中学校1年 「社会科」・「道徳」クロスカリキュラム
川にみる先人達の智恵
 ミシシッピ川と手取川の比較から
上越教育大学修士課程発達臨床コース生徒指導分野道徳教育
石川県石川郡鶴来町立鶴来中学校  教諭
  白木 みどり

1.はじめに

(1)新学習指導要領との関係

 価値の多様化と高度情報化の社会において、学校教育もまた、大きな改革を迎えた。今回の指導要領は、教科課程における必修教科の削減と総合的な学習をもって、従来の「教え込み」の教育から「学びとる」教育の転換を図るものであるといえる。それは、基礎的・基本的な内容の確実な定着を進める一方で、教師の発想の転換と企画力・創造力にいっそうの期待が寄せられているものであると考える。
 さて、中学校においては教科担任制を中心とするため、他の領域の内容に注意を払い吟味する機会が稀薄であるが、各教科における学習内容を紐解いてみると時期をほぼ同じくして、極めて関連性の高い内容を学習していることに気づくことがある。それら、教科の独自性を生かし、専門的指導に取り組みねらいに到達することができればよい。しかし、従来の学校現場においては、3年間の系統性ある学習を意図し充実させてきた経緯はあるが、縦の関係だけではなく、視野を横に拡げたときに見落とされていた重要課題が残されていたのではなかったかと考える。つまり、現実には各教科、領域が孤立しがちで閉鎖的になっているという点を問題視すべきであるということである。ここでは、学習内容の接点を重視し、社会科と道徳との横断的学習の計画を作成し実践にあたった。すなわち、これは両者の関連性を考慮し、学習内容を意図的に取り扱うことによって相互補完的役割を経て、相乗効果を生み出すことをねらいとしたものである。領域を繋ぐより有効な指導の一事例として提示したいと考える。

(2)教材化の意義や教師の教材観
 現代の科学技術にともなう物質文明の発展にはめざましいものがある。しかし、それに伴う数々の弊害が生じ、地球規模での危機を生み出していることは、誰もが認めるところである。殊に、昨今は地球温暖化をはじめ、酸性雨、砂漠化、大気汚染、自然保護問題が深刻化している実態がある。そこには、物質の豊かさや便利さを求めてきたが故の結果と、価値観のバランスを欠いてきた人間の愚かな一面が浮き彫りにされる。しかし、そうせざるをえなかった社会の状況や、結果を考慮せず積極的に容認してきた人間社会の実態がある。こうして自然から遠のき、荒廃を危惧される社会の中で、未来に向けて人間が考えていかなければならないことは何なのかを再考してみる必要性があるだろう。 古来より人は、自然を生活の一部に取り入れ、その変化に心を動かし、その美しさを慈しんできた。人間と切りはなすことのできない自然を愛護し、その美しさに感動し自然の恩恵に感謝する心を育てることは、現代の教育における重要な項目の一つであると考える。さらに、人間と自然との関わりを追求していく中で、人間の力では揺るがすことのできない天災地変があることや、人間の力を超えた自然界の働きや崇高さに気づき、共存を認識することに繋がっていくものと考えられる。人間は自らの力には及ばない偉大な力に触れ、それを感じることから感性が高まり、さらには畏敬の念へと近づくのではなかろうか。そして、自然と対峙した時に人間の有限性に気づき、自他の生命の尊厳性、存在することの意味の重要性、感謝の念、人としての「生き方」についての思慮が深まっていくものと考える。
 以上のような道徳的価値につながる足掛かりとして、この教材では、社会科の視点と教材を学習内容に据え、自然と人々の関わりについての知識と理解を深め、米日両国の川を題材に、グローバルな視野で自然保護を人類の問題としてとらえていく姿勢へと繋げたいものである。
 具体的な教材開発に伴い意図した点については、以下に述べたい。 
 ミシシッピ川(Mississippi River)は、北アメリカ大陸の巨大な川、川名はチペワ・インディアン語で〈大きな川〉を意味する。
本流は、アメリカ合衆国ミネソタ州北部のイタスカ湖に発し、ほぼ南流してメキシコ湾に注ぐ。下流部は、典型的な蛇行河川となっており、河口部には大きな三角州がある。長さ3,780km。ロッキー山脈から流れてくる最長支流のミズーリ川(3,970km)と、合流地点以下の本流とを合わせた長さは、6,210kmとなり、ナイル川、アマゾン川、揚子江に次いで世界第4位である。 ここでは、この川をめぐって人が自然の恵みとともに生き、築いてきた環境を理解させ、ミシシッピ川の流れるミネアポリス、セントポールの都市開発に川がどんな役割を担ってきたか、歴史的背景を踏まえるとともに、その生活の背景にある川に対する考え方を生徒に伝えたいと考える。また、この街にすむ人々が、ミシシッピ川をどんなふうに有効利用し、川に対してどんな思いをもっているかについての考えを深めさせたい。また、古来より自然との一体感を抱きながら生きてきた日本人にとって、水は稲作に欠かすことのできない資源として大切にされてきた。しかし、川の流域に水を求めて集落を形成し生活を営んできた人々にとっては、洪水、水害といった天災は、川との戦いでもあった。水の災害からの安全と豊作を神社に祈り、灌漑事業を進めてきた郷土の人々の生き方と、そこに流れる手取川(石川県石川郡鶴来町)の利用法をミシシッピ川の利用法と比較し、川と共に生きてきた人々の智恵や思想における共通点や特色について考させることをねらいとする。そして、これらの自然を愛護し感謝することを通して、今後の自らの「生き方」に活かそうとする態度を培うことができれば幸いである。



2.クロスカリキュラム プログラム授業構想

 このプログラム授業では、日米それぞれにおける川を中心にした街開発、人々の川の利用法や関わりについての理解を深め、先人の知恵と努力に気づかせたい。さらに、川の環境保全への問題意識を高め、今後の自分たちの生活について考えさせたい。
 人間としての成長過程にある生徒には、自分たちのおかれている環境についての問題点を追求していく姿勢と、グローバルな視点を養いたいものである。
指導計画
プログラム授業 (3時間扱い 対象学年中学1年生)
  主題  「川にみる先人達の智恵」 ミシシッピ川と手取川の比較から
    第1時・・・・・ 「ミシシッピ川と人々の暮らし」(本時)
第2時・・・・・ 「手取川と私たちの暮らし」
第3時・・・・・ 「自然とともに」
【第1時】 「ミシシッピ川と人々の暮らし」
 ミネアポリスとセントポールを隔てて流れるミシシッピ川とともに生きてきた人々と川との関係を資料を通して紹介する。そして、川を利用して発展した街とそこに住む人々にとっての川への思いについて考えさせる。
【第2時】 「手取川と私たちの暮らし」
 自分たちの住む地域を流れる川の利用法や川と生きてきた先人の努力について知っていることを発表し、さらに詳しい内容についてスライドを見せながら理解させる。そして、米国との比較により、それぞれの国の川に対する考え方の共通点や特徴をとらえさせる。
【第3時】 「自然とともに」
 前時の川の利用法や開発を踏まえた上で、近年のダム建設による環境破壊についてのデーターや写真を収集したものを学級で紹介し、自然破壊について全体でディスカッションさせる。ダム建設の是非については、オープンエンドとするが、川は人間の営みにとって(日本においてもアメリカにおいても)歴史的にも重要な働きをもっていたことに気づかせ、環境保護についての問題意識を持たせ、今後の自分たちの生き方について考えを深めさせる。
 第1時「ミシシッピ川と人々の暮らし」
指導過程
  学習活動 教師の発問と生徒の反応 支援と留意点


5
1,ミシシッピ川について知る (1)この川は、どこの国の何という川だろうか。
・アメリカ合衆国
・ミシシッピ川
・アメリカ合衆国の地図(白地図)とミシシッピ川の写真を提示する。


 開

40

 

2,ミシシッピ川の利用法について考える。 (2)ミシシッピ川は、人々にどんなふうに利用されていると思いますか。
 ・水力発電 ・魚釣り
 ・都市用水 ・観光、レジャー
・自由に意見を発表させる。
・ミシシッピ川を中心にした拡大地図を黒板中央に提示し、ミネソタ州を確認させる。
3,ミシシッピ川が人々の暮らしにどう活かされているかについて知る。 (3) この写真を見て下さい。
 ・川を挟んでビルが建ち並んでいる
 ・滝になっている
 ・美しい街
・ツインシティズ(Twin Cities)の写真と地図を提示する。
(4)地図ではどこになるか探してみましょう。地図上を指してみましょう。 ・セント・アンソニー滝(St. Anthony Falls)の写真を提示する。情報の読みとりを支援する。

4,ミシシッピ川の利用についての説明を聞いて感想をもつ。

(5)川と滝の利用法、都市の開発、歴史的背景について説明しましょう。

・かつての製粉工場の写真を提示する。
(6)どんな感想をもちましたか。
・川を利用して荷物を運ぶというのは一度に沢山のものを運べると思った。
・滝を自然のまま利用して、発電しているのは環境を大切にしていると思う。
・水の力や川の特徴を旨く利用して生活に生かしている。
・観光用のミネアポリスリバーシティトローリー(Minneapolis RiverCity Trolly)の写真を提示する。
・構造的に板書しながら、発表を誉める。
・川を有効利用してきた先人の知恵について気づかせる。
・情報から得たものを受容する



5
5,ミシシッピ川に対する人々の思いを知り感想をもつ。 (7)この川に対して、人々はどんな思いをもっているか聞いてみましょう。 ・インタビューのテープを聞かせる。

8) 今日の学習でどんなことを思いましたか。また、人々の暮らしと関わりの深かったこの川を維持していくためにはどんなことが大切だと思いますか。まとめてみましょう。

・ワークシートを配布して書かせる。



3.授業の概要

T, この地図は、どこの国でしょう。(白地図提示)
S, アメリカ!
S, アメリカ合衆国。
T, そうですね。では、この川は、何という川でしょう? (ミシシッピ川の写真提示)
ミシシッピ川流域
S, アメリカといえば、ミシシッピ川。
T, そう、その通り。よく分かりましたね。では、皆さんが、ミシシッピ川について知っていることは、どんなこ とですか。
S, 長い川。
S, アメリカで一番長い川。
S, 日本列島の北から南くらいまでの長さの川。
T, どのくらいの距離か分かりますか。
S, 3,000キロくらいかな?
T, これを見て下さい。(ミシシッピ川の地図を提示) どんなことがよみとれますか。
S, 一番上がミネソタ州?
T, そう、一番北ね。よく英語が読めましたね。
S, 東側に海があります。
T, そう、これは海ではなく、湖なのですよ。随分大きな湖で、本当に海のようですね。ミシガン湖といいます。だいた いアメリカ合衆国のこのあたりに位置します。ミネソタ州はこのくらいですね(白地図上で示す)
セントポール寺院風景((C)Cartwheel Co.)

ミネアポリスビル街

ミシシッピ川風景(上)
セントアンソニー滝(下)

製粉工場跡の写真(1)

製粉工場跡(2)
建築資材の運搬船(1)

建築資材の運搬船(2)
S, ええっ。そんなもん?
T, そう、ミネソタ州は、日本の国土面積とほぼ同じくらいなのよ
S, じゃ、そのくらいの州をいくつも流れていくということだ。
T, そうですね。本流はこの地図のもっと北にあるイタスカ湖から流れています。長さは3,780km、途中ミズーリ川と合流して6,210kmにも及ぶ世界第4位の川なのですよ。
T, それでは、この大いなる川と呼ばれている川がどんなことに利用されていると思いますか。
S, 魚釣り!(笑い)
S, 工事用用水。
S, ダムがあって発電がされているんじゃないかな?手取ダムの大型みたいな。
S, あっそっか。じゃあカヌーもできる?
T, 色々、ありますね。この写真を見て下さい。 ミネソタ州には、ミシシッピ川を挟んで2つの街があります。ミネアポリスとセントポールといってツインシテ ィズ、双子都市といわれています。(写真提示)では、地図を配りますか ら確認し 下さい。(地図配布)先ほど発電の話が出ましたね。この写真を見て下さい。(写真提示)これは、セント・アンソニー滝といいます。流れにほとんど落差のないミシシッピ川でここだけが、ほぼ唯一といってよい滝だそうです。
S, あっそうか!ここで発電しているんだ!(地図で発見)
T, そうなんです。滝を自然のまま利用して発電しているのです。 それでは、次の写真です。(写真提示)
S, 何これ?なんか遺跡みたい。
S, 川のそばにあるのかな?
S, 建物の跡だということは分かるけど、何これ?
T, じゃ、こちらの写真は?(写真提示)
S, 砂利?砂?箱に積んである。
S, 船じゃない?
S, うそっ。長っがい船!
T, そうなの。これを見て。
S, ほんとだ!船だ。積 んでいるのは何だ?
T, これは 、建築資材の砂を運んでいるそうです。   他にも、ボーキサイトなどを運ぶそうです。
S, あの遺跡の写真は?
T, そうね、忘れていましたね。でも、これには深い関係があるのです。 実はミシシッピ川は、昔からこんなふうに水上交通や水運に利用されてきたのだけれど、昔この船には砂とは別の物が盛んに運ばれていたのです。何だと思いますか。
S, ええっ。何だろう?木材?
T, それもあったと思います。他には?
S, 砂利、石岩。
T, アメリカ合衆国で生産高の高いものといえば?
S, 穀物。
S, トウモロコシ、ポップコーン、ポテトチップス、米。(笑い)
S, 米なわけないだろう。
T, でも、だんだん近くなってきたね。アメリカ合衆国での主食は?
S, パンと肉。ということは小麦だ。
S, でも、あの遺跡とどう関係があるのだろう?
T, ミシシッピ川を大量の小麦が運ばれて、ここに集められ製粉したのです。川の水を引いて水力を利用した製粉工場が建てられ、そこで製粉した小麦粉をまた、ミシシッピ川で運びました。そして、この街は製粉業が栄えていったそうです。今でもミル・シティと呼ばれているのですよ。ミルというのは製粉という意味です。
S, 写真は、工場の跡かぁ。
T, 今では近代的な工場が建てられて、昔の製粉工場の跡だけが残されているのです。他にも、ミシシッピ川は、観光やレジャーにも利用され、上流にはフィッシングを楽しんだりできるキャンプ場があったり、観光客のためにリバーシティ・トローリーというバスなどが走っています。(写真提示)さて、これまで分かったことからどんな感想をもちましたか。
S, ミシシッピ川が、想像以上に長いのと大きいので驚きました。街もきれいで、いつか行ってみたいです。
S, 川の自然の滝を発電に利用したり、製粉業に利用したり、よく考えられていると思いました。
S, 写真がいっぱいあって分かりやすく、昔から流れていて、すごく人と人とをつないでいる気がした。一度住んでみたいと思った。
S, フィッシングと聞いて、釣りがしたくなった。小麦を運んだり、今はボーキサイトを運んだり、人々の生活の色々なことに利用されているんだなぁと思った。ミシシッピ川には、もっと秘密があるかも!
S, 大きな川があって、その川を使って製粉業が栄えて、街が発展していったのだと思った。人が生きるためには水は大切だし、川があったからここに人が集まったのだと思う。
S, 川の長さと、ミネソタ州の大きさからアメリカの広さが思った以上に広いと言うことが分かった。 S,こんなに大きく長い川があるから、農業ができ発電ができ色々なところで役に立っていることを知りました。
T, たくさんの感想をありがとう。とても 嬉しいです。では、少しだけこのテープを聴いて下 さい。これは、私がミネソタの博物館で取材してきたものです。お話しして下さったは、ショーン・ホフマンさんという方です。(概略の日本語訳を配布)
テープ視聴

T,

最後に、今日の学習でどんなことを思いましたか。また、人々の暮らしと関わりの深かったこの川を維持していくにはどんなことが大切でしょう。自分の意見をまとめてみましょう。
(ワークシート配布)
生徒の感想から
ミシシッピ川は、生活にとても必要な川だったということが分かった。川があったことでよかった点がたくさんあったと思う。これからも川を大切にしていかなければならないと思った。
川は、人間に欠かせない役割をたくさんもっていて、とても重要だということが分かった。少しでもきれいに、大切にしていくことだと思う。
分かりやすく楽しく、ミシシッピ川のことが勉強できた。川と人々は昔から仲良しみたいな感じがして、大事にしなければならないと思った。
もし、水がなかったら人間は生活していけない。農作物も植物も、そしてそれを餌にする動物も水があるから生きることができる。人間と川との昔からのつながりを知ることができた。世界中の人たちも同じなのだろう。大切に守っていかなければならないと思う。
水は、人間にとって大切な資源だし、生活にも上手に利用されている。「川なくして人あらず」という感じがしました。自然を守っていくことは、本当に大切なことだと思いました。
「川は人を支えて、人は川を支えて」この関係を崩さないようにしなければいけないと思った。昔から人間にとって、川はかけがいのないものだと改めて考えさせられた。
鶴来中学校1年3組授業風景
授業後の板書
 第2時は、前時を受けて、「手取川と私たちの暮らし」では、スライドで上流から河口までを見せながら、ダムによる水力発電、変電所、浄水所などについて知り、川魚の養殖、河川敷を利用したキャンプ場、カヌー競技の会場としても利用されていることを理解させた。また、歴史的背景として、洪水を予防するための治水工事が長い年月をかけて行われたことや扇状地を利用して農業が栄えていった経過を、江戸時代には、地場生産物の米、みそ、醤油の水運、水上交通の拠点として商家が建ち並び宿場町として賑わったことなどを伝えるとともに、 人々は川を大切にし川と共に生きてきたことを理解させ、さらに、第3時の自然保護問題に関わるダム建設問題をテーマとするディスカッションに繋げた。



4.授業の評価

 本時においては、アメリカ合衆国のスケールを再認識するとともに、写真などの視聴覚補助資料に触れ、ミシシッピ川と人々とを繋ぐ産業発達への歴史的背景、そして、そこに生きる先人の知恵を実感できたのではないかと考える。また、第2時の教材である手取川と比較し日米それぞれの特色や共通点を考え出させる伏線としても、生徒の興味・関心を喚起し効果的であったと考える。川が、古来より如何に人間の生活と密着したものであったか、また、それら自然の恵みを受けて生きている現在の自分たちの生活を振り返ることによって、自然保護の重要性について納得できたことであろう。本プログラム授業における知識・心情両面からのアプローチは、それぞれの領域相互に補完的効果をもたらし、理論立てて思考を深めることのエクササイズともなり得たのではないかと考える。知識の注入、価値の押し付けではなく、受容と伝達のバランスの吟味とともに子どもの思考の流れに添って問題意識を持たせていく視点が必要であろう。さらに、ゆとりあるフィールドの中での子ども自身の気づきに繋がるような意図的な授業構築が求められているのではないだろうか。従来の学問体系が大きく変化している潮流の中で、柔軟な発想と創造性による教材の開発が、今後のいっそうの課題となっていくものと考える。