上越教育大学 教員養成GPプロジェクト

小学校英会話を支援する国際理解カリキュラムの開発研究

取組実績と課題

11.6年1組の授業案と授業ビデオ

6年1組 (授業者:佐久間 建)

  1. 単元名
    世界の中の日本とわたしたち
  2. 本時の目標
    ・世界各地の日本人学校や補習授業学校の子どもたちが作った短歌をもとに、世界の各地域の気候・文化・宗教などの特色の大きな違いに気づき、本時以後の国際理解学習に意欲をもつ。
  3. 本授業の特徴や工夫点
    ・本時は単元「世界の中の日本とわたしたち」の導入としての提案授業である。
    ・日本人学校や補習授業学校の分布や数の多さから、世界と日本のつながりを実感できる。
    ・自分達と同年代の子どもが世界各国で感じたことを短歌によって共感することができる。
    ・プロジェクターでの資料提示により、予想をもとに各国の特色を概観することができる。
  4. 本時の活動
時配 児童の活動 教師の支援および留意点
8 ・日本人学校(補修授業学校含む)の数を予想し、分布を見て確かめる。
  ・最も多い国はどこだろう?
  ・全部で何校あるだろうか?
・予め各国の位置や特色が分かる資料を用意をしておく。全員が見やすいようにプロジェクターで拡大して提示する。
30 ・日本人学校の子どもが作った短歌をもとに、世界の各国の気候・文化・宗教などの特色の大きな違いに気づく。
  ・短歌の一部(キーワード)を隠して紹介し、予想する。
  ・正解を知り、写真などを見ながら各国のくらしの特色のおよそを捉える。
  ・日本との違いや、各国どうしの違いから、世界各地の多様性に気づき、今後の学習への関心・意欲をもつ。
※〈紹介する国〉
ブラジル,アルゼンチン、オーストラリア、韓国、中国、UAE、サウジアラビア、ケニア、ドイツ、ロシア、イギリス等
・地図で各地域・各国の位置を確かめ、短歌のキーワードをクイズ形式で楽しく予想させる・
・正解を知らせ、プレゼンテーション資料により各国の特色を知らせる。
・解説は「もっと知りたい」「自分で調べてみたい」という意欲をもてるよう最小限とする。
・その国について知っている(行ったことがある)児童がいた場合、発言を促す。
7 ・本時の感想(これから学習したいこと)をワークシートに書く。
・時間内に思いついた児童は、日本や上越の特色を表す短歌をワークシートに書く。
・時間があれば感想や自作の短歌を数人に述べさせる。
・次時以降の活動に見通しと意欲がも てるような助言をする。

〈参考資料〉

  • 海外子女教育振興財団 によると、海外の日本人学校は87校ある。補習授業校、私立在外教育施設を含めた総数は318校。(アジア55、太洋州16、北米106、中南米26、欧州85、中近東16、アフリカ14)国別では多い順に、アメリカ合衆国93、ドイツ19、中国15、フランス13、イギリス12、オーストラリア10、カナダ9、ブラジル7
  • 短歌作品は海外子女教育振興財団の海外子女文芸作品コンクール「短歌の部」による。
    財団法人 海外子女教育振興財団