自己点検・評価の対象期間: 平成27年 04月 01日 ~ 平成28年 03月 31日

山崎 貞登 (教授)
<教育活動>
授業
  【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
2014年度と同様に,E学習シートの活用と共に,ペア・グループ学習や,受講者による課題発表などのアクティブ・ラーニング形態になるよう努めた。授業者は,受講者に次回授業前週までに課題を提示し,受講者は課題を予習した。当日の授業では,授業者は受講者からの質問に回答したり,補足説明したりした後,受講者は,発表当日に,自身のPCを液晶プロジェクターに接続して,プレゼンテーションをした,受講者全員は,発表者の発表のコメントや質問等をE学習シートに記入し,発表者自身は発表の自己評価を記入して,受講者全員と授業者にメール送付した。 

  【観点2】教育の達成状況
研究室分属の修士課程の修了生は,石川県公立中学校技術教諭として正規採用された。 

研究指導
  【観点1】学部
研究室分属学部学生は,ゼロであった。 

  【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
研究室分属の修士論文は,中学校技術分野の生物育成に関する技術の適切な評価・活用力と,他のエネルギー変換に関する技術内容との連携化を図る教材開発に成功した。特に,寒冷地では秋晩期から冬期にかけての野菜の室内栽培は,日照不足で困難なことが多いが,本教材の開発で,年間を通して栽培が可能になり,技術科教育実践研究に大きく貢献をした研究を実施した。この教材で,2015年度N県J市立K中学校で実践することができ,臨床的な実践力を高めるための研究指導ができた。 

その他の教育活動

特色ある点及び今後の検討課題等


<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)  平成28年 03月: ものづくりからのメッセージ -技術科教育の基本-(共著),竹谷出版
(2)  平成28年 03月: 子どもが小さなエンジニアになる教室 『イノベーション力育成を図る中学校技術科の授業デザイン』(共著),ジ アース 教育新社
(3)  平成28年 03月: 『イノベーション力を育む技術・情報教育の展望』(共著),ジ アース 教育新社
論】(1)  平成28年 03月: STEM教育とComputational thinking重視の小・中・高等学校を一貫した情報技術教育の基準に関する日イングランド米比較研究,上越教育大学研究紀要,35巻, pp.269-283
(2)  平成28年 03月: 生物育成に関する技術の教科専門科目と技術科教育を架橋する教科内容学の構成原理,上越教育大学研究紀要,35巻, pp.257-267
(3)  平成27年 06月: Design and TechnologyからのイングランドSTEM教育の現状と課題,科学教育研究,Journal of Science Education in Japan,39巻,2号, pp.86-93
業】(1)  平成28年 03月: 防災・エネルギー・リスク評価リテラシー評価リテラシー育成の科学・技術連携カリキュラムの開発,平成25年度~27年度科学研究費補助金(基盤研究C)第3年次研究成果報告書(課題番号25350240)
発】(1)  平成27年 12月 20日: 技術分野の各指導内容と指導時数格差の改善 -STEM教育と連携した「生物育成に関する技術」の実践-,日本産業技術教育学会第21回技術教育分科会・発表会(福岡)講演要旨集,pp.15-16(会場:JR九州シティ会議室)
(2)  平成27年 11月 07日: イングランドの教科コンピューティングのComputational thinking概念,日本産業技術教育学会第27回北陸支部大会講演論文集(期日:2015年11月7日,会場:福井大学教育地域科学部),p.9
(3)  平成27年 11月 07日: LED照射によるコマツナ類栽培の生育試験とSTEM教材化の可能性,日本産業技術教育学会第27回北陸支部大会講演論文集(期日:2015年11月7日,会場:福井大学教育地域科学部),p.16
(4)  平成27年 11月 07日: STEM教育からの中学校技術科の菜類3品種のLED照射栽培と小学校家庭科,同社会科,小・中・高校理科学習との連携,日本産業技術教育学会第27回北陸支部大会講演論文集, p.17
(5)  平成27年 08月 23日: 小・中・高校を一貫したプログラミング教育の導入を目指して-小学校5学年における実践事例報告-,日本産業技術教育学会第58回全国大会(愛媛)講演要旨集(期日:2015年8月23日,会場:愛媛大学教育学部),p.97
(6)  平成27年 08月 23日: イングランド「コンピューティング」の教育課程基準の構成原理と学校教員の継続的な専門職能発達,日本産業技術教育学会第58回全国大会(愛媛)講演要旨集(期日:2015年8月23日,会場:愛媛大学教育学部),p.95
(7)  平成27年 08月 23日: 技術分野の3年間一貫したカリキュラムデザイン支援ソフトの試用と評価,日本産業技術教育学会第58回全国大会(愛媛)講演要旨集(期日:2015年8月23日,会場:愛媛大学教育学部),p.96

共同研究(幼、小、中、高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)システム的思考に基づいたイノベーション力の育成を図る技術・情報教育体系に関する研究,代表者:森山 潤,(兵庫教育大学)
(2)防災・エネルギー・リスク評価リテラシー育成の科学・技術連携カリキュラムの開発,代表者:山崎 貞登,(上越教育大学)

学会活動への参加状況
(1)  平成27年 12月 20日: ~ 平成27年 12月 20日: 日本産業技術教育学会第21回技術教育分科会(福岡JR九州シティ会議室)
(2)  平成27年 11月 07日: ~ 平成27年 11月 07日: 日本産業技術教育学会第26回北陸支部大会(福井大学地域教育科学部)
(3)  平成27年 08月 22日: ~ 平成27年 08月 23日: 日本産業技術教育学会第58回全国大会(愛媛)

◎特色・強調点等

<社会との連携>
社会的活動状況
(1)  平成27年 08月 03日: ~ 平成27年 08月 03日: 教員免許状更新講習「技術科指導の改善に向けて:指導と教材開発の工夫A」
(2)  平成27年 09月 01日: ~ 平成29年 11月 30日: 平成29年度関東甲信越地区中学校技術・家庭科研究会新潟大会・研究指導講師(全体指導者)(新潟県中学校技術・家庭科研究会)

◎社会への寄与等
日本産業技術教育学会の国際関係委員会活動として作成した「今 世界の技術教育は」で紹介したイギリスとアメリカのSTEM教育の現状のデータが,2015年11月から開始された中央教育審議会教育課程部会「家庭,技術・家庭WG」の配付資料として活用されるなど,我が国のSTEM教育の啓発と普及に尽力した。2017年度関東甲信越地区技術・家庭科研究会の開催に向けて,全体指導者の任務をいただき,研究の全体的方向性,検証の方法等について,指導助言を行った。