【学習臨床講座】
 

 
朝 倉 啓 爾(教 授)
 
<教育活動>
@授 業
(1)大学院授業科目「学習と相互行為特論」において,平成16年度は,学校種・担当教科の異なる8名の受講生に各人が最も得意とする1単位時間分の模擬授業を行わせ,それらを相互行為の視点から分析して実践的に学び合う授業を行った。平成17年度は受講生が23名に急増したため,これらを5つのグループに編成して各グループ内の相互行為を視野に入れた授業を構成した。本年度は,受講生がさらに増加し39名になったため,これらを8つのグループに編成して各グループ内の相互行為を視野に入れた授業を構成した。
(2)学部授業科目「社会科学習過程論」において,受講生が小学校での教育実習経験直後の学部3年生であることを踏まえ,小学校5年生の工業学習を取り上げ,上越市内にある「ホシノ工業」の工場見学を実施し,その体験を生かした単元の指導計画の立案に取り組ませ,社会科における作業的・体験的な学習の意義や方法について考察させた。
(3)学部授業科目「学習場面観察基礎」において,上越市立東本町小学校の協力を得て,第5学年社会科授業「冬でもあたたかい石垣島」を見学するとともに,それに関する討論を行い,小学校社会科の学習指導法等についての理解を深めさせた。
(4)学部授業科目「学習臨床概論A」において,「子どもたちの学習過程を重視した授業づくりと評価の工夫−社会科の事例を通して−」というテーマで授業を行った。具体的には,地球表面上の2地点間の方位の関係に関する質問紙調査を実施し,受講生の素朴概念をとらえた上で,それを科学的概念に変容させるための地球儀を用いた作業的な学習に取り組ませることにより,地理学習に対する関心を高めるとともに,指導と評価の一体化を図る方途について考察させた。
A研究指導
(1)大学院2年生(現職)に対しては,修士論文「中学校理科学習における力学概念の形成に関する臨床的研究−等速直線運動に関する科学的概念を獲得させる教材の開発を通して−」の作成のために,先行研究の検討,研究課題の摘出,質問紙調査の作成,素朴概念の分析,科学的概念を獲得させるための教材の開発,論文の構成方法等について指導するとともに,授業実践を行った群馬県館林市立第四中学校に赴き,学習指導の様子を観察したり記録を収集したりして,より効果的な学習指導のあり方について考察させた。
(2)大学院1年生(免P)と学部3年生に対しては,ゼミ生の希望を取り入れながら,社会科教育に関する著書・論文の講読,社会科授業の見学とそれに関する討議,教育実習指等の導案の検討,地域調査(大学周辺),映画鑑賞(硫黄島からの手紙)などの活動を行い,社会科教師となるために必要な実践的諸能力の育成に努めた。
Bその他の教育活動
 教職講座において「教育課程と学習指導要領」を担当し,小学校の教育課程の成り立ちや学習指導要領の改訂の要点について解説するとともに,それに関する模擬テストを作成して受講生に取り組ませた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 @の大学院授業科目「学習と相互行為特論」では,参加型の授業とすることで受講生の学習意欲と実践的な指導力を高めることができた。また,布川助教授とのTTにより受講生の模擬授業に対して相互行為の視点から効果的な指導を行うことができた。ただし,本年度は,学習臨床コース以外の受講生が大幅に増加したため,学習集団全体としての親和感がやや減退した感があり,模擬授業に対する検討内容が表面的なものにとどまる傾向がみられた。学部授業科目「社会科学習過程論」では,ホシノ工業の見学学習を実施した結果,受講生の「社会科は暗記科目でつまらない教科」という教科イメージを修正することができた。ただし,単元の指導計画の作成に際して大部分の受講生は教科書や教師用指導書の記載内容にとらわれがちであるという問題点が明らかになったので,平成19年度はその点を改善する必要がある。学部授業科目「学習臨床概論A」では,日常生活の中で形成される方位の関係に関する素朴概念を科学的概念に変容させる作業的な学習に取り組ませた結果,受講生の地理学習に対する関心を高めるとともに,社会科においても生徒の素朴概念を梃子とすることで効果的な学習が成立することを理解させることができた。学部授業科目「学習場面観察基礎」では,授業担当教諭に見学後の学生の感想や質問を送り,それらに関する回答をしてもらうことにより,授業づくりや学級経営に取り組んでいる現職教員の真摯な姿を伝えることができた。Aの研究指導のうち,大学院2年生(現職)は群馬県の公立中学校の理科教師であり,指導者とは専門分野が異なるため,当初は指導に不安があった。結果的には,指導者の等速直線運動に関する素朴概念が強固であったことが幸いし,いかにしてそれを克服するかに研究の焦点が絞られ,工夫された教材の開発に結びついた。また,大学院1年生(免P)と学部3年生に対しては,社会科教育に関する既有知識が少ないことを考慮して,本年度はできるだけ幅広いアプローチを心掛けた。なお,Bの教職講座については,従前の講義内容に加え,今後は学校教育への「目標に準拠した評価」の導入を踏まえた主題による授業科目を開設する必要性があると考える。
 
<研究活動>
@研究成果の発表状況
論】(1)平成18年11月:「国名知識の拡充・定着を目指したゲーム教材の開発」(共著)『生徒の心を揺さぶる社会科教材の開発』所収,pp79〜88,三晃書房
(2)平成18年11月:「地誌的カリキュラム,系統地理的カリキュラム」,「サンプル・スタディ」(共著)『地理教育用語技能事典』所収,p.53,p.122,帝国書院
発】(1)平成18年5月:安房社会科教育研究会において「子どもたちの学習過程を大切にした社会科の授業づくり−地理的な見方や考え方を踏まえて−」というテーマで講演
(2)平成18年8月:岡山県教育センター主催の小・中学校社会科研修講座において「子どもたちの学習過程を大切にした社会科の授業づくり−地図の活用に関する技能を踏まえて−」というテーマで講演と演習指導
(3)平成18年8月:新潟県教育センター主催の平成18年度教職12年経験者研修「学習指導(地歴公民)コース」において「中学校社会科の変化−地理的分野を中心に−」というテーマで講義
(4)平成19年2月:新潟県社会科教育研究会において「子どもたちの学習過程を大切にした社会科の授業づくり−地理的な見方や考え方を踏まえて−」というテーマで講演
A共同研究の実施状況
(1)平成18年度上越教育大学研究プロジェクト「公立中学校における生徒の学力向上のための取組に対する臨床的支援プロジェクト」 代表者:朝倉啓爾(上越教育大学)
B学会活動への参加状況等
(1)平成18年10月13日〜14日:日本社会科教育学会出席
(2)平成18年10月26日〜28日:第24回関東ブロック中学校社会科教育研究大会(群馬大会)出席
◎特色・強調点等
 @の「国名知識の拡充・定着を目指したゲーム教材の開発」は,中学校社会地理的分野の単元「国々の構成と地域区分」の学習における従前からの課題を克服するために,生徒が楽しみながら学べるゲーム教材を生徒と一体になって開発した点に特色がある。特に,国名知識のうちの位置知識の定着・拡充に重点を置き,地図帳や白地図の活用を促すゲーム教材を開発したことは,他に例を見ない先駆的なものである。また,安房社会科教育研究会及び新潟県社会科教育研究会における講演「子どもたちの学習過程を大切にした社会科の授業づくり−地理的な見方や考え方を踏まえて−」は,小・中学校社会科の学習指導において,地理的な見方や考え方を踏まえることにより,確かな学力の形成のための授業づくりが可能となることを示したという点で優れたものといえる。さらに,岡山県教育センター主催の小・中学校社会科研修講座における講義と演習指導「子どもたちの学習過程を大切にした社会科の授業づくり−地図の活用に関する技能を踏まえて−」は,地図帳の一般図から複数の主題図を作成し,それらを重ね合わせて地域的特色を追究させる地理授業の手法を体得させようとするもので,地図の活用に関する技能を踏まえることにより,確かな学力の形成のための授業づくりが可能となることを示したという点で優れたものといえる。
 また,Aの「公立中学校における生徒の学力向上のための取組に対する臨床的支援プロジェクト」は,石川県羽咋市と長野県長野市の公立中学校において,現場教師と学習臨床講座所属の教員5名とが手を携えて国・社・数・理・英の5教科の指導と評価の改善に当たっているもので,特に羽咋市の公立中学校ではいずれの教科においても顕著な成果が上がってきているという点で優れたものといえる。
 
<社会との連携 >
@社会的活動状況
(1)日本地理学会地理教育専門委員会委員
(2)上越市学校適正配置審議委員会委員
(3)石川県羽咋市邑知中学校(文部科学省研究指定校)における「学力向上拠点形成事業」の指導講師
(4)埼玉県高等学校学力向上拠点形成事業学力向上推進協議会委員
◎社会への寄与等
 石川県羽咋市立邑知中学校における「学力向上拠点形成事業」の指導により,当該中学校の生徒の学力に顕著な伸びがみられた。平成18年度は,その実績により,石川県羽咋市立羽咋中学校,長野県長野市立櫻が岡中学校,群馬県館林市立第四中学校,埼玉県教育局県立学校部高校教育指導課からも指導の依頼があり,活動の拠点が広がった。なお,石川県羽咋市立邑知中学校における取組の成果は平成19年10月4日に公開される予定である。
 

 
川 村 知 行(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
総合学習分野の大学院の講義・演習では、「地域教育演習」「地域教育特論」などで、学外の実地研究指導によって、座学では理解できない体験学習を身近な地域素材を開発しながら、理解を深める努力をはらった。また、学部では総合学習の他、学芸員養成のための博物館学を担当し、フレンドシップ事業の「体験学習I文化を発掘しよう」の実践指導に加わった。
つねに現場フィ−ルドを対象とするので、学部・院のいずれも、教室ではスライド、パワーポイントを必ず使い、学外では大学近郊の地域素材を活用している。たとえば、大学にもっとも至近な地域素材は春日山城跡(史跡名勝)である。通常なら自動車道で駐車場まで行って、歩く所を、手前の上越市埋蔵文化財センターから、旧道である大手道を発見させ、本来の進入路から旧道にある施設に気づきながら学習するスタイルを採ることで、学習効果が多角的に向上させることができた。ただし、野外活動は天候に左右されやすいため、時期をシラバス上で特定できず、また、時間を要するため、土・日を使うこともあるため、説明不足であったことは否めないので、今後の改善に努めたい。
さらに、レポート提出による成績評価を採っているが、学内外の実践指導の成果を生かすことを目標にしているので、説明責任が不十分だったことも反省点である。
【観点2】教育の達成状況
学部生2人のうち、1人は幼稚園に、1人は臨時採用を希望したままである。大学院生2人のうち、1人は東京都小学校に本採用、1人は臨時採用待ちである。さらに現職派遣教員2人は本務校に戻って、総合学習等の指導的な役割を担うことになっている。なお一層の進路指導の達成に努めたい。
研究指導
【観点1】学部
今年度は卒業研究の4年生が2人いたが、いずれも出身地域をフィールドにした総合学習の開発だったので、地域の素材研究と、地元学校の実践を調査させ、その成果を逐次ゼミで報告を受けた。現職教員を含めたゼミ生全員で先行実践例をあげながら、教材開発に当たった。出身地域が遠隔地だったため、現地に赴くことができなかったことが惜しまれる。
【観点2】大学院(修士課程)
今年度は総合学習分野4人の修士論文指導に当たった。学部の指導ではできなかったが、フィールドとして選択した地域に同行して、地域の素材研究の現場と学校を調査し、地域密着型の総合学習を臨床的に開発する努力を試みた。
その他の教育活動
前年度まで担当していた非常勤講師は本務校の多忙を理由に辞退したので記載はない。
教育実習における学生指導について、ゼミ生の実習にはゼミ生全員でサポートし、研究授業へ参加し、ゼミ室に戻って評価に当たった。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
今年度の研究成果は1本しか出せなかった。長年、調査に従事している醍醐寺の所蔵絵画目録である。この文化財調査は100年続いており、現在のスタッフは5世代目に当たる。醍醐寺は文化財の無尽蔵の宝庫であるが、100年調査しても、まだ未調査があり、初めて目に触れ、世に出すことが調査員の責務である。展覧会に出品され、教科書に掲載されるまでには時間がかかるが、重大な発見は記者会見して、新聞・テレビで全国に報道される。研究者として、きわめて幸福な現場で仕事ができることを教育に活かすことが目標である。シナリオがないのが、総合学習の学習過程であるが、読んで考えるのではなく、見てから、問題に気づき、調べて考えることの重要さを、身をもって示している。
たとえば、学外演習として実地研究を担当しているが、奈良なら東大寺に宿泊、京都なら醍醐寺三宝院そのものに宿泊し、単に美術品として扱うのではなく、本来の安置状態から原形態を復元し、本当の意味を自然に気づき、考えることができるようなプログラムを用意している。また、今年度から学部の総合演習として「メディアから見る社会」を開設し、NIEを含めながら新潟日報とともに取り組んでいる。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】平成18年10月:共著「醍醐寺所蔵仏教絵画総合目録Wー白描図像ー」(『醍醐寺文化財研究所研究紀要』第21号)醍醐寺文化財研究所
共同研究の実施状況
国際GP「大学教育の国際化推進プログラム」に加わり、 大学院授業「海外フィールド・スタディ」の準備に当たり、海外実習による異文化理解マインドの育成を担当した。
国際研究プロジェクトへの参加状況
科学研究費(基盤B海外研究代表者戸北凱惟副学長)「東アジアにおける学校教育改革の共通性と差異の比較に関する総合的調査研究」に加わり、東北師範大学教育科学学院および東北師範大学附属小学校(中国吉林省長春)で、国際シンポジウム「東亜学校教育改革的理論与実践研究」に出席した。
学会活動への参加状況
@平成18年5月26〜28日:美術史学会全国大会出席(名古屋大学)
A平成18年6月10・11日:国際理解教育学会出席(岐阜大学)
B平成18年12月:密教図像学会出席(名古屋大学)
C平成18年2月10日:総合学習研究会(第4回大会)運営委員長として統括
◎特色・強調点等
醍醐寺の美術工芸調査、上越市の文化財調査や世界各地の美術館・博物館の活用など、つねに目に見える実態を把握することによって、本質に迫ろうと努力していることは、美術史研究はもとより、総合学習のプログラム開発としても有効である。大学の隣接学校区にある小学校が春日山城をフィールドとした総合学習を実践しているが、修了生がその成果を生かしながら活躍しているなど、成果をあげつつあるので、さらに全国各地に広げるべく努力している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市文化財調査審議委員(上越市教育委員会)
A會津八一記念館評議会委員(新潟市會津八一記念館)
B加茂市史編集委員(新潟県加茂市教育委員会)
C醍醐寺文化財研究所研究員(京都市伏見区 総本山醍醐寺)
社会への寄与
文化財の調査・保護について、新潟県内外の審議会委員等として文化政策にかかわった。とりわけ教育委員会からの依頼については、単に学識経験者としての政策形成だけではなく、成果を教育現場で活用してもらえるように働きかけている。その結果、新潟市の小学校が會津八一記念館を総合学習の一貫として利用し、学芸員と学校教諭の間に博学連携が一部ながら実現できた。
 

 
大 悟 法  滋(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 学部、大学院ともに、素朴な疑問からはじまる、考える力の育成に重点を置き、特に日常的な事象の見直しを通して、子どもの視点からの、学習課題の再発見を促すような講義・演習内容を取り上げるように務めた。
○成績評価法に関する取組状況
 明確な基準はないが、個々の学生が課題に対してどのような考えをもって取り組んだかを大切にし、知識を覚えることよりどれだけ考えたかを重視することを明示している。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
 教員養成を目的とした本学において、入学時より教員を志望していない学生が増えつつある。教育界以外へすすんだ場合でも、教員としての資質向上のための学びが生かされるよう配慮し、特にそのような学生への社会人としての自覚を促すような指導も行なっている。
研究指導
 学部4年1名の卒業研究の指導を行った。特に、綜合学習のあり方についての重要性を指導した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成19年3月:日本植物分類学会第6回大会
日本、琉球、および台湾産イノデ属画像データベースの作成(共)ポスター講演発表
A平成19年3月:日本植物分類学会第6回大会
 日本産ユズリハの分類と分布(共)ポスター発表
学会活動への参加状況等
@平成18年9月15日〜9月17日:日本植物学会第70回大会出席
A平成19年3月15日〜3月17日:日本植物分類学会第6回大会出席
その他の研究集会等への参加
@平成18年3月:綜合学習研究会  
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成18年7月:学校図書館司書教諭講習会 講師(分担)
A上越市環境審議会委員長
B上越市環境影響評価会議委員
C上越市生涯学習推進会議委員長
Dリージョンプラザ上越運営協議会委員長
E上越市文化財調査審議会委員
F社会教育館・直江津図書館のあり方検討委員会委員長
G上越市指定管理者選定委員会委員長
H上越市新水族館整備検討委員会副委員長(上越市)
I河川水辺の国勢調査アドバイザー
J関川流域委員会委員(国土交通省)
K国立妙高少年自然の家施設業務委員会委員長
Lエコアクション21地域運営委員会委員長、同地域判定委員会(上越環境科学センター)
◎社会への寄与等
 上記A〜Lの審議会委員等として政策形成等に関わった。
 

 
中 野 靖 夫(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 学部:教育情報基礎演習(1年次)に関しては、昨年度から学生全員がコンピュータを購入することになった。また、情報教育の推進に伴い高等学校で「情報」を履修した学生が今年度から入学する。そこでカリキュラムは4単位から2単位に変更され、コンピュータのスキルアップは前期に講習会で行って後期の基礎演習においてはスキルの評価テストや課題解決に重点を置くこととした。授業開始時には授業計画、評価方法を示し、学習への取り組みや計画を立てやすくした。教材の資料を充実しコンピュータの演示により教育の改善を行った。また、「新・情報教育に関する手引き」を印刷させ、情報教育の目標と身に付いた力量、教科等の利用について教師あるいは自分がどのような力量形成を行うべきかレポート提出とプレゼンテーションをさせ、情報教育を理解できるよう配慮した。教育情報学演習(2年次)に関してはゼミ形式で丁寧に指導した。教材開発、学習履歴分析を中心にして教育実践に役立つ内容とした。学部の授業における課題、レポートの提出は100%で内容も充実しており成果があった。
 大学院修士課程:教育情報学特論では院生が研究に取り組むための導入教育として、これまでの研究成果をもとに情報教育における研究手法について授業を展開した。シラバスの内容に加え情報や教育の話題を提供した。授業評価も可とする学生が多かった。
 
研究指導
 大学院博士課程:フレックスタイムの関係上、学会発表時やゼミの日程を確保し議論を行った。また、指導の時間を確保するためネットワークを活用するようにした。
 大学院修士課程:論文を作成するにあたり,論文の文脈,教育情報の処理方法について指導した。院生一人に対し週2日のゼミを行い、研究が進むよう配慮した。研究成果は日本教育実践学会で発表させた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
@学部の授業に関しては他教科で応用できるよう課題を設定している。
A研究指導は時間をかけ議論を行いより質の高い論文作成をめざしている。
B中国からの院生1名の指導を行ったが、研究指導だけでなく日本の歴史、文化の話題の提供や野外巡検を行い、異文化理解につとめた。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成18年9月:『各講座の教育実践学構築への理念系の提案 学校教育方法』、(共著)、東京書籍
論】A平成19年2月:『情報教育を推進するための検討課題』、(単著)、上越教育大学研究紀要、第26巻
学会活動への参加状況等
@平成18年11月11-12日:日本教育実践学会第9回大会
◎特色・強調点等
 コンピュータ使用時の学習者特性を継続的に研究している。同様の研究を進めている研究者は少ない。情報教育は国の重点目標に掲げられ,教育は実践段階に進んできたがコンピュータと相対する学習者特性を解明することは不可欠であり,研究成果は他の研究及び教育実践に寄与できる。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@日本教育実践学会監事
◎社会への寄与等
 学会活動を推進させることにより、実践学研究の方向性を示し、論文の作成の機会が多くなるよう配慮した。教育実践の工夫、評価に寄与する。
 

 
西 川   純(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 出来るだけ、対話を重視した講義を心がけている。
○成績評価法に関する取組状況
 かなり高度なテーマのレポートを課している。授業における内容を、自らのものとしているか否かを総合的に判断できる方法であると考えている。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
 学卒院生及び、学部卒業生は、いずれも教職に就くか、教職に就くための大学院に進学している。このことは、本研究室の文化が、教師に対する指向性を高めるものであることを証するものである。さらに、公立学校への正式採用率の高さは、本研究室での指導が教育実践に寄与するものであることを証するものである。
研究指導
【観点1】学部 及び 【観点2】大学院
 基本的に、学部及び大学院を合同にして、ゼミナール全体としての指導体制をとっている。その成果は、後述の研究成果に現れるとおりである。
その他の教育活動
 その他の教育活動に関しては、後述の社会貢献に適した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
学術書】@「勉強しなさい!」を言わない授業(単著)、全208頁、東洋館出版社
論】(非レフリー付き論文は略した。)
@小野村リサ、西川純(2006.7):中学校理科学習における生徒間の「教え手−学び手」関係と成績の関連、理科教育学研究、日本理科教育学会、47(1)、75-83
A小池友理、西川純(2006.10):西川研究室OBの授業実践に関する事例研究、臨床教科教育学会誌、6(1)、17-34
B林博之、西川純(2006.10):学び合う授業における学力低位児の学びの様相、臨床教科教育学会誌、6(1)、35-42
C川上達也、西川純(2006.10):子どもたち同志の啓発活動に関する研究、臨床教科教育学会誌、6(1)、53-56
D神崎弘範、西川純(2006.11):総合的な学習の時間のねらいを踏まえた理科学習の展開の可能性について、『学び合い』を軸とした生徒による教科書作りの活動を通して、理科の教育(投稿分野)、55(11)、66-71
E久保田善彦、鈴木栄幸、舟生日出男、加藤浩、西川純、戸北凱惟(2006.3):理科実験の授業展開の見直しと同期型CSCLの利用:学びの変容に関する事例から、理科の教育(投稿分野)、理科教育学会、56(3)、60-63
F久保田善彦、余田義彦、山野井一夫、西川純、戸北凱惟(2006.12):「注釈付き写真」の制作が児童の「気づき」の振り返りに及ぼす効果:小学生生活科におけるモバイル学習システムの利用から、科学教育研究、30(5)、285-293
G水落芳明、久保田善彦、西川純(2007):実験の目的と方法を共有化することによる実験の効率化に関する研究−小学校6年理科「電磁石のはたらき」における実践を通して−、教科教育学会誌、日本教科教育学会、印刷中.
H後藤正英、久保田善彦、水落芳明、西川純(2007.3):理科実験における子どもの課題解決過程に関する実証的研究〜実験の予想に着目して〜、理科教育学研究、日本理科教育学会、47(3)、1-8
I多賀優、西川純、久保田善彦、草地功(2007.3):結晶分化作用の理解に関する教材開発とその評価に関する研究、理科教育学研究、日本理科教育学会、47(3)、15-22
J杵淵眞、西川純(2007.3):「『学び合い』」に入れない子と教師の役割に関する一考察、臨床教科教育学研究、日本臨床教科教育学会、7(1)、1-15
K小林千鶴、西川純(2007.3):子ども同士の『学び合い』を促す教師に関する研究、臨床教科教育学研究、日本臨床教科教育学会、7(1)、17-54
業】@西川純(2006.5):職員会議に置き換えたら、楽しい理科授業、No.477、6
A西川純(2006.8):歴史から学ぶ、総合的学習を創る、No.194、9
B西川純(2006.9):異質な考えがなかったら・・・、理科の教育、No.650、8-11
C西川純(2006.9):授業論に問題はなかったか、楽しい理科授業、No.482、32-33
D西川純(2006.12):ジグソー学習でどの子も発言したくなる授業を作る、授業作りネットワーク、No.257、17-19
E西川純(2006.12):考える子を育てるテスト、楽しい理科授業、No.485、7
発】(略した。)
共同研究の実施状況
@兵庫博士課程連合プロジェクトに参加
学会活動への参加状況等
 日本学校教育学会、日本理科教育学会、日本教科教育学会へ研究指導活動の一環として参加し、ゼミ生を発表させた。
◎特色・強調点等
 上記に示されるように、研究業績はトップレベルである。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成18年5月23日 新潟県立高校講演 県央工業高校
A平成18年6月23日 八幡小学校校内研修会 群馬県八幡小学校
B平成18年6月27日 山形県教育センター講演 山形県天童市
C平成18年7月10日 大島小学校校内研修会 新潟県上越市
D平成18年7月12日 新潟市理科教育研究会講演 新潟県新潟市
E平成18年7月24日 八幡小学校校内研修会 群馬県高崎市
F平成18年8月7日 鳥取県教育センター講演 鳥取県鳥取市
G平成18年8月8日 兎塚小学校講演会 兵庫県
H平成18年8月9日 長野県総合教育センター講演 長野県塩尻市
I平成18年8月10日 寺尾小学校校内研修会 群馬県高崎市
J平成18年8月21日 旭岡中学校校内研修会 新潟県長岡市
K平成18年8月22日 日本私立初等教育協会全国教員研修会講演 東京都
L平成18年8月23日 中原小学校校内研修会 東京都
M平成18年8月24日 小新中学校校内研修会 新潟県新潟市
N平成18年8月30日 五泉市理科センター講演 新潟県五泉市
O平成18年10月18日 群馬県総合教育センター講演 群馬県伊勢崎市
P平成18年11月9日 上越科学技術研究会講演 新潟県上越市
◎社会への寄与等
 上記は、予算的処置を伴った依頼のみを記した。その特徴は、県内以上に県外からの依頼が多い。研究室活動の成果が全国的に評価されていることが示されている。
 

 
藤 岡 達 也(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 教育方法及び成績評価面での取組としては,多様な価値観や資質・能力を有する学生・院生に対応した授業展開を行った。特に学校教育や教員を取り巻く変化が著しい今日,これからの時代のニーズに応える参加体験型の授業を適宜取り入れた。
研究指導
 大学院生の個別指導については,学校教育における環境教育やESDの展開,地域と学校とのパートナーシップの構築など,様々な今日的な教育課題をテーマとして,M2の5名とM1の8名の修士論文,イギリスからの国費留学生1名,学部生1名の研究指導を行った。
その他の教育活動放送大学
@大阪市立大学理学部・非常勤講師「理科教育法T」「理科教育法U」(集中)
A奈良教育大学大学院教育学研究科・非常勤講師「理科教材開発特論」(集中)
B国際アウトドア専門学校・非常勤講師「自然環境教育」
C放送大学客員教授として,修士課程の大学院生を指導
D教職講座を担当
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 法人化以降,大学としてもほぼ定員を充足した大学院生を受け入れ,本学習臨床講座では多くの学生を抱えている。特に環境教育等を担当する自分のゼミは留学生も含め,大学院生が14名であった。一人の教員が担当する院生数としては,限界に達していると考えられるので,ゼミの研究テーマを絞るなどの対策が必要。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成19年3月:『環境教育からみた自然災害・自然景観』(編著),協同出版
A平成18年6月:『図説学力向上につながる理科の題材(地学編)』(共著),東京法令出版
論】@平成18年9月:『自然災害に関する防災・減災教育と環境教育』(単著),日本環境教育学会「環境教育」,第16巻,第1号,32-38
A平成18年10月:『持続可能な開発のための教育(ESD)と自然災害に関する防災・減災のための教育−これからの学校教育における展開の観点から』(単著),月刊地球,第28巻,第10号,744-749
B平成18年6月:『地域の自然景観・歴史遺産を活用した科学教育のための学習支援』(共著),日本科学教育学会研究会研究報告,第20巻,第4号,15-20
C平成19年2月:『自然災害・防災教育の観点と自然景観理解を取り入れた野外学習プログラムの開発と評価』(共著),文部科学省科研費「特定領域研究」『新世紀型理数科系教育の展開研究:論理的思考力や創造性・独創性を育むための教育内容や指導方法・教材等の研究』報告書,210-217.
D平成18年9月:Development of teaching materials and methods concerning natural disasters from the viewpoint of geoscience educational partnership in Japan(共著), Geoscience Education: Understanding System Earth,International Geoscience Education Organisation,42
業】@平成19年2月:『理解しておきたい地球環境時代の基礎・基本』(単著),教職課程,第34巻,第2号,36-37.
A平成19年3月:『台湾国立嘉義大学,国立台中教育大学訪問調査』(共著),上越教育大学国際化GPプロジェクト報告書,64-72
発】@平成18年8月:『地域の独自性を活かした日本型環境教育の構築−「総合学習」から「生涯学習」までの環境教育素材としての佐渡島を探る−』,日本環境教育学会第17回大会研究発表
A平成18年8月:『総合学習と連動した理科教育の展開−自然災害・防災教育を例として−』,日本理科教育学会第56回全国大会研究発表
他】@平成18年10月〜平成19年3月:『基礎力養成講座「専門教養高校物理」「専門教養高校地学」』,教職課程,第33巻,第10号〜第34巻,第3号,協同出版
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特殊教育諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@自然環境と地域社会との関わりを重視した日本型環境教育の構築と展開 代表者:藤岡達也科学研究費補助金
A自然災害・防災教育の観点と自然景観理解を取り入れた野外学習プログラムの開発と評価 代表者:藤岡達也科学研究費補助金
B東アジアにおける学校教育改革の共通性と差異の比較に関する総合的調査研究 代表者:戸北凱惟(上越教育大学)科学研究費補助金
C21世紀の科学教育における新しい評価規準の構築と,評価を生かす理科授業の創造 代表者:鈴木誠(北海道大学)科学研究費補助金
D子どもが主体的に学び,科学を好きになるための教育システムの開発 代表者:五島政一(国立教育政策研究所)科学研究費補助金
Eグローバルな視点による小・中・高・大連携地震教育のための新しいカリキュラム作成 代表者:根本泰雄(大阪市立大学)科学研究費補助金
学会活動への参加状況等
@8月18日〜20日:日本環境教育学会出席
A8月5日〜6日:日本理科教育学会出席
B日本地学教育学会評議員
C日本環境教育学会運営委員・編集委員
D日本科学教育学会編集委員・日本科学教育学会研究会運営委員
在外研究の状況
@9月13日〜9月24日:ドイツ GeoSciEdV (第5回国際地球科学教育会議)への出席,学会発表(ドイツ・バイロイト大学)
A9月25日〜9月28日:中国 東アジア学校教育改革についてのシンポジウムに出席(中国 東北師範大学)
B11月6日〜11月10日:台湾 大学教育の国際推進化プログラム(国際化GP)のための研究調査(台湾国立嘉義大学,台湾国立台中教育大学)
C2月19日〜2月24日:アメリカ 環境教育・科学教育の教材開発と評価に関する研究調査(カリフォルニア大学バークレー校,プロジェクトワイルドオフィス)
◎特色・強調点等
 前年度,採択された「自然災害・防災教育の観点と自然景観理解を取り入れた野外学習プログラムの開発と評価」(特定領域研究)に加え,今年度から「自然環境と地域社会との関わりを重視した日本型環境教育の構築と展開」(基盤研究B)が採択され,この分野の一層の研究の取組の重要性を実感した。また研究成果を国内だけでなく,海外に発信し,海外の研究・教育機関等との連携も築きつつある。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@「OECD-PISA生徒の学習到達度調査研究2006」の科学的リテラシー国内専門委員(国立教育政策研究所)
Aスーパーサイエンスハイスクール事業推進委員会委員
B上越市国際教育推進協議会委員
C信濃川火焔街道博学連携協議会顧問
◎社会への寄与等
 研修講師としては,十日町・津南町教育振興会,柏崎市刈羽郡学校教育研究会などが主催する教員研修,妙高市租税教育推進協議会,上越市(まちづくり市民大学)が主催する一般人対象の講演を行った。また,自分やゼミ生の活動の一環が,上越タイムスに2回にわたって掲載されるなど,上越ケーブルビジョン「市民公開講座」出演を含み,社会への貢献が地域のメディアに取り上げられる機会が多かった。
 

 
北 條 } 子(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 学部、大学院ともシラバスならびに授業開始時のオリエンテーションにおいて、評価の基準を学生に明示した。学部の国際教育概論、大学院の国際理解教育演習、英語科教育研究法演習では、学生の自律学習態度の養成も目指し、可能な限り学生が一人またはグループで課題に取り組むように配慮し、さらに仲間同士による評価活動も実施した。大学院の英語科評価特論においても、課題として講義終了時に自ら問題作成と評価基準を作成し、仲間同士で評価をしあうなどの工夫を行った。最終的に、学生に予め明示した基準に基づき厳正に成績の評価を行った。
【観点2】教育の達成状況
 本学は教員養成大学であることから、教員を目指す学部生、大学院生が可能な限り教育現場での授業参観ならびに授業実践が経験できるように配慮した。
研究指導
【観点1】学部
 指導に当たった4年次学生は国際理解教育と小学校英語活動に関心があり、前者が卒業論文のテーマであった。この学生が国際理解教育の学習プログラム作成のため、上越市内の私立小学校に授業実践を依頼した。また小学校英語活動については、本学附属小学校において、出張授業のメンバーの一人として経験が積めるように配慮した。
【観点2】大学院
 担当大学院生が情報教育に関するテーマで研究を進めていたので、調査用紙作成、分析方法などを指導し、さらに実験にあたっては、授業実践のための授業案への指導助言、データの処理等細かに指導した。その結果は関連学会において学生が第一発表者となり口頭発表を行った。
その他の教育活動
(1)兵庫教育大学非常勤講師
(2)新潟病院附属看護学校非常勤講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
学部、大学院の担当科目において、学生の自律学習態度の養成を目指し、学生が受動的に学ぶのではなく、自ら学習に取り組めるような配慮を行っていることが特色となる。今後は、仲間同士の評価を積極的に取り入れていく可能性を検討する。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成18年12月:『中学校における校内研修としての実践レポート報告会の検討』(共著)日本教育工学会論文誌 第30巻Supple号 pp.157-160
A平成19年2月:『看護学生を対象とした教授ツールとしてのポートフォリオを活用したshow and tell手法による英語表現(英作文・スピーチ)学習の検討』(共著)上越教育大学研究紀要 第26 巻 pp.287-297
B平成19年3月:『様々な指導形態を組み合わせた小学校英語活動のプログラム開発研究(共著)小学校英語教育学会紀要 第7号 pp.31-36
発】@平成18年7月:『様々な指導形態を組み合わせた小学校英語活動のカリキュラム開発』(共) 小学校英語教育学会全国大会第6回栃木大会研究発表
A平成18年10月:2006年度第3回日本教育メディア学会年次大会共同企画シンポジウム「小学校英語の課題と可能性」パネリスト
B平成18年10月:『中学校選択英語科eメールライティング学習における教授ツール・ポートフォリオの効果の検討』(共) 2006年度第3回日本教育メディア学会年次大会研究発表
C平成18年10月:『大学生のメディア利用に関する調査研究』(共) 2006年度第3回日本教育メディア学会年次大会研究発表
D平成18年11月:『日本人看護学生を対象とした教授ツールとしてのポートフォリオを活用したshow and tell手法による英語表現(英作文・スピーチ)学習の改善』(共) 2006年日本教育工学会第22回全国大会研究発表
E平成18年11月:『大学生を対象とした普通教科「情報」及び情報教育の効果に関する比較研究』 (共) 2006年日本教育工学会第22回全国大会研究発表
共同研究(幼、小、中、高等学校及び特殊教育諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@英語表現力向上のためのポートフォリオ活用学習のカリキュラム開発研究 代表者:北條礼子 科学研究補助金
A公立小学校の英語科導入に関する包括的開発研究 代表者:齋藤九一 科学研究補助金 
B国際理解に焦点をあてた小学校英語活動の学習プログラム構築 代表者:北條礼子 本学研究プロジェクト
C公立中学校における生徒の学力向上のための取組に対する臨床的支援プロジェクト 代表者:朝倉啓爾 本学研究プロジェクト
学会活動への参加状況
@7月29日〜30日:小学校英語教育学会第6回全国大会
A平成18年度小学校英語教育学会理事
B10月14日〜10月15日:第13回日本教育メディア学会
C平成18年度日本教育メディア学会編集委員
D11月3日〜5日:日本教育工学会第22回全国大会 
◎特色・強調点等
 研究テーマとしている小学校英語活動とポートフォリオ活用の研究分野でそれぞれ継続して行った。当該年度は、特に小学校英語活動について、本学附属小学校、附属幼稚園と協同で英語活動を試行した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成18年度上越市国際教育推進協議会委員長
A9月4日〜8日:2006年度アジア・太平洋地域教育工学 東京セミナー/ワークショップAPEID 日本人パーティシパント
 

 
増 井 三 夫(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】 教育方法及び成績評価面での取組
@小グループで理解の定着をはかった試みは評価された。
Aしかし受講態度が消極的で、受動的な学生の成績は高くない。
【観点2】 教育の達成状況
@シラバスを見て受講した学生の学習意欲は高く、充実した授業を行うことができた。
A少々理論的な話をすると、難解だと、受け付けない学生が依然として多い。
B「実践」が即役に立つという意味で理解している学生が圧倒的に多い。
研究指導
【観点1】学部
 大学院生との共同ゼミで力をつけ、4年生は自己評価の高い卒業論文を完成した。いずれも授業場面や子どもの活動場面を分析したものである。
【観点2】 大学院(修士課程、博士課程)
 修士課程の学生はすべて実践研究である。実際の授業分析、教師−生徒の信頼関係、研究推進委員会等の授業研究の議論について、子どもと教師の視点に立った臨床的研究(グランデッド・セオリー・アプローチ)が行われている。
 博士課程の学生(看護大学講師)は、救急初療における患者と看護師のコミュニケーション的行為について、臨床的な研究(グランデッド・セオリー・アプローチ)を行っている。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
@ストレート・マスターの春ゼミの実施
:4月以降教員採用試験準備を円滑に行うことができるように,1年次の春期休業期間に通常のゼミを実施し,支援している。
A大手町小学校の公開研究授業参観
:授業参観及びその授業の研究協議会に学生とともに参加している。
B学生の就職教育状況
○学部生:2名は愛知県と富山県の臨採
○大学院生:新潟県公立小学校正規採用1名、東京都公立小学校正規採用1名
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@「教育実践学構築の歩み 学校教育実践学の立場から」、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科 『教育実践学の構築』東京書籍、2006年9月
A「学区の公共性」、教育史学会編『教育史研究の最前線』日本図書センター、2007年3月
論】@増井三夫・村井嘉子・松井千鶴子「実践場面における質的研究法」上越教育大学研究紀要、第25巻第2号、2006年3月。
A増井三夫・村井嘉子・松井千鶴子「GTAにおけるレベル1の概念化−実践場面における質的研究法 (2)」上越教育大学研究紀要、第26巻、2007年2月。
業】@濁川明男・増井三夫・松沢要一・松井千鶴子・浅野秀之『臨床教育課程論入門−理論と実践の融合を目指して−』上越教育大学、2007年2月。
A増井三夫・中嶋浩編著『大手町小学校の授業研究システムの特徴』上越教育大学、2007年3月。
発】 @「教育史研究の構想力の可能性」教育史学会第50回大会コロキュウム発表
共同研究の実施状況
@「上越市立大手町小学校の教育課程開発・授業研究システムのモデル化の試み−School based Curriculum開発システムの研究−」研究代表者:増井三夫 平成8年度上越教育大学研究プロジェクト
A「教育実践の観点から見た教科内容学研究の現状と課題」西園芳信(鳴門教育大学教授)兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科共同研究プロジェクト
学会活動への参加状況等
@5月13日〜14日:日本西洋史学会出席
A教育史学会理事
B8月25日:日本教育学会第65会大会出席(司会)
C10月9日〜10日:教育史学会出席(シンポジウム司会)
D10月10日〜11日:社会思想史学会出席
E11月5日〜6日:日本教育実践学会出席(同会編集委員)
◎特色・強調点等
@「公」教育の公共性について根本的な見直しを行っている。
A実践場面の質的研究法の開発。
B日本教育実践学会では2年次院生全員が発表した。
 

 
久保田 善 彦(助教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 学部では臨床的,実践的な事項を精選して指導した。大学院では今日的な研究動向および教育課題を意識して、講義、演習を行った。
【観点2】教育の達成状況
 上記の取り組みについては、おおむね達成された。
研究指導
【観点1】学部
 学部席の指導なし
【観点2】大学院
 5名の学生を指導した。4名の学生が日本教科教育学会および臨床教科教育学会にて研究成果を発表した。1名の学生は,臨床驚異か教育学会で発表した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成19年3月:理科実験の授業展開の見直しと同期型CSCLの利用:学びの変容に関する事例から,理科の教育,日本理科教育学会,56,pp.204-207.
A平成17年12月:「注釈付き写真」の制作が児童の「気づき」の振り返りに及ぼす効果:小学校生活科におけるモバイル学習システムの利用から,科学教育研究,30(5),pp.285-293.
B平成18年2月:相互作用による体育技能の向上に関する研究〜小学校3年生および6年生の「鉄棒」単元の学習から〜,臨床教科教育学会誌,臨床教科教育学会,7(1),pp.55-62.
C平成18年3月:中学校の理科実験における子どもの課題解決過程に関する一考察〜「探究の過程」を強制しないカリキュラムにおける実験の予想に着目して〜,理科教育学研究,日本理科教育学会,pp.1-8.
D平成18年3月:学習者のコンセプトマップを利用した指導法による結晶分化作用の理解に関する研究,理科教育学研究,日本理科教育学会,pp.15-22.
発】@平成18年10月:グーグルアースを使った地域学習教材の開発と評価−小学校5年「流れる水のはたらき」の実践から−,理科教育学会北陸支部大会要旨集,8.
A平成18年10月:小学校理科におけるキャリア教育の実践課題―小学校5年生「植物の発芽と成長」における職業人との交流から― ,理科教育学会北陸支部大会要旨集,7.
B平成18年11月:キャリア教育の視点から見た小学校理科授業実践の試み−「生命」に関する学習を中心として− ,日本キャリア教育学会大会発表論文集,118-119.
C平成18年12月:理科実験における同期型CSCLの利用と学習者の変容 −小学校5年生「もののとけかた」の実践を通して−,日本教科教育学会全国大会論文集,115-116.
D平成18年12月:理科の実験場面における教師の気づきに関する研究−ビデオによる再生刺激法からの分析−,日本教科教育学会全国大会論文集,89-90.
E平成18年12月:「振り子の周期」の概念形成に関する研究ー「物の衝突」や「自由落下運動」の学習が与える影響についてー ,日本教科教育学会全国大会論文集,91-92.
F平成18年12月:中学校理科授業におけるキャリア教育の実践と評価,日本教科教育学会全国大会論文集 ,209-210.
G平成18年12月:理科実験における同期型CSCLの利用と学習者の変容 −小学校5年生「もののとけかた」の実践を通して−,臨床教科教育学会発表論文集,17-18.
H平成18年12月:理科の実験場面における教師の気づきに関する研究−ビデオによる再生刺激法からの分析−,臨床教科教育学会発表論文集,37-38.
I平成18年12月:「振り子の周期」の概念形成に関する研究ー「物の衝突」や「自由落下運動」の学習が与える影響についてー,臨床教科教育学会発表論文集,77-78.
J平成18年12月:水越千博 久保田善彦(2006.12):中学校理科授業におけるキャリア教育の実践と評価,臨床教科教育学会発表論文集,15-16.
K平成18年12月:伊藤綾音 久保田善彦(2006.12):ライフヒストリー的アプローチによる理科教師の実践能力向上に関する研究―教師の経験と信念の関係から―,臨床教科教育学会発表論文集,29-30.
L平成19年3月: "パソコンが”しゃべり場”に:Kneading Board,Eスクエア・エボリューション成果発表資料,40-41.
共同研究の実施状況
@平成18年度科学研究費補助金(基盤研究B) 研究分担者(研究代表者:茨城大学 鈴木栄幸)
学会活動への参加状況等
@日本科学教育学会研究会運営委員,2006.9〜2007.8
A科学教育学会年会企画委員常任委員 2006.10〜
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@臨床理科授業研究会(長野県),講師(講演),2006.5.13
AOpen School Pratformプロジェクト2006 プロジェクト指導・助言者,2006.8〜2007.3
B三条市中教理研究協議会(新潟県),講師(講演),2006.10.13
CSSTA新潟支部研修会 講演,2007.2.17
D新潟県教育研修センター 理数ステップアップ研修 講師(助言),2007.2〜
 

 
小 林   恵(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 学部では「学習臨床入門」「学習臨床概論B」「教育課程論(総合的学習を含む。)」「教科・教材基礎論」「教育課程論セミナーT、U」等を担当。大学院では「現代教育課程特論」「教育方法学研究セミナーT、U」「実践場面分析演習」等を実施する。
 平成18年度より学部1年生対象の「教育課程論(総合的な学習を含む。)」は選択必修科目に変更されたため、昨年度に比べ受講生の数は減少した。しかしそれでも、免P(院生)及び科目履修生を含めると100名程度と、かなりの人数の授業となった。また、学部1年生、免P、科目履修生それぞれの意欲や関心が異なるため、授業のレベルの多様化を試み、それぞれが関心を持って取り組めるように心がけた。しかしながら学部生及び免P(院生)の授業態度は必ずしも良好とは言えない。基本的な知識・教養の欠如が著しい学生・院生が少なくないのが判明したので、基礎・基本の充実を重視した。
研究指導
 学部4年生(2名)の卒業研究に向けた指導を行う。なお、2名のうち1人は東京都の小学校教員に採用、いま1人は上智大学の科目履修生へと進路が決まる。
 また、学部3年生(2名)のゼミ担当教員として、週1回程度、卒業研究の指導、教員採用試験の用意に関する指導を行った。
 大学院2年生(1名)の修士論文作成に向けた数々の指導を行う。最終的には、修士論文(「キルパトリックの『附随学習』に関する研究」)の完成をみた。
 大学院1年生(2名)には修士論文に向けた指導を行う。毎週ゼミを催し、修士論文に関わる文献購読を行いながら、資料収集について助言をした。
 内地留学生(富山県中学校教諭)を受け入れたため、その指導と助言を行った。研修期間は5月1日から7月31日までの3ヶ月間、学校評価に関する研究で、内地留学研修報告書「学校評価の意義と活用」が完成した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@学習指導要領を見直し、総括的な考察を行う。特に平成10年改訂学習指導要領に関し詳細な検討を試みた。(この研究は平成18年度に一応の取りまとめが終わり、学文社より『現行学習指導要領論(仮題)』として刊行予定。)
AJ.Lawson&H.SilverA Social History of Education in Englandの翻訳(第5章分担)。平成19年5月10日、『イギリス教育社会史』(学文社)刊行。
学会活動への参加状況等
@平成18年7月8日〜9日 日本カリキュラム学会第17回大会(奈良教育大学)出席
A平成18年9月30日〜10月1日 日本教育方法学会第42回大会(福島大学)出席
 
<社会との連携>
@平成18年8月8日〜10日:平成18年度新潟県教育職員免許法認定講習(栄養教諭)で講師を務める。「教育課程」について講義する。 
A高田カトリック教会において、国際交流に貢献。特に「Wの子ども」と呼ばれるフィリピン人女性と日本人男性の間にできた子どもの教育に関して参与観察し、また個別の事例において助言を行う。
 

 
佐久間 亜 紀(助教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 学部と大学院共に、講義形式の授業においては、毎回の授業においてリアクション・ペーパーを課し、学生の質問や要望を次の授業に活かした。また、大学院講義においては、受講者数が60人程度と多かったが、講義支援システムを活用し、毎回任意のレポートを課して、提出者の分については一人一人に赤を入れ、コメントをつけて返却した。院生から好評を得た。
○成績評価法に関する取組状況
 成績評価については、上記のきめこまやかな個別レポートへの採点を活かし、ポートフォリオ式評価とした。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
 本学着任一年目であるため、卒業・修了生はまだ出していない。
 一年間共に学んだ学生・院生からは、満足いく授業だったという評価を得ている。
研究指導
【観点1】学部
 学部ゼミでは、クリティカル・シンキングの練習を行い、卒論にむけて基礎から研究方法やディシプリンの訓練をした。
【観点2】大学院
 大学院ゼミでは、研究に必要なリテラシー(例えば、文献の読み方からレファレンスの書き方まで)を教授した。
その他の教育活動
@中央大学文学部非常勤講師
A新潟県立看護大学講師
B群馬県沼田市沼田東小学校研究会講師
C上越市教育委員会上越版教育カリキュラム作成準備委員会委員
D新潟県栄養教員認定講習会講習
E北海道岩見沢市教育委員会「みんなで教育を考える会」講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 本学に着任して一年目であり、前任校から持ち越してきた仕事と、新しい環境への順応で大変だったが、少しずつ地元の教育界との絆も作れ、順調な滑り出しであり、周囲の先生方のご助力に感謝している。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成18年4月:『国家・共同体・教師の戦略』昭和堂 (共著)
A平成18年12月:『教師教育改革のゆくえ−現状・課題・提言』創風社(共著)
論】@平成18年5月:「教員免許の更新制とは何か」『教育と文化』44号、アドバンテージサーバー(単著)
A平成19年1月:「いまなぜ教員免許更新制なのか−教育ポピュリズムにさらされる教師たち」『世界』2月号、岩波書店(単著)
発】@平成18年9月:Hello, Dear Enemy: Using Children's Literature to Promote Peace and Torelance, Interntational Readeing Association 21st World Congress on Reading, at Budapest, Hangary.
他】@平成18年2月:「感情でなくデータで語ろう」朝日新聞オピニオン企画・三者三論・インタビュー記事
A平成19年3月:「教育再生の問題点」東京新聞政治特集・即興政治論・インタビュー記事
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特殊教育諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@群馬県沼田市沼田東小学校・文部科学省指定学力向上拠点形成事業「確かな学力育成の実践研究」
国際研究プロジェクトへの参加状況
@Michigan State University & Lattice Project, Linking All Types of Teachers to International Cross-Cultural Education
学会活動への参加状況等
@日本教育学会
A日本教育方法学会
B日本教師教育学会
CAmerican Educational Research Association
DHistory of Education Society
EInternational Reading Association
 

 
角 谷 詩 織(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 国際理解教育特論,国際理解教育概論において,今日の小・中学生に必要な国際理解教育について,今日の現状に特に注目した方法で,講義,活動を行った。地域社会環境と学校において,今日の教育実践の場における地域との関係の課題を考えた。また,受講生の出身学校の教員へ直接インタビューを実施することを通して,受講生にとってより身に迫る学習の工夫を試みた。総合学習カリキュラム概論において,アメリカのIntegrated Learningの実践テキストを元に,日本の総合的な学習の時間を有意義にするために必要な要素をとりあげた。さらに,受講生が,Integrated Learningの計画に記載されている視点を盛り込んだ授業計画案を作成する時間を設けた。実践場面分析演習,実践セミナーにおいて,授業観察の手法・視点・意義などを伝えると共に,学生,院生の個別質問に対応した。報告書作成における留意点等も指導した。国際教育(特別)研究Cにおいて,学部生,院生とともに,韓国教員大学校への訪問,交流を行った。そのための事前学習も行った。
研究指導
 卒業論文,修士論文指導を毎週行った。学校現場へ出向き,コンスタントに学校と関わることを奨励した。その際,学校へのフィードバック提供など,情報交換を大切にすることを強調した。総合的な学習の時間で優れた実践を行っている学校の紹介を交えながら研究アドバイスを行った。他のゼミ,講座の院生に対しても,統計手法,質問紙調査法についての質問に応じた。また,卒業論文中間発表などで,研究の指導を行った。他分野の院生主催で指導依頼のあった自主ゼミでの指導にも応じた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 質問紙調査法,教育心理学の研究手法について,関心のある学生・院生へのアドバイスを行った。分野や講座全体の研究発表の場で,学生や院生への研究向上に努めた。来年度以降,人数の増加が予想されるゼミについて,正規ゼミ時間だけでなく,ゼミ生同士の勉強会なども奨励する方向で指導をしていきたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@角谷詩織. 中学生の適応感を高める「総合的な学習の時間」―「知的広がり」要因を組み込んだ共分散構造分析から―. 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科 教育実践額論集.7, pp.13-22. 2006年.
A角谷詩織・無藤 隆. 小・中学生の社会的・私的生活習慣が心理的健康及び学業への意識に及ぼす影響.子ども社会学研究, 12, pp.30-43. 2006年.
B角谷詩織・無藤 隆. 青少年の発達にテレビは影響を及ぼすか. お茶の水女子大学子ども発達教育センター紀要, 3, pp.75-87. 2006年.
CSumiya, S. Factors Influencing School Adjustment, Learning Motivation, and Basic Academic Abilities: Lessons from the Results of Longitudinal Surveys in Japan. Asian Journal of Educational and Developmental Psychology, 1 (印刷中)
DSumiya, S. & Muto, T. Media Factors Influencing Late Children’s Social Problem Behaviors and Depression. The Bulletin of COE Ochanomizu University, 1,  2007年.
発】@Sumiya, S., & Muto, T. (2006. 3~4). The Association between the Daily Life Activities and the Psychological / Academic Adjustment among Japanese Young Adolescents. SRA 2006 Biennial Meeting (共:審査有)(San Francisco)
ASumiya, S. (2006. 10). Factor influencing educational attainment. The Korean Association of Psychological and Social Issues. (invitation lecture: 招待講演)
他】@角谷詩織. 今後の理科授業に求められることを考える. 初等理科教育, 503 (4月増刊号), pp. 138-141. 2006年.
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特殊教育諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@2006. 4〜現在 文部科学省平成18年度国際教育推進プラン 上越市国際教育推進協議会委員:小・中学校での国際教育カリキュラム開発。その意義を児童・生徒の学力・学習意欲・適応の観点から検討。
A2005. 4〜現在 科学研究費特定領域研究(平成17〜18年度)理数科系教育 研究代表者:「小・中学生にとってのインターネットを用いた課題解決学習の意義と課題」について検討。
B2005. 4〜現在 上越教育大学研究プロジェクト 研究分担者:教員による研究推進協議会の意義を、教師の効力感、総合的な学習の時間のプログラム、子どもの学習意欲の観点から検討。
C2004. 11〜現在 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの発達科学」 客員研究員:小学5年生〜中学3年生の発達に影響を及ぼす教育環境、家庭環境、社会環境の検討。
学会活動への参加状況等
@Academic Adjustment among Japanese Young Adolescents. SRA 2006 Biennial Meeting (共:審査有)(San Francisco)参加・口頭発表
AThe Korean Association of Psychological and Social Issues. (invitation lecture: 招待講演)
BAの学会に伴い,HARD他,韓国テレビでの討論会,テレビ出演。
C平成17年9月:日本教育心理学会第47回総会へ参加・口頭発表
D発達心理学会への参加(2007年3月)
◎特色・強調点等
 社会的に貢献できる研究活動に取り組んでおり,その成果を,国内外の学会等で広く公表している。学術雑誌だけでなく,教員向け雑誌にも知見を述べることにより,実践場面の向上への貢献を試みている。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成18年8月:ラジオエンターテインメント審査委員 日本民間放送連盟
A平成17年:日本心理学会,日本社会心理学会査読
B平成18年2月〜:富山県入善町立ひばり野小学校特別支援教育研究協力者
 

 
田 島 弘 司(助教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 前後期すべての授業において講義支援システムの電子掲示板を使用し、個々の学生が授業の感想や課題を電子掲示板に書き込むことにより、授業の振り返り、授業間の継続性の確保や意見交換、情報の共有化が促進された。成績評価の方法は、シラバスで明示するとともに授業でも説明した。出席、電子掲示板への書き込み、レポート等による総合的な評価を行った。
【観点2】教育の達成状況
 「学生による授業評価アンケート」の結果は、すべての授業について前年度より評価が高かった。例えば、就職に関連する「教員になることを意識」の項目は、前年度44.4%であったものが、今年度69.3%と向上した。授業改善への取組の成果が出たと考えられる。
研究指導
【観点2】大学院
 高度な臨床的な実践力を修得させるために、研究課題への取組を文献調査にとどまらせず、理論を実践に生かすためのプログラムを開発し、それを小学校で実践し、そのデータを量的及び質的調査を通じて分析し評価することを行わせた。具体的には、「聴く力」育成のモジュール型プログラムの実践をアンケート調査と授業観察によって分析しプログラムの改善に結びつけることができた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
○特色ある点:全授業における講義支援システムの電子掲示板の活用が学生間の相互評価を促進し自己評価を高めたこと、授業の始めにコミュニケーションのトレーニングを実施することで話し合いの円滑化を図ったこと
○今後の検討課題等:コミュニケーション・トレーニングの方法を更に工夫すること
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成18年6月:「日本人学校児童の自己効力感及びコミュニケーション様式にかかわる因子とその相関に関する調査研究」(単)日本国際理解教育学会研究大会発表
他】@平成18年3月:「国際理解教育の実践で大切にしたいこと」(単著)新潟県教職員組合研修報告書(印刷中)
A平成18年3月:日本語教師養成ビデオ教材『だれからだれに』(共同制作)
B平成18年3月:日本語学習者のためのパソコンゲーム教材『だれからだれに』(共同制作)
共同研究(幼、小、中、高等学校及び特殊諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@海外実習による異文化理解マインドの育成 代表者 臼杵美由紀(上越教育大学学長特別補佐)国際GP
A日本語教師養成ビデオ教材『だれからだれに』の共同開発 代表者 田島弘司 特別教育研究経費(情報教育等の実践的指導力を備えた教員の養成・研修)
B日本語学習者のためのパソコンゲーム教材『だれからだれに』の共同開発(以下同上)
学会活動への参加状況等
@6月10日〜11日:日本国際理解教育学会大会で発表
A8月1日〜2日:アクションリサーチ研究会参加
◎特色・強調点等
 本学の特別教育研究経費(情報教育等の実践的指導力を備えた教員の養成・研修)による共同研究は、現職の日本語教師とのコラボレーションによる教材開発であり、これによって教育現場のニーズに合った教材を制作することが可能となった。大阪において50名程度の日本語教師に対して制作した二種類の教材の説明会を実施したが好評であった。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@文部科学省国際理解教育実践事例集編纂・国際理解教育のデーターベース化推進に関する委員会委員(文部科学省初等中等教育局)
A上越市国際教育推進協議会委員(上越市教育委員会)
A上越国際交流協会理事
◎社会への寄与等
@文部科学省の『国際理解教育事例集 小学校編』の編纂
A高田南城高校において国際交流の出前講座を実施
B新潟県教職員組合「総合学習実践における国際理解教育を考える会」において総合学習の出前講座を実施
 

 
布 川 和 彦(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 学部・算数科指導法の講義では、毎回10ページ前後の資料を作成し講義支援システムを利用して事前に配布するとともに、算数の授業において具体物を利用する可能性を学生に知らせるために講義の中でも自作の教具などを提示したり、身の回りの事象との関連が分かる課題を提示することを心がけた。
研究指導
 修士論文指導では現職院生の臨床的な視点を伸ばすことを目指し、院生が収集した子どもたちの学習過程のデータをゼミの全員で討議することを中心に行い、常に理論と実践の接続を心がけた。
その他の教育活動
 平成19年2月:筑波大学大学院教育研究科非常勤講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 学部および大学院の講義でも、受講者に問題を解いてもらうなどすることにより、小中学生が直面しそうな学習上の困難や気づきを受講者自身にも体験してもらえるような授業の在り方を模索している。これは、学習者のまなざしを大切する臨床的な視点の育成を目指すものである。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成18年12月::『Using drawings and generating information in mathematical problem solving』(単著)Eurasia Journal of Mathematics, Science and Technology Education 第2巻第3号 pp. 33-54
A平成19年3月:『小学校3年生による比例的推論の課題の解決:下位単位の利用に焦点を当てて』(単著)上越数学教育研究 第22号 pp. 1−10
発】@平成18年11月:『Explanations in mathematical problem solving』 「Explanation and Proof in Mathematics: Philosophical and Educational Perspectives」についての国際会議, ドイツ、エッセン市 (招待発表者として)
他】@平成18年7月:『算数における「あれかこれか」を越えて』 教育創造, vol. 153, pp. 50-54
A平成18年10月:『学習の3つの原理:割合、小数、分数の学習を例として』 新しい算数研究, No. 429, pp. 32−33
B平成18年11月:『図形の探究を支えるプレとポスト』 教育科学数学教育, No. 588, pp. 4−8
C平成18年11月:『算数・数学の問題解決的な授業と子どもたちの学習』 研究と実践, 第50集, pp. 2−5
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特殊教育諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@小学校中学年における比例的推論育成のための学習活動系列に関する学習過程臨床的研究(代表者:布川和彦、附属小学校・林克巳教諭との共同研究) 上越教育大学学内プロジェクト研究
学会活動への参加状況等
@日本数学教育学会平成18年度資料部幹事
AEducational Studies in Mathematics誌(Springer社)編集委員
◎特色・強調点等
 研究においては国際レベルでの活動ができるよう心がけてきたが、ドイツの会議への招待、国際雑誌の編集員としての参画など一定の評価を得られるようになってきている。そこで得られた成果を教育に還元するようにも留意している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県小学校教育研究会学習指導改善調査スーパーバイザー
A平成18年7月:氷見市立湖南小学校学力レベルアップ事業算数教育研修会講師
B平成18年7月:佐久算数数学教育研究会研修会講師(『算数・数学における学習のつながり』を講演)
C平成18年8月:長野市立櫻ヶ岡中学校授業方法等改善のための研究会指導者
D平成18年10月:新潟県少人数指導およびTT指導の在り方についての実践講座講師(『算数・数学科における少人数指導及びTT指導の効果的な運用と課題』講演)
E静岡大学教育学部附属浜松中学校教育研究発表会数学部会講師及び助言者(『感性(手ざわり感)を育む数学教育』を講演)
F平成18年11月:上越市立直江津南小学校校内研修会講師
G上越市学校教育研究会算数・数学部会研修会講師(『子どもの実態を生かした指導の工夫』を講演)
H平成18年12月:新潟県小学校教育研究会学習指導改善調査報告会講師(『学習指導改善調査から見えるもの』を講演)
I平成18年12月:軽井沢東部小学校校内研修会講師
J平成19年1月:氷見市立湖南小学校学力レベルアップ事業算数教育研修会講師
K平成19年2月:上越尚数会研究会助言者
L平成19年2月:羽咋市邑知中学校学力向上拠点事業発表会助言者
M平成19年2月:長野市立櫻ヶ岡中学校授業方法等改善のための研究会指導者
◎社会への寄与等
 算数・数学の授業改善などに関する研修会などへの協力を積極的に行ってきている。その中で学習過程臨床的な研究の成果を還元するよう努めている。現職教員を対象とした講演に対する感想では、具体的な子どもたちの姿を事例として話をしたことを評価して頂いている様子が伺えた。
 

 
松 本   修(助教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 学部2年「文学受容と意味生成」では、文学テクストの語りの分析と読みの交流とを結びつける方法について、新しい自著を踏まえて講義するとともに、演習を行いながら、各自が主体的に取り組めるよう工夫した。 
 大学院「学習と言語特論」では、実際の音声データの処理と分析を討議を取り入れつつ行った。
○成績評価法に関する取組状況
 評価については、シラバスに書いた通り、ショートレポートの評価を行うとともに、疑問点などについて全体に回答するようにした。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
 免許プログラム院生2名は年度途中と年度末にいずれも公立小学校教諭として採用された。留学生も日本語教員として就職活動を進めており、本来の希望を叶えている。派遣院生はそれぞれの研究成果を持ち帰り、新たな職務に取り組んでいる。
研究指導
【観点1】学部
 学部生の研究指導はなかった。 
【観点2】大学院
 実践場面分析演習では、読み語りのデータ採取から二次データへの加工、分析を協同で行い、実践的な研究の進め方を身につけさせるようにした。個々の修士論文でのデータについても常に協同討議により分析を行うようにし、実践現場でのコラボレーティブな研究のあり方を身につけられるようにした。
その他の教育活動
 山形大学非常勤講師(集中:学習指導と学校図書館) 
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 実践場面分析演習での読み語りの研究は、継続した課題を持っており、今後さらに推進していく必要がある。
 会話データの質的三層分析という方法を開発したが、その応用をさらに図る必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成18年6月:『文学の読みと交流のナラトロジー』東洋館出版社 2006.7
論】(1)平成18年3月:「教師コミュニティーの創成を通じての教員養成・現職再教育プログラムの開発研究」『教師コミュニティーの創成を通じての教員養成・現職再教育プログラムの開発研究』兵庫教育大学連合大学院研究プロジェクト「教師コミュニティーの創成を通じての教員養成・現職再教育プログラムの開発研究」代表 戸北凱惟 2006.3 pp.7-18
(2)平成18年3月:「読解リテラシーの向上をめざす国語教育−PISAショックに対する対応から」『繭』第2号 2006.3 繭の会 pp.3-10
(3)平成18年5月:「主題の読みを交流する」『月刊国語教育 2006・5 別冊』 東京法令出版 2006.5 pp.34-37 
(4)平成18年9月:「『ホール・ランゲージ』(国土社/一九九二年)桑原隆」倉沢栄吉/監修 野地潤家/監修『朝倉国語教育講座 第6巻 国語教育研究』(第2章国語科教育課程および方法の研究) 朝倉書店 2006.9 pp.34-35
(5)平成18年9月:「読みにおける状況の文脈の導入と語りの構造」『国語科教育』第60集 全国大学国語教育学会 2006.9 pp.13-20
(6)平成18年10月:「研究主題と方法の共有による協同的な授業研究−離島における授業研究の試み−」『臨床教科教育学会誌』第5巻第1号 2006.10 pp.1-10  (共著:筆頭著者 桃原千英子)
(7)平成18年11月:「総合で書くことの力はつくのか」『教育課程開発 REPORT BOOK W ゆらぎからのクリエイション 超研究開発「そうい」』 新潟県上越市立高志小学校 2006.11 pp.12-13
(8)平成18年12月:「読み語りにおけるオーディエンスの特性と語りのモード−読み手と聞き手の相互作用に着目して−」『Groupe Bricolage紀要』No.24 2006.12 pp.11-22
(9)平成19年3月:「グループでの話し合いにおける学習課題の二重性−俳句の空欄補充課題についての話し合いをめぐって−」『臨床教科教育学会誌』第5巻第1号 2007.3 pp.85-90
(10)平成19年3月:「読みの学習における思考と表現−読解リテラシーとコミュニケーション−」『国語科教育』第61集 全国大学国語教育学会 2007.3 pp.(共著:筆頭著者 桃原千英子)
(11)平成19年3月:「特別支援を要する学習者への国語科学習における個別的な支援のあり方に関する研究」『マルチコラボレーションによる実践力の形成−学校現場の教育課題に対応した学校教育プログラムと大学の教師教育プログラムの開発をとおして−』上越教育大学教員養成GPプロジェクト実施委員会 2007.3 pp.58-67
発】(1)平成18年5月:全国大学国語教育学会 2006.5.27 「読みの学習における思考と表現」(共同:桃原千英子)
(2)平成18年5月:全国大学国語教育学会 2006.5.28 「研究課題と方法の共有による協同的な授業研究」(共同:桃原千英子)
(3)平成18年8月:読書学会 2006.8.27  「読み語りにおけるオーディエンスの特性と読み語りのモード−読み手の方略に着目して−」
(4)平成18年10月:全国大学国語教育学会 2006.10.1 「読み語りにおけるオーディエンスの特性と読み語りのモード−読み手とオーディエンスのの相互作用に着目して−」
(5)平成18年12月:臨床教科教育学会 2006.12.9 「グループでの話し合いにおける学習課題の二重性」
他】(1)平成18年4月:学校図書『中学校国語1 教師用指導書 教材研究編』「ふろ場の散髪」2006.4 pp.38-56
(2)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 指導事例編』「ふろ場の散髪」2006.4 pp.27-37
(3)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 教材研究編』「兄やん」2006.4 pp.57-76
(4)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 指導事例編』「兄やん」2006.4 pp.38-47
(5)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 教材研究編』「ぬすびと面」2006.4 pp.232-251
(6)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 指導事例編』「ぬすびと面」2006.4 pp.186-195
(7)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 教材研究編』「少年の日の思い出」2006.4 pp.412-432
(8)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 指導事例編』「少年の日の思い出」2006.4 pp.318-332
(9)   同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 教材研究編』「二十年後」2006.4 pp.514-534
(10)  同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 教材研究編』「学習の目標と評価について」2006.4 p.14
(11)  同     :学校図書『中学校国語1 教師用指導書 指導事例編』「日本文学の流れ」2006.4 pp.540-541
(12)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 教材研究編』「言葉の意味はだれが決める」2006.4 pp.38-53
(13)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 指導事例編』「言葉の意味はだれが決める」2006.4 pp.29-40
(14)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 教材研究編』「吟味された言葉」2006.4 pp.99-108
(15)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 指導事例編』「吟味された言葉」2006.4 pp.76-82
(16)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 教材研究編』「サーカスの馬」2006.4 pp.112-127
(17)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 指導事例編』「サーカスの馬」2006.4 pp.84-95
(18)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 教材研究編』「若者が文化を創造する」2006.4 pp.192-206
(19)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 指導事例編』「若者が文化を創造する」2006.4 pp.131-141
(20)  同     :学校図書『中学校国語2 教師用指導書 指導事例編』「日本文学の流れ」2006.4 pp.507-508
(21)  同     :学校図書『中学校国語3 教師用指導書 教材研究編』「ケナリも花、サクラも花」2006.4 pp.47-59
(22)  同     :学校図書『中学校国語3 教師用指導書 指導事例編』「ケナリも花、サクラも花」2006.4 pp.38-45
(23)  同     :学校図書『中学校国語3 教師用指導書 教材研究編』「握手」2006.4 pp.112-136
(24)  同     :学校図書『中学校国語3 教師用指導書 指導事例編』「握手」2006.4 pp.74-87
(25)  同     :学校図書『中学校国語3 教師用指導書 指導事例編』「日本文学の流れ」2006.4 pp.587-588
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特殊教育諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)読み語りにおけるオーディエンスの特性と読み語りのモード 
(2)特別支援を要する子どもに配慮した国語科学習指導のユニバーサルデザイン(教員養成GPメンバー)
(3)学内プロジェクト「公立中学校における生徒の学力向上のための取組に対する臨床的支援プロジェクト」
(4)教科書研究センター科学研究費研究国内部会主査
 
学会活動への参加状況等
(1)5月:全国大学国語教育学会岩手大会 研究発表 司会
(2)6月:表現学会
(3)8月:日本国語教育学会
(4)8月:日本読書学会 研究発表
(5)9月:全国大学国語教育学会宮崎大会 研究発表 司会
(6)12月:臨床教科教育学会 研究発表
◎特色・強調点等
著作『文学の読みと交流のナラトロジー』を出版したことで、研究交流の幅が広がった。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)上越市立高志小学校 研究開発 協力者 
(2)栃木市立皆川城東小学校・城東中学校 研究開発 協力者
(3)沼津市立原小学校校内研究会講師
(4)羽咋市立邑知中学校研究会講師
(5)羽咋市立羽咋中学校研究会講師
(6)真岡市立真岡小学校研究会講師
(7)長野市立桜ヶ岡中学校研究会講師
(8)教科書研究センター特別研究員
◎社会への寄与等
 臨床的な国語科学習研究の成果が次第にあらわれ、研究指導の依頼が多くなっている。今後も、要請に積極的に応じていく。 
 

 
松 本 健 義(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 幼児の遊びと造形的表現の成立過程,及び,児童・生徒の学びの成立過程について,出来事の協働的生成過程の視点により,子どもが意味を生成する学びの実践場面の関係と過程についてその臨床的理解を図った。また,表現演習等により,学びの場や状況をつくる臨床的資質の向上を図った。評価は授業レポート,レポート報告,表現演習により行った。
研究指導
 学部では,初等及び中等教育実習と卒業研究を連携させ,事前指導,教材開発,実習授業学習活動分析,事後継続観察による臨床的研究指導を行った。大学院は,新潟県,東京都、埼玉県の小学校での校内研究と連携した観察調査や実践開発研究を行い,子どもの行為と知の社会文化的生成過程とその支援について,現象学的視点から臨床的研究法を指導した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 認知的,社会的,自己の歴史的関係が,重層的・相互的につくられていく子どもの遊びや学びの活動過程を,対象世界,感じ方・考え方・行い方,実践共同体の3者の相互的生成過程として,「媒介された行為」に着目した質的記述分析による研究指導を行った。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成18年6月:「「媒介された行為」による活動システムの協働的生成過程と臨床的支援に関する研究」(単)第13回日本子ども社会学会
A平成18年9月:「造形表現行為の重層性とカリキュラムの目的−文化・社会・自己の相互的生成過程−」(単)第45回大学美術教育学会
他】@『「資質の高い教員養成推進プログラム」(平成17年度採択「教員養成GP」)最終報告書,マルチコラボレーションによる実践力の形成−学校現場の教育課題に対応した学校教育プログラムと大学教師教育プログラムの開発を通して−』,上越教育大学,全146p,担当pp. 114-116
共同研究の実施状況
@「豊かな学びを拓き,私を育む教育の創造」研究代表者:嬉野市立塩田小学校長田口哲夫(同校内研究)
学会活動への参加状況等
@7月1〜2日:第13回日本子ども社会学会
A8月4〜5日:第10回日本芸術教授学研究会
B9月3〜4日:第45回大学美術教育学会
C12月2日:第9回美術教育実践学会シンポジウム企画及びコーディネーター
D3月24〜25日:第29回美術科教育学会
◎特色・強調点等
@学びの実践過程への社会文化的アプローチと質的記述分析の在り方
A「活動システムの単位」に着目した遊びや造形的表現過程の把握と支援
B子どもが生きる行為の全体性の視点に立つ,数学科,理科,社会科,総合的学習等の各領域の学びの臨床的過程。
 
<社会との連携>
@美術教育実践学会副代表理事
A小千谷市保育士への「幼児の絵画指導」講師
B東京学芸大学附属小金井小学校校内研究会講師
C新発田市立松浦小学校校内研究会講師
D三条市小学校研究協議会図工部実技研修会講師
E第59回全国造形教育研究大会授業研究会助言者
F埼玉県宮代町図工美術授業研究会講師
G第37回新潟県ジュニア美術展覧会審査員
H第46回新潟県児童生徒絵画・版画コンクール審査員
I奈良女子大学附属幼小合同公開研究会幼稚園分科会指導助言者
J柏崎市立二田小学校校内研究会講師
 

 
高 野 浩 志(講 師)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
@学部1年対象の教育情報基礎演習は学部一年必修の課目であり、全学生が共通のスキルを身に付けることを目標としているため、関連教官と年に数回の会合をもち、他教官との連携をもちながら演習、成績評価等を行った。また、講義支援システムを利用し、課題提出などをおこなわせることにより、効率よく演習をおこなった。
A学部2年対象の教育情報応用演習も、関連教官との連携をもちながら演習、成績評価等を行った。また、講義支援システムを利用し、課題提出などをおこなわせることにより、効率よく演習をおこなった。
B学部2年対象のコンピュータ・プログラミング演習A・Bでは、なるべくわかりやすく、学生に着実にスキルがついていることを確認しながら、演習をおこなった。
C大学院対象の情報教育演習はコンピュータスキルをみにつけさせるべく、これもゆっくりと、学生に着実にスキルがついていることを確認しながら、演習をおこなった。
【観点2】教育の達成状況
 授業を受講した、ほとんどの学生で、教育の目標が達成されている。
研究指導
【観点1】学部
 大学院生3人について、修論指導をおこなった、一人最低週1回のゼミを続けてきた。
その他の教育活動
@免Pの学生が一人いるので、教員採用試験対策を行なっている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成18年11月:シミュレーションによる剛体の空間運動に関する物理教材:第10回新潟大・山形大素粒子論研究室合同研究会
他】@平成18年11月:小学校の体育における学習支援Webサイトの開発と活用第22回日本教育工学会全国大会
共同研究の実施状況
@CMSを活用したカリキュラム開発と評価:2006年学校教育総合センター研究プログラム
(石川真・南部昌敏・井上久祥・中野靖夫・高野浩志・大森康正)