【幼児教育コース】
 

鈴 木 情 一(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
前年度の取り組み(コンテンツの工夫,説明・解説の努力)を継続した。
【観点2】教育の達成状況
概ね,希望進路に進んでいる。
研究指導
【観点1】学部
前年度の課題(卒業論文作成に必要なレジュメの更新)を継続した。
【観点2】大学院
修士論文を2(3)年間かけて進めるための指針を記したレジュメ(8ページ)や研究計画の点検項目に係る資料,等々を配布し,自己点検をしながら修論作成ができるよう配慮した。
その他の教育活動
・ 保育実習T〜W,幼稚園専修教育実習,教育実地研究TB,小学校実習に関して,引率や事前又は事後指導を行った。
 

丸 山 良 平(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
学部:幼児公教育施設における実践の映像資料を提供し,乳幼児の生活の実態と保育者の指導法の具体的な理解を図った。各授業に学習目標と課題,試験の評価基準を明示することで達成目標を明らかにして評価した。
大学院:免許プログラム学生が多いので,教育実践の場で必要な理論と情報を提供するのと平行して,幼児教育の研究方法に関する最新の知見を提供した。最初にシラバスで学習目標と評価基準を示し,達成目標を明らかにして評価した。
【観点2】教育の達成状況
学部:3年生のときから文献研究と平行して研究方法を指導している。卒業生のほとんどが公立保育士採用試験に合格した状況から,幼児教育の専門的知識と技能,実践力を習得し,指導者となる意欲も高まったと判断する。
大学院:修了後も幼児教育の研究を進めたいとの意欲を持ち,幼稚園に就職したことから,実践者,研究者のスキルと意欲が高まったと判断できる。
研究指導
【観点1】学部
教育実践を観察して収集した資料を事例にまとめて分析,考察し,研究遂行能力の向上を図った。パネルシアターの作成と実演などを行って保育実践スキルの習得を図り,教育実践力の向上をめざした。
【観点2】大学院
最新の研究成果を取り上げて文献研究を行い,その成果を口頭発表と討論によって思考力とコミュニケーション力の増強,および研究遂行能力の向上を図った。研究計画の立案と観察資料の処理,論文作成を指導した。
その他の教育活動
・ 教育実習における学生指導
学部2年生の幼稚園実習,学部4年生の幼稚園専修実習園,学部2年生の保育実習T及びU,学部4年生の保育実習Vにおける実習先である幼稚園,保育所,児童福祉施設に伺って,実習指導教員と面談を行った後,学生に対して指導を行った。
・ 附属学校園における指導・助言
文部科学省が研究開発学校として指定している附属幼稚園の実践と研究遂行の全般的な運営指導をおこなった。
特色ある点及び今後の検討課題等
教育実践を意識し内容を精選している。多様な実践場面を映像資料で示して学習と研究の動機を高かめ,資料の内容を理論的に裏付けて解説している。あらゆる場面で学生と教員は対等に率直に意見を交わせるので学生の学習と研究に対する意欲は非常に高い。今後は,附属幼稚園の教諭との連携を図り,より多面的な視点からの考察を試みたい。
学部授業「子どもの生活と環境」では教授の内容と方法について学生の評価が高かった。大学院授業「子どもの環境特論」でも教授の内容と方法について学生の評価が高かった。その他,どの授業でも講義ノートを毎年更新し,最新の情報を提供できるように努力している。また受講生とは気さくに話し合って,授業内容を受講生の要望に添うものに適宜修正している。
 
<研究活動>
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)幼稚園教諭・保育所保育士の転機の語りにおける自己形成プロセス 代表者:丸山良平(上越教育大学)
学会活動への参加状況
(1)平成24年5月4日〜平成24年5月5日:日本保育学会第65回大会出席, (2)平成24年11月24日〜平成24年11月25日:日本教育心理学会第54回総会出席, (3)平成25年3月15日〜平成25年3月17日:日本発達心理学会第24回大会出席
◎特色・強調点等
附属幼稚園の研究内容の中核が筆者の専門であるため,幼児の発達調査を実施し資料収集して分析を行った。関連して実践と研究遂行について指導した。
乳幼児の遊びと仲間関係に関する研究をさらに発展させ,乳幼児の遊びの指導法の実践研究として推進できた。幼稚園と保育所における教育・保育実践を観察によって捉えて分析し,実践的な研究成果をあげた。それにより筆者と観察園の教員,保育者との協力,信頼関係の構築が促進され,筆者の所属する本学の評価も高めるのにも貢献している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)学校法人聖母学園上越カトリック天使幼稚園教員保護者研修会(絵本研究)講師(学校法人聖母学園上越カトリック天使幼稚園)
(2)学校法人聖母学園上越カトリック天使幼稚園教員保護者研修会(遊び研究)講師(学校法人聖母学園上越カトリック天使幼稚園)
(3)教員免許状更新講習「保育内容環境と表現の実践」講師(上越教育大学)
(4)糸魚川市立幼稚園保育所教職員研修会(田沢幼稚園)講師(糸魚川市教育委員会)
(5)糸魚川市立幼稚園保育所教職員研修会(青海幼稚園)講師(糸魚川市教育委員会)
(6)妙高市教員職員研修会講師(妙高市教育委員会)
(7)新潟県上越市少子化社会を考える市民懇談会委員(新潟県上越市)
(8)社会福祉法人みつばち福祉会保育アドバイザー及び苦情解決第三者委員(社会福祉法人みつばち福祉会)
(9)新潟県上越市少子化社会を考える市民懇談会委員長(上越市市民生活部)
(10)糸魚川市教育委員会幼稚園教員保育所教職員研修会(田沢幼稚園部会)指導講師
(11)糸魚川市教育委員会幼稚園教員保育所教職員研修会(青海幼稚園部会)指導講師
(12)妙高市教育委員会教職員研修会指導講師
(13)社会福祉法人みつばち福祉会保育アドバイザー及び苦情解決第三者委員
◎社会への寄与等
上越市市民生活部が組織した市民懇談会の委員長を務め,市長名でまとめる報告書のデータ作成とその解釈を行うなど社会課題・政策形成に寄与した。
上越市と妙高市の教育委員会が行う教職員研修会において講師をつとめ指導と講演を行い,参加者から好評を得た。
出前講座,保育アドバイザーとして研究教育ニーズへ寄与した。
教員免許状更新講習会では幼児が作って楽しめる廃材などで作成する玩具を通した指導援助の方法を実習して好評を得た
 

杉 浦 英 樹(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
本年度は複数の授業科目について内容をリバイズするとともに履修者の多い1科目について成績評価の方法の改善を試みた。
【観点2】教育の達成状況
コース卒業(修了)生のほぼ全員(ゼミ生については4名全員)が小学校教師・保育士として活躍を始めたが,当方の授業に如何に工夫を加えても,どれほど実践の実質に貢献できているかの総合的な判断は難しいものがある。
研究指導
【観点1】学部
幼小の実地における「臨床的な実践力」のための基礎的な力量形成を意識して指導している。卒論題目:「幼小の<かたづけ>場面における指導の比較」「絵本の読み聞かせについての保育者の意識─幼児同士の協同的な体験を深める視点から─」「保育者の体験からみた保育行為の意味」
【観点2】大学院
同上。修論題目:「学童保育指導員の専門性についての検討」
その他の教育活動
・ 教育実地研究TB(観察・参加)の事前事後指導,保育実習Tの事前指導
・ 幼稚園専修教育実習,教育実地研究TB(観察・参加),保育実習T・V,初等教育実習の巡回指導
・ 本学附属幼稚園「幼小の円滑な接続を促す幼児教育の推進」(文部科学省研究開発指定)運営指導委員・研究協力者
・ 飯田女子短期大学非常勤講師
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成25年2月:『明石女子師範学校附属校園における幼小連携─プロジェクト法と幼稚園カリキュラム(1)─』(単著) 上越教育大学研究紀要第32巻 pp.111-126
学会活動への参加状況
(1)平成24年7月7日〜平成24年7月8日:日本カリキュラム学会第23回大会(中部大学)出席, (2)平成24年11月1日:幼児教育史学会第8回大会(福岡大学)出席
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)津南町保育園等のあるべき姿検討委員会委員長
(2)全国子育てひろば実践交流セミナー運営委員会委員(新潟県)
 

香曽我部  琢(講 師)