書写書道 I
Handwriting and Calligraphy I

科目番号 2482 学期 後期 曜日・時限 月・2/
標準履修学年 学部2年 単位 S2 履修方法 選択
専攻・コース 教室 講202
科目区分 専門科目 専門科目 教科・領域教育専修 言語系コース 国語分野
担当教官 押木 秀樹
備考 オフィス・アワー(会議・出張時は除く) 火18:00〜19:00 理論的な内容(予約の必要はありません) 木18:00〜19:00 実技に関する内容(要予約です)
履修条件 平成12年度以降入学者

授業概要・目標
 文字を書くことは、国語科に限らず学校教育の多くの学習活動において、基礎となる学力と
いえるでしょう!

 現行の学習指導要領においては,小学校国語科で行われる書写は,1〜2年生が硬筆による
学習,3学年以上においては,硬筆に加え毛筆を用いた学習を行うことになっている。その
指導にあたっては、全教科の学習に係わる基礎学力として,文字を書く力の確かな土台作りと
いう役割を果たさなければならない。そのための指導者の実力を養うことが,この授業の目的
である。
 書写教育の基本的考え方をふまえ,学習内容としての「硬筆筆記具の持ち方」から、「点画」
の意味・「筆順」の意義を踏まえ、「字形」や「配列・書式」について確認する。
 次に、実技としての硬筆・毛筆の運筆や字形の整え方等について、小学校での授業実践を
踏まえつつ、基礎的技能の向上をはかる。
 なお、この授業では、主として楷書と小学校の実践を扱う。
履修条件・注意事項
(1) 毛筆書写用具のうち,筆・墨(液体墨)・紙(半紙)を各自で用意する。
    硯・下敷・文鎮は,教室に用意したものを使用可。
(2) 中学校国語免許取得希望者は、続く「書写書道II」を継続して受講して欲しい。
授業計画・内容
1回  確認:書写の授業はどうあるべきか? ―「わかった!」「やってみよう」を目指す授業へ―
2回  書写と手書き文字の知識1       −書写の歴史と意義−
3回  書写と手書き文字の知識2       −字形と書体・文字の基礎知識−
4回  書写の学習内容1           −姿勢と持ち方の合理性−
5回  書写の学習内容2           −点画の合理性−
6回  書写の学習内容3           −筆順学習の意義−
7回  書写の学習内容4           −楷書の合理性−
8回 実技と実践1             −筆使いの確認−
9回  実技と実践2             −字形の既習事項−        
10回  実技と実践3             −整って見える文字の位置−
11回  実技と実践4             −漢字仮名交じり−
12回  日常に生かすために          −日常の毛筆文字から−
13回  表現としての文字1          −楷書の諸相−         
14回  表現としての文字2          −楽しく書く−
15回  まとめ
成績評価の方法
提出された全ての学習物とレポートを総合し,出席率と合わせて,評価する。
教科書・参考書
『新編 書写書道』 全国大学書写書道教育学会編 萱原書房発行