小 川 昌 文
授業概要・目標
西洋及びわが国の音楽教育史において，特にエポックメーキングなテーマを取り上げ，現在のわが国
の音楽科教育の問題と関連させて考察していく。それぞれの時代における音楽教育思想，中心人物，及
びその具体的な内容について概観し，音楽教育実践者としてどのような示唆が得られるのか，歴史，哲
学，指導法，演奏等統合的なアプローチによって講義を進めていく。
授業計画・内容
第01回 10月03日 イントロダクション――音楽と教育・問題の所在
第02回 10月10日 西洋古代の音楽教育――ギリシャ・ローマ時代
第03回 10月17日 西洋中世の音楽教育・ルネサンス・バロック期の音楽教育
第04回 10月24日 近代イギリスの音楽教育I――産業革命と音楽教育
第05回 10月31日 近代イギリスの音楽教育II――ソルミゼーション問題
第06回 11月07日 近代アメリカ合衆国の音楽教育I――シンギングスクールを中心として
第07回 11月14日 近代アメリカ合衆国の音楽教II――ロウェル・メーソンとボストン・アカデミー
第08回 11月21日 近代アメリカ合衆国の音楽教育III――ルーサー・メーソンとナシｮナル・ミュージック・リーダー
第09回 11月28日 20世紀アメリカ合衆国の音楽教育1
第10回 12月05日 20世紀アメリカ合衆国の音楽教育2
第11回 12月12日 わが国における唱歌教育の成立とその背景
第12回 12月19日 大正期における童謡運動
第13回 01月09日 戦後のわが国の音楽教育の発展と諸問題
第14回 01月16日 音楽教育研究と音楽指導実践
第15回 01月23日 まとめ・・音楽教育の展望
成績評価の方法
出席，レポート，及び授業における発表（最低一回）によって総合的に評価する。
教科書・参考書
音楽教育を読む，野村，中山編著，音楽之友社，1995．その他の文献は授業の中で指示・配布する。