「真空館」の記事


ラジオ技術(1997年7月号p.170)クロストーク

 公開された「真空館/萩原コレクション」
 上越教育大学 (上越市)に完成       棚瀬繁雄

 「無線と実験」の1996年5月号の13ぺ一ジに“真空館”という名前の展示館のことが紹介されていました.この展示館は,上越教育大学名誉教授萩原茂男先生の尽力で完成した“真空”管の展示“館”で,“真空館”と命名されています.私は,小さい時から電子工作を趣味として続けてきたこともあって,この展示館に大いに関心がありました.
 上記の紹介では,“一般に開放されているどうかは確認しておりません”とのことでしたので,私はその後,大学へ出向くなどして,この展示館に関する情報を集めてみました.
 “真空館”は,新潟県上越市山屋敷町1番地にある上越教育大学内にあります.展示館のいわゆる本館に相当するところが附属図書館の1階(階段横)にあり,別に,分館が図書館の南側にある実験棟の1階にあります(これらは,2階の渡り廊下でつながっています).私が調査のため上越教育大学へ出向いたのは,“真空館”の公開をひかえた3月の初旬でした.附属図書館に問い合わせるなどして得た情報では,3月28日から公開されるとのことです.また,萩原先生のお宅へ電話して,ご本人から直接“真空館”についてお話を伺うこともできました(先生には,紙面を借りて御礼中し上げます).
 ただ,展示の内容については,本稿の投稿が公開前でもあり,公開後のお楽しみとしておきます(公開後,“真空館”に関する資料の配布も計画されているとのことです).先生のお話では,“近くの人は見学に来られるとよいと思います”とのことでしたが,私は,今回の調査で展示を実際に見て,“遠くても行く価値あり”との印象を得ました.
 そこで,遠方から出かけられる方のために,交通手段を紹介します.一例として東京から出かける場合,交通機関としては,上野からのJR(信越)線と池袋からの高速バスが利用できます.前者では,直江津行きの特急で4時間ほどで,また,後者では5時間半ほどで高田(駅)に着きます.ここから先は,駅前からタクシーに乗れば(北北西ヘ)10分ほどで上越教育大学に着きます.バスを利用される方は,駅から東へ5分ほど歩いたところにある本町六丁目のバス停から,教育大学,直江津行きのバス(教育大学線,1時間に1本程度の運行)に乗って15分ほどのところにある教育大学で下車,北へ5分ほど歩くと着きます.
 この大学の建物は,信越線から見て西側の山の緩やかな斜面に建てられており,高田駅から先,車窓から大学の(赤)レンガ色の建物が見えます.足に自信のある方は,タクシーやバスを使わないで,高田駅から一つ直江津よりの春日山駅で下りて歩くことも可能です(この駅から,大学は南西の方角です).
 附属図書館は,月曜から金曜まで,午前9時から午後10時(春体み,夏体み等の期間は,午前9時から午後5時)まで開館されていますので,この時間帯であれば“真空館”の見学が可能と思います.私は,機会があればもう一度“真空館”を見学したいと思っています.


文教ニュース(28 Apr.1997)

 「真空館」がオープン

 上越教育大学では、3月28日に「真空館」がオープンした。同大学の名誉教授である萩原茂男氏が、長年にわたり蒐集した、核融合エネルギー開発の原動力となったプラズマ加熱用の大形クライストロンをはじめとする200種類にもおよぶ真空管を同大学に寄贈したことにより、開館の運ぴとなった。同館は、テレピやラジオに欠かすことのできなかった真空管が、大正時代から現在までの年代順に展示されており、科学技術の進歩、発展の過程を身近に見ることができる。同館の開館を記念して、除幕式及ぴ萩原茂男氏への感謝状贈呈式が行われた。

*「真空館」本館: 上越教育大学図書館1階
*「真空館」分館: 上越教育大学実験棟1階


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