第一章組織の運営状況に関する自己点検・評価｜上越教育大学年次報告書（第27集：平成23年度版）

大学院及び学部の入学者選抜に関する事項を審議するため，教授会の専門委員会として設置されている。

学長が指名した副学長，各専攻から選出された教授又は准教授（講師及び助教を含む。以下同じ。），保健管理センター所長，教務委員会委員長，国際交流推進室長，学務部長，入試課長及びその他学長が指名した教授又は准教授若干人として１人の教授，計24人で構成している。

なお，本委員会には，入学者選抜方法研究専門部会，小論文専門部会，実技検査専門部会，調査書専門部会，健康診断専門部会，私費外国人留学生専門部会及び面接専門部会の常設の専門部会を置いている。これらは，本委員会委員及び学長指名の教授又は准教授等で構成している。

学部入学者選抜方法の概要の策定，推薦入試・一般入試等の実施計画の策定・実施，学生募集要項等の作成，合否判定基準・合否案の作成，大学入試センター試験の実施，オープンキャンパスの実施等に関する事項について審議した。

また，入学者選抜方法研究専門部会において，入学者選抜に関する追跡調査及び入学者選抜方法の改善に関して調査研究した結果を，「平成23年度入学試験委員会入学者選抜方法研究専門部会報告書」として取りまとめ，学内に公表した。

平成24年度大学入試センター試験の地理歴史，公民及び理科の科目選択方法が変更となり，試験実施方法が大幅に変更されたことに伴い，受験生の公平性を確保する観点から，本学の大学入試センター試験の成績利用方法について，地理歴史，公民及び理科の第1解答科目を優先的に採用する方式に変更した。

また，高等学校学習指導要領（平成21年３月告示）による大学入試センター試験が平成27年度から実施されることに伴い，本学における大学入試センター試験の利用教科・科目を検討し，３月に公表した。

平成23年３月11日に発生した東日本大震災及び平成23年３月12日に発生した長野県北部を震源とする地震で被災した受験者の進学機会を確保する観点から，当該受験者の入学試験に係る検定料を全学免除とする特別措置を実施した。

入学者選抜方法研究専門部会において，オープンキャンパスに参加した高校生や特定地域の高等学校進路指導担当教員へのアンケート調査を行い，アドミッション・ポリシーや入試制度等に対する意識の実態を整理した。また，卒業者の教員採用試験の受験状況・進路状況や入試成績・学内成績との関連を細かく類型化した。これらの調査結果をもとに，本学の入試方法等が，アドミッション・ポリシーに即し，適切なものになっているか検証し，現行の入試方法の有効性を確認した。

今後も継続して意識調査や入試成績と学内成績，進路状況等の調査を実施しながら，現行の入試方法の有効性を検証する必要がある。