自己点検評価の対象期間: 平成28年 04月 01日 ~ 平成29年 03月 31日

安部 泰 (准教授)
<教育活動>
授業
  【観点1】教育内容・方法面での取組
専門分野である「デザイン」の観点からは,個人の価値観と公的な価値をどのように一致させていくかを重視し,理論の組み立てと実践を繰り返すことにより身に付けていくことを目的としている。同時に,学んだことを学校教育の現場で活かせるよう,視点を変えて発想することを指導している。特に重視するのは結果(成果物)だけではなくプロセスと一体化した学びであり,成績評価についても学生の学びの道筋から総合的に評価している。 

  【観点2】学修成果の状況
個々のテーマを明確にさせていき,可能な限りの方法を提示させ,制作・実践を通じて検証していくという最も大切な姿勢や考え方については伝えることができたと考えるが,専門的な知識・技術を修得させるために必要な時間が少し足りない。しかしながら,大学を卒業した後に,各現場で各々が自律的に学べるように情報や方法等を伝えるよう努めている。 

研究指導
  【観点1】学部
4年生: 1.卒業論文「オリジナルタロットカードの制作研究」・・・卒業論文,作品制作 ※作品制作の指導。 3年生: 3名の学生に対して研究の指導 ※学生個人の作品制作とそれらに付随した観点から、社会的・教育的な価値を意識させていくよう指導。そのうえで,卒業研究テーマを絞り込ませていく。 

  【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
2年生:修士論文「『マンガ的表現』から捉える『デフォルメ』の研究」 3年生(免P): 修士論文「被服と人との関係性について -『纏うこと』から捉える被服とは-」 2年生(後期休学): 「バスの車体広告に関する研究」 ※当研究室では,文献等から得られる理論的な裏付けをもっての論文執筆,及び制作を含む実践を主体として研究するよう指導している。 

その他の教育活動

特色ある点及び今後の検討課題等


<研究活動>
研究成果の発表状況
作】(1)  平成25年 07月: ~ 平成28年 07月: 「妙高芸術祭四季彩芸術展」グラフィックデザイン,妙高市,妙高市教育委員会,妙高芸術祭実行委員会,
業】(1)  平成29年 03月: 「第二章 伝達の合目的性と多様性」,教科内容構成特論「図画工作」,
発】(1)  平成28年 09月 24日: 国際交流作品展を軸とした美術教育研究の発信と相互交流,第55回大学美術教育学会北海道大会(北海道教育大学),

国際研究プロジェクトへの参加状況
(1)「国際交流作品展を軸とした本学の美術教育研究の発信と相互交流」報告書編集・作成,代表者:高石次郎,(上越教育大学)
学会活動への参加状況
(1)  平成28年 09月 23日: ~ 平成28年 09月 25日: 第55回大学美術教育学会北海道大会(北海道教育大学札幌校),
(2)  平成28年 07月 01日: ~ 平成28年 07月 03日: 日本デザイン学会第63回春季研究発表大会(長野大学),

◎特色・強調点等
  • 1.美術教育におけるデザインの意味や果たす役割についての研究を行っている。内容については,学習指導要領においてデザインがどのように意味付けられてきたか,あるいはどのように実践されてきたかの確認と,現場においてどのように実践すべきかについて子どもの実態はもちろんだが,教員として身につけるべき基礎知識,技能,資質はどのようなものであるかの研究を行っている。 2.教科専門の立場から教科教育とりわけ現場における指導において必要な要素についての研究を科目群において行っている。研究内容について,共同研究として大学美術教育学会におけるポスター発表「国際交流作品展を軸とした美術教育研究の発信と相互交流」を行った。 3.視覚デザインの一分野として,イラストレーションの制作・研究を行っている。テーマを『「水辺」に目を向けさせるイラストレーションの研究』とし,主に魚をモチーフとした手描きのイラストレーションを制作しながら,人々に環境について考えさせることを目的としたグラフィックの制作を目的としている。滋賀県立琵琶湖博物館ミュージアムショップの依頼でポストカード「バイカル湖の肖像」及び「琵琶湖ヨシ原Tシャツ」のデザインを行った。 4.視覚デザインの専門家として,自治体や学内からの各種要請に応えている。「妙高芸術祭四季彩芸術展」グラフィックデザインの提供や上越教育大学のUI構築に係るデザイン業務(イメージキャラクター,ロゴマークを用いた大学オリジナルグッズのデザイン)等を手がけた。

<社会との連携>
社会的活動状況
(1)  平成28年 10月 07日: ~ 平成28年 10月 07日: 「妙高市ジュニア芸術展」審査員(妙高市教育委員会)
(2)  平成28年 08月 03日: ~ 平成28年 08月 03日: 上越教育大学教員免許状更新講習(上越教育大学)
(3)  平成28年 06月 ~ 平成29年 03月 直江津水族館ロード(仮称)アート修景整備事業(上越市地域活動支援事業  ライオン像の建物をまちづくりに活かす会)
(4)  平成28年 06月 ~ 平成28年 11月 にいがたデジコングランプリ審査員(特定非営利活動法人にいがたデジタルコンテンツ推進協議会)
(5)  平成28年 04月 ~ 平成29年 03月 上越市景観審議会委員(副委員長)(上越市教育委員会生涯学習推進課)
◎社会への寄与等
各委員及び審査員について,専門知識を有する者として先方のニーズに対し,充分に対応できていると考える。