自己点検評価の対象期間: 平成28年 04月 01日 ~ 平成29年 03月 31日

小林 辰至 (教授)
<教育活動>
授業
  【観点1】教育内容・方法面での取組
「初等理科指導法」(80人×3クラス)において,観察・実験パフォーマンス講座(90分×3回)を行った。受動的な学修ではなく,知識・技能や思考力等を働かせて主体的に観察・実験に取り組む過程を通して小学校教員として身に付けておくべき資質・能力の育成を目的とした取り組みであり,他の教員養成大学・学部に類を見ない独創的な授業である。 

  【観点2】学修成果の状況
「初等理科指導法」は,観察・実験技能を評価する課題が課せられている石川県の教員採用試験の受験生には,特に有用な授業であると考えている。 

研究指導
  【観点1】学部
教育現場に出た際,児童・生徒の科学的に問題解決を行う資質・能力の育成を目指した授業が行えるよう,中教審の議論を踏まえた研究題目を学生と相談して設定すると共に,学生自らが理科授業の実践を繰り返し行って収集したデータを,PDCAのサイクルにのせて分析・解釈させて卒研をまとめさせた。 

  【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
修士課程,博士課程ともに問題の所在を観察・実験の指導に求め,科学的に問題解決したり探究したりする資質・能力を目的変数に対して,提示する教材,発問,仮説の設定等々の説明変数がどのように影響を及ぼすのかについて,総合的・多面的に取り組ませた。このような研究の過程を通して,授業から問題を見いだし解決する手立てを考え検証する力を修得させるようにしている。 

その他の教育活動


<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)  平成29年 03月: 中教審答申解説2017「社会に開かれた教育課程で育む資質・能力」(共著),
論】(1)  平成28年 07月: 天体の位置関係を作図によって位相角でとらえさせる指導が満ち欠けの現象を科学的に説明する能力の育成に与える効果-中学校第3学年「月の満ち欠け」と「金星の満ち欠け」の学習を事例として-,理科教育学研究,57巻,1号, pp.19-34
発】(1)  平成28年 08月 07日: 小学校中学年理科における仮説設定の能力を育成する指導法とその効果に関する実践的研究,日本理科教育学会全国大会,
(2)  平成28年 08月 06日: 小学校理科の観察・実験における事象提示のタイプ-問題解決の過程につなげるために-,日本理科教育学会全国大会,
(3)  平成28年 08月 06日: 理科におけるグラフ作成及び分析解釈の能力の育成に関する実践的研究,日本理科教育学会全国大会,
(4)  平成28年 08月 06日: 小学校第4学年児童の日常生活での因果関係のある事象に関与する経験及び意識の傾向,日本理科教育学会全国大会,
共同研究(幼、小、中、高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)科学的リテラシーを育成する天文分野の探究学習プログラム開発に関する実証的研究,代表者:栗原淳一,(群馬大学)
学会活動への参加状況
(1)  平成28年 08月 06日: ~ 平成28年 08月 07日: 日本理科教育学会第66回全国大会,


<社会との連携>
社会的活動状況
(1)  平成28年 08月 02日: ~ 平成28年 08月 02日: 教員免許更新講習(上越教育大学)
(2)  平成28年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 中学校学習指導要領作成委員会主査(文部科学省)
(3)  平成28年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 教育大学協会理科部門代表(日本教育大学協会)
(4)  平成28年 01月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構  国立大学教育研究評価委員会専門委員(大学改革支援・学位授与機構)
(5)  平成28年 12月 09日: ~ 平成28年 12月 09日: 「平成28年度観察・実験指導力向上講座」講師(新潟県教育委員会)
(6)  平成28年 12月 02日: ~ 平成28年 12月 02日: 「平成28年度観察・実験指導力向上講座」講師(新潟県教育委員会)
(7)  平成28年 11月 11日: ~ 平成28年 11月 11日: 「上越市学校教育研究会理科部(中学校)研修会」講師(上越市学校教育研究会)
(8)  平成28年 11月 08日: ~ 平成28年 11月 08日: 「探究する能力を育てる理科授業」研修(鳥取県教育委員会)
(9)  平成27年 11月 09日: ~ 平成29年 02月 14日: 中央教育審議会専門委員(文部科学省)