堀 健志(ほり・たけし) - 准教授

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【担当コース】
・ 教育臨床コース
・ 教育経営コース
【担当講義】
・ 教育社会学
・ 学校文化論
・ 授業と学校の改善に向けた教育調査の理論と実際
【プロジェクトテーマ例】
・ 子どもの貧困と教育
・ 教育行政施策の評価ほか
【包含できる研究テーマ】
・ 学級の社会学的研究
・ ジェンダー/セクシュアリティと教育ほか

研究内容及び指導内容、その他

 私たちは、「あれはこういうことだったのか」と気づいて、後悔することがよくあります。それは、自らが岐路に立たされていることに無自覚で、どのような分岐であるかも知らぬままに、数多くの決定を積み重ねてしまうからです。もちろん、すべてを見通すことなどできません。しかし、こうした無自覚をできるかぎり避け、自覚的にリスクを引き受けることは、少なくとも教師のような専門家には欠かせず、自らがどのような岐路に立たされているのかについて適切に理解することが必要です。そう考えて、教育現実を多角的に把握するタイプの研究に取り組んできました。

 現実把握を重視するタイプの研究は教育のあるべき姿を考える上で有効ですが、よりよい教育実践の方法を開発する上でも役立ちます。このことは医療の世界に例えると分かりやすいかもしれません。病気を治すためには、身体の様子や、身体・病気のメカニズムを正しく把握することが欠かせません。診断が誤っていたり、身体のメカニズムの理解が誤っていたりすれば、どれほど先端の技術をいかした治療行為であっても、治そうとしていた病気を引き起こすという悪循環(意図せざる結果)すら生じかねないからです。教育の世界でも同様です。ただ、「やるしかない!」という決断主義にもとづいて、十分な診断・把握がなされないまま取り組みを積み重ねがちなところがあるので、それと気づかずに悪循環のメカニズムを作動させてしまっていることが少なくないのではないでしょうか。

 そんな悪循環を続けるのか、それとも、そこから抜け出すのか——こんな岐路に、私たちは立たされているようです。私は、さまざまなテーマのもとで質問紙調査やインタビュー調査を行い、学校や教育行政の取り組みや、教師や子どもの実態に向き合いながら、こうしたことについて考えてきました。複雑な現実世界を丁寧に解きほぐして、私たちをとりまく様々な悪循環から抜け出すための知性を磨きませんか?

●専門:教育社会学

●著書:『教育改革の社会学』『学力の社会学』『「復興」と学校』(以上、岩波書店)、『現代高校生の学習と進路』(学事出版)など。

スタッフ

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