【教育実践リーダーコース／学校運営リーダーコース】
　
 　
岩　﨑　　　浩（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
大学院の臨床共通科目の授業では，「学校支援プロジェクト」における研究成果の一部を教材として利用することを継続して試みている。特にその基となるデータである授業のビデオ記録を適宜活用することにより，理論と実践との関係についての理解を深める工夫を行った。教科の固有性を踏まえた算数・数学の学習指導の理論と実際においては，通常の講義・演習に加えて，研究論文中の教師-生徒の相互作用を体験的に理解するためにロールプレイングを取り入れることを試みた。また，学部の算数・数学の教材開発と授業構想では，教育実習前ということに配慮し，算数の面白い問題を児童の立場で考えることを試みた後，同じ問題をどのように教材化し，授業として実現するかを考えさせるとともに，それをベテラン教師による指導案への実現の仕方，授業中の意思決定（ビデオ）と比較することを通して，実習で直面するであろう教師の重要な意思決定を擬似体験できるよう工夫した。
成績評価面においては，レポートの課題に焦点をあて，学生たちが何をどの程度まで学んだかを評価するために，授業での学生たちの具体的な活動や取組が明確になるようレポート課題を工夫し，学生たちの達成状況をより的確に把握するとともに今後の授業改善に生かすことが出来るように努めた。
【観点２】教育の達成状況
担当した大学院生（Ｍ２）は３名（小学校の現職教員１名，中学校の現職教員２名）であった。３名は，「学校支援プロジェクト」において，教育現場での実践的課題の解決にチームとして参画し，その過程で，授業実践を改善するための新しい視点を開発することができた。その成果の一部は学会誌に掲載された。
研究指導
【観点１】学部
今年度は，該当する学部生はいなかった。
【観点２】大学院
大学院では，「学校支援プロジェクト」を中心に研究指導を行っている。それは数学教育学研究を基盤とした算数・数学科の学習指導の改善に向けての支援活動であるが，それ自体が教育実践研究であり，研究指導とは，この教育実践研究を方向付け運営することである。今年度は，小学校１校と中学校１校をフィールドとし，それぞれ１つずつの計２チームで行った。その実践研究の過程は，各フィールドである教育現場をよりよく理解することに始まり，その改善を図るための教育実践の計画及び実施とその結果の振り返り，さらには，長期に渡る研究過程全体を遡及的に振り返り論文としてまとめ，学会等で発表するというものであった。各院生は，それぞれの課題意識に基づきながら，この実践研究に参画し，その成果の一部を実践研究論文としてまとめた。このような理論と実践との往還を通して，それぞれの教育課題の改善を図る具体的な理論的視点を創りだし，それを実践を通して検討し，改善を図る方法論を体得できるよう指導している。
その他の教育活動
「学校支援プロジェクト」の支援校を中心として，各学校の要請に応じて，講演やミニ講義等を行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
大学院における研究指導は，「学校支援プロジェクト」を中核として行っているが，それは数学教育学研究を基盤とした算数・数学科の学習指導の改善に向けての支援活動であると同時に，それ自体が教育実践研究として実現している点に独色がある。特に理論と実践との往還を通して，それぞれの教育課題の改善を図る具体的な理論的視点を創りだし，それを実践を通して検討し，改善を図る方法論を体得できるようにしている点に特色がある。
教職大学院では修士論文が課されていないが，単なる実践報告ではなく，研究論文としてまとめる過程は，実践を自律的に改善する視点を創りだす力を身につける上で不可欠であることから，特に大学院生には，できる限り学会や研究会にも参加・発表することを促している。また，他の研究者との相互交流を図り，それらを外部からの評価として積極的に研究指導に生かすようにしている。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成23年４月：『新しい学びを拓く算数科授業の理論と実践』（共著）　ミネルヴァ書房
論】(1)平成23年６月：『算数・数学の授業における「知的責任の委譲」の実現の問題:「教授学的シツエーションモデル」の構築とモデルによる授業過程の分析』（共著）　全国数学教育学会誌『数学教育学研究』第17巻第２号，103-126頁
(2)平成23年６月：『「学校支援プロジェクト」における算数の授業改善へのアプローチ：「パターンの科学としての数学」の視点の有効性』（共著）　全国数学教育学会誌『数学教育学研究』第17巻第２号，127-142頁
(3)平成23年11月：『算数・数学科の問題解決的な授業の質を決定する一要因 ：子どもによる問題解決の目標のコントロール』（共著）　日本数学教育学会『第44回数学教育論文発表会論文集』第１巻，129-134頁
(4)平成23年11月：『算数授業における「説明する活動」のいくつかの型の同定：「パターンの科学としての数学」の展開との関連』（共著）　日本数学教育学会『第44回数学教育論文発表会論文集』第２巻，717-722頁
業】(1)平成23年６月：『小学算数　２年下』（共著）　日本文教出版
(2)平成23年６月：『小学算数　３年下』（共著）　日本文教出版
(3)平成23年６月：『小学算数　４年下』（共著）　日本文教出版
(4)平成23年６月：『小学算数　５年下』（共著）　日本文教出版
(5)平成23年６月：『小学算数　６年下』（共著）　日本文教出版
(6)平成24年２月：『中学数学１』（共著）　日本文教出版
(7)平成24年２月：『中学数学２』（共著）　日本文教出版
(8)平成24年２月：『中学数学３』（共著）　日本文教出版
発】(1)平成24年１月：『算数の授業における「まとめの型」の変化とその要因：Ｍ教諭との授業改善の取組みを事例として』（共）　全国数学教育学会
(2)平成24年１月：『数学の授業における「パターンの科学としての数学」の視点の有効性：生徒による「三平方の定理」』（共）　全国数学教育学会
(3)平成23年度：☆全国数学教育学会全体会シンポジウムにおける基調発表　愛知教育大学
学会活動への参加状況
(1)平成23年度：第93回全国算数・数学教育研究（神奈川）大会 中学校部会における指導助言，　(2)平成23年度：第44回数学教育論文発表会準備委員会，　(3)平成23年６月25日～平成23年６月26日：全国数学教育学会・第34回研究発表会出席，　(4)平成24年１月21日～平成24年１月22日：全国数学教育学会・第35回研究発表会出席，　(5)平成23年８月１日～平成23年８月２日：日本数学教育学会・第93回全国算数・数学教育研究（神奈川）大会出席，　(6)平成23年11月12日～平成23年11月13日：日本数学教育学会・第44回数学教育論文発表会出席，　(7)平成23年度：全国数学教育学会誌第18巻第１号の論文審査，　(8)平成23年度：全国数学教育学会誌第18巻第２号の論文審査
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)教職大学院2011中越講座 講師
(2)教職大学院2011新潟サテライト講座
(3)学校図書館司書教諭講習
(4)『教育実践研究』第22集（上越教育大学学校教育総合研究センター）における[算数・数学]部門の査読及び審査
　
 　
木　村　吉　彦（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
〇　学部１年生・３年生・修士課程・教職大学院，全ての授業に共通しているのは，受講者の主体性を発揮できる演習内容を取り入れていることである。受講生の年齢段階・受講者数・科目特性などに基づき，講義的な部分と演習的な部分との割合は，適宜変更している。また，受講生による授業への感想・疑問をほぼ毎回書いてもらうことで，授業評価を重視し，次回の授業改善に生かそうとしている。
〇　成績評価については，出席状況・最終レポートのみならず，毎回のミニレポート，演習部分への取り組みレポート等，様々な評価手段を用いて総合的に評価しようとしている。
【観点２】教育の達成状況
〇　2011（平成23）年度は，現職院生２名のみの修了生であった。現場に戻って研究主任となった現職院生（派遣教員）が１人存在する。
研究指導
【観点１】学部
〇　２名の学部３年生を指導したが，４年次の卒業研究を意識しつつ，現場（小学校や保育所）にどのように入って観察・研究を行うかについて，長く話し合い続けた。そして，年度末の段階で観察・研究を受け入れてくださる現場が決まり，上越市役所こども課長（市立保育所担当）や訪問予定小学校校長先生からの了解も得ることができた。
【観点２】大学院
〇　教職大学院に所属していることから，より高度な臨床的実践力を身に付けるための「学校支援プロジェクト」に取り組んだ。とりわけ，学卒院生については，「子ども理解力」を身に付けるための学級での子どもとの協働活動をもとに，担任の先生と子ども理解のやりとりを積極的に行うことで，支援校より大いに感謝された。学卒院生も自分の子ども理解に自信が持てるようになった。
その他の教育活動
・　非常勤講師：山形大学，福井大学，私立東北文教大学，宮城教育大学
・　教職講座：教職大学院富山講座担当
・　教育実習における学生指導：学部３年生２名の小学校実習指導
・　課外活動顧問：ＪＡＣ顧問
・　学びの広場：キッズクラブの事前指導・当日指導・事後指導
・　附属学校園：附属幼稚園の接続期カリキュラム作成に関する研究協力者
◎特色ある点及び今後の検討課題等
〇　様々な立場や場面での活動において，常に受講者や対象者に強調しているのは，「すべては，子どもたちのために！」である。理念的内容であるとも受け止められているかも知れないが，教育現場において問われる「教師の役割」理解の重要な概念であると思う。これまでもこれからも，学生・院生・現職者に対し，「（子ども目線に立った）子ども理解力」の重要性を強調したい。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年３月：『生活科の理論と実践－「生きる力」をはぐくむ教育のあり方－』（単著）　日本文教出版
論】(1)平成23年12月：『幼児教育と小学校教育をつなぐ生活科の教科特性とスタートカリキュラム』（単著）　教育創造　vol.169
発】(1)平成23年６月：『幼小の円滑な接続の在り方～小学校教員の出前授業による連携～』（共）　日本生活科・総合的学習教育学会第20回全国大会（岐阜大会）
学会活動への参加状況
(1)平成23年６月18日～平成23年６月19日：日本生活科・総合的学習教育学会第20回全国大会（岐阜大会）出席，　(2)講演冊子『真の「生きる力」をはぐくむ生活科・総合的な学習』（平成23年８月）新潟県生活科・総合的学習研究会第25回大会（長岡大会：アトリウム長岡），　(3)シンポジウム冊子『生活科・総合の老舗に学ぶ』（平成23年11月）新潟県生活科・総合的学習研究会第26回大会（上越大会：上越教育大学附属小学校）シンポジウム・コーディネーター，　(4)日本生活科・総合的学習教育学会常任理事，　(5)新潟県生活科・総合的学習研究会理事
◎特色・強調点等
幼小連携を中心とした生活科教育学を専門としているが，今回９年ぶりに専門書（単著）を発刊することができた。今後の教育活動・研究活動の両面において大きな意味を持つであろう。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)日本生活科・総合的学習教育学会　第20回岐阜大会研修会講師（平成23年６月）於：岐阜聖徳学園大学附属幼稚園
(2)東京私立初等学校協会主催：平成23年度日本私立小学校連合会東京地区教員研修会＜生活科＞講師（平成23年６月）於：成蹊小学校
(3)奈良市教育委員会教員研修講座＜生活科＞講師（平成23年７月）於：奈良市教育センター
(4)八戸市教育委員会「生活科授業力アップ」研修講座（平成23年７月）於：八戸市総合教育センター，演題：「生活科の一層の充実に向けて」
(5)新潟県立教育センター教職12年経験者研修会（平成23年８月）於：新潟県立教育センター
(6)大館市教育研究所教育講演会（平成23年８月）於：大館市民文化会館
(7)日本生活科・総合的学習教育学会埼玉県支部「生活・総合の未来を語る」シンポジウム（平成23年８月）シンポジスト，於：埼玉大学附属小学校
(8)上越市教育委員会　「教科・領域別一斉研修会（生活科）」講師（平成23年８月）於：上越市教育プラザ
(9)新潟県教育委員会　平成23年度新潟県幼稚園教育研究集会講師（平成23年８月）於：新潟県立教育センター
(10)柏崎市教育委員会　柏崎市立教育センター専門研修講座講師（平成23年９月）於：　柏崎市立教育センター
(11)山形県教育委員会　山形県生活科講座講師（平成23年９月）於：山形県教育センター
(12)妙高市教育委員会　妙高市幼稚園・保育園職員研修会講師（平成23年10月）於：妙高市勤労者研修センター
(13)山形県幼稚園教育研究協議会　平成23年度山形県幼稚園設置者･園長等研修大会講師（平成23年11月），於：山形ビッグウイング２階交流サロン
(14)上越市立上雲寺小学校ＰＴＡ出前講座（「少子化時代の子育て課題」）講師（平成23年11月），於：上越市ファームセンター
(15)糸魚川市教育委員会　幼保の教育カリキュラム作成委員会講師（平成23年12月～平成24年１月）全３回，於：糸魚川市教育委員会会議室（糸魚川市役所内）
(16)京都市教育委員会　生活科・総合的な学習研修会講師（平成23年11月～平成24年２月）全３回，於：京都市立山階小学校
(17)青森県教育委員会　平成23年度幼・小連携教育合同研修会講師（平成24年２月）於：青森県総合学校教育センター
　
 　
久保田　善　彦（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
学習者のニーズを把握しながら，授業内容の微調整を行った。グループワークを中心とした活動的・探究的な活動を取り入れた。また，学習形態に応じた多様な評価とした。
【観点２】教育の達成状況
修了生の研究は，学術論文が掲載されるなど高い評価を得た。
研究指導
【観点１】学部
教育実践学の観点から，板書や教科書の実践現場での活用に視点を当てた研究とした。
【観点２】大学院
各自の実践上の課題を，学校支援フィールドワーク等で解決させた。そこで得られたデータを学会等で発表した。
その他の教育活動
・　附属小学校の研究協力者として活動した。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年３月：『教師のための情報リテラシー』（共著）　ナカニシヤ出版
(2)平成24年２月：『新しい教科書と授業改善』（共著）　学校図書
論】(1)平成23年10月：『農業科教員の総合学科への異動と教育観に関する事例的研究』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(2)，99-105.
(2)平成23年11月：『中学校理科「科学技術と人間」におけるペルチェ素子を用いた教材の開発と評価』（共著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(2)，65-73.
(3)平成23年11月：『中学生の粒子モデルの理解に関する実践的研究』（共著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(2)，123-129.
(4)平成23年10月：『Effect of Experience-based Network Communication Morals Education』（共著）　Educational Technology Research, 34，129-139.
(5)平成23年11月：『中学校１年生「水溶液」における粒子モデルの活用―「溶質の質量保存」に着目して―』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(2)，89-98
(6)平成23年12月：『ネットいじめに関する情報モラル学習の効果』（共著）　日本教育工学会論文誌，日本教育工学会，35(Suppl.)，121-124.
(7)平成23年12月：『体験に基づく話し合いによる情報モラル学習の効果』（共著）　日本教育工学会論文誌，日本教育工学会，35(Suppl.)177-180.
(8)平成24年３月：『「理想的な測定値」を自由に参照できる環境下において生徒はどのような学びを展開するのか』（共著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(3)，55-66.
(9)平成24年３月：『ビデオ作成の体験を取り入れた情報モラル学習の効果に関する事例研究』（共著）　教育実践研究，日本教育実践学会，13(1･２合併号)，31-42.
(10)平成23年４月：『言葉と体験を一体化させる理科・生活科の創造』（共著）　理科の教育，日本理科教育学会，60(通巻705)，13-22.
(11)平成23年10月：『生徒の探求心を駆り立てる授業を構想するための多声的な思考を育成する』（共著）　ICT･Education，日本文教出版，No.48，pp34-37.
業】(1)平成23年４月：『読解力の向上と理科教科書の活用』（単著）　教科研究理科，学校図書，192，2-4.
(2)平成23年７月：『観察・実験などを通した主体的な問題解決』（単著）　ライジング，学校教育研究所，4，16.
発】(1)平成23年６月：『５年生「振り子の運動」における仮説設定に影響された思い込み』（共）　日本科学教育研究会
(2)平成23年６月：『方位概念を高める天体シミュレーション教材の作成と学習効果の検証』（共）　日本科学教育研究会
(3)平成23年６月：『中学校理科におけるジェロントロジー教育』（共）　日本科学教育学会
(4)平成23年８月：『天体シミュレーションを活用した授業における児童の方位認識と意識調査』（共）　日本理科教育学会
(5)平成23年８月：『誤差の認識と理論負荷性の関連について』（共）　日本理科教育学会
(6)平成23年８月：『岩石と鉱物の理解につなげる小学校での実践授業と理解の変容』（共）　日本理科教育学会
(7)平成23年８月：『中学校理科におけるジェロントロジー教材の開発と評価』（共）　日本理科教育学会
(8)平成23年８月：『振り子の学習における理論負荷性』（共）　日本科学教育学会
(9)平成23年８月：『方位認識を高める天体シミュレーションの提示』（共）　日本科学教育学会
(10)平成23年８月：『創発的分業支援における投票カテゴリーの可視化による知識構築の促進』（共）　日本科学教育学会
(11)平成23年９月：『多声的な授業を構想する力を育成するためのテーブルトップ授業シミュレーションシステムの開発』（共）　日本教育工学会
(12)平成23年９月：『体験を基にした情報モラル学習に関する研究』（共）　日本教育工学会
(13)平成24年１月：『「ごんぎつね」における心情と情景の読みのための Voicing Board の活用』（共）　臨床教科教育学会
(14)平成24年１月：『実験数値の比較と誤差認識の関連について―５年生「振り子の運動」の実践を通して―』（共）　臨床教科教育学会
(15)平成24年１月：『中学校理科「火山活動と火成岩」の単元における GoogleEarth の活用』（共）　臨床教科教育学会
(16)平成24年１月：『学力向上への取り組みにおける自己調整学習サイクルの活用と検証』（共）　臨床教科教育学会
(17)平成24年１月：『音を可視化することで管楽器の音の出る仕組みを探究する学習』（共）　臨床教科教育学会
(18)平成24年３月：『Voicing Boardを活用した「ごんぎつね」の心情と情景の読みに関する研究』（共）　日本教育工学会
(19)平成23年11月：『mprovements of teaching plans using Cartoon-based teaching simulation in pre-service teacher trainning.』（共）　AGE 2011
学会活動への参加状況
(1)平成23年度：日本科学教育学会役員（理事），　(2)平成23年度：日本理科教育学会「理科教育学研究」編集委員会，編集事務局，　(3)平成23年度：臨床教科教育学会　理事
国内外の学術賞の受賞状況
(1)平成23年８月：『日本科学教育学会科学教育実践賞受賞／Kneading Board協調学習支援システムの開発と実践』
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)長岡市理科主任会，講師（長岡市教育委員会）
(2)上越市理科主任会，講師（上越市教育委員会）
(3)妙高市理科主任会，講師（上越市理科センター）
(4)平成23年度授業力向上研修(小・中)，講師（新潟県立教育センター）
(5)平成23年度教職12年経験者研修，講師（新潟県立教育センター）
(6)新潟県小学校教育研究会指定研究「理科」研究大会， 指導者（妙高市立新井小学校）
　
 　
瀬　戸　　　健（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
例えば，大学院専門職学位課程で開講している「小学校社会科授業の基礎技法」では，具体的な実践例を紹介する，フィールドワークを行い地域素材を使った教材を作る，一人一人の学生がモデル授業を公開するなど実践的な工夫を行い，教育現場ですぐ使え質の高い教育実践となるよう配慮した。
研究指導
【観点１】学部
教育実習を契機として，学生自身が課題と感じた内容について具体的に学ぶことができるよう，ブックレポートや模擬授業等を定期的に実施してきた。
【観点２】大学院
後期の実習単位である学校支援フィールドワークを通して，支援している学校の教員と協働しながらよりよい授業づくりを目指す中で，インタビューやアンケート調査も試みながら各学生の希望に添って臨床的な論文の執筆も試みさせた。一人一人が論文を執筆し，それらは，瀬戸研究室が発行する研究誌に，学校支援フィールドワークの報告と共に掲載した。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年６月：『中央教育審議会「教員の資質能力向上特別部会」の論議にみる教員養成教育と現場のニーズとの齟齬』（単著）　教育経営研究第１７号　pp.55-63　上越教育経営研究会
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)８月：富山第一高校　キャリア教育講座　講師（富山第一高等学校）
(2)富山県射水市教育センター　学力向上連続研修会（富山県射水市教育センター）
(3)高岡市立横田小学校初任者授業研修会　指導助言者（富山県高岡市立横田小学校）
(4)上越市立南本町小学校　校内研修講師（上越市立南本町小学校）
(5)富山県黒部市立三日市小学校　学力向上研修会　指導助言者（黒部市教育委員会）
(6)上越市立高田西小学校　校内研修講師（上越市立高田西小学校）
(7)７月：富山県氷見市学校経営研究会　講師（氷見市小中学校教務主任会）
(8)８月：富山県小学校教育研究会社会科部会　夏期研修会　講師（富山県小学校教育研究会）
(9)８月：富山県氷見市立南部中学校校内研修会　講師（氷見市立南部中学校）
(10)８月：富山県小学校教育研究会　学力調査委員会　指導助言者（富山県小学校教育研究会）
(11)８月：教員免許状更新講習　講師（上越教育大学）
(12)８月：シンポジウム「秋田・福井・富山の教育徹底討論」　コーディネータ（富山国際大学子ども育成学部）
(13)東京都杉並区山谷小学校第三者診断　診断委員（東京都杉並区立山谷小学校）
(14)10月：高岡市立二塚小学校　校内合唱指導者講習会（富山県高岡市立二塚小学校）
(15)11月：富山大学人間発達科学部附属小学校　校内授業研修（社会科）　指導助言者（富山大学人間発達科学部附属小学校）
(16)11月：全国生活科総合的学習研究協議会大阪大会　指導助言者（全国生活科総合的学習研究協議会）
(17)１月：富山県小学校教育研究会社会科専門委員会研究計画作成委員会指導助言者（富山県小学校教育研究会，富山大学人間発達科学部附属小学校）
(18)２月：富山県高岡市教育センター研究全体会　講師（高岡市教育センター，高岡市万葉歴史館）
(19)平成23年度：富山県小学校教育研究会学力向上アドバイザー，社会科（富山県小学校教育研究会）
(20)平成23年度：富山県氷見市教育委員会　教育振興基本計画検討委員（氷見市教育委員会）
　
 　
武　嶋　俊　行（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
教育方法では，専門職学位課程のプロフェッショナル科目２科目でゼミナール方式を積極的に採用し，受講者発表・研究協議・講義の３段階の流れの中で受講者の主体的な学びを尊重して，効果をあげた。毎回の授業では，当該テーマに関する専門書の関連論文の他，新聞記事コピー等も配付することにより，教育時事的な要素も加味した内容の工夫を行った。学部の選択科目では，職員会議の提案文書など具体的な資料を数多く提供し，学校現場で実際に有効活用されるような実践的な内容となるよう工夫した。全体として受講者の活発な発言を引き出す授業を心がけた。成績評価では，授業中の発言状況とレポート評価を重視した。
【観点２】教育の達成状況
専門職学位課程では，院生12名（現職８名＋学卒４名）を学校支援プロジェクトで直接指導した。理論と実践の融合を目指して連携協力校の学校課題解決を支援し，城東中のキャリア教育，名立中の学力向上，柿崎中の言語活動の充実，関川小中学校の地域支援本部立ち上げ支援等の取組において相当程度の成果を挙げることができた。プロフェッショナル科目では，現職院生がこれまで学校現場で取り組んできた学校運営上の教育実践の省察に貢献することができた。臨床共通科目では，グループ別協議を丁寧に助言指導し，協働力の育成に繋げることができた。学部生も少人数の参加型授業により特別活動に対する実践的な理解を深めることができた。
研究指導
【観点１】学部
指導学生不在のため，特記事項なし。
【観点２】大学院
専門職学位課程において，現職院生８名，学卒院生４名，計12名の指導を行った。また，途中10月～12月の３ヶ月間，短期派遣内地留学生（富山県魚津市立西部中学校教諭）１名の研究指導も行った。９月～12月の４ヶ月間，院生12名を４チームに分け，連携協力校５校で学校支援プロジェクトに取り組んだ。支援テーマは，キャリア教育，学力向上，言語活動の充実，学校支援地域本部の立ち上げ支援であった。毎週金曜日午前３時間のリフレクションにおいて，各連携協力校の支援状況の報告に基づく研究協議を指導する他，デジタル実習日誌e-boxの点検とコメント書込指導により，院生の支援活動を把握しながら助言指導した。一部院生の個人研究テーマについても適宜，指導助言を加え，課題探究を支援した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教育活動の特色ある点は次の通りである。即ち，①私自身の35年間に及ぶ公立中学校現場における教育実践と11年間に及ぶ管理職経験を十分に踏まえた具体的かつ実践的な指導助言を行ったこと，②指導資料として専門的な学術論文と新聞記事等のタイムリーな教育時事資料の双方を有効活用し，理論と実践の融合に努めたこと，③学校支援プロジェクトにおける学校課題支援と解決方策探究において，学校現場の視点に立った明解な助言を行ったこと，④特に学卒院生の行った社会科授業に対して指導案作成・授業観察・事後省察等について具体的な指導助言を行ったことなどである。今後の課題は，学校支援を支える理論的基礎をしっかり身に付ける為の学習支援を如何にして計画的に進めるかという事である。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年８月：「近代学校教育の超克をめざして　―教育改革と学校経営の視点から―」（単著）　日本学校教育学会編『21世紀型学校教育への提言　―民主的学校と省察的教師―』，　pp.190-196
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)平成23年６月：教職大学院地域連携事業「中越講座」講師（上越教育大学教職大学院）十日町情報館
(2)平成23年７月：教職大学院地域連携講座「新潟講座」講師（上越教育大学教職大学院）新潟サテライト
(3)平成23年９月：2011キャリア教育講座　講師（上越教育大学教職大学院）長野県立飯山北高等学校
(4)平成23年10月：2011キャリア教育講座　講師（上越教育大学教職大学院）新潟県関川村立関川中学校
(5)平成23年８月：富山県滑川市教育委員会「教育振興研修会」講師　富山県滑川市教育委員会教育センター
(6)平成23年９月：秋田県本荘由利校長会「全体研修会」講師　秋田県由利本荘市・西目公民館シーガル
(7)平成23年８月：教員免許状更新講習（’11）長岡「必修領域」講師（新潟コンソーシアム（上越教育大学））長岡技科大学
◎社会への寄与等
教職大学院地域連携講座の中越講座と新潟講座では「学校運営におけるリーダーシップとコミュニケーション」について各１時間ずつ講義を行い，組織におけるコミュニケーションの重要性について語った。平成23年度から開始した教職キャリア講座では高校生と中学生に教職の魅力について語り，進路意識の向上を図った。滑川市教育センターの講演では，学力向上問題の背景と具体的方策について講演した。由利本荘市校長会では，学校組織の活性化について組織論やリーダーシップ論に基づいて講演した。教員免許状更新講習の必修領域では，学校組織・保護者＆地域との連携，学校内外の危機管理上の諸問題，情報セキュリティの各テーマについて講義を行った（２時間40分）。
　
 　
西　川　　　純（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
学生同士の対話を中心とした授業を行っている。
【観点２】教育の達成状況
授業評価で高い評価を得ている。
卒業生・修了生が教職に進学している。
研究指導
【観点１】学部
臨床教科教育学会を代表とする学会に数多くの学術研究を発表している。
【観点２】大学院
臨床教科教育学会を代表とする学会に数多くの学術研究を発表している。
その他の教育活動
・　臨床プロジェクト研究において多数の学生の実習指導を行っている。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年５月：『へき地・小規模・複式学級を有する学校における全校『学び合い』算数の実践』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(1)，77-88
(2)平成23年７月：『理科の授業内容に関する生徒の理解のプロセスに関する事例研究』（共著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(1)，65-74
(3)平成23年10月：『小学校１年生における『学び合い』の有効性に関する研究，個に応じた学習に着目して』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(2)，9-19
(4)平成23年10月：『児童同士の話し合いに関する研究，『学び合い』授業の振り返りに着目して』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(2)，41-48
(5)平成23年10月：『複式学級の特性を活かした算数科の学習指導に関する事例的研究』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(2)，107-126
(6)平成23年11月：『中学校理科「科学技術と人間」におけるベルチェ素子を用いた教材の開発と評価』（共著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(2)，65-73
(7)平成23年11月：『相互に認識している教え手と学び手のグループ内外の関わりと男女間の関わり』（共著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(2)，115-122
(8)平成24年３月：『「理想的な測定値」を自由に参照できる環境下において生徒はどのような学びを展開するのか，「理想的な測定値を記入したプリント」の使用状況・使用目的・使用効果・必要性についての分析』（共著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(3)，55-66
業】(1)平成23年４月：『新しい学びを拓く理科（小学校編）』（共著）　ミネルヴァ書房
発】(1)平成23年11月：『『学び合い』による組織マネジメントに関する一考察』（共）　日本教育実践学会
(2)平成24年１月：『『学び合い』が組織に与える影響に関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(3)平成24年１月：『小規模校の活性化を図る「全校『学び合い』」に関する研究―子どもの姿から学び合う教師集団の形成を通して―』（共）　臨床教科教育学会
(4)平成24年１月：『児童による自己評価の事例的研究―児童と授業参観者の相互作用を生かして―』（共）　臨床教科教育学会
(5)平成24年１月：『小学校社会科における『学び合い』―気になる子への教え方に着目した事例的研究―』（共）　臨床教科教育学会
(6)平成24年１月：『中途退学者の社会復帰に関する実践的研究』（共）　臨床教科教育学会
(7)平成24年１月：『異学年学習の協議会に関する研究―子ども参加型協議会を通して―』（共）　臨床教科教育学会
(8)平成24年１月：『『学び合い』の授業における子どもたちによる学習計画づくりの研究―学習計画づくり（算数科）の会話に着目して―』（共）　臨床教科教育学会
(9)平成24年１月：『地域における子どもの学習実態に関する事例研究』（共）　臨床教科教育学会
(10)平成24年１月：『プロジェクト型外国語活動に関する実践的研究―総合的な学習の時間との連携を通して―』（共）　臨床教科教育学会
(11)平成24年１月：『『学び合い』による演劇活動を通したコミュニケーション力育成の研究』（共）　臨床教科教育学会
(12)平成24年１月：『『学び合い』による特別な支援を要する児童の変容に関する一考察』（共）　臨床教科教育学会
(13)平成24年１月：『小規模小学校児童の関わりの変容～同学年の他校合同『学び合い』算数を通して～』（共）　臨床教科教育学会
(14)平成24年１月：『『学び合い』が教師に与える影響―教師主導型授業においての児童に対する指導に着目して―』（共）　臨床教科教育学会
(15)平成24年１月：『「中１ギャップ解消に向けた『学び合い』の実践に関する一考察」―小規模校間の連携による「全校『学び合い』算数」「『学び合い』会議」を通して―』（共）　臨床教科教育学会
(16)平成24年１月：『小学校中学年における外国語活動の事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(17)平成24年１月：『『学び合い』実践者の意識と行動における共通点の考察』（共）　臨床教科教育学会
(18)平成24年１月：『一人も見捨てない『学び合い』数学の実践に関する一考察―生徒による授業改善のための「『学び合い』会議」に着目して―』（共）　臨床教科教育学会
(19)平成24年１月：第10回臨床教科教育学セミナー講演　臨床教科教育学会
(20)平成23年11月：『『学び合い』導入期の課題の研究―小学校社会科の実践―』（共）　日本教育実践学会
(21)平成23年11月：『小規模校の課題解決を目指す全校『学び合い』の実践に関する一考察―全校『学び合い』算数における教師の語りに着目して―』（共）　日本教育実践学会
(22)平成23年11月：『学校現場における子ども参加型協議会の研究』（共）　日本教育実践学会
(23)平成23年11月：『へき地・複式・小規模校における全校『学び合い』算数（朝学習）の実践的研究―算数科（朝学習）における児童の会話と行動に注目して―』（共）　日本教育実践学会
(24)平成23年11月：『コミュニケーションを用いて主体性を高める事例研究』（共）　日本教育実践学会
(25)平成23年11月：『演劇活動における子どものコミュニケーション力育成の研究―『学び合い』による演劇活動と教科学習との比較から―』（共）　日本教育実践学会
(26)平成23年11月：『『学び合い』が教師に与える影響―教師主導型授業においての児童に対する指導に着目して―』（共）　日本教育実践学会
他】(1)平成23年４月～８月：『『学び合い』のある教室へ』　日本教育新聞
(2)平成23年９月～平成24年３月：『全校『学び合い』の意義と挑戦』教育新聞
(3)平成23年10月：『児童同士の教え合い』新潟日報
(4)平成23年11月：『全員での課題達成を目標に自立した学習集団をつくる』VIEW21（ベネッセ）
(5)平成23年11月：『小規模校同士が算数の全校『学び合い』』週刊教育資料
(6)平成24年３月：『ウータンへようこそ、西川純さん』ウータン（教育同人社）
学会活動への参加状況
(1)平成23年11月５日：教育実践学会・第14回大会出席，　(2)平成24年１月７日：臨床教科教育学会・第10回大会出席
◎特色・強調点等
研究室がチームとなって各方面への業績を上げている。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)教育者研究所講演（教育者教育研究所）
(2)『学び合い』がんばれ東北の会講演（『学び合い』がんばれ東北の会）
(3)学習課程研修会inいくさか講演（長野県生坂村）
(4)富山市立草島小学校講演（富山市立草島小学校）
(5)『学び合い』中国の会講演（『学び合い』中国の会）
(6)越後『学び合い』の会講演（越後『学び合い』の会）
(7)『学び合い』長崎の会講演（『学び合い』長崎の会）
(8)佐賀県多久市立西渓中学校講演（多久市立西渓中学校）
(9)佐賀県佐城教育事務所講演（佐城教育事務所）
(10)佐賀県多久市立緑が丘小学校講演（多久市立緑が丘小学校）
(11)『学び合い』福岡の会講演（『学び合い』福岡の会）
(12)下越『学び合い』サークル講演（下越『学び合い』サークル）
(13)栃木県大田原市立大田原小学校講演（大田原市立大田原小学校）
(14)新発田市立五十公小学校講演（新発田市立五十公小学校）
(15)前橋市教育研究会講演（前橋市教育研究会）
(16)教育同人社講演（教育同人社）
(17)民主党東京都連講演（民主党東京都連）
(19)『学び合い』群馬の会講演（『学び合い』群馬の会）
(20)秋田県大仙市立刈和野小学校講演（大仙市立刈和野小学校）
(21)『学び合い』秋田の会講演（『学び合い』秋田の会）
(22)『学び合い』宮城の会講演（教育者教育研究所）
(23)平成23年次「夏期教育者セミナー」（教育者教育研究所）
(24)教員免許状更新講習（上越教育大学）
◎社会への寄与等
提唱している『学び合い』教育が全国的に広がり，教育実践に大きな影響を与えている。
　
 　
廣　瀬　裕　一（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
授業は，演習形式を主とし，課題を提示して学生個人が探究考察した後，グループに分けて協働で討議検討し，プレゼンテーションしてまとめる形態を基本とし，学生の興味関心と自発性を引き出したうえで，専門的知見を与えることに主眼を置いている。15週の授業の中での発言，ミニレポート等で学修の深まり具合はほとんど把握できるが，最終レポートを加えて総合的に成績評価している。
【観点２】教育の達成状況
専門職学位課程のストレート学生については，教員就職率が100％であり，力量ある新人教員として活躍している。現職学生については，全員が現場復帰し，身に付けた即応力を発揮できる分掌を任されてミドルリーダーとして活躍している。ともに，授業を通して教員としての使命感の高揚，力量の向上，資質の向上があったと考えられる。
研究指導
【観点２】大学院
学校支援フィールドワークの実習と，学校支援リフレクションの省察を密にリンクして，支援の観点を明確にし，連携協力校の学校課題を明らかにしてその解決方策を提案させた。また，学校支援プロジェクトの実践は，学校評価における「学校関係者評価」の当事者性と「第三者評価」の専門性とをアウフヘーベンした「第2.5者評価」として意味づけることができるという視点からプレゼンテーションの指導を行い，学生が行った日本学校教育学会における発表は，第一線の教育行政学者からも教職大学院実習として破格のレベルとの評価を受けた。
その他の教育活動
・　教職大学院の学生11名の実習（学校支援フィールドワーク）の指導（９月～12月）
・　院生協議会顧問
◎特色ある点及び今後の検討課題等
一般に法学者は宗教に疎く，宗教学者は法律に弱いが，専門職学位課程のプロフェッショナル科目「宗教と公教育」は，法学と宗教学の学際的研究をベースとしており，我が国の公教育における宗教の取扱について，他では得られない先端の知見を与えることができる。また，学部の「教員の勤務と服務」は，教育委員会の人事担当としての９年間の実務経験をベースとしており，教育行政の視点と現場教員の視点等から多角的に教員の在り方を考えることができる。ただ，学部学生には，やや難易度が高かったと思われるため，実態に即した教材の再構成を検討している。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年２月：『必携学校小六法 2013年度教採対応版』（共著）　協同出版
業】(1)平成23年９月：『入試ネット投稿事件不処分決定』（単著）　週刊教育資料　1175号　pp.21-23.
(2)平成23年12月：『体罰の償い―大阪地裁堺支部判決―』（単著）　週刊教育資料，　1187号　pp.21-23.
(3)平成24年３月：『戒告適法･減給違法―「君が代不起立訴訟」最高裁判決―』（単著）　週刊教育資料，1198号，pp.21-23.
発】(1)平成23年８月：『学校評価における「第2.5者評価」の視座』（共）　日本学校教育学会
(2)平成23年11月：『三条市中教研学校運営部会研修会講演』　新潟県三条市立第四中学校
学会活動への参加状況
(1)平成23年６月４日：宗教法学会出席，　(2)平成23年８月６日～平成23年８月７日：日本学校教育学会出席，　(3)平成23年９月２日～平成23年９月４日：日本宗教学会出席，　(4)平成23年10月８日～平成23年10月９日：日本教育行政学会出席，　(5)平成23年11月５日：宗教法学会出席
外国における研究の状況
(1)平成24年３月４日～平成24年３月11日：ドイツ，ドイツの教師教育
◎特色・強調点等
学会発表では，教職大学院の学校支援プロジェクトが，学校評価における「学校関係者評価」と「第三者評価」を止揚する側面をも有し，国が検討する教員養成の修士レベル化のモデルたり得ることを明らかにした。著書･論文等においては，教育行政，一般行政，小･中･高校現場という幅広い実務経験を生かし，法的視点，行政的視点，現場的視点を統合した論考である点に，他にない特色がある。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)４月～３月：黒部市教育振興協議会アドバイザー（黒部市教育委員会）
(2)６月：新潟サテライト講座（上越教育大学･新潟大学･新潟青陵大学）
(3)７月：中越講座（上越教育大学）
(4)８月：教員免許状更新講習（上越教育大学）
(5)10月：地歴公民科授業改善指導（富山県立となみ野高等学校）
(6)11月：キャリア教育講座（新潟県立六日町高等学校）
(7)４月～３月：上越市学校教育支援協議会委員（上越市教育委員会等）
(8)８月：中郷小･中学校連携委員会指導助言（中郷小学校･中郷中学校）
◎社会への寄与等
教育委員会事務の自己点検に対する学識経験者の意見，学校運営に関する講演，教育法規等に関する講座，教育の最新事情に関する免許更新講習，高校教科指導法の指導，高校生のキャリア教育講座など，幅広い内容で社会貢献をしている。地域･学校等のニーズに応じた内容で，新たな知見を与えることができ，アンケート結果や事後の懇談などから，いずれも受講者等に好評であった。
　
 　
松　沢　要　一（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
例えば「算数・数学科授業デザイン論」では，講義，講義内容にそった演習，発表など，様々な授業形態を取り入れている。成績は出席，レポート，演習時の様子等を総合して評価している。
【観点２】教育の達成状況
受講者の演習，レポートの様子や受講者による授業評価等を総合して判断すると，受講者は概ね授業の到達目標を達成していると判断する。
研究指導
【観点１】学部
同学年，同一単元を決めた上で，算数の６社の教科書を丁寧に読み解く課題を与えた。この課題を追究することを通して，６社の違いや意図する背景，各教科書の行間等を探ることになる。同時に，学習指導要領やその解説も該当する箇所を丁寧に解釈することを求めた。
【観点２】大学院
学校支援プロジェクトの様子を観察し，観察に基づいてリフレクションで指導することを繰り返した。プレゼンテーションについては，まとめる視点を一緒に考えながら示唆してきた。学修成果報告書は丁寧に目を通し，必要事項を指導してきた。
その他の教育活動
・　附属小学校の算数の指導・助言（授業者：磯野教諭）を務めた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
学校現場に生起している学校課題を常に把握するため，出前講座や講師依頼等に応じている。また，把握した学校課題の解決に迫る力量を形成することに軸足を置きながら教育活動に取り組んでいる。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
業】(1)平成23年２月：『教科書　中学校数学１』（共著）　学校図書
(2)平成23年２月：『教科書　中学校数学２』（共著）　学校図書
(3)平成23年２月：『教科書　中学校数学３』（共著）　学校図書
(4)平成23年４月：『数学的活動を生かした指導を充実するための「数学」の新しい教科書の活用』（単著）　教育時評　№23　pp.16-19
(5)平成23年４月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術１』（単著）　教育科学数学教育№642　pp.92-95
(6)平成23年５月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術２』（単著）　教育科学数学教育№643　pp.92-95
(7)平成23年６月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術３』（単著）　教育科学数学教育№644　　pp.92-95
(8)平成23年７月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術４』（単著）　教育科学数学教育№645　　pp.92-95
(9)平成23年８月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術５』（単著）　教育科学数学教育№646　pp.92-95
(10)平成23年９月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術６』（単著）　教育科学数学教育№647　pp.92-95
(11)平成23年10月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術７』（単著）　教育科学数学教育№648　pp.92-95
(12)平成23年11月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術８』（単著）　教育科学数学教育№649　pp.92-95
(13)平成23年12月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術９』（単著）　教育科学数学教育№650　　pp.92-95
(14)平成24年１月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術10』（単著）　教育科学数学教育№651　pp.92-95
(15)平成24年２月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術11』（単著）　教育科学数学教育№652　pp.92-95
(16)平成24年３月：『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術12』（単著）　教育科学数学教育№653　pp.92-95
発】(1)平成24年１月：『関与と実感の視座から開発した数学教材の有効性の検証』（単）　臨床教科教育学会
学会活動への参加状況
(1)平成24年１月７日：臨床教科教育学会・第10回臨床教科教育学セミナー出席，　(2)平成23年８月１日：日本数学教育学会・全国算数・数学教育研究（神奈川）大会出席，　(3)平成23年11月12日～平成23年11月13日：日本数学教育学会・数学教育論文発表会出席
◎特色・強調点等
明治図書の教育科学数学教育に連載した『Before＆Afterで見る！かんたん教材開発術１～12』は，中学校数学教員向けに，数学教材の開発手法を連載したものである。学校現場に寄与できたものと評価する。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)平成23年６月15日　新潟県教育委員会主催，学力向上に係る研修会講師（会場:小千谷市サンラック）
(2)平成23年６月20日　新潟県教育委員会主催，学力向上に係る研修会講師（会場：佐渡島開発総合センター）
(3)平成23年６月22日　新潟県教育委員会主催，学力向上に係る研修会講師（会場：上越市教育プラザ）
(4)平成23年６月22日　新潟県教育委員会主催，学力向上に係る研修会講師（会場：刈羽村生涯学習センター「ラピカ」）
(5)平成23年６月27日　新潟県教育委員会主催，学力向上に係る研修会講師（会場：県立教育センター）
(6)平成23年７月25日　糸魚川市教育委員会主催　子ども一貫教育推進事業講師（１）
(7)平成23年８月１日　第93回全国算数・数学教育研究（神奈川）大会中学校分科会（関数）指導助言者
(8)平成23年８月４日　出前講座　柏崎市立鯨波小学校
(9)平成23年８月５日　千葉県香取郡市算数・数学教育研修会講師
(10)平成23年８月16日　県立教育センター主催，教職12年経験者研修（小・中・特）教科別研修２（算数・数学）講師
(11)平成23年８月23日　十日町市教育センター主催，算数・数学研修講座講師
(12)平成23年８月25日　三条市下田中学校区教員全体研修講師
(13)平成23年10月５日　十日町市立川治小学校　校内研修講師
(14)平成23年10月28日　長岡市教育センター主催，研修講座講師
(15)平成23年11月１日　上越数学教育研究会主催，第55回上越算数・数学研究（高田）大会助言者
(16)平成23年11月18日　新潟県中学校教育研究会指定　数学教育研究発表会講師（上越市立中郷中学校）
(17)平成23年11月25日　新潟県小学校教育研究会学習指導改善調査研究事業　上越市報告会講師（上越市立飯小学校）
(18)平成23年12月14日　富山県立となみ野高等学校数学科授業改善研修会講師
(19)平成23年12月26日　上越市教育委員会主催　小学校算数授業力アップセミナー講師（小３，小４）
(20)平成24年２月17日　糸魚川市教育委員会主催　子ども一貫教育推進事業講師（２回目）
◎社会への寄与等
新潟県教育委員会主催の学力向上に係る研修会（５会場）における講演をはじめ，要請のあった講演会や研修会を積極的に受け止め，それぞれに寄与してきたつもりである。新潟県の教育課題などを分析し，算数・数学の学力向上に向けた解決への糸口を示唆するように努力してきた。
　
 　
松　本　　　修（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
子どもを引きつける授業づくりの理論と実際では，担当４コマの中で，喫緊の課題である「伝統的な言語文化」の単元をとりあげ，教材開発・単元開発を行った。ここから生まれた「狂言しびり」の単元は，後期の学校支援フィールドワークにおいて実践に移され，単元モデルとして確立され，現在教科書単元として構成中である。
【観点２】教育の達成状況
アドバイザーとしての指導学生のうちストレートの４名は，採用試験にそれぞれ合格して勤務している。現職者もそれぞれの現場で活躍しており，専門職学位課程らしい成果があがっていると考える。
研究指導
【観点１】学部
新しい学習指導要領が要請する言語活動の充実について考えさせ，新たな単元の開発をこころみさせた。単なる活動主義に陥らない単元作りの観点を身に付けさせるよう留意した。
【観点２】大学院
開発した単元は実施に移すとともに，研究室全体での検討にかけ，多様な視点からの分析を行った。そうした成果はまとめさせ，様々な学会研究会で発表させた。
その他の教育活動
・　教職大学院の富山講座において，「言語活動をつくる」というタイトルで講話を行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教科書の開発や教材開発の仕事と学生の研究活動をなるべくリンクさせ，指導書の執筆や教科書単元化など，具体的に見える学習にするように配慮し，成果をあげている。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成23年10月：『新版　中学校高等学校　国語科教育法』（共著）　おうふう
論】(1)平成23年５月：『「つり橋わたれ」の学習デザイン』（単著）　臨床教科教育学会誌，第11巻第１号　臨床教科教育学会　pp.63-68
(2)平成23年９月：『読みの交流を促す〈問い〉と５つの要件の検討』（単著）　国語科教育　第70集　全国大学国語教育学会　pp.84-91
(3)平成23年10月：『伝統的な言語文化の学習を成立させる条件』（共著）　臨床教科教育学会誌　第11巻第２号　臨床教科教育学会　pp.81-88
(4)平成23年４月：『「庭の一部」を題材とした読みの交流における〈問い〉の有効性について』（単著）　宇大国語論究　第22号　宇都宮大学国語教育学会　pp.35-47
(5)平成23年12月：『読みの交流のための演習課題』（単著）　Groupe Bricolage 紀要　29号　Groupe Bricolage　pp.1-9
業】(1)平成23年４月：『ナラトロジーを生かした読みの交流の学習』（共著）　充実した読解力育成のために　学校図書
(2)平成23年４月：『表現学関連研究分野の動向　国語教育（読解指導）』（単著）　表現研究　第93号
(3)平成23年５月：『伝統的な言語文化の学習をどう作るか』（単著）　学校教育研究所年報
(4)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語１年上』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(5)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語１年下』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(6)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語２年上』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(7)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語２年下』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(8)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語３年上』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(9)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語３年下』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(10)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語４年上』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(11)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語４年下』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(12)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語５年上』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(13)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語５年下』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(14)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語６年上』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
(15)平成23年４月：『みんなと学ぶ　小学校国語６年下』（共著）　学校図書教科書　平成22年度検定
発】(1)平成23年５月：『伝統的な言語文化の学習を成立させる条件』（単）　全国大学国語教育学会
学会活動への参加状況
(1)平成23年５月14日：日本国語教育学会高等学校部会出席，　(2)平成23年５月28日～平成23年５月29日：全国大学国語教育学会第120回大会出席，　(3)平成23年８月８日～平成23年８月９日：日本国語教育学会国語教育全国大会出席，　(4)平成23年９月10日：学校図書館学会出席，　(5)平成23年９月17日：日本国語教育学会新潟県支部総会研究会出席，　(6)平成23年10月29日：日本国語教育学会高等学校部会出席，　(7)平成23年10月29日～平成23年10月30日：全国大学国語教育学会第121回高知大会出席，　(8)平成24年１月７日：臨床教科教育学会出席
◎特色・強調点等
読みの交流の研究は継続的な研究であるが，探究的な課題にかかわって，語りに関わる問いと全体に関わる問いの組み合わせによって言語活動を含んだ単元を成立させるというデザインの条件を設定することが可能であることが明らかになった。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)８月：校内研修講話（関川村立関川中学校）
(2)９月：見附市学力向上セミナー講師（見附市立学力向上研究会）
(3)10月：磯部小学校研修講師（糸魚川市立磯部小学校）
(4)２月：邑知中学校研修会講師（石川県羽咋市立邑知中学校）
(5)８月：教員免許更新講習「言語活動をつくる」（上越教育大学）
(6)３大学連携による教員研修連続講座（会場：富山大学）
　
 　
赤　坂　真　二（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
理論と実践の融合を目指す本専攻としては，インプット型の授業だけでなく互いに意見を出し合い双方向性の交流を実現するアウトプット型の授業が望ましいと考え，教員による一方的な講義形式ではなく，常にワークやディスカッションを交えて実践的な力を高めるように配慮している。評価に関しては，授業の理解度を確かめるために毎回ミニレポートを課して，見取ってきた。学生，院生からの授業評価は５段階のうち５に近い評定をされている。
【観点２】教育の達成状況
現職院生は，それぞれ現場に帰り学んだことをもとに個々の専門性を生かして活躍している。また，ストレートマスター２人のうち１人は正式採用，もう１人は臨時採用，学部生（教職デザインコース一期生）は，正式採用教員として現場で職務を遂行している。卒業，修了生からは，学んだことが日々役に立っていると聞いている。
研究指導
【観点１】学部
毎回のゼミで，議論をしながら卒業論文のテーマを確定し，作成にあたって手順などを長期的に指導した。また，学校支援フィールドワークに同行させ，現場にて実際の授業を見ながら実践方法や授業の味方などを実地指導した。自分が元小学校教員であるので，実際の授業をやって見せたり，板書の書き方について実習をしたり，単なる知識に留まらず，実践的な指導を繰り返し実施した。
【観点２】大学院
週１度の全体ゼミで，各自の発表に対して指導する一方で，院生全員の個人ゼミを週に１度から二週に１度のペースで実施し，個別指導をした。文献の読み方，データの処理の仕方，解釈の仕方を共に議論し，理解を深めることの支援を行った。また，学校支援フィールドワークでは，院生の授業日に支援校に赴き，授業後の改善点などを指導し，次の授業に向けてアドバイスを行った。また，週に１度のリフレクションでは，支援における課題などの解決のために共に議論した。学修のまとめ（教育実践論文）の作成においては，個別指導を繰り返し，院生が納得できるものになるように支援した。
その他の教育活動
教員採用試験対策講座「生徒指導」
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成23年５月：『スペシャリスト直伝　学級づくり成功の極意』（単著）　明治図書
(2)平成24年４月：『エンカウンターで学級づくり12ヶ月　フレッシュ版　小学校中学年』（共著）　明治図書
(3)平成23年10月：『チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」』（共著）　ぎょうせい
論】(1)平成24年２月：『学級の話し合いにおける今日的課題』（共著）　上越教育大学研究紀要　第31巻 pp.1-7
業】(1)平成23年８月：『今子どもにとっての安心感とは　小学校高学年女子のグループをめぐる子どもの不安』（単著）　『月刊教育相談』第25巻10号，ほんの森出版，pp.16-19
(2)平成24年２月：『あきらめない子が育つ学級』（単著）　『児童心理』No.944，金子書房，pp.76-81
(3)平成23年４月：『教師の力ＵＰへの新たなる挑戦　教員を育てる大学にほとんどない「学級づくり」の授業』（単著）　『子どもを「育てる」教師のチカラ』NO.5，日本標準，pp.70-71
(4)平成23年６月：『教師の力ＵＰへの新たなる挑戦　「日常のかかわりの質を上げる」』（単著）　『子どもを「育てる」教師のチカラ』NO.6，日本標準，pp.50-51
(5)平成23年10月：『教師の力ＵＰへの新たなる挑戦　教師に必要な三つの勇気』（単著）　『子どもを「育てる」教師のチカラ』NO.7，日本標準，2011.10，pp.44-45
(6)平成24年１月：「教師の力ＵＰへの新たなる挑戦　『毅然と』の意味」（単著）　『子どもを「育てる」教師のチカラ』NO.8，日本標準，pp.38-39
発】(1)平成23年７月：『アドラー心理学による子ども・家庭支援（３）　「共同体感覚」を中心に』（共）　日本教育心理学会
学会活動への参加状況
(1)平成23年７月24日～平成23年７月26日：日本教育心理学会　第53回総会出席
◎特色・強調点等
筆者は教職大学院の教員として実践の融合の新しい在り方を追究している。学術研究の価値は我が国の教育研究が発展していくためにはとても大事である。その価値はいささかも否定しない。しかし，現場のニーズと必ずしも合致していないところもある。地域密着型の本学の在り方としては，地域の小中学校により実践的な情報提供をしていく必要もあると考えている。教職大学院が，従来の修士課程と同じような研究をし，発信をしているのでは双方の利益にならないと考えている。よって筆者は，学術論文よりも実践論文，学会誌よりも一般書に主な活動のフィールドを置き，それと合わせて「３.社会貢献」で示すような講演，研修会指導に重きを置いて発信をしている。それらの発信がどのように評価されているかは，毎年，書籍執筆の依頼があり，また，年間100を超える講演依頼が物語っているだろうと思う。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)４月：糸魚川市立大和川小学校校内研修会講師（糸魚川市立大和川小学校）
(2)４月：堺・教師ゆめ塾（第12回）わくわく授業講座講師（堺市教育センター）
(3)４月：上越市立和田小学校校内研修会講師（上越市立和田小学校）
(4)５月：上越市立春日新田小学校校内研修会講師（上越市立春日新田小学校）
(5)５月：教職12年経験者研修（小・中・特）講師「教科別研修Ⅰ」（新潟県立教育センター）
(6)５月：上越市立春日中学校校内研修会講師（上越市立春日中学校）
(7)５月：新発田市立二葉小学校講師（新発田市立二葉小学校）
(8)５月：江南市立布袋北小学校校内研修会講師（江南市立布袋北小学校）
(9)５月：松川町５校職員研修会講師（松川町エデュリンク）
(10)６月：上越市立末広小学校校内研修会講師（上越市立末広小学校）
(11)６月：長岡市教育センター研修講座講師（長岡市教育委員会）
(12)６月：鳥取市立富桑小学校校内研修会講師（鳥取市立富桑小学校）
(13)６月：東伯郡湯梨浜町立羽合小学校校内研修会講師（東伯郡湯梨浜町立羽合小学校）
(14)６月：鳥取県教育センター研修講師（鳥取県教育センター）
(15)６月：村上市小学校教育研究会道徳部会研修会講師（村上市小学校教育研究会道徳部）
(16)６月：佐渡市立河原田小学校校内研修会講師（佐渡市立河原田小学校）
(17)６月：松川町エデュリンク主催松川町立松川中学校「学級経営検討会」講師（松川町立松川中学校）
(18)７月：松川町エデュリンク主催松川町立松川中学校「学級経営検討会」講師（松川町立松川中学校）
(19)７月：郡山市立小・中学校教員研修「職能研修・研修主任研修会」講師（郡山市教育委員会）
(20)月：松川町エデュリンク主催松川町立松川東小学校校内研修会講師（松川町立松川東小学校）
(21)７月：松川町エデュリンク主催松川町立松川北小学校校内研修会講師（松川町立松川北小学校）
(22)７月：石川県教育センター今日的課題研修講座「子どもが生きるカウンセリング（教育相談）」講師（石川県教育センター）
(23)７月：刈羽村小中学校教員研修会講師（刈羽村立刈羽小学校）
(24)８月：山梨県総合教育センターいじめ・不登校に向き合う勇気づけの学級・学校づくり研修会講師（山梨県総合教育センター）
(25)８月：沼津教育振興会特別活動夏期研修会講師（沼津教育振興会）
(26)８月：富山県小学校教育研究会教育課程夏期研修会特別活動部会講師（富山県小学校教育研究会）
(27)８月：堀之内地区教職員研修会講師（堀之内地区教育振興会）
(28)８月：糸魚川市教育委員会学級経営研修会講師（糸魚川市教育委員会）
(29)８月：新発田市立御免町小学校校内研修会講師（新発田市立御免町小学校）
(30)８月：妙高市立妙高中学校区学級づくり研修会講師（妙高市立妙高中学校）
(31)８月：いなべ市教育研究所研修講座講師（いなべ市教育委員会）
(32)８月：四日市市教育委員会教職員研修会講師（四日市市教育委員会）
(33)８月：新宮市教育研究会・夏季研修・教育講演会講師（新宮市教育委員会）
(34)８月：那智勝浦町下里中学校研究会講師（那智勝浦町教育委員会）
(35)８月：鳥取県教育センター「小中学校特別活動」研修講師（鳥取県教育センター）
(36)８月：島根県教育センター浜田教育センター小中学校学級経営実践講座講師（島根県教育センター）
(37)８月：加茂市学校教育研究協議会研修会講師（加茂市学校教育研究協議会）
(38)８月：上越市立小猿屋小学校校内研修会講師（上越市立小猿屋小学校）
(39)８月：上越市立柿崎小学校校内研修会講師（上越市立柿崎小学校）
(40)８月：十日町市立十日町東小学校「学級力・授業力アップ研修会講師（十日町市立十日町東小学校）
(41)９月：茅野市立長峰中学校校内研修会講師（茅野市立長峰中学校）
(42)９月：上越市教育センター・学級経営講座講師（上越市教育センター）
(43)８月：新潟市立結小学校校内研修会講師（新潟市立結小学校校）
(44)８月：福井教育研究所小中高等学校学級経営研修講座講師（福井教育研究所）
(45)10月：千葉県総合教育センター休日開放講座講師（千葉県教育委員会）
(46)10月：柏崎市立教育センター教職員専門研修講座講師（柏崎市立教育センター）
(47)10月：直江津東中学校区「すこやかネットワーク生徒指導部会」講師（直江津東中学校区「すこやかネットワーク」）
(48)11月：山形市小学校教育研究会道徳部会研修会講師（山形市小学校教育研究会道徳部会）
(49)11月：第56回富山県学校給食研究協議会講演講師（富山県教育委員会）
(50)11月：新潟県小学校教育研究会学習指導改善事業調査活用協力校１年次報告会全体会講演・上越市立安塚小学校講師（新潟県小学校教育研究会）
(51)２月：石川県教育センターカウンセラー教員養成講座講師（石川県教育委員会）
(52)２月：木更津市立畑沢小学校校内研修会講師（木更津市立畑沢小学校）
(53)２月：飯田市立旭ヶ丘中学校校内研修会講師（飯田市立旭ヶ丘中学校）
(54)２月：魚津市立本江小学校校内研修会講師（魚津市立本江小学校）
(55)２月：能美市立根上中学校校内研修会講師（能美市立根上中学校）
(56)２月：糸魚川市立糸魚川小学校校内研修会講師（糸魚川市立糸魚川小学校校内研修会）
◎社会への寄与等
筆者の専門は，学級経営，学級づくりである。この領域は，学問的蓄積が少なく明確な理論と方法論が周知さていない。我が国の学校は，学級が基本単位になり教育活動を進めるシステムになっている。つまり学級集団が機能しないと授業そのものが機能しない場合が生じる。近年は，児童生徒の人間関係の希薄化により，機能しない学級集団が増加していることにともない現場教師のこの領域に関するニーズが高い。教師と子どもの関係構築から，集団づくりの思想と方法論を伝えている。講演をさせていただいた諸団体から，複数回や複数年の依頼があることからそれなりの評価を得ていると考えている。
　
 　
加　藤　哲　則（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
授業形態は，講義形式のみではなく，学生とのディスカッションを取り入れた形式で実施している。成績の評価は，講義の各回終了後に，リフレクションペーパーを記入させ，それを基に平常点を評価している。
【観点２】教育の達成状況
現職院生は，現場に戻り，活躍している。講義の内容が，現場で役に立つ旨のコメントをもらっている。
研究指導
【観点２】大学院
専門職課程の院生を担当した。現場での教育臨床を，経験に基づくものではなく，より科学的に評価する内容を中心に，研究指導を行った。
その他の教育活動
・　中京大学心理学部非常勤講師
・　平成23年度教員採用試験対策講座（生徒指導編）講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
講義や講演などにおける受講者のアクセスビリティー，バリアフリー化の一層の推進が重要である。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
発】(1)平成23年９月：『特別支援学校における特別支援教育コーディネーターの地域支援に関する実践的検討』（共）　日本特殊教育学会
(2)平成23年９月：『小学校全学年での聴覚障害を中心とした障害理解授業の実践』（共）　日本特殊教育学会
(3)平成23年11月：『小学校全学年での聴覚障害を中心とした障害理解授業の実践』（共）　日本障害理解学会
(4)平成23年12月：『小学校全学年における聴覚障害を中心とした障害理解教育の取り組み』（共）　日本聴覚障害教育実践学会
(5)平成23年９月：『中学生を対象とした実態把握調査票の検討』（共）　日本特殊教育学会
(6)平成23年９月：『通常の学級で学ぶ聴覚障害児の教育支援(その２)』（共）　日本特殊教育学会
(7)平成23年12月：『ろう学校の専門性向上のために（提言）に対する意見・提案』（単）　日本国際聾教育学会，日本聴覚障害教育実践学会
(8)平成23年10月：『地域における難聴児支援について～上越地域難聴児サポートシステムの取組』（共）　全日本聾教育研究会
(9)平成23年12月：『上越地域難聴児サポートシステムによる難聴児の地域支援』（単）　日本教育オーディオロジー研究会
学会活動への参加状況
(1)平成24年１月：日本教育オーディオロジー研究会・理事，　(2)平成23年９月22日～平成23年９月24日：日本特殊教育学会第49回大会出席，　(3)平成23年10月27日～平成23年10月28日：第56回日本聴覚医学会総会・学術講演会出席，　(4)平成23年10月28日：第34回補聴研究会出席，　(5)平成23年10月12日～平成23年10月14日：第45回全日本聾教育研究大会（長岡大会）出席，　(6)平成23年12月23日～平成23年12月24日：第８回日本教育オーディオロジー研究会総会・研究会出席，　(7)平成23年12月17日：日本国際聾教育学会・日本聴覚障害教育実践学会第15回合同大会出席，　(8)平成24年１月28日：東海教育オーディオロジー研究協議会出席
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)にいがた市民大学講座コーディネーター（「にいがた市民大学」運営委員会・新潟市生涯学習センター）
(2)にいがた市民大学人間理解コース講師（にいがた市民大学運営委員会・新潟市生涯学習センター）
(3)平成23年度教員免許状更新講習(必修科目)講師（上越教育大学）
(4)新潟県立小出特別支援学校ふれあいの丘分校研修会講師（新潟県立小出特別支援学校ふれあいの丘分校）
(5)新潟県上越市・妙高市・糸魚川市保健師・助産師研修会講師（上越市健康づくり推進課）
(6)新潟県柏崎市立教育センター特別支援教育研修会講師（柏崎市教育委員会・柏崎市立教育センター）
(7)上越特別支援教育研究会言語・難聴部会研修会講師（上越特別支援教育研究会言語・難聴部会）
(8)新潟県上越市立名立中学校研修会講師（上越市立名立中学校）
(9)新潟県上越市立小猿屋小学校研修会講師（上越市立小猿屋小学校）
(10)新潟県佐渡市立金井小学校特別支援教育研修会講師（佐渡市立金井小学校）
(11)新潟県立長岡聾学校「耳やきこえの連絡会」講演会講師（新潟県立長岡聾学校）
(12)上越地域難聴児サポートシステム(上越教育大学地域貢献事業)補聴相談（上越教育大学）
(13)新潟県立高田特別支援学校研修会講師（新潟県立高田特別支援学校）
(14)新潟県上越市上雲寺小学校研修会講師（上越市立上雲寺小学校）
(15)上越市立吉川小学校難聴理解研修会講師（上越市立吉川小学校）
(16)教職大学院新潟サテライト講座講師
(17)教職大学院中越講座講師
(18)教職大学院キャリア教育講座講師
　
 　
辻　野　けんま（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
専門職学位課程の現職院生（10年以上経験者）対象の授業のため，毎回の授業にて学術的な文献ならびに授業配布資料の事前通読を行い，そのうえで授業にて議論を深める方法をとった。また，議論の質を深めるために，毎回授業の前半３分の１ほどは必要な知識に関連して講義したうえで議論を進めてきた。成績評価に関しては，昨年までは学期末のレポート提出方式としていたが，今年度はこれにかえて上記のような毎回の課題形式とした。
【観点２】教育の達成状況
今年度は専門職学位課程の開設授業２コマについて，１コマは「講義＋議論」方式をとり，もう１コマは「論文講読＋議論」という方式をとった。いずれも事前学習を前提とする授業とし，毎回の課題量は論文数本分に相当する量となったが，現職院生の取組状況はきわめてすぐれていた。指定文献以外にも自主的に関連研究に目を通して来たり，自主的にレジュメを作成してきたりなど，アカデミック指向の関心をもつ院生のニーズが少なからずみられる。こうしたニーズに応えるような授業をこころがげているが，担当者自身まだまだ経験・力量がともなわない面も多いのが実情である。なお，毎年２月～３月にかけて翌年度の授業内容・方法などを決めるにあたって院生の意見・要望を聞くようにしており，今年度の変更点も院生自身のニーズに即したところが多い。
研究指導
【観点２】大学院
専門職学位課程であるが，学術的な論文を読んだり書いたりすることに関心がある院生がいるため，彼らのニーズに応える授業（論文講読など）とした。（結果，「実践的指導力」を重視できないジレンマはあるが，それは他の教員との分担として理解している。）
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年３月：「『考える教師』―省察，創造，実践する教師―」（共著）　学文社
論】(1)平成23年９月：「公教育の質保証における学校の自主性・自律性と教員の『教育上の自由』の定位」（共著）　『京都教育大学紀要』No.119，155-167頁
学会活動への参加状況
(1)平成23年５月28日～平成23年５月29日：日本教育法学会大会出席，　(2)平成23年８月６日～平成23年８月７日：日本学校教育学会大会出席，　(3)平成23年９月17日～平成23年９月18日：日本教師教育学会大会出席，　(4)平成23年10月７日～平成23年10月９日：日本教育行政学会大会出席，　(5)平成23年12月３日：大阪市立大学教育学会大会出席，　(6)平成23年12月４日：関西教育行政学会大会出席
外国における研究の状況
(1)平成23年５月９日～平成23年５月16日：ドイツ，ドイツ教師教育研究の動向調査（ドイツ教育学会ワークショップへの参加ほか）
(2)平成24年３月５日～平成24年３月11日：ドイツ，ドイツ教師教育改革の現状調査
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)６月４日：３大学連携による教員研修連続講座（会場：富山大学）
(2)６月25日：（株）国際進学教育研究所・教職道場講師
(3)９月28日：キャリア教育講座講師・佐渡市立羽茂中学校
(4)11月19日：教員研修講座講師（睦会）
(5)大阪市立阿武山学園（児童自立支援施設）の教育体制の整備についての協力
(6)大阪府立茨木高等学校の教育課程評価づくりへの協力
　
 　
早　川　裕　隆（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
○　講義形式による授業だけでなく，演習やグループ討議，模擬授業などを取り入れた。
○　オムニバス形式の授業構成により，より専門性をはかるようにするとともに，個人の探究の他に，グループ探究など，「協働」を意識した学習活動を積極的に取り入れた。
○　シラバスの他に，授業計画表を作成し予め授業の内容や方法を提示したり，ゲストティーチャーの活用や附属小への授業参観など，教師としての意識や責任感，使命感を高めると共に，学習に意欲的に取り組めるよう工夫した。
○　フィールドワークに向けての準備の拡充や，フィールドワークでのリフレクションの充実に心がけた。
○　評価については，リフレクションレポートの他に，指導案作成や模擬授業，討論での意見など，総合的に評価できるよう工夫した。
【観点２】教育の達成状況
○　理論と実践の往還を図るようにし，特に授業力の向上や，教師としての資質の向上を図るようにした。とりわけ，具体的な授業場面での指導の拡充を心がけると共に，学部生と大学院生の意見交換の場や，授業参加などについても，積極的に取り組むようにした。
研究指導
【観点１】学部
単に，理論を紹介するだけでなく，演習として模擬授業や事例検討など具体的な授業を通して，理論と実践の往還を意識した。ことに，学生の道徳の授業に関する意識としては，他教科領域に比べ，授業を受けた記憶やイメージに乏しいことに起因し，道徳の時間の意義や意味，その方法や内容などの理解が不十分でばらばらな実態がある。そこで，その目標や内容，方法等について，子どもたちの発達段階も考慮しながら，具体的に理解できるようにするとともに，様々な方法による道徳の授業を展開することで学習者の立場からその意義を考えられるようにしながら，授業者として授業構想ができるよう指導・支援した。また，生徒指導分野に関する講義では，児童相談所の児童福祉司の経験や研究も踏まえながら，福祉の視点も取り入れながら，教育のあり方が考えられるよう指導した
【観点２】大学院
単に理論的な研究を行うだけでなく，絶えず理論と実践の往還を意識できるよう指導した。ことに，学校支援プロジェクトや実践的研究では，院生の研究構想や授業展開について，その企画・検討，準備，さらには，実際の授業場面での指導や直後のリフレクション指導等，具体的指導を通して，より高度な臨床的実践力の育成を目指した。また，その実践を学会や研究会で発表するだけでなく，いわゆる｢飛び込み授業」の場など，具体的な授業実践の場における実践的研究の拡充を支援・指導した。
その他の教育活動
上越教育大学附属小学校研究協力者
附属小学校での｢心の活動」の授業実践の理論的意味づけを行うと共に，活動の発展・拡充が図れるようにした。ことに，授業のあり方としての視点の他に，「子どもの活動の意味」や｢児童理解」について，その内容や方法，意味づけなどについて参考になったとの評価をいただいた。
また，教職員のための自主セミナーでは，道徳の授業方法としての役割演技による道徳の模擬授業を通して，授業者としての力量の向上と，道徳の授業の充実のための方策ついて支援した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
最大の特徴は，模擬授業や具体的な授業事例を通して，理論と実践の往還を図りながら，その発展や課題について追究できたことだと考える。この部分は，受講者からも好評で有り，今後も教育活動の中心として行っていきたい。また，その中で，限られた時間の中で，さらなる充実が図れるようにすること，より受講者のニーズに対応できようにすることが，課題と考えている
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年９月：『判断と行動を結びつけるものは何か　―心理学的見地から―』（単著）　明治図書『道徳教育』，no.639，pp.4-9
(2)平成24年３月：『児童虐待のケアに果たす道徳教育の役割とその効果についての考察　―児童相談所の一時保護所での役割演技による道徳授業の実践的効果を中心に―』（単著）　道徳教育方法研究，　no.17，　pp.41-54，　p.ｉｉｉ
(3)平成24年３月：『教職大学院における役割演技を導入した道徳授業研修の効果』（単著）　道徳と教育，　no.330，　pp.107-116， p.190
(4)平成24年２月：『認知症高齢者への児童の理解を深めるために　―学校教育での，役割演技による道徳の時間の実践を通して―』（単著）　上越教育大学研究紀要，　no.31，　pp.125-134
発】(1)平成24年１月：『被虐待児童に対する道徳教育の効果に関する考察　―児童相談所の一時保護所での役割演技による道徳の授業実践を中心に―』（単）　臨床教科教育学会
他】(1)平成24年３月：『日本道徳教育学会会報　第23号／「探訪　―研究室―　その７」』　日本道徳教育学会報　第23号
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)「教職大学院と公立小学校の協働による『若年教員』の授業力向上過程に関する実践的研究」に伴う授業研究での指導　代表者　瀬戸　健（上越教育大学）　科学研究費補助金
学会活動への参加状況
(1)平成23年６月11日～平成23年６月12日：日本道徳教育方法学会・第17回研究発表大会出席，　(2)平成23年12月４日：日本道徳教育学会・新潟支部第15回大会出席，　(3)平成24年１月７日：臨床教科教育学会・第10回臨床教科教育学セミナー出席
◎特色・強調点等
児童虐待の爆発的な増加で，児童相談所は児童福祉の観点から今まで子どもを保護することに主眼を置かざるを得なかった。しかし，今後は，一時保護所で保護された児童の学習の質の問題が課題となることが予測される中で，他に例を見ない一時保護所での道徳の授業の展開に関する研究を発表したことは，今後の児童福祉の課題や児童福祉に関する教育の可能性など，今後のあり方を考える方向性を示唆した点で，優れたものと言えると考える。
教職大学院が注目され，今後の役割が期待される中，拡充が喫緊の課題となっている道徳授業に関する指導力，臨床力の向上について教職大学院における実際の授業の効果から示したものは他に例がなく，今後の教職大学院の意義の一つという点からも，優れたものであると考える。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)上越教育大学平成23年度公開講座　「子どもの発達に応じた道徳教育を考える」～小中高12年間を通して～（上越教育大学）
(2)教員免許状更新講習（上越教育大学）
(3)平成23年度上越教育大学「教職員のための自主セミナー」（上越教育大学学校教育実践研究センター）
(4)第９回全国大会（千葉大会）講師（心の教育研究会）
(5)公孫会上越地区中堅研修講師（公孫会）
(6)授業力向上研修「新学習指導要領に向けて」講師（上越市教育センター）
(9)大阪道徳教育セミナー夏季研修講座講師（大阪道徳教育セミナー）
(10)道徳（同和教育）研修会講師（上越市立針小学校）
(11)NIEネットワーク部会講師（新潟県NIE教育推進協議会）
(12)校内研修全体会講師（藤沢市立八松小学校）
(13)上越市学校教育研究会道徳部会講師（上越市学校教育研究会）
(14)児童虐待防止における講演会講師（上越市健康福祉部子ども課）
(15)リレー講演会「これからの人間性育成と人間関係づくり」講師（一般社団法人国立大学協会平成23年度震災復興・日本再生支援事業）
(16)教員研修連続講座「富山講座」（上越教育大学教職大学院）
◎社会への寄与等
本年度始めて行った道徳教育に関する公開講座でも，あるいは，教員のための自主セミナーや，各種講演会，講習会でも，喫緊の課題となっている道徳の授業の充実について，模擬授業や事例研究などの活動を通して具体的理解を図ることができたことで，ニーズに直接応える内容であったと，多くの方から好評をいただいた。また，免許更新講習を受講していただいた方から，校内研究会の講師の依頼を受けるなど，その関心の高さが感じられた。
昨年度に引き続き，児童福祉の分野において，市の保健師や保育士，幼稚園教諭や放課後クラブ職員，発達支援センター職員などを対象とした複数回の講演依頼をいただいた。これは，報告者に小学校教員や教頭，児童相談所の児童福祉司の経歴があるためであるが，具体的事例を通して，児童福祉にかかわる関係機関のあり方や福祉分野と教育分野の連携など，具体的でわかりやすかったと，多くの方々から好評をいただいた。
　
 　
堀　　　健　志（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
毎回の授業において受講者に対して問いを投げかけ，その問いについて各自で考えさせている。そうすることで，理論的概念を日常性の位相で理解すること，言い換えれば，日常世界・社会的世界を理論的に把握するよう導いている。成績評価については，各授業における学習目標を明示しており，成績評価基準は明確に示されている。
【観点２】教育の達成状況
多数が学校教員となっている現状をふまえ、学校教育および現代社会を構造的に理解することができるよう指導している。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
毎回の授業において受講者に対して問いを投げかけ，その問いについて各自で考えさせている。そうすることで，理論的概念を日常性の位相で理解すること，言い換えれば，日常世界・社会的世界を理論的に把握するよう導いている。今後は以上の特色をより生かすべく、より対話的な授業空間を生成していきたいと考えている。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成23年12月：『教育改革の社会学　犬山市の挑戦を検証する』（共著）　岩波書店
論】(1)平成23年11月：『高校生の学習時間はどう変わったか』（単著）　『月刊高校教育』11月号　学事出版
(2)平成24年３月：『「中堅」教員の経験と意識　教員の年齢構成の地域差に着目して』（単著）　『地方分権化時代における義務教育の存立基盤と教職専門性の再編に関する実証的研究』（平成21～23年度科学研究費補助金（基盤研究（Ｂ)）成果報告書）
発】(1)平成23年９月：『東日本大震災と教育行財政　被災地の学校支援活動・子ども支援活動を通して』（共）　日本教育社会学会
学会活動への参加状況
(1)平成23年９月23日～平成23年９月25日：日本教育社会学会出席
外国における研究の状況
(1)平成24年３月17日～平成24年３月22日：シンガポール，高校生文化と進路形成の変容（第３次調査）単線型教育体系における多様化政策の課題
◎特色・強調点等
編者として関わった『教育改革の社会学』（岩波書店）は，７年あまりにわたって取り組んできた，犬山市の教育改革に関する共同研究の成果をまとめたものである。一地方の教育改革を丹念かつ多角的に分析したという点で，またその分析によって2000年代における日本の教育改革を照らし出しているという点で極めて貴重な作業となっている。
一方，東日本大震災で被災した地域を対象とした共同研究に加わった。研究成果というかたちで現れるのは，先のことになるが，教育研究者として何をなすべきかを考えつつ，教育研究に取り組んでいる。
　
 　
松　井　千鶴子（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
ワークショップやグループディスカッションなどを取り入れ，参加意識を高め，思考場面を増やすようにした。また，指導計画作成，学習指導案作成などの活動では，必要に応じて個人指導も行った。授業での発言内容の他，レポートの内容や出席状況など，多面的な評価を心がけた。
【観点２】教育の達成状況
現職の修了生は，学級担任の他，研究主任，教務主任などととして，勤務校での教育活動に当たっている。
学部卒の修了生は，９割近い教員就職率である。
研究指導
【観点１】学部
授業参観を複数回設けることにより，観察力や評価力を身に付けられるようにした。
附属小学校の教員による実践に基づいた授業を行うことにより，具体的な教育活動を通した指導の在り方について考えられるようにした。
課題をもって授業ビデオを視聴するようにし，指導方法について考えを深められるようにした。
【観点２】大学院
「学校支援プロジェクト」を中心に，支援校の学校課題解決のために，支援校の教職員と協働して教育活動を行った。学校課題解決の方策について先行研究をもとに調査分析し，支援校で提案した。
その他の教育活動
・　上越教育大学附属小学校研究協力者（総合単元活動）
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教職大学院における「学校支援プロジェクト」では，院生が支援校の学校課題の解決に協働して取り組めるように，支援校の職員への「学校支援プロジェクト」についての理解を図ったり，協力依頼に努めたりした。支援校での院生の支援の充実と院生の指導力の向上が今後の課題である。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
業】(1)平成24年２月：『上越教育大学教職大学院における教員養成の現状―「学校支援プロジェクト」の取組を中心に―』（単著）　ジャーナル教育と時間，第16号，pp.68-75
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)教師の教育観をベースとした教科横断型問題解決学習モデルの構築　代表者：久保田善彦（上越教育大学）　科学研究費補助金
(2)若手教員育成の研究　代表者：瀬戸健（上越教育大学）　上越教育大学研究プロジェクト
学会活動への参加状況
(1)平成23年６月18日～平成23年６月19日：日本生活科・総合的学習教育学会出席，　(2)平成23年８月６日～平成23年８月７日：日本学校教育学会　　第26回研究大会出席，　(3)新潟県生活科・総合的学習研究会第26回研究大会事務局（新潟県生活科・総合的学習研究会），　(4)教育と時間研究会事務局（教育と時間研究会）
◎特色・強調点等
総合的な学習の時間における教師の力量形成に関して，上越市立大手町小学校の協力を得て研究を行った。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)新潟県森林審議会委員（新潟県農林水産部治山課）
(2)骨髄バンクにまつわる命の作文コンクール審査委員（特定非営利活動法人骨髄バンクサポート新潟）
(3)新潟県小学校教育研究会「総合的な学習の時間」中間発表会講師（新潟県小学校教育研究会）
(4)授業力向上研修「新学習指導要領に向けて」（総合的な学習）講師（上越市立教育センター）
(5)「総合的な学習の時間研修会」講師（湯沢町立神立小学校）
(6)新潟市小学校教育研究協議会総合学習部８月研修会講師（新潟市小学校教育研究協議会）
(7)校内授業研究会講師（糸魚川市立田沢小学校）
(8)出前講座「総合的な学習の時間を探究的にするために」（上越市立高士小学校）
(9)柏崎市立教育センター教職員専門研修講座（柏崎市立教育センター）
(10)出前講座「総合的な学習の時間を探究的にするために」（上越市立潮陵中学校）
(11)茅ヶ崎寒川地区中学校教育研究会講演会講師（茅ヶ崎寒川地区中学校教育研究会）
(12)いじめ問題の未然防止に係る講演会講師（群馬県教育委員会義務教育課）
(13)教員免許状更新講習（上越教育大学）
(14)教職員のための自主セミナー講師（上越教育大学学校教育実践研究センター）
(15)教職大学院中越講座講師（上越教育大学教職大学院）
(16)教職大学院新潟サテライト講座講師（上越教育大学教職大学院）
◎社会への寄与等
総合的な学習の時間の指導法にかかわって，講演会，出前講座などで趣旨や指導方法について実践例を交えて説明をした。新学習指導要領の全面実施の時期であることから，現場のニーズに応えることができたと考える。総合的な学習の指導や教職経験を有するという点から委員などを務め，委員会の趣旨の実現に努力した。
　
 　
水　落　芳　明（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
プロフェッショナル科目「学習デザイン論」については，シラバスに基づき，授業内容を事前に公開し，予習可能な授業形態を取り入れている。
また，毎回，授業内容に関するアンケートを実施し，次時以降の授業に反映させている。
上記の取組に対する学生の反応は大変良好である。
研究室の指導については，毎週ゼミ全員を対象とする「全体ゼミ」と学生，院生に個別に実施する「個人ゼミ」をカリキュラムに位置づけ，毎週実施している。
【観点２】教育の達成状況
研究室の学卒院生に関する教員採用試験の合格率は１００％であり，上記の個人ゼミ等の成果と捉えている。
また，一昨年度に指導した修了生は山梨県内の公立小学校で新採用教諭として活躍するほか，県の研究助成を得て研究を継続し，様々な学会，研究会等で発表。査読付き論文も受理されている。
さらに，現職院生，学卒院生ともに，昨年度も，全員が学会発表を経験したほか，査読付き論文２報受理，投稿中の論文２報となっている。
研究指導
【観点１】学部
院生と一緒に学校支援フィールドワークに参加させ，ゼミにも同様に参加させている。
また，他の研究室と合同で模擬授業の機会を設定し，事前の指導案検討等は，現職院生と協働して学ぶ場面を多く設定している。
教育実習での研究授業には，指導案づくりから周りの院生と協働，授業当日も学卒院生，現職院生と共に参観し，ビデオに記録，分析させている。
【観点２】大学院
週に１回，全員が揃う全体ゼミを開催し，それぞれの研究の進捗状況等について，輪番で発表，協議している。
また，ゼミ生に共通する内容については，専門図書を班ごとに分担して輪読し，まとめた内容を発表するゼミを行っている。
さらに，週に１回，ゼミ生毎に１対１で研究の進め方等について話し合う「個人ゼミ」を行い，個に応じたきめ細かい指導に心がけている。
研究成果は，年に２回の学会参加と１回の発表で，幅広く類似研究等の情報を収集させているほか，全国の研究者と交流して学ぶ機会を保障している。
その他の教育活動
・本学の地域貢献講座を４年連続で開講しているほか，出前講座にも取り組んでいる。
・また，新潟市立江南小学校の学校評議委員として３年連続で学校支援に当たった。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
上越市内に勤務する修了生と共同研究を企画し，その学校，学級において出前授業，研究授業等を行っている。
また，出前授業後には，その授業を裏付ける理論的背景等を解説する講座を設定し，修了生の勤務する学校の校内研修を支援している。
修了生には，大学院で学んだ内容を修了後にも継続して研究できるとして高評であり，その成果を学会等で発表している。
また，新発田市立五十公野小学校では，一昨年度からの共同研究を学校支援プロジェクトに発展させ，学内の研究プロジェクトともリンクして研究を進めた。
その成果は，研究誌にまとめ，大学図書館に寄贈したほか，講義のテキストとして活用している。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年５月：『ICT活用の日常化に向けた中学校と教職大学院の協働がもたらす効果に関する事例的研究』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(1),pp.43-54
(2)平成23年５月：『体育科における付箋による相互評価に関する事例的研究－小学校６年生「陸上運動」の実践から－』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，11(1),pp.21-30
(3)平成23年７月：『理科実験場面における言語情報と「形態情報」による評価のフィードバック機能に関する研究』（単著）　理科教育学研究，日本理科教育学会，52(1),pp.75-86
発】(1)平成23年11月：『フラッグフットボールにおけるハドルの効果に関する事例的研究』（共）　日本教育実践学会
(2)平成23年11月：『「聞く」指導が数学的素質に与える効果についての事例的研究～小学校算数における話し合い授業の分析を通して～』（共）　日本教科教育学会
(3)平成24年１月：『小学校社会科『学び合い』における学習者同士の「可視化」の効果に関する事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(4)平成24年１月：『コンビネーションなわとびにおける人間関係の向上に関する事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(5)平成24年１月：『校内研修テーマを教師と学習者が共有する効果に関する事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(6)平成24年１月：『教職経験のない学卒院生と現職院生との協同による授業実践に関する効果の検証』（共）　臨床教科教育学会
(7)平成24年１月：『学習者自身による「知識の構造化」を目指した社会科授業』（共）　臨床教科教育学会
(8)平成24年１月：『校内研修における教師の協働が研修意欲に与える効果に関する事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(9)平成24年１月：『「目標と学習と評価の一体化」をした英語の授業実践』（共）　臨床教科教育学会
(10)平成24年１月：『生徒会活動を通じてのフォロアーシップ育成の実践的検証』（共）　臨床教科教育学会
(11)平成24年１月：『小学校外国語活動におけるタブレット型端末活用の効果に関する事例的研究－英語劇シナリオづくりにおける音声認識翻訳活動を通して－』（共）　臨床教科教育学会
(12)平成24年１月：『小学校５学年音楽科鑑賞学習における児童間対話による相互作用促進と鑑賞の深まりに関する事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)Ｗｅ（みんな）でつくる学校　代表者：皆川孝（新発田市立五十公野小学校）　新発田市立五十公野小学校
学会活動への参加状況
(1)平成23年11月５日：日本教育実践学会第14回研究大会出席，　(2)平成24年１月８日：臨床教科教育学会　第９回臨床教科教育学セミナー出席