上越教育大学 教員養成GPプロジェクト

特別支援を要する学習者への国語科学習における個別的な支援のあり方に関する研究

取組実績と課題

8.おわりに

 半年に及ぶ参与観察をふまえて授業の試行などを行ってきた。その間、カンファレンス、拡大カンファレンスを通じて、学卒院生、現職院生、協力校の先生方、学内の教員の間で様々なコラボレーションが生まれた。その中で得られた様々なアイデア、知見をもとに、ユニバーサルデザイン的な国語の授業のあり方が少しずつ明らかになってきたところである。この点については、「9. 特別支援に配慮した国語科学習指導のユニバーサルデザイン(PPT)」の資料を参照されたい。
 平成18年度は、分析を進め、大学での講義プランを作成したり、9月という1年生にとって促音や漢字などの学習の定着を図る必要のある時期にフォローアップとして授業を実施し、いくつか試みた改善の有効性も確認することができた。
 これからの教員養成においては、新たに提示される中教審答申などを踏まえ、教師に必要とされる知識・能力の一つとして、ユニバーサルデザイン的な学習のあり方の構想力がクローズアップされるはずである。そうした点について新たな研究を継続していきたい。