自己点検・評価の対象期間: 平成27年 04月 01日 〜 平成28年 03月 31日
 
下西 善三郎
(教授)
 
<教育活動>
 
 授業
 【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
参加型・双方向的な授業の運営を心がけている。受講者には,その旨,講義・演習等の初回ガイダンスほか,機会を得ては周知をはかった。とくに,話す力(人に聴かせてわかる話し方,発表態度等)をやしなう訓練として毎回の授業に臨むことを要求し,将来的な教育現場場面(学校における教室現場,教員室現場,また,諸種の会議等人前で発表すること)へのたしかな対応力,基礎力を培う事をめざした。同時に,「聞く」態度の涵養として,「聞く」は「訊く(質問する力)」であることを強調した。講義科目では,一つのテーマを通時的に眺めわたす工夫をし,最近の研究成果を盛り込んで内容構成を図った。講読・演習の科目では,各人に事前に発表の指針を与え,発表内容の構成の仕方,読んでおくべき文献等について指示し,個人の事前学習における効果や内容の理解を深める工夫を行った。成績評価については,授業出席,授業中の積極的な発言,取り組みの態度,試験・レポート等を総合的に判定して評価することを伝え,各回の授業への積極的参加を促した。
 
 【観点2】教育の達成状況
受講学生による「授業評価」によれば,単独開講授業に関しては,おおむね95%以上の学生が有益感をもっていることがわかった。所期の目的は,ほぼ達成されているものと考えられるが,学生諸君の気持ちを汲んでなおいっそうの工夫を重ねるべき反省点がある。
 

 研究指導
学部・大学院の有効的な連携をはかり,教育・研究成果をあげるために,学部・大学院合同ゼミをおこなっている。学部学生および大学院学生自身の興味・関心に基づく分野から,問題・課題の発見と解決の方法を自主的・主体的に身につけさせることを心がけ,日本古典文学領域における,読んでおくべき基礎文献の探索,先行論文の理解,テクスト本文の読解,課題発見・解決の手続き,発表,等を通じて基礎力の涵養につとめ,社会的な応用場面への対応力を育成できるように、日本古典文学の領域からの指導をおこなった。学部学生と大学院学生の合同ゼミでは,発表の仕方,レジュメの作成の仕方を学部学生が学ぶ場とした。発表についての互いの意見交換があり,相互啓発の有効な場となった。大学院生が指導的立場に立つことによって院生自身の研究への自覚をうながすこととなり,学部学生は,院生の発表を通じて,多くのものを学んだ。本年度の学部ゼミ指導は,2年生1名,3年生1名,4年生2名。大学院ゼミ指導は,院2年生1名,であった。
 


<研究活動>
 
 学会活動への参加状況
  (1)平成27年6月および28年2月:上越教育大学国語教育学会
  (2)平成27年6月:説話文学会
  (3)平成27年8月:北陸古典文学研究会
 
 

<社会との連携>
 
 社会的活動状況
  (1)平成27年度:高田文化協会伊東汎賞選考委員会
  (2)平成27年5月:伊東汎賞選評(『文藝たかだ』)