上越教育大学教職大学院の5つの特長

1 教育実践を特徴づける「即応力」、それを支える「臨床力」と「協働力」を重視します

「即応力」とは、研究過程と一線を画する、まさに教育実践を特徴づけるコンセプトです。それは、刻々と変わる教育現場の状況を即時に判断し、適切に対応しながら教育実践を展開していく力です。私たちは、このような力を真に実現するためには、「臨床力」と「協働力」が不可欠であると考えました。「臨床力」とは、学問知と実践知の動的なバランスを保持する力で、実践のただ中に身を置き、学問知を用いて教育実践の記録・分析を行い、それに基づいて実践知を組み替えていく力のことです。「協働力」とは、教員同士はもちろん、保護者や地域の人々など、様々な人々とのつながりを持ちつつ課題を解決していく力や、人々の中に協働性を構築する力のことです。

2 臨床的研究と豊かな実践事例等の有効活用により「臨床力」を育成します

本学教職大学院での教育方法(授業)は、事例研究や現地調査、双方向・多方向に行われる討議や質疑応答による演習等により構成されています。また、これまで履修単位としてカウントされなかった、学校現場での実践研究やフィールドワークを実習科目(本学独自の必修科目「学校支援フィールドワーク」)として位置づけています。また、さらなる実践経験が得られるように、実習科目をトータルに支援する選択科目を充実させています。

3 これからの若手教師・中堅教師に必要な真の「協働力」を育成します

教職大学院では、修士論文が課されません。そのため、通常200頁前後の論文をまとめる多くのエネルギーと時間を、現場での実践研究に費やすことが可能となりました。これまでは、修士論文の壁があるために個人研究しか認められませんでしたが、教職大学院では共同での実践研究の可能性が開かれました。これにより様々な地域・学校種の現職院生と大学を出たばかりの学卒院生の間に中・長期にわたる協働が生まれ、これからの若手教師・中堅教師に必要な真の「協働力」を育成することができます。

4 本学教職大学院のカリキュラムを支える専任教員の充実を図っています

研究者教員が学術を担当し、実務家教員が実務を担当し、院生の中で学術と実務を融合するというのでは、本当の学術と実務の融合は成り立たないと私たちは考えています。本学教職大学院の専任教員の多くは、小学校、中学校、高等学校において教職経験を持つ者です。逆に、実務家教員であっても、学術論文・著書等の学術研究の業績を持つことが基本となっています。それぞれ、国語科教育、算数・数学科教育、理科教育、社会科教育、教育課程、生徒指導、教育相談、学級・学校運営等の専門を持ちながら、それらを横断した教育課題の解決ができるスタッフです。

5 学校現場の教育課題を解決する過程、それ自体をカリキュラムとして実現します

これまでの大学院では、学校の教育課題を解決するための研究を行ってきましたが、本学教職大学院では、学校の教育課題を解決する過程に参画する教育実践を行います。本学教職大学院では、これを近隣の連携協力校等において「学校支援プロジェクト」として実施します。そして、この「学校支援プロジェクト」は、「学校支援フィールドワーク」(実習科目)、フィールドワークにおける実践の省察を行う「学校支援リフレクション」(選択科目)、その成果を学校現場に還元する「学校支援プレゼンテーション」(選択科目)という相互に関連づけられたカリキュラムによって実現されます。教職大学院では学術論文である修士論文は課されませんが、教職大学院での豊かな実践経験の成果を発表することをカリキュラムに位置づけています。これによって、多くの教師に確かに伝えることのできるレポート作成や各種のプレゼンテーションの方法を学びます。

教職大学院について

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