上越教育大学 教員養成GPプロジェクト

特別支援を要する学習者への国語科学習における個別的な支援のあり方に関する研究

取組実績と課題

1.研究の態勢

 代表教員・松本修、協力教員・木村吉彦は、いずれもプロジェクト協力校である上越市立高志小学校の文部科学省指定研究開発学校(平成16〜18年度)の運営指導委員をつとめ、継続的に高志小学校の研究に関わっており、学習者の実態については一定の予備知識を持っている。現職院生の2名は、いずれも小学校の現職教員であり、特別支援を必要とするような学習者を担任した経験を持ち、特別支援教育についての関心を持っている。このうち坪倉は、長期の参与観察及び学習プランのデザイン、実施において中核的な役割を担う。学卒院生2名は、それぞれ小学校・高等学校の教員を目指しているが、うち1名は、学部時代に小学校における長期の参与観察を経験している。(18年5月より東京都小学校教員)
 このメンバーにより、院生・教員によるカンファレンス、協力校の教員を加えた拡大カンファレンスをくり返すことで、ユニバーサルデザイン的な国語科指導過程を開発することを大きな目標として、研究を行うこととした。なお、課題に示した「個別的な支援のあり方」は、個々の学習者を別個に指導するという意味ではなく、個別的な支援を意識した学習をデザインするというほどの意味である。