上越教育大学大学院 学校教育研究科[修士課程] 学校臨床研究コース 学習臨床研究 Clinical Study of School Education

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概要

学習臨床研究にようこそ

 学習臨床研究は、子どもが自己を確立・表現できるように、常に子どもの学習の場面に臨み、子どもの学ぶ姿に学びながら、その子どもの学習の可能性を想定し、それを実現するプロセスを反省したうえで、次の実践へ向けた開発的教育活動を展開できるカリキュラム開発能力を備えた教員の養成をめざしています。
 そのため、〈学習過程臨床領域〉〈情報教育領域〉〈総合学習領域〉〈教育方法臨床領域〉の4つの専門的領域が設けられています。各領域では、子どもや教師等の当事者の視点を通して現象してくる学校での学習や教育の本質的で現代的な課題について、プロセス、メディア、カリキュラム、メソッドの視座をコアとした複合的アプローチにより臨床研究を進め、専門性に裏づけられた実践的指導力と高度な研究能力を習得していきます。

学習過程臨床領域

 子どもの学習場面により添いながら、一人ひとりの学びがどのように成立するか、その学びはどのような過程で展開されているのかなどについて、子どもの学びの現実を適切に把握し、学びの成り立ちや学びの過程とそこでの教師のかかわり方について研究と教育を進めます。学びの成り立ちへの理解を深めるために、子どもとのかかわりをもちながら一人ひとりの子どもの顔の見える議論をし、その子どもに適した支援のあり方までをさぐります。また、子どもたちの学びの成り立ちをめざした授業の展開やカリキュラムの開発についても、学びの過程の実際に即しながら研究します。本領域の開講科目はいずれも、子どもの学びという観点から関連し、その中核にはいまそこにいる、さらには可能性としての子ども像があります。

情報教育領域

 社会の情報化の急速な進展に伴い、学校教育においては、情報教育の果たす役割がますます大きくなっています。新学習指導要領では、小・中・高等学校を通じて、情報教育が各教科のカリキュラムに埋め込まれ、授業実践において、各教科の学力の習得と有機的に関連させて情報活用の実践力を育成することが示されています。一方、教師が日々行っている各教科の授業実践能力のさらなる向上、その中でも、特にICTを活用した指導力の向上は喫緊の課題であり、教師を対象としたICT活用指導力に関する教員研修の創造・継続・普及・定着が求められています。本領域では、こうした学校現場の実情を踏まえ、情報教育を実践する能力と研究する能力の両面の育成を目指します。

総合学習領域

 総合学習領域は、教科の枠組みを超え、教科横断的なアプローチを期待される現代的な課題、現代社会の本質的な課題に応える、新しい学習指導の構築を目指しています。研究内容は、総合学習や総合的な学習の時間の原理、目的、内容、方法を中心としながら、総合的な学習の時間の枠組みにとどまることなく、各教科や教科外活動における課題とクロスさせた多様で自由な研究課題に取り組むことができます。教育研究スタッフは、総合学習の歴史や原理、カリキュラム、発達・評価研究、地域文化・歴史研究、環境教育、ESD教育、防災教育、自然環境教育、国際理解教育など、人文、社会、自然科学におよぶ多様な分野の専門家から構成されています。

教育方法臨床領域

 教育方法臨床では従来の教科の枠にとらわれることなく研究を進めます。各教科の教育方法をはじめ、部活動などの教科外の教育も、または幼稚園から高校、特別支援学校までのどの学校に関しても幅広く研究することができます。さらに教育を取り巻く親や社会の状況なども研究対象となります。現在の事象に限らず過去の事象についても同様です。研究方法は文献購読から実際の教育現場での参与観察やデータ収集などのフィールドワークなど、個人の興味関心に応じて多岐にわたります。その基礎となる専門的な文献の収集方法や解読あるいは活用の仕方を基礎から丁寧に学べます。単に修士論文を完成するだけではなく、教育現場での活用を支える基礎をつくります。