自己点検・評価の対象期間: 平成27年 04月 01日 ~ 平成28年 03月 31日

林田 秀一 (准教授)
<教育活動>
授業
  【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
講義(基礎微分積分学、微分積分学、代数学特講、代数学概論、代数学特講)においては、主に板書を行っているが、微分積分学などではプロジェクターを用いて学生が視覚的に理解できるように努めている。また、計算機数学演習、生活の中の科学では、プロジェクターのみによる演習・講義を行っている。成績評価に関しては、昨年度までの学生の成績を鑑みてテストの難易度を設定し、またレポート等による評価も行っている。特に、計算機数学演習に関してはほぼ毎回課題を設定し、レポートの作成を義務付け、それを元に成績評価を行っている。 

  【観点2】教育の達成状況
学部卒業生2名のうち1名は臨時教員として採用されており、また他の1名は上越教育大学の大学院修士課程に進学している。大学院修了生は教員採用試験の1次試験に合格している。数学的思考は数学教員として働くためだけではなく、物事の本質を見抜く力、論理的に物事を説明する力などの能力に密接に関係している。セミナーによって培かわれる能力、特に数学的題材を通した思考力の素養、発表・質疑応答する力は卒業・修了後にも役立っていると考える。 

その他の教育活動

<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)  平成28年 02月: Lifting from two elliptic modular forms to Siegel modular forms of half-integral weight of even degree,Documenta Mathematica,Documenta Mathematica,21巻, pp.125-196
発】(1)  平成27年 09月 27日: Lifting to Siegel modular forms of half-integral weight of even degrees.,Oberseminar at RWTH
(2)  平成27年 06月 06日: ジーゲル保型形式とアーベル多様体,Siegel modular forms and abelian varieties.,代数学小研究集会in新潟,NDK (Niigata Algebra Workshop)


<社会との連携>
社会的活動状況
(1)  平成27年 08月 24日: ~ 平成27年 08月 24日: 教員免許状更新講習(上越教育大学)

◎社会への寄与等
本年度は教員免許講習の講師として講演を行い、また「わくわく大学デー」において、上越教育大学附属中学校にて、中学1年生27名向けに講演を行った。近年の生徒の理数離れが問題となっている状況において、地元の中学生を対象に数学を題材とする講演を行えたことは意義があると思われる。