上越教育大学大学院 現代教育課題研究コース 発達と教育連携領域
上越教育大学

教職大学院での免P制度

「免P」制度について

 教育職員免許取得プログラム(通称「免P」)とは,大学院に在籍しながら教員免許(幼・小・中・高一種免許)がとれる制度です。

 教員免許を取得するには,学部の教員養成カリキュラムを履修し,単位を修得する必要がありますので,通常は,科目等履修生になって学部の授業を履修することになります。この場合,科目等履修生としての手続きが必要になりますし,入学料や授業料が別途かかります。

 これに対して免Pでは,こうした追加負担なしに,学部の授業を自由に履修することができ,3年間できちんと教員免許に必要な単位が修得できるよう,制度設計されています。(なお本学では,大学院生が科目等履修生になる場合にも,入学料や授業料の一部を免除する制度があり,3年間在籍出来ない現職院生が免許の取り増しをする場合は,科目等履修制度を利用するケースがほとんどです。)

 発達と教育連携領域も免P制度に積極的に対応しており,実際免P受講生(通称「免P生」)が多く在籍しています。

教職大学院での免P制度

 教職大学院では学校実習があり,教壇に立つ機会も多いので,従来は学部段階で教員免許を取得していることを入学の条件としてきました。しかし2019年度からは,免許をもっていない人(いわゆるゼロ免)も,免P制度の受講を条件に,入学を認めることになりました。

 ゼロ免の人の場合は,1年次に集中的に免許に必要な科目を履修し,2年次に教育実習まで済ませた上で,大学院の学校実習に出ていくことになります。したがって,確実に3年間の在籍が必要です。

免P制度の詳細

免許の「取り増し」もできます

 免Pの受講には,とくに制限や資格要件はありません。他大学では,ゼロ免の人を優先,または限定しているところもありますが,本学の免P制度では,ゼロ免の人も免許の取り増しを考えている人も,同じように対象となります。

 実際に,「中高免を持っているが新たに小免をとりたい」という人や,「教採対策のために複数教科の免許を持っていたい」という人も多く在籍しています。

免Pは3年課程です

 免P制度は,原則3年課程です。通常の大学院の授業を履修し,学校実習や修士論文作成の作業(修士課程の場合)をこなしながら,学部の授業を履修するわけですから,3年になったといってもけっこう忙しい毎日になります。

 人によっては,学部段階である程度必要単位を修得している等で,2年間で免許に必要な単位がそろってしまう場合もあります。そのときは,2年次後期に「受講取消」手続きをすることで,通常の2年課程に短縮することができます。ただし,教職大学院でゼロ免の人の場合は,2年間で修了することはできません。

授業料は2年分のみ

 免Pは3年課程ですが,授業料は通常の大学院2年分を3年間に分割して納入します。2年次で受講取消をした場合,残りの授業料はまとめて納入してもらいます。

試験があります

 免P制度の募集人員は毎年約100人。これを,前・中・後期入試に振り分けて順次受講可否を決定しています。

 受講の可否は面接により決定します。面接は,教職大学院では入試の口述試験の中で実施しています。教職大学院では,学校実習で教壇に立つ可能性を考慮して,免Pの受講可否の決定は,入試の合否判定と連動する形で実施しています。

 免P受講を希望される方は,入試の出願時に,忘れずに免Pの受講申請書を提出してください。合格後や入学後の申請ではありませんので注意してください。

受講を支援します

 免P生の場合,学部段階でとれている免許の数と種類,取得を希望する免許の数と種類が一人ひとり異なり,それによって履修計画も変わってきます。そのため,入学時に学部での単位取得状況に関する証明書を提出してもらい,それをもとに教育支援課が履修計画作成をサポートします。

 このほか,授業科目の履修や教育実習など,学習面全般に関しては教育支援課が,授業料免除や奨学金など学生生活全般に関しては学生支援課がサポートします。

 またプレイスメント・プラザ(就職支援室)では,「教員採用試験対策講座」の開設や,キャリア・コーディネーターによる進路相談の実施など,教員採用試験対策について詳細で丁寧な指導を受けることができます。