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大学紹介

羽ばたく皆さんへ(2019年3月)

本学の学部を卒業される皆さん、大学院を修了される皆さん、誠におめでとうございます。本学で研鑽された成果を自信として、それぞれの道で力を発揮することを期待しております。ほとんどの皆さんは、春から学校現場で教壇に立つことになると思いますが、人間を相手にする「教育という活動」では言うまでもなく、教師が最も大きな影響力を持ち、良い教師との出会いが、子供たちの未来を大きく左右するといっても過言ではありません。いつまでも子供たちの心に残るような思いやりのある教師となることを願っています。

2018年(平成30年)10月には本学も創立40周年を迎えました。記念式典や記念行事を行い、併せて記念の募金活動も行いました。集まった募金を基に今後10年間、奨学支援や、学校現場で頑張っている教員を対象に表彰する、本学初代学長名を冠した『辰野千壽教育賞』などに、これらのご厚志を使わせて頂く計画です。趣旨にご賛同頂きましてご寄付頂いた同窓生や後援会の皆様、大学関係者及び企業の皆様には心からお礼申し上げます。

本学が歩んできた40年の間に、教育の世界も大きく変わりました。最近ではSociety5.0や第4次産業革命などと言われ、ICTやAI、ロボットなど科学技術の進歩には目を見張るものがあります。例えば、40年前には2足歩行ロボットの研究は始まったばかりで、下半身のみの重い、大きいロボットが平面を歩くこともままならない状況でした。その後、軽いパワーのあるモータや容量の大きいバッテリー、各種センサの開発、ロボットの上半身の重要性の認識、高性能の小型コンピュータの開発などにより飛躍的に進化し、現在ではジャンプしたり、宙返りするヒューマノイド型ロボットも製作されています。2050年にロボットのサッカーチームが人間のワールドカップ優勝チームと対戦して勝利するという『ロボカップ』の話もまんざら夢でもないかもしれません。

科学技術の進歩は教育現場にも大きな影響を与えています。タブレットパソコンや電子黒板は既に導入されていますし、これからはそれらを用いてすべての子供たちに、それぞれに応じた質の高い教育を提供することが求められることになるでしょう。教員自らが学び続けることによって、子供たちに学ぶ楽しさ・喜びを教えてください。

最後に、寄居浜の光景から「海は荒海 向こうは佐渡よ」の歌い出しで知られる童謡『砂山』を作詞した北原白秋が、言葉の大切さを唱った詩『ひとつのことば』を贈ります。卒業、修了して社会に羽ばたく皆さん、ご活躍をお祈りします。

ひとつのことばで けんかして  ひとつのことばで なかなおり
ひとつのことばで 頭が下がり  ひとつのことばで 心が痛む
ひとつのことばで 楽しく笑い  ひとつのことばで 泣かされる
ひとつのことばは それぞれに  ひとつの心を持っている
きれいなことばは きれいな心  やさしいことばは やさしい心
ひとつのことばを 大切に    ひとつのことばを 美しく

学長 川崎直哉

学長

この記事は,「JUEN 上越教育大学学園だより 第41号」に掲載したものです。


このページは上越教育大学/企画広報室が管理しています。(最終更新:2019年03月01日)

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