上越教育大学大学院 修士課程 教育連携コース
上越教育大学

免P

「免P」制度について

 教育職員免許取得プログラム(通称「免P」)とは,大学院修士課程に在籍しながら教員免許(幼・小・中・高一種免許)がとれる制度です。

 教員免許を取得するには,学部の教員養成カリキュラムを履修し,単位を修得する必要がありますので,通常は,科目等履修生になって学部の授業を履修することになります。この場合,科目等履修生としての入学料や授業料が別途かかりますし,科目ごとに担当教員の許可を得る必要があるなど,手続き的にも面倒です。

 これに対して免Pでは,こうした追加負担なしに,学部の授業を自由に履修することができ,3年間できちんと教員免許に必要な単位が修得できるよう,制度設計されています。(なお本学では,大学院生が科目等履修生になる場合にも,入学料や授業料の一部を免除する制度があります。)

 教育連携コースも免P制度に積極的に対応しており,実際免P受講生(通称「免P生」)が多く在籍しています。3年間在籍する免P生に対応した修論作成スケジュールについては,下記のリンクを参照してください。

修士論文作成スケジュール:免P生の場合3年間の院生生活スケジュール

免許の「取り増し」もできます

 免Pを受講できる人には,大学院修士課程(臨床心理学コースを除く)に在籍しているという条件以外,とくに制限はありません。他大学では,学部段階で免許をまったく持っていない,いわゆる「ゼロ免」の人を優先しているところもありますが,本学の免P制度では,ゼロ免の人も免許の取り増しを考えている人も,同じように対象となります。

 実際に,「中高免を持っているが新たに小免をとりたい」という人や,「教採対策のために複数教科の免許を持っていたい」という人も多く在籍しています。

免Pは3年課程です

 免P制度は,原則3年課程です。通常の大学院の授業を履修し,修士論文を作成する時間に加えて,学部の授業を履修するわけですから,3年になったといってもけっこう忙しい毎日になります。

 人によっては,学部段階である程度必要単位を修得している等で,2年間で免許に必要な単位がそろってしまう場合もあります。そのときは,2年次後期に「受講取消」手続きをすることで,通常の2年課程に短縮することができます。ただし,その段階で修士論文を完成させる目途が立っている必要がありますので,少なくとも2年次当初から計画的に履修と修論研究を進めておいてください。

授業料は2年分のみ

 他大学では3年分の授業料が必要なところもありますが,本学の場合,授業料は通常の修士課程2年分を3年間に分割して納入します。2年次で受講取消をした場合,残りの授業料はまとめて納入してもらいます。

試験があります

 免P制度の募集人員は毎年約100人。これを,前・中・後期入試に振り分けて順次受講可否を決定しています。

 受講の可否は試験によって決まります。試験は「小論文」と「面接」の2種類で,大学院入試の日に併せて実施しています。

受講を支援します

 免P生の場合,学部段階でとれている免許の数と種類,取得を希望する免許の数と種類が一人ひとり異なり,それによって履修計画も変わってきます。そのため,入学時に学部での単位取得状況に関する証明書を提出してもらい,それをもとに教育支援課が履修計画作成をサポートします。

 このほか,授業科目の履修や教育実習など,学習面全般に関しては教育支援課が,授業料免除や奨学金など学生生活全般に関しては学生支援課がサポートします。

 またプレイスメント・プラザ(就職支援室)では,「教員採用試験対策講座」の開設や,キャリア・コーディネーターによる進路相談の実施など,教員採用試験対策について詳細で丁寧な指導を受けることができます。

免Pに関する Q & A

 大学院説明会などでよくいただく質問に対する回答をまとめました。参考にしてください。(なお,以下の回答は修士課程としての回答です。教職大学院はまた制度がちがいますので,ご注意ください。)

科目等履修制度で免許がとりたい

 免許取得に必要な単位数が少なければ,科目等履修制度を使って取得できないこともないのですが,コースの専門科目と時間が重なって受講できないなど,不確定な要素が多いのも事実です。単位数のうえでは余裕があっても,実際には簡単に単位がそろわない場合があって,おすすめできません。

 その点,免P制度ではしっかりとプログラムが整備されており,無理なく免許を取得することができますので,本学では,修士課程の学生に関しては,原則として免P制度を利用して教員免許を取得していただくこととしています。ただし,現職教員が免許を取り増しする場合は,この限りではありません。

 また科目等履修制度では,「教育実習」の履修は認められていませんので(ただし現職教員の場合は除く),大学院で取得を希望する校種の教育実習を学部段階で履修していない場合は,免P制度を利用する以外にありません。

免Pは必ず3年間在籍?

 免Pは3年間で教員免許を取得するのが原則ですが,特別な事情があって通常の2年課程で修了したいときは,免Pの受講取消を申請することができます。

 申請期間は1年次6月上旬と2年次10月下旬の2回設定しています。1年次は主に,免許取得の意志がなくなった場合が想定され,一方2年次の場合は,結果的に2年間で必要な単位が修得できた学生が主な対象です。

 ただし,2年次での受講取消の場合,10月に取消が認められてからあわてて修士論文にとりかかっても完成できない可能性が高いので,少なくとも2年次当初から,単位の修得だけでなく修士論文作成についてもしっかり計画を立てておく必要があります。

免許はいくつまでとれますか?

 教員採用に有利になるよう,できるだけ多くの免許を取得したいという希望は多くの人から聞かれます。一方,受講する授業が多すぎて,肝心の内容理解がおろそかになってしまっては困ります。そこで本学では,免P制度によって履修できる年間単位数に上限を設定しています(1年次44単位,2年次42単位,3年次40単位)。

 そのため,取得可能な免許の数はある程度限られ,本人の努力しだいでいくつでも取れるというわけではありません。また,大学院では修士論文研究にも十分な時間をかける必要がありますので,あまり授業を詰め込みすぎるのは問題です。

 では具体的にどれくらいの免許が取れるかというと,これは取得を希望する免許の種類と,学部段階で修得した単位数によって大きく変わりますので,一概にはいえないのですが,現有免許なしで入学する学生の場合でいえば,小学校免許+中高免許1科目程度が,無理なく取得できる限度ではないでしょうか。

他学部で取った単位も使えますか?

 教育学部の授業科目でなくても,教員免許に必要な単位の一部を満たすことができる場合があります。ただし,どの授業科目が使えるかは,各大学によってまちまちです。所属大学・学部が教員免許のための課程認定を受けているかどうか,個々の授業科目が免許科目として認定されているかどうかは,所属大学の学務・教務担当に問い合わせてください。 その際,認定されているかどうかは免許の校種によってもちがいますので(たとえば,小学校免許には使えても中学校免許には使えない科目がある),注意が必要です。

 なお,免P生として大学院への入学が決定した場合,入学手続きの際に所属大学での単位修得に関する証明書を提出してもらいます。それにもとづいて,本学でも既習得単位数を確認し,大学院での履修計画作成を支援しています。

免Pはどれくらい忙しいの?

 免Pは忙しいと聞くが,修論研究と免許取得が両立できるか心配だ,という声もよく聞かれます。実際,免Pはどれくらい忙しいのでしょうか?

 様々な条件によって忙しさは異なりますが,大学院の授業と学部の授業の両方を受講することになりますので,かなり忙しい毎日になるのは確かです。免Pの授業はとくに1限め(8:40-10:10)と6限め(18:00-19:30)に多く組まれていますので,1年次の1限めと6限めはほぼ毎日授業があります。

 参考までに,ある免P生(小免+中高免1教科取得)の3年間の授業時間割を掲載します。

ある免P生の3年間の授業時間割