8.実務家教員が参画するジョイント授業の充実

教職科目でのジョイント授業の実現化

 大学の授業と教育現場との乖離の問題は,常に指摘されながらも容易には解消されてきませんでした。この問題の解決に向けて,平成18年度の教職科目「教育課程論」において,「臨床教育課程論」を立ち上げ,大学教員と任期付実務家教員との「ジョイント授業」の実現を可能にしました。大学の教員は教育課程の意味や概念,理論的背景等について講義を担当し,実務家教員は学校のグランドデザインを活用して教育計画の検討や,教科・道徳を例に年間指導計画の立案,学級経営案の作成,時数集計の仕方等の実践的授業を展開します。
 現在,少人数指導を配慮したローテーション体制と詳細なシラバスのもとで実践しています。この導入がどれだけ従来の一方向的な講義と質的差異を生むかを分析し,その成果に基づき,拡大を検討していくことになります。