国語基礎研究 I


科目番号 2338 学期 前期 曜日・時限 月・4/
標準履修学年 学部2年 単位 L2 履修方法 必修
専攻・コース 教室 人207
科目区分 ブリッジ科目 ブリッジ科目U 教科・領域教育専修 言語系コース 国語分野
担当教官 野村 眞木夫・有澤 俊太郎・下西 善三郎・高本 條治・小埜 裕二・押木 秀樹・中里 理子・渡部 洋一郎
備考 オフィス・アワー(会議・出張時は除く) 有澤 俊太郎(火15:30〜16:30)・野村 眞木夫・下西 善三郎(金12:00〜13:30)・高本 條治・小埜 裕二・押木 秀樹(火18:00〜19:00)・中里 理子(火10:20〜11:50)・渡部 洋一郎(月10:20〜11:50,木14:40〜16:10)
履修条件 平成12年度以降入学者

授業概要・目標
 大学における専門領域としての国語分野の個別領域をとりあげ,概説する。
 国語学では,語彙の体系的な認識と類意表現にかかわる意味記述,語用論と文法論にわたる理論的な
背景と分析例,言語的メディアの諸問題,談話的コミュニケーションにおける仕組みの把握と問題提起
を行う。国文学では,古典の具体的な作品の表現と表現方法やそれぞれの論理,近代文学を理解するた
めの様々な方法を具体的な作品を通じて提示する。国語科教育では,国語教育史・外国での言語教育を
視野にいれながら,教材に応じた特徴的な指導法を歴史的な視野においてとりあげ,授業中の教師の判
断と子供の個性との関わを扱う。書写では,歴史的な視点と現代における書字行為の両面をとりあげ,
硬筆・毛筆を問わず文字を書くことの諸問題を考える。
履修条件・注意事項
ブリッジ科目T「国語(書写を含む。)」を修得していること。
授業計画・内容
1:語彙論,語彙の体系的な把握と類意表現の分析と意味記述方法
2:文法論と語用論の接点
3:言語的メディアの多様性とその社会的な様相
4:談話的コミュニケーションと語用論,社会言語学
5:古代文学の表現と方法(万葉和歌、古事記にみる古代の論理)
6:中古・中世文学の表現と方法(物語文学、説話文学、和歌文学の恋の表現)
7:近代文学を理解するための方法を学ぶ(川端康成「化粧」を読む。構造とは何か)
8:近代文学を理解するための方法を学ぶ(宮沢賢治「やまなし」を読む。主題とは何か)
9:国語科教育の歴史とその国際比較
10:教材に応じた指導方法の検討・評価方法
11:教師による教材の解釈と授業展開の関連性
12:授業中の教師の即時的な判断にあたえる諸要因と子供の個性との関係
13:手書き文字の研究領域
14:漢字字形の発達と合理性
15:現代における手書き文字
成績評価の方法
 出席状況,レポート,筆記試験を総合して評価する。
教科書・参考書
 教室で指示する。