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研究テーマ

 地域の環境は,それぞれの地域に存在する自然的な要素と人文・社会的な要素の相互作用によって作られた,複雑なシステムです.したがって,このようなシステムの一部だけを見ていたのでは,地域環境の全容はなかなか理解することができません.しかし,一人が扱える対象は限られています.私は,このようなシステムが背景にあることを念頭に置きながら,自然地理学的なアプローチによって,地域の環境理解に寄与できるようなデータを出していきたいと考えています.特に自然の中に残された手がかりをもとに過去の環境の歴史を復元する,編年学的な研究を行っています.これまでには,主に火山灰層序学的な手法を用いて,火山発達史,地形発達史,土壌生成過程,地生態に関わる研究を行ってきました.研究対象とした地域は,北海道や,ロシアカムチャッカ,ナミビアなどです.今後も,さらにいろいろな視点から地域環境のシステムを明らかにしていきたいと考えています.
 

主な研究課題

火山灰層序学

北海道南部の火山噴火史
(北海道南部には,支笏,クッタラ,洞爺,羊蹄,濁川,駒ヶ岳,恵山,銭亀と,後期更新世以降,活発な活動を行っている火山が存在しています.これらの火山の噴火史を,火山灰(テフラ)を手がかりに解き明かそうとしています. )

火山灰土の認定に基づくテフラの層序区分

火山泥流に関する研究

古環境変遷史に関わる研究

カムチャッカ半島の古環境変遷史

アフリカの古環境変遷史

北海道の古環境変遷史

人と自然の関わり合いに関する研究 

火山噴火が人間社会に与える影響

人為作用の自然への影響

新潟県中越地震災害

地生態学

火山灰土(堆積成土壌)の形成過程

永久凍土と植生の関係

森林火災と植生・土壌との関係

地理教育・環境教育に関わる研究

National Geographic Sandard

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