記録編 ニューヨーク
アムトラックの旅(ボストン〜ニューヨーク間)
上越教育大学・院 社会系
(秋田県立秋田中央高等学校) 渡辺義人
 今回、我々の米国理解プロジェクトは、メガキャリアであるノースウエスト航空(http://www.nwa.com)のハブのメリットを生かして、航空機を利用する区間が多かったが、ボストンのサウス駅からニューヨークのペンシルバニア駅までは、アムトラック(http://www.amtrak.com) を利用した。
 高等学校地理Bでは、第1部の「交通・通信の発達」の章で、アメリカ合衆国の交通事情が紹介されている。アメリカ合衆国は自動車・航空交通が中心で、かつては、大陸横断鉄道などが広大な国土の開発に貢献したが、現在では主役の座をほかの交通機関に明け渡している、と記述されている。
 全体としては、正しいが、私たちの乗車した、ボストンからニューヨークそしてワシントンD.C.までのメガロポリスは、人口の稠密地域である。授業では先のハブ空港化と、クリスタルラー理論とを合わせて考察させることによりメガロポリスの鉄道が予想以上に利用されている事を理解させたい。
 アムトラックとは、米国鉄道旅客公社(National Rail Passemger Corporation) のトレードネームで、1960年代の急激な航空機発達によって、大幅に減少する顧客に対応するために私鉄鉄道会社20社が1970年に団結して設立したものである。全米約 480の市町村に通じる2万マイル以上の路線網を持つアメリカ最大の鉄道公社である。実際には、車両と乗務員を保有するアムトラックが各私鉄の路線を使って運行している。私たちの利用した路線は、「NorthEastDirect」という路線で、ボストン〜ニューヨーク間371km、予定所要時間4時間25分の旅である。
ボストンサウス駅 時刻表
ボストンサウス駅 時刻表