|
過 程 |
学 習 活 動 | 支 援 | 目 標 | |
第 1 次 |
アメリカ合衆国の姿を捉えよう 2時間
|
・合衆国を概観するオリエンテーションとして、各種資料の提示。読み取りを 通して、広大な国土と豊かな資源を持つ様子をつかませる。 ・鉱・工業、農業においてどのような生産が行われているのか関心が持てるよ うにする |
◎広大な国土を持ち豊かな資源に恵またことを背景に、巨大な生産力を持つア メリカの姿を概観し、関心を持つことができる。 ◎鉱工業、農業の実際の様子に対して関心を持ち、次段階への意欲を持つこ とができる。 |
|
第 2 次 |
なぜ世界一の生産力を持っているのだろうか 2時間 写真や統計資料によって、合衆国の農業生産の特色について、その規模と多様性から理解し、合衆国の農業が世界に大きな影響力をもつ理由を捉える。 |
・合衆国の農業生産力の大きさを、自然条件を生かしながら大規模に工夫して経営している農家の姿を通して理解させる。 | ◎合衆国の農業の巨大な生産力を、適地適作と企業的な大規模経営の面から捉えることができる。 | |
第 3 次 |
工業生産力の現状を調べよう《本時》 2時間 ピッツバーグの鉄鋼業の成立と変遷を題材に、景観写真や統計資料によって、立地条件とその変貌を追究していくことを通して、合衆国の工業の分布と成り立ちについて理解し、工業の変化の様子についてとらえる。
|
・景観写真の読み取りからピッツバーグに関心を持たせ、そこで製鉄業が立地発展した理由を各資料から多面的に捉えさせる。 ・好条件が整っていたのに衰退した事実から、生徒の思考に転換を与え(揺さぶりをかけ)て、立地条件が社会状況の変化に伴って、利点でなくなったことを追究していくことを通して理解させる。 |
◎製鉄の町ピッツバーグに関心を持ち、製鉄業が立地、発展、衰退していった 変化を、継続して追及していくことができる。 ◎景観写真からより多くの情報を探しだし、資料として有効に活用していくことができる。 |
|
第 4 次 |
アメリカ合衆国が抱える問題は何だろう 2時間 |
・銃社会の事件、日本との貿易摩擦を事例に取り上げ、具体から合衆国の問題点に関心が持てるようにする。 | ◎合衆国の抱える問題点について感心を持ち、現在の様子を捉えることができる。 |
(2)本時案 1)本時の主眼 経済力の大きい合衆国の特徴を工業面から追究しようと考えている生徒たちが、地図と景観写真の読み取りからピッツバーグの産業を推測していくことを契機に、ピッツバーグに製鉄業が立地発展してきた理由を資料から調べ、多面的に考えることができる。 2)本時の位置 《全8時間扱いの中第5時》
|
過 程 |
学 習 活 動 | 支 援 | 評 価 | 時間 |
導 入 |
1 地図、写真をよく観察する。
ねがい:どうしてピッツバーグで製鉄が発展したのだろうか知りたい。 |
○各グループへ 資料A:イラストマップ、資料B:建物の壁、資料C:石炭運搬船を配布し、よく見るように指示。質問を受ける。 ・机間巡視。質問が出たら適宜解説する。 ◎「ピッツバーグではどのような産業が発達しているのだろう」を掲示。グループで話し合わせた後、発表させて、考えさせる。 ・3枚の資料を関連付けて考えるように指示。資料Bの壁に着目させながら、写真資料D「煙の町」、E「転炉」(OHP)を提示し、製鉄業に気づかせていく。 ○鉄の原料および鉄ができる過程を、資料G「鉄ができるまで」(OHP)によって簡潔に解説する。 ◎発問「ピッツバーグの製鉄業について疑問に思うことありますか」で疑問に思うことを発表させる。 |
○各資料を関心を持って読み取ろうとしていたか。グループでの話合いの様子、発言から評価する。
○景観写真の限られた情報から、背景にある産業の様相を考えようとすることができたか、話し合いの様子・発言から評価する。 |
10
15 |
発 展 |
3 ピッツバーグで製鉄業が発展した理由について資料を使って調べ、学習カードにまとめる。 |
◎どうしてピッツバーグで製鉄業が発達したのだろうを掲示。追究資料を配布し個人追究をさせる。 ○調べた結果の発表をさせる。 ○理由について「原料」・「交通」・ 「用地」・「労働力」の観点から調べ、まとめさせる。板書も4観点からまとめていく。 |
○製鉄業が立地発展した理由について、原料、交通、労働力、用地に着目して追究しているか、学習カードの記述や発言から評価する。 | 20 |
転 換 |
4 グラフ「合衆国とペンシルベニアの粗鋼生産の推移」からわかること・疑問に思うことを発表する。
ねがい:どうしてピッツバーグの製鉄業の地位は下がってしまったのだろうか知りたい |
○資料H合衆国とペンシルベニアの鉄鋼生産の推移を提示し、グラフからわかること・疑問に思うことを発表させる。・生徒の反応が鈍いときには、補助資料B製 鉄工場の写真を提示し、すでにその工場はないこと、跡地が更地やショッピングセンターに 変わっていることを紹介する。 ◎どうしてピッツバーグの製鉄業は衰退してしまったのだろうを掲示、学習カードに自分の予想を書かせる。数人を指名発表させる。 ○学習カードへ本時の感想を記入させる。 |
○衰退してきた事実に驚き、意欲的に理由を考えようとする意欲が持てたか、学習カードの予想の記述や感想から評価する。 | 15 |
3 主な授業の概要 (場面と考察) 1)イラストマップと景観写真を見ている導入部
2)補助資料が提示され、製鉄業に気づかせていく場面
3)追究資料から調べた結果を発表しあう場面
4 授業の評価
5 参考文献
|