平成28年度年次報告書

電気回路特論や電気技術実験実習では，独自に製作した制御教育用教材などを授業で活用することによって，興味を高める工夫を行なっている。また，学生のレベルに応じて授業内容を分かりやすいよう説明しているが，当初の計画より遅れがちになる傾向がある。講義形式の授業でも，できるだけ実際の機器や素子を提示して，印象を深める工夫も行っている。

学部は，技術分野配属学生が少ないため，昨年度は研究室からの学部卒業生はいなかった。また，昨年度の研究室所属大学院生は，大学院２年次生が１名，大学院１年次生が２名の計３名で，研究室修了生はいなかった。大学院２年次生は中学校技術教員，大学院１年次生はそれぞれ工業高校教員，中学校技術教員を目指して学修に励んでいる。

学部の研究指導ついては，現在，研究室所属の学部生はおらず，卒論指導等は行っていない。

臨床的な実践力という面からは，例えば学卒大学院生については修士論文の研究とは別に，工作教室などの教育現場で子どもたちと接する機会などを経験してもらい，臨床的な実践力の修得に努め，併せて定期的に専門的な研究指導を行った。

　　・自律型ロボット工作教室の企画や，上越市少年少女発明クラブの実行委員長・講師等で子どもたちに対してものづくりの面白さ・楽しさを伝え，科学技術の理解の醸成に努めた。

　　発】(1)平成28年８月：「Web ブラウザベースのオブジェクト指向言語実行環境」, PCカンファレンス論文集，CIEC（コンピュータ利用教育学会），pp.7-10

(2)平成28年８月：「組み合わせ可能なロボットアーム教材の製作と制御」日本産業技術教育学会第59回全国大会（京都），pp.106

(3)平成28年８月：「マイコンの楽曲発音技術を利用した教材開発」日本産業技術教育学会第59回全国大会（京都），pp.206

(4)平成28年８月：「図画工作に含まれているロボット関連要素に注目したものづくり学習の可能性」日本産業技術教育学会第59回全国大会（京都），pp.222

　　(1)平成28年 10月 29日～平成28年 12月 3日：上越市少年少女発明クラブ(上越市教育委員会)