上教大保健管理センター

ホーム|Doctor's Room−精神科医からのメッセージ

精神科医からのメッセージ

 学部ならびに大学院新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 平成20年度は、大学生の大麻所持に関する事件が繰り返し報道される衝撃的な1年でした。その中で、大麻はゲートウエイ・ドラッグとして更なる危険な依存性薬物への登竜門と呼ばれていましたが、依存性薬物への登竜門は、お酒やたばこといった合法的な嗜好品を指す場合もあります。言い換えれば、お酒やたばこもれっきとした依存性薬物なのです。特に、新入生歓迎・勧誘コンパ、お花見などの宴席が催され、みなさんがお酒やたばこに接する機会が極めて多くなるこの時期です。昨年は某大学で新入生歓迎コンパにおいて深酒した学生さんが死亡するという、悲しい事件が起きています。
  1日に飲むお酒の適量は、アルコール量で20g(25ml)といわれており、アルコール度数5%のビールでは500mlに相当します。多少個人差はありますが、この量を越えて摂取すると、ろれつが回りにくくなったり、歩行が不安定になったり、いわゆるアルコール中毒症状が出現します。こうした中毒症状を呈した人(患者さん)を、おもしろがったり、安易に放置したりしていませんか?
 保健管理センターでは、安全なお酒の飲み方、お酒との付き合い方を学習していただくため、さらには飲酒運転の予防法の1つとして、呼気中アルコール濃度の測定を提案します。宴席に貸し出すわけにはいきませんが、飲み過ぎた翌朝には保健管理センターに来ていただき、一度自分の呼気中アルコール濃度を測定してみてください。飲酒運転の一部は、翌朝に検挙されていますので、「昨日は飲んだけど寝たから大丈夫」と勝手に決めつけるのは危険ですよ。

 

精神科医増井 晃