入  試

 生徒指導総合・学校心理はそれぞれ独立の科目群ですが,入試段階では一括して募集・選抜しています。2つの科目群への配属は,入学後,ゼミ決定と同時に決定することになります(例年,1年次4月末)。

 筆記試験は,以下に示す3つの問題領域から出題される計6問から自由に2問を選択して解答します。2問とも同じ領域から選択しても,別の領域から選択してもかまいません。また,入学後に所属を希望する科目群の問題を選択しなくてもかまいません。

  1. 学校心理領域
    (児童生徒の学習と発達の心理的側面に関すること)
  2. 生徒指導相談領域
    (児童生徒理解と生徒指導の諸問題に関すること)
  3. 教育経営環境領域
    (教育の制度・経営と教師・子どもたちの社会環境に関すること)

 口述試験の際も,両科目群の教員がいっしょにお話をうかがいます。

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入試と指導体制

 このように,二科目群では入学試験段階で一括して選抜し,入学後に科目群への配属を決定しています。これは,両科目群において研究対象となる課題にかなりの共通性が見られるため,学生の研究テーマがまだ必ずしも固まっていない入試段階では,どちらの科目群が適切か,学生が判断を迷ったり誤ったりするケースが見られたからです。

 そのため私たちは,研究テーマや希望する研究アプローチによって,修論指導体制を柔軟に変更できるよう,入学後,学生の研究希望をよく聞き,また各教員の研究領域についてもよく知っていただいたうえで所属ゼミを決定し,同時に所属する科目群を決定するようにしています。

 したがって,入試の筆記試験において解答する問題を選択する際,所属を希望する科目群をとくに考慮する必要はありません。各自の最も得意とする領域で受験してしてください。

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筆記試験のポイント

 筆記試験では,修論研究に向けて必要な教育学・教育心理学の基礎的知識と,それを論理的に記述する表現力を見ます。

 出題の際,私たちがおおよその目安としているのは,教員採用試験(教職教養)の教育学・教育心理学領域でよく出題されている程度の問題範囲と知識レベルです。

 二科目群には,学部段階で教育とは無関係の勉強をしている学生も多く入学してきますので,入試段階でそれほど専門的な学力を要求してはいません。とはいえ,教育学や教育心理学の基本的なものの見方・考え方がわかっていないと,修論のテーマもなかなか定まりませんので,教員採用試験レベルの勉強はしてきてください。

 もちろん,実際に出題する問題はちょっとひねった問題にしてあります。しかし,筆記試験で求めているのはそのレベルの基礎知識だということを頭に入れながら,勉強を進めてください。

 領域ごとに,もう少し具体的に書いておきます。

  • 学校心理領域
    • 教員採用試験(教職教養)の教育心理の参考書に出てくる程度の基礎知識について勉強してきてください。
    • 実験結果の表やグラフの読みとりもよく出しています。
  • 生徒指導相談領域/教育経営環境領域(共通)
    • 教員採用試験の教職教養の本にひととおり目を通し,教職に関する基礎的な知識は知っておいてください。
    • 新聞や白書等を読んで,最近の教育事情・動向を把握しておくとよいと思います。
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口述試験のポイント

 口述試験では,主に研究の内容についてお聞きします。2年間(あるいは3年間)の在籍期間の中で論文としてまとまりそうかどうか,二科目群の教員が指導可能かどうかを見きわめるためです。ですので,大学院でどのような研究をしたいのかについて,自分なりの言葉でしっかり説明できるようにしてきてください。できれば,研究テーマに関連する文献を1本以上読んでおき,その内容について答えられるように準備しておいてください。

 口述試験の時に,よく「大学院で○○について詳しく勉強したい」と抱負を語る人がいますが,勉強と研究とはまったくちがうものです。勉強というのは,すでにある知見を自分の中に取り入れる過程ですが,研究は逆に自ら新しい知見を生み出して,世界に発信する過程です。

 幅広く勉強して知識を深めることは,もちろん大切なことですし,大学院生活の中でおおいにやっていただきたいことではあります。また,研究などと大風呂敷を広げる前に,まずはしっかり勉強してから,と謙遜する気持ちもわからないわけではありません。しかし,口述試験でお聞きしたいのは,その問題について「自分ならこう考える」,「自分はこうとらえ直したい」という自己主張です。必ずしも専門用語を使う必要はありませんので,ぜひ自分の言葉で,自分の視点で,その問題について語ってください。

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研究希望等調書の書き方

 研究希望等調書は,口述試験のときに面接官が参照し,それをもとに質問をします。ですので,「その時点で可能な限り具体的に」まとめるようがんばって準備してください。

 ポイントは2つ。とにかく最優先で考えてほしいのは,研究テーマをどうするかです。漠然とした,あるいは遠大なテーマなら語れるけれども,まだ具体的になっていないという受験生はけっこう多いのですが,私たちがとくにお聞きしたいのは,その中でも自分はこの部分に焦点を当てたい,この側面に強く興味を引かれている,といった具体的な研究テーマです。大学院の限られた期間内に研究としてまとめるためには,対象を絞り込む作業が必要になりますし,それによって,指導の方向性も少しずつ明確になっていくからです。自分の考えがまちがっているかもしれない,実現可能性が低いかもしれないなどと遠慮せずに,現時点での自分の考えを,しっかりと主張してください。

 次に考えてほしいのは,その研究テーマについて,自分はどんな方法で研究していきたいかという点です。教育学者の論説を徹底的に読み解く,実践報告書を集めて比較検討する,関係者にインタビューする,質問紙調査で大規模にデータを集める,実際に授業を工夫して実施してみるなど,同じテーマでもさまざまなアプローチがあります。同じインタビューでも,教員に聞くか児童生徒に聞くかで,まったくちがった視点の研究になります。その中で,自分はどんなアプローチをしたいのかについても,ぜひ考えておいてください。

 聞きかじりの知識を使って無理やり具体的にする必要はありません(けっきょく口述試験の時にわかってしまいます)。「現時点での自分の考え」でいいので,できる範囲内でしっかり考えて,調書を作成してください。

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アドミッション・ポリシー(受入方針)

生徒指導総合科目群

 生徒指導総合は,いじめ,不登校,学ぶ意欲の喪失,教育格差,家庭・地域社会の変貌などの学校教育内外の今日的課題について,深く的確に理解する眼を育むとともに,個々のケースに専門的に対応できる能力や,適切な指導プログラムと経営戦略を通してこれからの学校教育をリードしていく豊かな能力の育成を目標としています。

 本科目群は,これまでの教職経験を踏まえ更なる職能発達をめざす現職教員や,これから教員・研究者を志望する学生や社会人など,「常識」にとらわれない柔軟な思考力を持って,教育の諸課題について教育学的視点から深く追究したい人を求めています。

学校心理科目群

 学校心理では,学校や家庭における子どもたちの多様な「心と行動の現象」を心理学の視点から総合的に理解するとともに,子どもたちの発達と学習を適切に援助していくための理論と方法を追究しています。その中で,問題を抱える子どもへの援助だけでなく,日常の学習指導や生活指導・学級経営など学校教育の様々な領域で力を発揮できる能力の育成をめざしています。

 本科目群は,教職経験をふまえ更なる職能発達をめざす現職教員や,これから教員・研究者を志望する学生や社会人など,教育の諸課題を心理学的視点から深く追求したいという意欲をもち,自身の問題意識について自ら考え探究する力のある人を求めています。

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