上越教育大学 教員養成GPプロジェクト

小学校英会話を支援する国際理解カリキュラムの開発研究

取組実績と課題

2.1年2組の授業案と授業ビデオ

1年2組(授業者: 安保 惟子)

  1. 主題設定  体のパーツ、方向
  2. 主題設定の理由
    (1)価値について
    今回は日本文化を他の言語で触れることで、2つの価値を目指している。1つ目は、日本古来の文化に触れることで、日本文化を見直すという点である。2つ目は、日本文化を他の言語で表現できるという驚きと、誰かに伝えてみたいというコミュニケーション意欲を高めるという点である。
    (2)児童について
    本学級の児童は、大変明るく活発で、授業やそれ以外の活動にも積極的に取り組む姿勢や態度が見られる。英語に関しても、ゲームや歌が好きで、特に体を動かしたものには楽しんで参加している。
    しかし、発音や複数形などに関しては、たいして意識はなく、そのため「日本語英語Japanese English」になりがちである。正しい英語にふれる経験も必要である。また、ゲームになると、熱中しすぎて日本語が出る傾向があるため、その点に着目しながら英語にふれさせたいと考えている。
  3. 資料について
    本授業で扱う資料は、歌とチャンツと福笑いである。
  4. 本字の指導の構想
    (1)目的
    本授業の目的は、「体のパーツや数字に親しむ」と「日本文化と異文化にふれる」である。
    (2)焦点化
    本授業では特に、体を動かす活動と、座学の両方を取り扱うことを目標としている。
    (3)具体的な指導法
    具体的な指導方法については、下記の指導案のとおりである。
  5. 本時の指導について
    (1)本時の目標
    Let’s enjoy English!!〜英語で体のパーツや方向を表そう!〜
    (2)本時の展開
段階 教師の働きかけ 期待する生徒の反応 時間 指導上の留意点
導入 1.英語で歌(”Head shoulders knees and toes”)を歌う。
T: Stand up! Let’s sing a song. ”Head shoulders knees and toes”.
Music*3
・体を動かしながら、各パーツにふれる。 5 △子ども達が楽しく歌うように指導する。
展開 2.チャンツを使って体のパーツを確認する。
Head shoulders knees and toes eyes mouth ears nose.
T: Sit down. Repeat after me.
・リズム良く発音する。   △複数形のs(-es)を意識しながらチャンツを行う。
3.方向(directions)を確認する。Up down right left
T: O.K. Next is about direction. Repeat after me.
・英語での言い方に触れることで普段使われているupやdownの意味が分かる。 △複数形のs(-es)を意識しながらチャンツを行う。
4.[Look Look Look & Touch Touch Touch] gameをする。
T: O.K. Let's play a game. Do you know あっち向いてホイッ? Let’s enjoy!
・英語での言い方に触れることで普段使われているupやdownの意味が分かる。 △英語版「あっち向いてホイッ」である。
5.福笑いをする。
T: Next is “Fukuwrai”. ”Fukuwarai” is a Japanese traditional game. Japanese play it in the New Year. Today we play it in English.
・英語版の福笑いで、方向と体のパーツの両方を英語で表現する。 △大きな福笑いを用意し、まずは教師がやってみせる。
週末 6.今日のまとめを行う。
Play “Touch Touch Touch” game and sing a song, ”Head shoulders knees and toes”.
・今日のまとめをゲームと歌を使って復習する。 5 △比較的ゆっくりと行いながら確認させる。