 国際学力調査PISAのデータを用い、日本人生徒の無回答傾向を左右する要因について分析を行った。その結果、解けるにも関わらず無回答のままにしている傾向や、指導によってそれを改善しうる点について実証的な示唆を得た。また、研究成果は国際的に著名な査読付きジャーナルに公表することができた。なお、本年度は科研費プロジェクト2件の最終年度でもあったが、突然出された所属コース再編計画に伴う心理的なストレスが著しく、とても研究に専念できる状況ではなかった。本当ならもっと実績を出せたはずなのに、大変悔やまれてならない。

<社会との連携>
社会的活動状況
◎社会への寄与等
国際的に著名な学会誌から査読依頼が来たことは、自身の研究成果について一定の国際的な評価を得た故のものであろうし、研究者コミュニティーにおいて貢献は大きかったと考えている。企画した出前講座についてはいずれも開講要請がなかったことから、社会のニーズは低かったと考える。