自己点検評価の対象期間:
平成28年
04月
01日
~
平成29年
03月
31日
伊藤 将和
(准教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育内容・方法面での取組
実技指導において,絵画(水彩,油彩)および版画の技術,技法,素材の特色等を実践をとおして習得させている。
絵画表現の基礎を重要視させ,確かな基礎力の上に成立する,各個人の表現を模索させる。また,新たな表現に対して,その価値や意味を見いだすことを心がけ,受講生(制作者)に,自己の新たな可能性を模索させる。
授業内の課題として各自作品を制作させ,対話を用いた鑑賞活動を行いながら、提出された作品を多角的に評価し,授業の成績として評点する。
【観点2】学修成果の状況
絵画制作を通して培った,技術や理論を元に,創作活動の根源を理解することは,学生が自らの表現に対する取り組みの姿勢として顕著に現れる。それは,学生の創作活動だけにとどまらず,自身の経験を基とした児童や生徒に対する表現活動の指導および,評価へと反映されることとなる。学生が絵画表現における技術,素材に対する基礎知識を持ち,絵画制作への真摯な姿勢を確立することで達成していると言える。
研究指導
【観点1】学部
知識を深め,絵画技術の習得と表現を模索させた。 「個人」と「社会」との関わりや,「個人」の興味関心のある事柄を掘り下げ,各自のテーマを模索させた。 取り組むべきテーマをもとに,表現への変換を試みる。表現方法として絵画や立体,インスタレーションなど,幅の広い表現方法を模索させた。各自のテーマを作品として成立させるため,様々な技法を習得させ,自己の確立から表現への変換へ必要な知識,素材を収集させた。これまでの研究の集大成として卒業制作および論文/作品レポートとしてまとめさせた。
【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
各自のテーマを明確にさせ,「個人」と「社会」との関わりや,「個人」の興味関心のある事柄を掘り下げ,「教育」の切り口から,表現の可能性を見い出すことを目的とし,様々な方法を用いて研究を実践させた。取り組むべきテーマをもとに,表現の可能性を探り,表現方法の拡大と,多様化を促した。各自の表現を発表する場を設け,社会とのつながりを意識させ,テーマから見える表現と社会と個人の関係性を深めさせた。 各自のテーマとして取り組んできた研究成果を修了論文としてまとめ,修了制作として発表させた。
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 学部,大学院の隔たりを無くし,希望者に対し社会と美術の関係を築く活動を促している。既存のアートプロジェクトにチームとして参加し,その活動を通して,社会と美術,個人の表現に関して,授業内では展開が難しい内容にも触れることができる。また,教員である私自身がアーティストとして活動することで,自分の研究活動を,率直に学生の指導へ還元できる。現代で展開される最先端の美術に触れ,体験できる場を設ける。 大学生の力を活かした集落活性事業に応募し、採択され、集落復興における美術的な役割の調査・研究・提案を行った。
<研究活動>
研究成果の発表状況
作】(1)
平成28年
10月:
~
平成28年
11月:
光の器,新しいAIZUの美術展/特別展,
(2)
平成28年
08月:
~
平成28年
08月:
花ー冷淡,Connect 上越教育大学×喜多方高校,
(3)
平成28年
08月:
~
平成28年
08月:
花ー冷淡,
業】(1)
平成29年
03月:
第一章 描く行為の意味とその変容(絵画),教科内容構成特論「図画工作・美術」,
発】(1)
平成28年
09月
25日:
国際交流作品展を軸とした美術教育研究の発信と相互交流,第55回大学美術教育学会北海道大会,
(2)
平成28年
07月
02日:
上越教育大学における小学校教科に関する科目「図画工作」の変遷と教育内容決定プロセスの特質,日本教科内容学会第三回研究大会,
他】(1)
平成28年
11月
:
上越よみうり,大和小学校,
(2)
平成28年
07月
:
上越タイムス,上越教育大学芸術系コース「美術」,
(3)
平成28年
07月
:
JCV,みんなの会 ,
(4)
平成28年
07月
:
新潟日報,みんなの会 ,
学会活動への参加状況
(1)
平成28年
07月
02日:
~
平成28年
07月
03日:
日本教科内容学会第三回研究大会,
◎特色・強調点等
- 芸術による地域還元を基本に研究を行っている。特に現代芸術の可能性を模索する一環として地域貢献に取り組む。それは単に作品を制作し、展示し鑑賞を促すことだけを目的としているわけではなく、むしろ、地域における文化にコミットし活用されることを目的としている。課外活動を大学院生および学部生とともに行い、実践を中心とした活動を展開している。これらの活動は、現職学校教員や児童達との交流を深め、社会とのつながりを強めることに貢献し、学生の学びにおいても、さらなる広がりを与えるものである。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成28年
11月
03日:
~
平成28年
11月
03日:
「伊藤将和個展 光の器」ギャラリートーク(会津若松市教育委員会)
(2)
平成28年
10月
17日:
~
平成28年
10月
17日:
喜多方市文化芸術創造都市フォーラム(喜多方市)
(3)
平成28年
08月
21日:
~
平成28年
08月
21日:
「Connect」ギャラリートーク(上越教育大学伊藤研究室 福島県立喜多方高校)
(4)
平成28年
08月
04日:
~
平成28年
08月
04日:
上越教育大学教員免許状更新講習(上越教育大学)
(5)
平成28年
07月
~
平成29年
03月
大学生の力を活かした集落復興支援事業(福島県企画調整部地域振興課)
(6)
平成28年
06月
22日:
~
平成28年
06月
22日:
留学生と語る・留学生が語る テーマ:「恋愛」と「結婚」
国による家族観の違いを語ろう(上越教育大学)
(7)
平成28年
04月
~
平成29年
03月
小林古径記念美術館作品収集委員会(小林古径記念美術館)
(8)
平成29年
02月
02日:
~
平成29年
20月
20日:
新潟県児童生徒絵画・版画コンクール 絵画部門 審査員(上越美術教育連盟)
(9)
平成28年
12月
04日:
~
平成28年
12月
05日:
ふるさとの風景画展作品審査(喜多方市美術館)
(10)
平成28年
11月
12日:
~
平成28年
11月
19日:
初めての絵画教室講師(妙高市教育委員会)
(11)
平成28年
10月
25日:
~
平成28年
10月
25日:
大和小学校壁画ワークショップ(大和小学校)
(12)
平成28年
10月
10日:
~
平成28年
10月
10日:
絵画ワークショップ「会津の花を描く」(会津若松市教育委員会)
(13)
平成28年
08月
22日:
~
平成28年
08月
22日:
長岡市教員実技研修(図画工作・美術)講師(長岡教育センター)
(14)
平成28年
07月
08日:
~
平成28年
07月
08日:
末広小学校ステンドグラスワークショップ(末広小学校)
◎社会への寄与等
芸術活動の社会還元は、地域における創造行為によって成立すると考える。私の芸術活動および研究活動が、社会的活動として広くニーズに応え、教育的側面も持ち合わせている現状は、活動に参加した子供やその保護者、および教員からの意見などからも伺い知ることができる。