自己点検・評価の対象期間： 平成27年 04月 01日 ～ 平成28年 03月 31日

田中　圭介 （講師)
＜教育活動＞
授業
　　【観点１】教育方法及び成績評価面での取り組み
学部・大学院対象科目の「青年心理学」では、学校現場における児童生徒のこころの発達や問題について心理学的な観点から理解し、対応できる実践力を身につけられるように指導を計画した。体験的理解が深まるように視聴覚教材を利用した。また、事例をあげてグループワークを実施した。大学院科目の「臨床心理面接特論II」では、学校現場や医療現場でのクライエントとの関わり方について実践的に理解できるよう、ロールプレイを実施した。リアクションペーパーを用いて、毎授業の振り返りを促すとともに、成績評価を行った。　

　　【観点２】教育の達成状況
授業評価は、概ね良好な結果であった。ただし、学内の科目平均に比べるとやや低く、不十分な部分もあり、今後も継続して授業改善に取り組んでいきたい。特に、学部・大学院生の併設科目では大学院生からの評価が低い傾向にあったため、講義の水準や方法について、注意深く改善に取り組んでいきたい。　

研究指導
　　【観点１】学部
セミナー担当はなかったが、個別に卒業論文作成のための統計指導を行うとともに、審査会への参加を通して、こころのメカニズムに関する科学的理解を促すように指導した。　

　　【観点２】大学院（修士課程、専門職学位課程、博士課程）
セミナー担当はなかったが、修士論文作成のための統計指導を行うとともに、審査会への参加を通して、こころのメカニズムに関する科学的理解を促すように指導した。また、心理相談室の事例検討会において児童生徒や保護者との関わり方について実践的な指導を行った。　

◎ 特色ある点及び今後の検討課題等


＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)　 平成27年 11月： 卒業年度の学生を対象とした兵庫教育大学教員養成スタンダードに関する意識調査,兵庫教育大学学校教育学研究,28巻, pp.21-29
(2)　 平成27年 09月： 兵庫教育大学修士課程のカリキュラム構造の可視化の試み―シラバスのテキストマイニング―,兵庫教育大学研究紀要,47巻, pp.143-151
(3)　 平成27年 09月： Do individuals with alcohol dependence show higher unfairness sensitivity? The relationship between impulsivity and unfairness sensitivity in alcohol dependent adults.,Alcoholism: Clinical and Experimental Research,39巻,10号, pp.2016-2021
(4)　 平成27年 08月： Effectiveness of group cognitive behavioral therapy (GCBT) for somatoform pain disorder patients in Japan: A preliminary non-case-control study,Psychiatry and Clinical Neurosciences,69巻,12号, pp.763-772
(5)　 平成27年 07月： 日本語版Dark Triad Dirty Dozen (DTDD-J) 作成の試み,パーソナリティ研究,24巻,1号, pp.26-37
(6)　 平成27年 07月： 実行機能とマインドフルネス,心理学評論,58巻,1号, pp.139-152
発】(1)　 平成27年 09月 23日： 活動量，マインドフルネス，幸福感の関連,日本心理学会第79回大会

学会活動への参加状況
(1)　 平成27年 09月 22日： ～ 平成27年 09月 24日： 日本心理学会第79回大会


＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)　 平成27年 10月 01日： ～ 平成28年 03月 31日： 心理教育相談室相談員(上越教育大学)

◎社会への寄与等
上越教育大学附属心理教育相談室の相談員として、心理的な悩みを抱える人への面接を行い地域に貢献している。