3 管理運営組織等
 
(17) 大学評価委員会
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
 大学評価委員会は,本法人の教育研究水準の向上を図り,その目的及び社会的使命を達成するため,本法人の教育及び研究,組織及び運営並びに施設及び設備について自ら行う点検及び評価等に関する専門的・具体的事項を扱うとともに,認証評価に関する専門的・具体的事項を扱うことを目的として設置されており,今年度当初は,評価担当の副学長,学校教育総合研究センター長,各部から選出された研究科担当を命じられた教授又は助教授(講師を含む。),学長が指名した附属学校長,事務局長,総務部長,学務部長の計11人で構成していたが,業務量の増加に伴い,11月16日付けで学長指名委員として学長特別補佐1人と教員1人が加わった。
 そして12月1日付けで,この両名のほかに企画室長と7人の学長指名委員で構成された評価企画専門部会が設置され,認証評価及び法人評価等に関する専門的・具体的事項を推進していくこととなった。
 また,本委員会には,ファカルティ・ディベロップメントの推進に関する事項を調査するため,大学評価委員会委員2人,各部から選出された教授又は助教授(講師を含む。),学務部教育支援課長の計8人で構成するファカルティ・ディベロップメント推進専門部会を置いている。
A 運営・活動の状況
 平成17年度においては,13回開催し,
1) 本委員会が実施組織となる年度計画の実施
2) 平成16事業年度に係る業務の実績に関する報告の取りまとめ
3) 本委員会が実施組織となる平成17年度自己点検・評価項目の実施
4) 平成17年度に係る自己点検・評価の取りまとめ
5) 年次報告書(第20集:平成16年度版)の作成
6) 平成18年度に係る自己点検・評価事項等の策定
7) 平成15年度,平成16年度及び平成17年度に係る授業評価の取りまとめ
8) 平成17年度に係る授業評価方法の策定等について,審議した。
 その審議結果に基づき,
1) 自己点検・評価規則及び評価基準等の作成
2) 資源配分基準(案)の作成
3) 実施組織が年度計画により行った自己点検・評価書の審議
4) 平成16事業年度に係る業務の実績に関する点検
5) 平成15年度に係る自己点検・評価結果報告書の作成
6) 平成15年度に係る各教官の教育活動,研究活動及び社会との連携に関する状況調査
7) 年次報告書(第20集:平成16年度版)の発行
8) 平成15年度授業評価報告書の作成
9) 大学評価に関する教職員研修等を行った。
 特に平成17年度は,国立大学法人評価委員会が実施した平成16年度の年度評価への対応,そして,平成17年4月1日に施行した本学自己点検・評価規則,大学評価基準及び評価基準に係る観点・指標による自己点検・評価の実施を重点活動として行った。
B 今後の検討課題等
 年度評価は,国立大学法人等の法人化後初めて行われるものであり,国立大学法人評価委員会が,教育研究の特性や運営の自主性・自律性に配慮しつつ,平成16年度における本学の中期計画の実施状況について,業務実績報告書や財務諸表等を基に総合的に検証し評価を行った。当該評価での課題については,本学評価規則に基づき改善に向けた取組みを行うことができ,今年度制定した同規則の運用について検証することができた。
 また,本学評価基準による自己点検・評価については,実施組織における自己点検・評価期間として90日を予定したが,実績としては117日の期間を要したため,平成18年度の計画立案においては,120日の期間設定とした。このように,今後も同規則等を運用しながら課題を克服し,より良い自己点検・評価システムを構築して行きたい。