□スタンダード18:地理的認識の効用
■地理的見方考え方を現在の解釈にそして将来の計画にいかに適応できるか
幼稚園〜第4学年の認識目標:第4学年までに児童は以下のことを知り理解する。
1.地理的内容の動的な特徴
2.人々の知覚が世界の解釈にいかに影響するか
3.社会問題や環境問題の空間的広がり

幼稚園〜第4学年の技能目標:第4学年までに児童は以下のことができるようになる。

A 地理的状況が変化した道筋を区別する。例えば以下のようなことができることによって例示される。
A-1人口の増加と資源の利用の関係をそれらの情報を含んだグラフを解釈することによって記述する。
A-2資源が管理されることができるという方法を描いたり,そうすることがなぜ大切であるかを説明するために,新聞の連続漫画や物語を描く。(例 土壌保護の実施は次世代の農業の生産性を保つことができる,そして再生できない資源をリサイクルすることは,次世代の資源を供給することを助ける。)
A-3世界の人口において予測される増加について示すために,年表と映像の展示を準備する。

B 認知の違いが世界の人々の見解にどのように影響するか記述する。例えば以下のようなことができることによって例示される。
B-1どのように人々のグループが同じ場所,環境,出来事を認知するかという情報を組織するためにデータを書き込むことのできるグラフを使う。(例:世界についての様々なイメージを理解するために,様々な見通 しをともなったいろいろな地図を考察する.)
B-2世界中の様々な社会にいる子どもたちの生活を個人的な生活や教育,夢,男女の違いに対する意見や感覚といった点から比較する。
B-3次のような問題に弁護できる答えを発達させる。地球的規模の環境の危機はあるか。もしあるのなら,何がそれを引きおこしたのか。

C 自然的・社会的問題を考える広い視野をもった考えを述べさせる。例えば以下のようなことができることによって例示される。
C-1合衆国の様々な部分で起きる,いくつかの人間が引き起こした変化について記述し,それらの未来への影響を思索する(例 ニュージャージーの沿岸部の湿地帯について,開発と保護の問題)
C-2環境問題とそれぞれの解決の当然の結果について,選択すべき方法を提案し討議し,そして最良の解決の方法を導き出す。(例 地方の地域社会での牛乳のプラスティック容器のリサイクルについての最善の方策)
C-3社会的問題の空間的見方を地図化することによって分析する。(例 都市地域における一戸あたりの所得の分布を見て,その地域の失業率についての結果 を描く)

第5年生〜第8年生の認識目標:第8学年までに児童・生徒は以下のことを知り,理解する。

1.どのように自然的・人文的システムの相互作用が,現在あるいは未来における地球上の状態を形づくるか
2.いかにさまざまな地理的文脈に関する見方が変更計画に影響を与えるか
3.地理的に示唆された決定を行うことによって,社会や環境上の問題を解決するために,いかに地理的見方を適用するか

第5年生〜第8年生までの技能目標:第8学年までに児童・生徒は以下のことができる。

A 地球上における現在の状況の原因と影響を理解し,将来の状況を推測するために,自然的・人文的システムの間における相互作用を分析する。例えば以下のようなことができることによって例示される。
A-1経済的,政治的な,社会的,環境上の変化に関連している関係性を評価するために,開発途上国における様々な都市の生活を比較する。
A-2幼児死亡率,地方の貧困のレベル,病院,医療機関の利便性のような要因に関する一連のグラフ,地図を準備する。また,健康管理,水道施設,衛生設備への地方と都市のアクセスにおける差異を示す。
A-321世紀の主なエネルギー源として石油,石炭,原子力,太陽エネルギーを使うことの地理的影響を評価する。

B 現代の地理的な問題を分析し,評価するための多方面からの見方を統合する。例えば以下のようなことができることによって例示される。

B-1同じ地理的問題に関する異なる見地を持つ2人が登場する風刺文,寸劇,対話を書く。(例 国有林の使用をめぐって討論する森林監督官と自然保護論者。または,発展途上国における性によっての分業について論じる男性と女性 )
B-2その状況にいることをどう感じるか,新しい国での認知でどのように感じるか,また人々の信念,姿勢,環境に適応した価値の意味について認識するために,外国の生活にいかに適応するか,ということを表現する移住者についてロールプレイをする。
B-3地理的次元を持つ論争上の社会的,経済的,政治的,もしくは,環境上の問題 (例 犯罪,未成年犯罪,貧困,大気汚染について何をするか)について児童・生徒自身の見方と他の人々の認知の違いを研究する。そして,どのような解答が実行されるべきであるかに関して述べた判断をレポートにする。

C. 人間の活動,自然的システムの空間の編成の理解を示し,そして情報に通じた決定を行うことができる。例えば以下のようなことができることによって例示される。
C-1もし,以下のことが実施されるならば,地球の将来の空間の編成がどうなっているか記述する。・現在の消費,生産,人口増加の状況とパターンが続くとき。・人間がそれらの現在の消費パターンを続けるが,広範囲に再生を行い,新しい鉱山の技術を研究するとき。・児童・生徒自身の選択が実行されるとき。
C-2地理的問題 (例 ダム,貯水池の建設,ダウンタウンの地域を活性化させるための構成,光ファイバーによる大量 の情報送信の開発) を分析する。また,問題に関して特定の行動に対する意見を支持する公の議論を高める。
C-3大都市の環境状況を改良するために,地図によって示された特定の意見を含む,革新的計画を開発する。(例,緑道,輸送通 路,歩行者の通路,自転車レーン )

第9学年〜第12学年の認識目標:第12学年の終わりまでに生徒は以下のことを知り,理解する。

1. 様々な見方が,地球の資源を使ったり,管理したりするための計画された政策の開発にどのように影響するか
2. 空間的,環境的展望の文脈における現代の問題
3. 問題を分析し,意思決定をするために,いかに地理的知識,技術,展望を使うか

第9学年〜第12学年までの技能目標:第12学年までに生徒は以下のことができるようになる。

A 地球の資源の使用,管理を導くために設計され,多様な見方に影響する政策を開発する。例えば以下のことができることによって例示される。
A-1様々な状況において,概念の影響を説明するために支持できる開発に関して,様々な見地を表明する参加者と共にパネルシミュレーションの準備をする。(例 海外市場における材木に対する需要に応じて,インドネシアの熱帯雨林を切ることに対して,もしくは, グレートバリアリーフの近くの東オーストラリアの海岸に沿って金剛砂を採掘することに対して)
A-2都市生活,資源利用,発展途上国における政治的,経済的な作用に近づくことの不公正を示すために,豊かな,あるいは,貧しい人々(例: ,アフリカ,アジア,南米の都市において ) の生活において地球的規模の経済変化の範囲と地理的影響を説明する。
A-3先進国と発展途上国における天災の影響を記述したり,災害に対する私的,公的の反応を理解したり,災害の再発に対処するために公式化された方針を評価するために,地図,グラフ,ニュースの切り抜きなど,様々な情報を使う。 (例 フィリピンの中央ルソン島,ピナツボ山の1991年の噴火と西日本にある雲仙の1991年の噴火を比較する ;また1993年のライン川流域の洪水と1993年のミシシッピ川流域の洪水,1992年のハリケーンアンドリュー,とバングラデシュの1992年のモンスーンによる洪水を比較する。)

B 空間的次元を持つ地方,あるいは地域の問題を解決するための計画を開発する。例えば以下のようなことができることによって例示される。
B-1主な天災の人々と財産を保護する計画を開発する。(例:ハリケーンによって脅された標高の低い島の疎開計画を立案するために,地図を使う。)
B-2土,水文学,排水,水源,他の要因に関する情報を獲得するために,一連の地図,地理的情報システム ( GIS ) を使う。そして,都市地域における地下埋込み式のゴミ廃棄処理法に最も良い用地を選択するための情報を使う。
B-3人々がどこに住んでいるか,あるいは現在の輸送設備,及び,輸送力といった要因を考慮しながら,都市の新しいスポーツアリーナの施設から多量 の人々を移動させる大量輸送システムを設計する。

C.地球の自然的・人文的システムに関して様々な現代の問題を分析する。例えば以下のようなことができることによって例示される。
C-1自然的システム (例:乾燥地,干ばつ,乾燥 ) 人文的システム(例:定住を支えるために傷つきやすい土地の能力を越えること )の相互作用として,土地の劣化と砂漠化の過程を説明する。
C-2人文的・自然的的システムによって発展した経済において,増加あるいは減少する人口の結果 を示す。(例:利用可能な資源を超えることと,経済的市場を引き締めることの依存問題 )
C-3人間,他の生物(植物,植物プランクトンを含む) ,と自然的システムにおけるカ氏3度の温度上昇の世界における当然の結果 を予測するシナリオを書く。

D.問題を分析するために,地理的知識と技能を使い,空間概念の中で判断する。例えば以下のようなことができることによって例示される。
D-1重要な資源が枯渇した地域において,現在の経済活動を維持できるような持続可能な活動の方略を開発する。 (例:魚がとりつくされたカナダの大西洋側で,漁業をすることに代るものを提案する,あまりにも強く使われたオガララ帯水層によって供給される地域において潅漑農業に代るものを提案する。)
D-2特定の世界の地域で国務省風に概況説明の準備をする。 (例:以下のようなものの概要を説明する。地球的規模から地方のにいたる位 置,配置の広がり。国,国境,信念,気候の類型,生態系,人口の増加と減少,そして都市の配置とその中での都市の配列とそれらの通 信ネットワーク。また,人口の散らばりと密度,そして経済的,社会的,政治的な発達にむけて持続可能な方法を思索している地域の将来を評価する。)
D-3ポジションペーパーを集めたり,新たな立場で観光事業をとらえたりすることによって,以下のようなことを統合した発展途上国の観光事業を説明する。資源の利用に対する競争,地方にあるということでの観光事業の相対的利点や欠点,様々な見地(例:ダイビングショップの所有者,ホテルのメイド,旅行者,そして地方の漁夫)からみた観光事業のコストと利益。