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4.授業実践 〜「兵士の像」の教材化〜 中学校3年生公民的分野 国際社会と平和 (1) 「兵士の像」の教材化の意義 「ベトナム戦争記念碑」「兵士の像」の建立については、ベトナム戦争の歴史的背景や帰還兵の対応、設置場所等の問題から、アメリカ国内で論争が起きた。しかし、首都ワシントン、それも独立の父ワシントン記念塔とアメリカ民主主義と統一を象徴するリンカーンメモリアルにはさまれたモールに建立されたことの意味は大きい。 ここでは、アメリカ国民にとってのワシントンD.C.及びモールがどのような存在であるのかを考える場を設定し、そこに「ベトナム戦争記念碑」「兵士の像」が設置された意義について思いを巡らす場を位置づける。 そうすることで、生徒は平和への思いが国境を超えた人類共通のものであることを再認識するものと考える。 |
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(2) 主な授業の概要 | |
教師: | この写真(写真1兵士の像)を見てください。この像は何を表していると思いますか。グループで話し合いをしてください。 |
生徒: | 各グループで話し合う。(数分) |
生徒: | どうも黒人のようだ。表情が暗い。 |
教師: | この3名は、白人と黒人とラテン系の兵士を表しています。実は、この像がアメリカ国内で大きな論争を引き起こしたそうです。どうしてだと思いますか。 |
生徒: | …どこにあるのですか? |
教師: | リンカーンメモリアル(写真2)とモールの中心地を示す写真(写真3)をOHPで示す。 |
教師: | この写真の地にあります。ここは、どこかな? |
生徒: | どこかで見たような…映画かな…。 |
写真-1 兵士の像 http://www.district-of-columdia.com/ attractions/landmarks/vietnam-memorial/Default.htm |
写真-2 リンカーンメモリアル |
写真-3 モールの中心地、 塔はワシントン記念塔 |
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