【教育実践リーダーコース／学校運営リーダーコース】
　
 
岩　﨑　　　浩（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
大学院の臨床共通科目の授業では，「学校支援プロジェクト」における研究成果の一部を教材として利用することを継続して試みている。特にその基となるデータである授業のビデオ記録を適宜活用することにより，理論と実践との関係についての理解を深める工夫を行っている。また，教科の固有性を踏まえた算数・数学の学習指導の理論と実際においては，通常の講義・演習に加えてロールプレイングを取り入れ，研究論文中の教師-生徒の相互作用を体験的により深く解釈することを試みた。学部の算数・数学の教材開発と授業構想では，教育実習前ということに配慮し，算数の面白い問題を児童の立場で考えること，その同じ問題をどのように教材化し，授業として実現するかを考えさせるとともに，それをベテラン教師による指導案，授業ビデオと比較することを通して，実習で直面するであろう教師の意思決定を擬似体験できるよう工夫している。
また，成績評価面においては，レポートの課題に焦点をあて，学生たちが何をどの程度まで学んだかを評価するために，授業での学生たちの具体的な活動や取組が明確になるようレポート課題を工夫し，学生たちの達成状況をより的確に把握するとともに今後の授業改善に生かすことが出来るように努めた。
【観点２】教育の達成状況
担当した大学院生（Ｍ２）は２名（中学校の現職教員１名，学卒院生１名）であった。現職院生１名は現場復帰，学卒院生は，教員採用試験の結果は補欠合格であったが，現在講師として教職に就く予定である。
研究指導
【観点２】大学院
研究指導を担当した大学院生は，Ｍ１が３名（学卒院生３名）（Ｍ２）は２名（中学校の現職教員１名，学卒院生１名）であった。「学校支援プロジェクト」において，教育現場での実践的課題の解決にチームとして参画し，その過程で，主に数学教育学の理論を基盤として，教育実践を意味づけたり，教育実践改善のための手立てを創りだす方法を院生の個々の実践事例に応じて指導してきた。今年度は授業実践を改善するための新しい視点を開発することができ，その成果の一部は全国レベルの学会誌に掲載された。
その他の教育活動
・　学校図書館司書教諭講習会講師
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成24年６月：『三平方の定理の発見と証明の接続を図る授業デザインの開発研究：数学的活動の日常化に向けたアプローチ』（共著）　全国数学教育学会誌『数学教育学研究』，18巻第2号，123－138頁
(2)平成24年６月：『算数の授業における「まとめの型」の生起とその要因:Ｍ教諭との授業改善の取組を事例として』（共著）　全国数学教育学会誌『数学教育学研究』，第18巻第2号，99－114頁
業】(1)平成24年11月：『「分数のわり算」の授業づくりの舞台裏』（単著）　上越数学教育研究会『研究と実践』，２－７頁
発】(1)平成24年６月：『ヒラバヤシ数学教育学の継承と発展』（単）　全国数学教育学会
(2)平成25年２月：『授業研究が数学教師の力量形成に及ぼす効果とその要因－M教諭との長期にわたる授業改善の取組みを通して－』（共）　全国数学教育学会
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)「学会による日本型数学教育の国際的発信を目指した基盤研究」代表者：植田敦三 （広島大学大学院教授）科学研究費補助金
(2)「数学的問題解決における表現の役割を意識した授業デザインに関する基礎的研究」代表者：山田篤史 （愛知教育大学准教授）科学研究費補助金
学会活動への参加状況
(1)平成24年度：全国数学教育学会将来構想WG委員，　(2)平成24年度：全国数学教育学会理事（研究担当），　(3)平成24年度：全国数学教育学会誌『数学教育学研究』査読，　(4)平成24年度：全国数学教育学会特別企画：「ヒラバヤシ数学教育学の継承と発展」，　(5)平成25年２月２日～平成25年２月３日：全国数学教育学会・第37回研究発表会出席，　(6)平成24年６月23日～平成24年６月24日：全国数学教育学会・第36回研究発表会出席，　(7)平成24年11月10日～平成24年11月11日：日本数学教育学会・第45回数学教育論文発表会出席，　(8)平成24年８月５日～平成24年８月８日：日本数学教育学会・第94回全国算数･数学教育研究(福岡)大会出席
国内外の学術賞の受賞状況
(1)平成25年２月：全国数学教育学会学会奨励賞受賞（全国数学教育学会）『算数の授業における「まとめの型」の生起とその要因:Ｍ教諭との授業改善の取組を事例として』
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)３大学連携による教員研修連続講座（第７回講座）講師（富山県教育委員会）
(2)第94回全国算数・数学教育研究（福岡）大会 小学校校部会における指導助言（日本数学教育学会）
(3)第56回上越算数・数学教育研究会（高田）大会 における指導助言（上越数学教育研究会）
(4)第67回関東都県算数・数学教育研究（松本大会） における分科会助言（関東都県算数・数学教育研究会）
(5)教員免許状更新講習「数学指導の改善に向けて(指導と教材開発)」講師（長岡技科大学）
(6)教員免許状更新講習「数学指導の改善に向けて(指導と教材開発)」講師（上越教育大学）
(7)校内研修会講話：算数科で求められる思考力とは（上越市立清里小学校）
　
 
木　村　吉　彦（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
指導法やブリッジ科目では，例年通り，最終レポートの中に授業評価コーナーを設け，次年度の授業改善に役立てている。平成24年度において，ちょうど20周年になった。ＦＤが学内での方針になる以前からの取り組みである。もちろん，成績評価とは無関係であることを強調し，受講生の本音を書けるようにしている。一方で，レポートであるため，自身の名前が明記してあるので，無責任な発言もできない条件のもとで記述（段階評価＆自由記述）できるようにしている。受講生の評価に基づき，授業形態や教材開発，そして方法の工夫をした。理論のみにとどまらず，児童の具体的な姿を元に生活科の教科特性を語るようにした。
【観点２】教育の達成状況
学卒者２名の内，１名は公立保育士に合格，もう１人は本学大学院に入学した。修士課程修了生は３名いるが，学卒者の２名は臨時採用を得て，現在小学校教師として活動している。現職者である１人の修了生は，教科主任（体育）を任されている，という。教職大学院を修了するとミドルリーダーとしての立場になることが明確になってきている。また，３年前に木村ゼミを修了したかつての院生が今年度の新潟県に採用された。「子ども理解」を大切にするという木村ゼミの方針に基づく地道な努力が，やがて認められることを現ゼミ生にも強調している。
研究指導
【観点１】学部
現場第一主義に基づく卒業論文作成に取り組んでもらった。２人の学卒生は，共に現場（保育所・小学校）に毎週２日をメドに入り，幼児・児童の姿をしっかり見取り（理解し），卒業論文にも書き出した。卒論指導のその都度，子どもの姿を語ってもらい，木村の見解も述べることで，子ども理解の力が付いたと思う。この「子ども理解力」こそが，学部生にとって重要な臨床的な実践力である。
【観点２】大学院
学校支援プロジェクトにより，３つの支援校に合計８人の修士課程院生が入った。支援対象は，主として生活科と総合的な学習なので，子どもとの実際のかかわりや，子どもの姿の記録（子ども理解）を担任教師に伝えることで，多いなる感謝の言葉をいただき，かつ小学生との深いかかわり（仲良し人間関係）を創りあげることができた。これは，学校支援プロジェクトの趣旨に則り，時間も確保し，直接活動中心の支援に取り組んだことの成果だと考える。大学院生の場合，外部からの単なる「子ども理解」にとどまらず，児童と直接かかわることによって，より高度な臨床的な実践力を身に付けたと思う。
その他の教育活動
・　非常勤講師：国立大学法人宮城教育大学，私立東北文教大学
・　教育実習：学部４年生１名（中学校実習）及び修士２年生１名（小学校実習）
・　課外活動顧問：ＪＡＣ
・　学びのひろば：キッズクラブ　ピグレット顧問
・　附属校園：附属幼稚園における助言者（研究対象：接続期カリキュラムづくり）
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教育活動においては，受講生中心の授業展開をこの20年にわたり課題としている。そのための授業評価記述依頼である。
また，普段の受講生の学習態度もよく観察している。かつての大学授業が，理論的内容中心で教員の研究内容を一方的に学生に語る時代を経験してきたが，もうそのような時代ではない。具体的な子ども（幼児・児童）の姿から，実際の授業展開や単元構成はどうあることが望ましいのかを，受講生と共に語り合い，考え合うことの重要性を近年特に実感している。
これらの思いから，受講生が参加しやすい授業形態（映像中心・授業参観重視・グループ討議重視）を実践している。また，その都度の学生の「振り返り」活動を重視し，それへのコメントも提供している。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成24年10月：『生活科における言語活動の充実とは』（単著）　広島大学附属小学校学校教育研究会『学校教育　2012年10月号』
発】(1)平成24年６月：『生活科における教師の専門性に関する研究（２）』（共）　日本生活科・総合的学習教育学会
学会活動への参加状況
(1)平成24年６月９日～平成24年６月10日：日本生活科・総合的学習教育学会　第21回全国大会　徳島大会出席，　(2)平成24年９月１日：新潟県生活科・総合的学習研究会（全国学会新潟支部）出席，　(3)平成25年１月12日：新潟県生活科・総合的学習研究会（全国学会新潟支部）出席
◎特色・強調点等
全国的にも数少ない生活科の研究者である。前年度において単著を出版しており，今年度より新たな研究論文執筆が始まった。それが，「生活科における言語活動の充実とは」である。様々な学内・学外の仕事により，じっくり研究に取り組む時間的余裕は少ないが，今回の学会発表に象徴されるように，後輩や学生達に対して，研究の方向性を示し，共に研究に携わっている。これから，もっと成果物を発表したいと考えている。姿勢としては，あくまで実践現場重視，子どもの成長及び理解重視の実践研究を行おうとしている。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)５月：上越地区保育研究会「幼保小連携研修会」講師（上越地区保育研究会）
(2)６月：山形県上山市教育委員会　生活・総合研修会講師（上山市教育委員会）
(3)７月：仙台地区黒川郡生活科・総合的学習研修会講師（仙台地区小学校教育研究会生活・総合部）
(4)７月：佐渡総合教育センター研修会講師（佐渡市教育委員会）
(5)８月：横須賀市教育委員会研修会講師（横須賀市教育委員会）
(6)８月：教員免許状更新講習「学校の内外での連携についての理解」（必修）講師（上越教育大学）
(7)８月：教員免許状更新講習「生活科の教科特性と学習指導の在り方」（選択）講師（上越教育大学）
(8)８月：教員免許状更新講習「学校の内外での連携についての理解」（必修）講師（上越教育大学，於：パストラル長岡）
(9)８月：新潟県教育委員会幼小連携研修会講師（新潟県教育委員会義務教育課）
(10)８月：北九州市教育委員会幼児教育研修会講師（北九州市教育委員会）
(11)９月：大田区教育委員会幼保研修会講師（大田区教育委員会）
(12)９月：出前講座講師（長岡市立越路小学校ＰＴＡ）
(13)９月：山形県教育委員会生活科研修会講師（山形県教育委員会）
(14)10月：弘前市教育委員会生活科・総合的な学習研修会講師（弘前市小学校生活科・総合的な学習研究会）
(15)10月：長野県幼稚園教育研究大会講師（長野県幼稚園教育研究協議会）
(16)10月：白石市教育委員会幼小連携研修会講師（白石市教育委員会学校教育課）
(17)11月：柏崎市教育委員会幼保小連携研修会講師（柏崎市立教育センター）
(18)11月：三条市保育研究会講師（三条市保育士会）
(19)11月：上越市立大潟町小学校公開研究中間発表会講師（新潟県小学校教育研究会（社会科））
(20)12月：長野県立飯田高校出前講座講師（長野県立飯田高校）
(21)12月：長野県茅野市教育委員会幼保小連携研修会講師（茅野市教育委員会）
(22)１月：十和田市小学校教育研究会講演会講師（青森県上北地方小学校教育研究会「生活・総合」部会）
(23)２月：新井南小学校研修会講師（妙高市立新井南小学校）
(24)２月：大分県教育委員会幼保小連携研修会講師（大分県教育委員会）
(25)２月：岐阜県高山市教育委員会幼保小連携教育講演会講師（高山市教育委員会）
　
 
久保田　善　彦（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
１時間の授業の中に，講義，演習，ディスカッションの活動が入るように工夫した。また，探究的な課題を与え共同的な学びの中で活動を進められるように努力した。
【観点２】教育の達成状況
学生評価から，概ね達成できた。
研究指導
【観点１】学部
実際の授業参観を題材にしたディスカッションや模擬授業を多く取り入れた。また，演習を通した気づきから授業を組み立てるなど，学習者の思考の流れを考慮した展開とした。
【観点２】大学院
実践場面にある理論的背景を事例を元に紹介するとともに，学生に検討させた。
その他の教育活動
・　新潟工科大学非常勤講師
・　弓道部顧問として活動した。
・　附属学校園において研究協力者となった。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教職大学院の学校支援プロジェクトでは，授業のユニバーサルデザイン化を共通のテーマとし，現場のニーズに応えた。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年８月：『今こそ理科教育の学力を問う』（共著） 東洋館出版
論】(1)平成24年10月：『情報モラル学習が中学生のケータイ依存にあたえる影響』（共著） 臨床教科教育学会誌第12巻第２号　pp.67-74
(2)平成24年11月：『振り子の学習における数値の処理が，数値比較の判断に与える影響』（共著） 理科教育学研究 第53巻第２号　pp.219-227
発】(1)平成24年６月：音を可視化することで管楽器の音の出る仕組みを探究する学習（共）　日本科学教育学会研究会研究発表
(2)平成24年８月：理科における学力を考える－教授学習論の視点からの検討－(単)　日本理科教育学会第62回全国大会発表
(3)平成24年８月：児童・生徒の放射線に関する意識調査（共）　日本理科教育学会第62回全国大会発表
(4)平成24年８月：マンガ表現法による教育実習生の指導案の改善（共）　日本科学教育学会年会発表
(5)平成24年８月：小学校における放射線学習の実践報告（共）　日本科学教育学会年会発表
(6)平成24年８月：同期型CSCLでの投票機能の効果と評価に関する研究（共）　日本科学教育学会年会発表
(7)平成24年８月：創発的分業支援におけるWebカメラを用いた手書きメモの取り込みによる情報共有の促進（共）　日本科学教育学会年会発表
(8)平成24年12月：月の満ち欠けの立体的な理解と視点移動を促すAR教材の開発（共）　日本理科教育学会北陸支部大会発表
(9)平成24年12月：思考を促進させる実験用ワークシートの開発と評価（共）　日本理科教育学会北陸支部大会発表
(10)平成24年12月：統計性を重視した「熱」・「温度」の学習に関する提案（共）　日本理科教育学会北陸支部大会発表
(11)平成24年12月：小・中学校における放射線学習の実践報告（共）　日本理科教育学会北陸支部大会発表
(12)平成24年12月：調べた情報を比較・整理し，生き物の変化を見つめ直す実践研究（共）　日本理科教育学会北陸支部大会発表
(13)平成24年11月：タンジブル天文学習システムによる授業実践とその分析（共）　ヒューマンインターフェイス学会研究発表
(14)平成25年１月：小・中学校における放射線学習の評価（共）　第11回臨床教科教育学セミナー発表
(15)平成25年１月：理科実験におけるデジタルストーリーテリング(DST)の実践とその効果の検証（共）　第11回臨床教科教育学セミナー発表
(16)平成25年１月：系統性を重視した「熱」・「温度」の学習に関する提案（共）　第11回臨床教科教育学セミナー発表
(17)平成25年１月：理科教育における「ふきだし法」の利用とその効果に関する研究（共）　第11回臨床教科教育学セミナー発表
(18)平成25年１月：月の満ち欠けの立体的な理解と視点移動を促すAR教材の開発（共）　第11回臨床教科教育学セミナー発表
(19)平成25年１月：思考を促進させる実験用ワークシートの開発と評価（共）　第11回臨床教科教育学セミナー発表
(20)平成25年３月：主張と関連情報の可視化と比較・吟味に基づく合意創成型議論の試み(共)　日本教育工学会研究発表
(21)平成25年３月：集散的創造活動を通した多声・文脈横断的アイデアの生成(共)　日本教育工学会研究発表
(22)平成25年３月：タンジブル地球儀による天文学習支援の研究(共)　日本教育工学会研究発表
(23)平成25年３月：月の満ち欠けの理解を促すAR 教材の開発(共)　日本教育工学会研究発表
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)学校教育におけるジェロントロジー教育のカリキュラム開発システムの構築　代表者：細江容子（上越教育大学教授）　科学研究費補助金
(2)共感的思考と倫理的思考の統合に着目した共同課題解決議論のための訓練手法の開発　代表者：鈴木栄幸（茨城大学教授）　科学研究費補助金
(3)共同学習に特化したノート・テーキングスキルの明確化と訓練手法の開発　代表者：鈴木栄幸（茨城大学教授）　科学研究費補助金
(4)状況内評価における評価表出行動自動収集分析システムの研究　代表者：加藤　浩（放送大学教授）　科学研究費補助金
(5)主張と関連情報の可視化と比較吟味に基づく合意創成型議論スキルの指導方法の開発　代表者：舟生日出男（創価大学准教授）　科学研究費補助金
(6)教職大学院と公立小学校の協働による「若年教員」の授業力向上過程に関する実践的研究　代表者：瀬戸健（上越教育大学教授）　科学研究費補助金
学会活動への参加状況
(1)平成24年６月：日本科学教育学会研究会出席，　(2)平成24年８月：日本理科教育学会第62回全国大会出席，　(3)平成24年８月：日本科学教育学会年会出席，　(4)平成24年11月：ヒューマンインターフェイス学会出席，　(5)平成24年12月：日本理科教育学会北陸支部大会出席，　(6)平成25年１月：臨床教科教育学会第11回臨床教科教育学セミナー出席，　(7)平成25年３月：日本教育工学会出席，　(8)日本科学教育学会役員（理事），　(9)日本理科教育学会理科教育学研究編集委員
外国における研究の状況
(1)12月２日～12月８日：コスタリカ　中米における教育のICT活用に関する研究
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)新潟県糸魚川市幼児教育・保育の在り方に関する研修会，講師，2012.4.17
(2)平成24年度授業力向上研修(小・中)，講師(講演)，新潟県立教育センター，2012.6.14
(3)平成24年度教職12年経験者研修，講師，サンラックおぢや，2012.8.2
(4)上越科学技術研究会主催 第51回教職員理科研究発表会，講師(講演)，上越市教育プラザ，2012.11.5
　
 
瀬　戸　　　健（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
附属小学校での授業観察をもとにリフレクションを行い，授業観察の基礎的な手法を身に付けさせる，授業場面での映像をもとに，教師のアイデアを生かしながらよりよい方法を考えるなど，実践場面を具体的に取り上げながら，その見方や評価の方法，改善の方策について，小グループで検討させ交流する授業に心がけた。現職院生と学卒院生が交流しながら互いの見方考え方を生かし，刺激し合いながら向上する姿が見られた。評価では，各自が書いた授業記録，コメント用紙を主な評価のための成果としてとらえ，量と質の両面から適切な評価に心がけた。
【観点２】教育の達成状況
修了生・卒業生の全てが教職についている。
研究指導
【観点１】学部
学部生４名については，卒業研究として文献研究を進め，教育実践の基礎となる多様な知識や視点の獲得に重点をおいた。また，実践力を高めるために定期的に模擬授業を実施し，教育実習等が円滑に進むように配慮した。
【観点２】大学院
授業力の向上よりは，子どもの見とり能力の伸長に力を入れ，学校支援フィールドワークでは，研究授業の中で見られる子どもの変容を映像で支援校に提供するように心がけた。このような活動を通して学卒院生は，集団生活の中で課題をもつ子どもを短時間で発見し，その状況を改善する方策を考えることができるようになった。
　
＜社会との連携＞
◎社会への寄与等
三大学連携教員研修連続講座は，本学教職大学院，富山大学人間発達科学研究科，富山国際大学子ども育成学部が「現代的教育課題への挑戦」という統一テーマのもと年８回の講座を行っている。年間の参加者は３００人をこえており，富山県内で高いニーズがある。平成25年２月，三大学の学長が富山大学に集まり，本講座の継続のための覚え書きに調印した。
各学校の校内研修，地方教育委員会主催の研修会では，学力向上がテーマとなっており，そのための授業改善方策について指導を継続してきている。
　
 
武　嶋　俊　行（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
専門職学位課程のプロフェッショナル科目ではゼミナール方式によるケース・スタディを行い，受講者発表⇒研究協議⇒講評講義の３段階の流れによって受講者を主体的な学びに導いた。毎回の院生発表に当たっては必ず事前指導を行い，充実した発表を行わせた。授業では，当該テーマに関する専門書や論文の他，教育時事的ニュースも配付活用し，学習を深める工夫を凝らした。学部の選択科目では，受講者の経験を踏まえた意見交換を中心に，学校現場で実際に使用されている起案文書等を多数活用し，学校現場で通用する実践的な内容となるよう工夫した。臨床共通科目では高い理論レベルを維持しながら，実際の事例を多く盛りこんで，学卒院生の理解の便を図った。成績評価は授業中の発言とレポート評価を重視した。
【観点２】教育の達成状況
専門職学位課程では院生９名（現職６名＋学卒３名）を学校支援プロジェクトで熱心に指導した。理論と実践の融合を目指して連携協力校３校の学校課題の解決を支援し，板倉中学校の「人間関係づくり」，牧中学校の「地域に根差した総合的な学習の時間」，直江津東中学校の「学年経営と学級経営の活性化」等の取組において十分な成果を挙げることができた。プロフェッショナル科目では､現職院生がこれまで学校現場で取り組んできた学校運営上の教育実践の省察とリーダーシップ育成に貢献できた。臨床共通科目では，グループ別協議を丁寧に助言指導し，協働力の育成を行った。学部生も少人数の参加型授業により中学校特別活動に対する実践的理解を深めることができた。
研究指導
【観点１】学部
指導学生不在のため特記事項なし。
【観点２】大学院
専門職学位課程において，現職院生６名，学卒院生３名，計９名の指導を行った。主に９月～12月の４ヶ月間，院生９名を３チームに分け，上越市立板倉中学校・同牧中学校・同直江津東中学校という３校の連携協力校において学校支援プロジェクトに取り組んだ。支援テーマは「人間関係づくり」「総合的な学習の時間」「学年経営・学級経営」であった。毎週火曜日午前３時間のリフレクションにおいて，各連携協力校の支援状況の報告に基づく研究協議を指導した他，デジタル実習日誌e-boxの点検とコメント記入による個別指導によって，各院生の支援活動を確認しながら適切に助言指導した。Ｍ２現職院生３名の個人研究テーマについても適宜アドバイスし，各院生の課題探究を指導した。Ｍ２現職院生の個人研究については，年度末に印刷製本した『教育実践研究論文集』第２号に収録掲載し，教職大学院在籍２年間の学修成果の総決算とした。
その他の教育活動
・特記事項なし。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教育活動の特色ある点は，(1)35年間に及ぶ公立中学校における教育実践，特に11年間に及ぶ管理職経験を十分に踏まえた具体的な事例を取り上げながら，実践的な指導助言を行ったこと，(2)指導用資料として専門的な研究論文と教育時事的なタイムリーな資料を有効に併用し，理論と実践の融合に努めたこと，(3)学校支援プロジェクトにおける学校課題に対する支援と解決方策の探究において，学校現場の視点に立った明解な助言を行ったこと，(4)前期の武嶋研究室のゼミ指導において，教育社会学に関する理論的文献の講読指導を行い，基礎学力の向上に努めたことなどである。今後の課題は，学校支援プロジェクトに係わる理論研究を中心とした学修支援を如何にして計画的に行うかということである。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
業】(1)平成24年４月：『教務主任の仕事術　―三学期の重要事項と効率的な実務の進め方―』（単著）　山﨑保寿編集『教務主任の仕事術』教育開発研究所，pp.194～198
(2)平成25年２月：『第３回フォローアップ研修会のまとめと今後の課題』（単著）　『第３回フォローアップ研修会報告書　拓け！教師教育新時代』pp.64～67　上越教育大学教職大学院
(3)平成25年２月：『第３回フォローアップ研修会報告書　拓け！教師教育新時代』（共著）　『フォローアップ研修会報告書』第３号　上越教育大学教職大学院
(4)平成25年３月：『教員養成の修士レベル化について考える　―中央教育審議会答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について」（平成24年８月28日）の提案について考える―』（単著）　ゆめはま学校経営研究会『平成24年度　研究紀要』第26号，pp.20－38
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)１月：新潟県教育委員会と本学教職大学院連携による教育研修講座「新潟講座」（上越教育大学教職大学院と新潟県教育委員会の共催）
(2)新潟県学校事務研究協議会第30回研究大会・講座研修講師（新潟県学校事務研究協議会）
(3)教員免許状更新講習（'12）上越「教育の最新事情」講師（新潟コンソーシアム（上越教育大学））
(4)教員免許状更新講習（'12）長岡「教育の最新情報」講師（新潟コンソーシアム（上越教育大学））
(5)上越教育大学教職大学院地域貢献講座2012「仙台講座」講師（上越教育大学教職大学院）
(6)ゆめはま学校経営研究会講演講師（ゆめはま学校経営研究会）
(7)新発田市立猿橋小学校６年生「社会性育成」授業講師（新発田市立猿橋小学校）
◎社会への寄与等
教職大学院と新潟県教育委員会との連携による新潟講座では「言語活動の充実」について講義を行うとともに，現職院生が報告した平成23年度の学校支援プロジェクト「豊かな人間性を基盤にした言語活動の充実の在り方」を指導した。新潟県学校事務研究協議会の研究大会における講演ではリーダーシップの在り方について述べ，好評だった。４年目を迎えた教員免許状更新講習は上越市と長岡市の２ヶ所で行い，学校組織マネジメント・地域連携・学校危機管理・情報セキュリティについて講義を行った。ゆめはま学校経営研究会は横浜市立学校の管理職や幹部教員で構成されているが，平成24年８月28日の中教審答申に基づいて「教員養成の修士レベル化」と今後の教師養成の在り方について講演を行った。新発田市立猿橋小学校では，卒業間際の６年生にアサーション・トレーニングを行って，社会性の育成を図ると共に，小野校長以下の教職員に対して社会性育成と地域連携について講演を行った。
　
 
西　川　　　純（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
協働場面を活用した授業形態，学習指導を行っている。
【観点２】教育の達成状況
協働を重視した集団運営を行っている。ゼミ生は教員となっている。
研究指導
【観点１】学部
教職大学院の現職大学院生，学卒院生との協働によって研究を進めて，臨床的な実践力を習得させた。また，協働場面において研究指導を行った。
【観点２】大学院
教職デザインコースの学生との協働によって研究を進めて，臨床的な実践力を習得させた。また，協働場面において研究指導を行った。
その他の教育活動
・　社会的貢献と連携した教育活動を行っている。具体的には本研究室の研究・実践を学ぶために全国から参観する人と，議論や協働する場を積極的に設けている。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
社会的貢献と連携した教育活動を行っている。具体的には本研究室の研究・実践を学ぶために全国から参観する人と，議論や協働する場を積極的に設けている。これを今後も発展させる。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年７月：『クラスがうまくいく！『学び合い』ステップアップ』（単著）　学陽書房
(2)平成24年８月：『学び合い，今こそ理科の学力を問う』（共著）　東洋館出版社
(3)平成25年２月：『なぜか仕事のうまくいく教師の７つのルール』（単著）　学陽書房
(4)平成25年３月：『学校が元気になる！『学び合い』ジャンプアップ』（単著）　学陽書房
論】(1)平成24年４月：『へき地・複式・小規模校における全校『学び合い』，朝学習における会話分析を中心として』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，12(1)，9-18
(2)平成24年４月：『『学び合い』の考え方による理科の授業における立ち歩き頻度と理解の関係に関する研究』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，12(1)，47-54
(3)平成24年４月：『理科授業における「気になる子」の『学び合い』の授業による変容に関する事例的研究』（共著）　臨床教科教育学会誌，臨床教科教育学会，12(1)，55-74
発】(1)平成24年11月：『親子活動に関する一考察』（共）　日本教科教育学会
(2)平成24年11月：『人間関係調整能力を高める指導法に関する事例的研究』（共）　日本教科教育学会
(3)平成24年11月：『高校地理での”言葉”の問題に関する事例的研究』（共）　日本教科教育学会
(4)平成24年11月：『コミュニケーション能力育成のための演劇活動の在り方に関する研究』（共）　日本教科教育学会
(5)平成24年11月：『放課後学習を通した地域連携の事例的研究』（共）　日本教科教育学会
(6)平成24年11月：『小規模校での全校合同『学び合い』算数における児童の予習に関する一考察』（共）　日本教科教育学会
(7)平成24年11月：『相互作用を生かした異学年算数の協議会に関する研究』（共）　日本教科教育学会
(8)平成25年１月：『演劇活動を通したコミュニケーション教育の在り方に関する一考察』（共）　臨床教科教育学会
(9)平成25年１月：『学校体制で『学び合い』に取り組む教師集団の意識』（共）　臨床教科教育学会
(10)平成25年１月：『学習意欲を高める指導法の事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(11)平成25年１月：『年齢差の大きい教員同士の関わり合いに関する事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(12)平成25年１月：『保育園の子どもと小学校児童の交流活動の事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(13)平成25年１月：『異学年学習の有効性に関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(14)平成25年１月：『異学年学習における交流及び共同学習の事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(15)平成25年１月：『教職大学院研究室でのふりかえり活動に関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(16)平成25年１月：『高等学校地理での”言葉”の問題に関する事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(17)平成25年１月：『小学校外国語活動における『学び合い』の事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
(18)平成25年１月：『全校『学び合い』体育に関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(19)平成25年１月：『猪口奏子，長谷川貴明，西川純』（共）　臨床教科教育学会
(20)平成25年１月：『異学年児童同士の話し合いに関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(21)平成25年１月：『保護者同士の関係づくりに関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(22)平成25年１月：『『学び合い』実践者が抱える困難とその解消方法に関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(23)平成25年１月：『小学校高学年女子の人間関係に関する研究』（共）　臨床教科教育学会
(24)平成25年１月：『『学び合い』授業における小テストの有効性についての事例的研究』（共）　臨床教科教育学会
学会活動への参加状況
(1)平成24年度：臨床教科教育学会会長，　(2)平成24年度：才能開発教育研究財団教育工学研究協議会
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)教員免許状更新講習　講師（上越教育大学）
(2)『学び合い』福島の会講演（『学び合い』福島の会）
(3)山形市教育委員会講演（山形市教育委員会）
(4)大分県別府市立大平山小学校講演（大平山小学校）
(5)福岡県筑紫野市立二日市中学校講演（二日市中学校）
(6)佐賀市立久保泉小学校講演（久保泉小学校）
(7)佐賀県佐城教育事務所講演（佐賀県教育委員会）
(8)東日本教育フェスタ講演（東日本教育フェスタ）
(9)山形県西村山地区講演（山形県）
(10)新潟県高等学校（定・通）教育総合研究会　講師（新潟県教育委員会）
(11)和歌山県紀の川市講演会　講師（紀の川市教育委員会）
(12)『学び合い』フォーラム講師（子どもに学ぶ教師の会）
(13)『学び合い』高知の会講演（『学び合い』高知の会）
(14)新潟市立金津中学校講演会　講師（金津中学校）
(15)仙台市立富沢中学校講演会　講師（富沢中学校）
(16)富山市立八尾中学校講演（八尾中学校）
(17)埼玉県入間市講演会　講師（入間市教育委員会）
(18)長野県センター出前授業（長野県総合教育センター）
(19)福岡県新宮町立立花小学校講演会（立花小学校）
(20)『学び合い』長崎の会講演（『学び合い』長崎の会）
(21)佐賀市立大和中学校講演会　講師（大和中学校）
(22)佐賀県鹿島市立東部中学校講演会　講師（東部中学校）
(23)福岡県筑紫野市立二日市中学校講演会　講師（筑紫市教育委員会）
(24)広島市立三入小学校講演会　講師（三入小学校）
(25)『学び合い』中国の会講演（『学び合い』中国の会）
(26)『学び合い』兵庫の会講演（『学び合い』兵庫の会）
(27)新潟市立岡方第一小学校講演会　講師（岡方第一小学校）
(28)兵庫県西宮市立山口小学校講演会　講師（山口小学校）
(29)兵庫県西宮市立西宮浜小学校講演会　講師（西宮浜小学校）
(30)『学び合い』群馬の会　講師（『学び合い』群馬の会）
(31)福島県伊達市立保原小学校講演会　講師（保原小学校）
(32)東海教育フェスタ講演（東海教育フェスタ）
(33)『学び合い』愛知の会　講師（『学び合い』愛知の会）
　
 
廣　瀬　裕　一（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
授業は演習形式を多用し，課題を提示して学生が個々に探究・考察した後に，グループを編制して協働で討議・検討・発表する形態を基本とし，学生の興味・関心と自発性を引き出した上で，専門的知見を習得させることに主眼をおいている。授業中の発言・ミニレポート等で学生の姿勢・能力・学修の深まりを把握した上で，最終レポートを加えて総合的に成績評価している。
【観点２】教育の達成状況
専門職学位課程のストレート学生については，教員就職率が100％となる見込みであり，力量ある新人教員等として活躍している。現職学生については，全員が学校現場や教育委員会事務局に復帰し，身に付けた即応力を発揮できる分掌を任されたミドルリーダー等として活躍している。授業を通して，教員としての使命感の高揚・力量の向上・資質の向上があったと考えられる。
研究指導
【観点２】大学院
学校支援フィールドワークの実習と，学校支援リフレクションの省察を密にリンクして，支援の観点を明確にし，連携協力校の学校課題を明らかにしてその解決方策を探究・提案させた。その際，先行研究等を踏まえた専門性と，長期実習に随伴する当事者性を併せ持ち，法的観点と教育的観点をともに踏まえた多面的な考察となるよう指導した。
その他の教育活動
・　専門職学位課程の学生６名の実習（学校支援フィールドワーク）の指導（９月～12月）
・　大学院学生協議会顧問
・　就職支援室「教採対策講座・入門編」講師（11月７日）
◎特色ある点及び今後の検討課題等
専門職学位課程のプロフェッショナル科目「宗教と公教育」は，法学・宗教学・哲学・教育学等の学際的研究をベースとしている。一般に法学者は宗教に疎く，宗教学者は法律に弱い中で，我が国の公教育における宗教の取扱いについて，他では得ることのできない先端の知見を習得することができる。また，専門職学位課程のプロフェッショナル科目「教育公務員の服務・勤務」を平成24年度以降入学生用として新たに開設した。学部の「教員の勤務と服務」を発展させた内容で，教育行政経験と学校現場での校長・教員経験等をベースに，法的視点と教育的視点から多角的に教員の在り方を考えさせることができた。正規の履修登録者の他に，平成23年度入学生が６名が自発的に受講して熱心に学んだ。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年11月：『要説　教員養成・採用と免許法』（共著）　協同出版
(2)平成25年２月：『必携教職六法　2014年度版』（共著）　協同出版
業】(1)平成24年６月：『武道実技拒否者への対応』（単著）　週刊教育資料，1212号，pp.15-17.
(2)平成24年９月：『みだらな性行為は許されるか』（単著）　週刊教育資料，1223号，pp.15-17.
(3)平成24年12月：『人間性か，人格性か』（単著）　週刊教育資料，1234号，pp.21-23.
(4)平成25年３月：『臨時教員の退職手当への課税』（単著）　週刊教育資料，1245号，pp.21-23.
(5)平成24年７月：『上越教育大学教職大学院』（単著）　教職研修，2012年7月号，pp.116-117.
学会活動への参加状況
(1)平成24年度：上越教育経営研究会会長，　(2)平成24年６月９日：宗教法学会出席，　(3)平成24年６月23日：上越教育経営研究会出席，　(4)平成24年９月７日～平成24年９月９日：日本宗教学会出席，　(5)平成24年11月10日：宗教法学会出席
◎特色・強調点等
著書・論文等においては，教育行政，一般行政，小・中・高校現場という幅広い実務経験と教職大学院における教育・研究経験を生かし，法的観点，行政的観点，現場的観点を統合した論考である点に大きな特色がある。特に，上越教育大学の教育実践高度化専攻長・就職委員長を務めた独自の視点から，我が国の教員養成・採用の在り方の改善等を提言している。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)富山県黒部市教育振興協議会アドバイザー（黒部市教育委員会）
(2)富山市立堀川中学校学校評議員（富山市立堀川中学校）
(3)７月：教育研修講座富山講座講師（上越教育大学・富山大学・富山国際大学）
(4)８月：教員免許状更新講習講師（上越教育大学）
(5)平成24年度：キャリア教育講座講師（伊勢崎市立伊勢崎高等学校）
(6)上越市学校教育支援協議会委員（上越市教育委員会等）
(7)８月：教職大学院フォローアップ研修会シンポジウムパネリスト（上越教育大学）
◎社会への寄与等
教育委員会事務の自己点検に対する学識経験者の意見，校長の求めに応じた学校運営に関する意見，教育法規等に関する講演，教育の最新事情に関する免許状更新講習，教職大学院修了生に対するフォローアップ，高校生のキャリア教育講座など幅広い内容で社会貢献している。地域・学校等のニーズに応じた内容で新たな知見を与えることができ，アンケート結果や事後の懇談などから，いずれも関係者に好評であった。
　
 
松　沢　要　一（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
プレゼン，印刷した用紙，黒板を用いて授業を行っている。受講生からの授業評価も高い。
【観点２】教育の達成状況
受講者に課したレポートから，概ね授業内容を理解していると判断できる。
研究指導
【観点１】学部
１名の学部４年生を担当した。指導を繰り返し，卒業研究をまとめることができた。
【観点２】大学院
３名の現職院生を担当した。それぞれに指導を行い，各自のテーマに沿った研究をまとめることができた。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成25年３月：『中学校数学科　授業を変える教材開発＆アレンジの工夫３８』（単著）　明治図書
(2)平成25年３月：『学校力アップとカリキュラム・マネジメント』（共著）　学校図書
論】(1)平成24年４月：『関与と実感の視座から開発した数学教材の学習意欲の喚起に及ぼす効果』（単著）　臨床教科教育学会誌　第12巻　第１号　41-46
学会活動への参加状況
(1)平成24年８月７日：日本数学教育学会　全国算数・数学教育研究（福岡）大会出席
◎特色・強調点等
著書『中学校数学科　授業を変える教材開発＆アレンジの工夫３８』（2013年３月）は，教科書等に見られる教材を18の手法でアレンジしたものを38事例示したものである。中学校現場ですぐに活用できる事例である。また，手法を示したことから，現場教員による教材アレンジも容易になるものと考えられる。
　
＜社会との連携＞
◎社会への寄与等
学会主催の研究大会での助言者，県立教育センター主催の研修講座，各学校の校内研修等に多数参加し，プレゼン等を行いながら丁寧に諸課題解決への手がかりを示唆することができた。このことは，それぞれの団体から好評を得た。
　
 
松　本　　　修（教　授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
教職大学院「国語科授業のデザインと評価」では，教材分析に基づいて相互に授業スタイルで演習を行うことによって，学習者の立場と授業者の立場の双方から学習デザインを検討できるようにした。
【観点２】教育の達成状況
学部の授業科目では，新たな学校支援プロジェクトでの成果を教材化し，授業研究の最新のデータを提供することによって，関心を高めた。
研究指導
【観点２】大学院
教職大学院では，個人研究に対応したゼミも展開することで，より計画的な学びをデザインできるよう工夫した。
博士課程では，３年目の院生が課程博士を取得した。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成24年４月：「少年――海」を教材とした読みの交流を促す〈問い〉の予備調査（共著者：井上功太郎　筆頭著者：井上功太郎）『臨床教科教育学会誌』第12巻第1号　2012.4　pp.19-26
(2)平成24年９月：「「話す・聞く」言語活動の成立条件に関する研究―論理的表現の検討を課題とした高学年話し合い活動の学習分析を通して―」（共著者：寺島元子　筆頭著者：寺島元子）『臨床教科教育学会誌』第12巻第２号　2012.9　pp.57-66
(3)平成24年12月：「言語活動をどうとらえ，どう組織するか」（単著）『Groupe Bricolage紀要』No.30　2012.12　pp.11-13
(4)平成24年12月：「「世界一美しいぼくの村」を教材とした読みの交流の学習デザイン」（共著者：河内一成　筆頭著者：河内一成）『Groupe Bricolage紀要』No.30　2012.12　pp.14-21
(5)平成24年12月：「古典に親しむことを目標にした狂言の授業」（単著）『Groupe Bricolage紀要』No.30　2012.12　pp.22-31
(6)平成25年２月：「教室における読み聞かせの役割」（単著）『読書科学』215/216 第55巻第１／２号pp.29-37
学会活動への参加状況
(1)５月26日～27日：全国大学国語教育学会出席，　(2)８月６日～７日：日本国語教育学会出席，　(3)10月27日～10月28日：全国大学国語教育学会発表・出席，　(4)１月12日：臨床教科教育学会発表・出席
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)中越国語教育研究会研究協力
(2)教科書研究センター特別研究員
(3)教員養成評価機構　評価委員・アドバイザー
(4)石川県羽咋市立邑知中学校研修会講師
(5)教員免許状更新講習講師
　
 
赤　坂　真　二（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
学部の授業では，教職の基本的知識に関する部分では講義で伝えると同時に，実際の児童生徒対応をロールプレイングなどの演習を通して基礎技能を習得させるようにした。また，指導教員の現場での勤務経験から，職業人としての振る舞い方や考え方なども随時伝えるようにした。
一方，専門職学位課程の授業では，学卒院生と現職院生の認識の違いを活用し，協議題を与え，互いの考えを議論し相違点や合意点を見つけ出す活動を通して，実際に現場で応用できるコミュニケーション力を高めながら，知識や認識が高められるようにした。
また，評価方法としては，オリエンテーションで授業の目的や評価規準，評価基準を示し，学生，院生がそれぞれに目的意識を持って学べるようにした。
【観点２】教育の達成状況
学部生はそれぞれ小学校現場で，教諭や講師を経験している。ストレートマスターも教諭となって現場で実践を積んでいる。現職の修了生は，それぞれに研究主任など指導的立場となり活躍していることから，授業やフィールドワークで得たことを活用しながら職務に就いていると考えられる。卒業生からは「この授業があったから難局を乗り切ることができた」，修了生からは「子どもの見方が変わった」「仕事に自信が持てている」などのコメントをもらっている。
研究指導
【観点１】学部
子どもの適応感を測定する尺度において，毎年，高い数値を示している教師の教室に数日間入り，その指導行動を，道徳的指導，リーダーシップの観点から分析し，どんなカテゴリーの行動が多く出現するかを分析した。また，子どもがかかわり合う授業において，どのような指導行動が子どものかかわりの質と量を増やすかを授業中における，教師と子どもの発話分析から考察した。これらの研究において，課題の設定の仕方，研究の方法，データの分析，まとめ方など指導した。
【観点２】大学院
学校支援フィールドワークにおける院生の授業参観をし，指導計画の立案，発問や指示，板書の書き方，そして児童生徒の発言の取り上げ方などを個別に指導をした。
院生のそれぞれの研究テーマに応じて，先行研究の検索から分析の仕方，それに基づく問題の所在の見つけ方から始まり，方法，データの取得と分析，結果に基づく考察の方法を一人一人個別指導を行った。
その他の教育活動
・　就職試験対策講座・生徒指導　担当
・　教育実習におけるゼミ生に対する指導（附属小学校，国府小学校，大町小学校，新井中学校，城西中学校）
◎特色ある点及び今後の検討課題等
学部生の卒業論文指導においては，データの収集から分析をより丁寧に指導するとともに，アカデミックスタイルの表現をより重視した。また，卒論発表会においてはプレゼンテーション技術の向上のためにより詳しい指導をした。
また，院生の学修成果の作成においては，院生の問題意識に寄り添い，データ収集のための方法論やフィールドの紹介，開発を含め院生が研究しやすい環境設定に尽力した。また，個人ゼミを繰り返し，指導教員とディスカッションを繰り返す中で，より高いレベルの成果物が作成できるように配慮した。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成25年１月：『ほめる　叱る　教師の考え方と技術　何のために・何を見て・どのように』（単著）　ほんの森出版
(2)平成25年２月：『スペシャリスト直伝！学級を最高のチームにする極意』（単著）　明治図書
(3)平成24年４月：『エンカウンターで学級づくり12か月』（共著）明治図書
◎特色・強調点等
筆者は小学校現場に19年勤務した経験から，小中学校の現場の教師が教育情報として何を求め，何から得ているかを理解しているつもりである。
教育における学術研究や学会への発信が我が国の教育の発展に重要であることは言うまでもないこととである。しかし，一方で，教育現場には，学術研究や学会からの発信を受け止められず，優良な情報が活用できていない現状もある。現場の教師が手にする情報としては，学会誌よりも一般書，教育雑誌であることが多いだろうと考えられる。より多くの教師に優良な情報を伝えるためには，学会や学術書だけでなく，一般書，教育雑誌にも広く情報発信する必要がある。
教育現場に貢献することが本学の使命であると心得ている。
アカデミックな場に発信をすること意義は十分に理解した上で，実践現場に向けた実践者のための発信も必要性を認識している。
筆者は長い現場経験に基づき，より多くの教師に貢献するために学会よりも一般書，教育雑誌において自分の研究成果を発信することに重きを置いてきた。
昨年度は単著２冊，共著１冊を執筆，編集した。また，教育雑誌には，季刊誌，月刊誌への連載を含む，22本の実践論文を執筆した。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)柏崎市立北鯖石小学校校内研修会講師（柏崎市立北鯖石小学校）
(2)山形県戸沢村共育推進研究所全員研修会講師（山形県戸沢村教育委員会）
(3)上越市立教育センター「学級づくり研修会」講師（上越市教育委員会）
(4)NPO法人スマイルネット指導員学習会講師（NPO法人スマイルネット）
(5)新潟県立教育センター「教職１２年経験者研修（小・中・特）」講師（新潟県教育委員会）
(6)長野県松川町５校職員研修会講師（松川町教育委員会）
(7)南魚沼市立塩沢小学校校内研修会講師（南魚沼市立塩沢小学校）
(8)長岡市教育センター研修講座講師（長岡市教育委員会）
(9)妙高市立新井南小学校校内研修会講師（妙高市立新井南小学校）
(10)富山県高岡市立牧野小学校校内研修会講師（高岡市立牧野小学校）
(11)糸魚川市立糸魚川中学校区心プロジェクト「学級づくり研修会」講師（糸魚川市立糸魚川中学校区心プロジェクト）
(12)上越市立大瀁小学校校内研修会講師（上越市立大瀁小学校）
(13)上越市立春日新田小学校校内研修会講師（上越市教育委員会）
(14)石川県能美市立湯野小学校校内研修会講師（能美市立湯野小学校）
(15)鳥取市立富桑小学校校内研修会講師（鳥取市立富桑小学校）
(16)鳥取県東伯郡湯梨浜町立羽合小学校研修会講師（東伯郡湯梨浜町立羽合小学校）
(17)長岡市立青葉台小学校校内研修会講師（長岡市立青葉台小学校）
(18)富山県高岡市立川原小学校校内研修会講師（高岡市立川原小学校）
(19)石川県教育センター「今日的課題研修　人間関係を耕す指導の在り方（教育相談）」講師（石川県教育委員会）
(20)鳥取県北栄町学校教育研究協議会全体研修会講師（北栄町学校教育研究協議会）
(21)鳥取市小学校教育研究会人権教育部研修会講師（鳥取市小学校教育研究会）
(22)鳥取市小学校教育研究会教育講演会講師（鳥取市教育委員会）
(23)鳥取県岩美町立岩美北小学校校内研修会講師（岩美町立岩美北小学校校内研修会）
(24)千葉県船橋市立南本町小学校校内研修会講師（船橋市立南本町小学校）
(25)千葉県船橋市総合教育センター講師「生徒指導④先生のためのアドラー心理学」（船橋市総合教育センター）
(26)三重県四日市市教育委員会教職研修会講師（四日市市教育委員会）
(27)三重県桑名市教育研究所研修講座講師（桑名市教育委員会）
(28)三重県いなべ市教育研究所研修講座講師（いなべ市教育委員会）
(29)三重県伊勢市生涯学習センター教職員研修講座講師（伊勢市教育委員会）
(30)三重県名張市教育研究所研修講座講師（名張市教育委員会）
(31)三重県鈴鹿市立教育研究所研修講座講師（鈴鹿市教育委員会）
(32)山梨県総合教育センターいじめ不登校に向き合う勇気づけの学級・学校づくり研修会講師（山梨県教育委員会）
(33)島根県教育センター浜田教育センター小・中学校学級経営実践講座講師（島根県教育委員会）
(34)神奈川県川崎市総合教育センター教育関係職員研修　教育相談Ⅱ「先生のためのアドラー心理学入門」講師（川崎市教育委員会）
(35)上越市立下保倉小学校校内研修会講師（上越市立下保倉小学校）
(36)妙高市立新井中央小学校校内研修会講師（妙高市立新井中央小学校）
(37)上越市立高志小学校校内研修会講師（上越市立高志小学校）
(38)上越市立牧小学校校内研修会講師（上越市立牧小学校）
(39)新潟県女教員会実力アップ研修会講師（新潟県女教員会）
(40)長野県下伊那郡松川町立松川東小学校校内研修会講師（下伊那郡松川町立松川東小学校）
(41)長野県下伊那郡松川町立松川中央小学校校内研修会講師（下伊那郡松川町立松川中央小学校）
(42)長野県下伊那郡松川町立松川北小学校校内研修会講師（下伊那郡松川町立松川北小学校）
(43)長野県下伊那郡松川町立松川中学校校内研修会講師（下伊那郡松川町立松川中学校）
(44)柏崎市教育センター主催「学級経営の具体的方法論」研修会講師（柏崎市教育センター）
(45)平成23・24年度新潟小学校教育研究会学習指導改善調査研究事業調査活用協力校実践事例報告会講師（新潟小学校教育研究会）
(46)千葉県子どもと親のサポートセンター休日開放事業教育相談セミナーⅡ講師（千葉県教育委員会）
(47)福井県教育研究所小中高等学校学級経営研修講座－主体的な子どもを育てる学級づくり－講師（福井県教育委員会）
(48)三重県教育委員会e-ラーニングによる教育研修講座（ネットＤＥ研修講座）講師（三重県教育委員会）
◎社会への寄与等
上記は，昨年度の講演実績の約半数である。県，市町村教委などの委員会レベルの講演から，校内研修，そして民間教育団体の講演会を含めて104回。
なかには，教員だけの研修会ではなくＰＴＡ講演会もある。参加人数は，30人規模から800人超まで様々である。
アンケートによる評価は高く，研修会によって表現は肯定的評価が90％以上である。100％のものも複数回ある。
上記の研修会には，年間に複数回呼ばれるものもあった。また，町の事業として4年以上継続して招かれているものもある。
同一県から招かれているものは，前年度の講演の評価を聞いた教育委員会が相互に連絡を取り合って依頼してきたものである。
大学内での勤務を最優先しているのでこの回数に留まったが，日程等の理由で断ったものを含めると依頼の数はさらに数十件増加する。
　
 
加　藤　哲　則（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
授業形態は，講義形式のみではなく，学生とのディスカッションを取り入れた形式で実施している。成績の評価は，講義の各回終了後に，リフレクションペーパーを記入させ，それを基に平常点を評価している。
【観点２】教育の達成状況
現職院生は現場に戻り，活躍している。講義の内容が，現場で役に立つ旨のコメントをもらっている。
研究指導
【観点１】学部
所属学生なし
【観点２】大学院
特別支援教育に関する教育現場での課題を科学的に把握し，エビデンスに基づいた課題解決の指導を行った。
その他の教育活動
・　中京大学心理学部非常勤講師(聴覚言語障害教育論)
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成24年９月：『特別支援学校における学校健康診断の聴力検査の実施と難聴児の在籍状況に関する調査』（単著）　Audiology Japan，55，345-346
(2)平成24年12月：『上越地域難聴児サポートシステムによる難聴児の地域支援』（単著）　教育オーディオロジー研究，５，22-26
業】(1)平成24年11月：『自立活動Ⅰ』（単著）　全日聾研会報，106号，13-14
発】(1)平成24年９月：『通常の学級で学ぶ聴覚障害児の教育支援（その３）』（共）　日本特殊教育学会
(2)平成24年９月：『個別の教育支援計画を初めて作成する小学校特別支援学級担任への協働による支援の有効性』（共）　日本特殊教育学会
(3)平成24年９月：『通常学級担任と特別支援学級担任の協働による学級づくりへの意識の変容』（共）　日本特殊教育学会
(4)平成24年９月：『小学校全学年での聴覚障害を中心とした障害理解授業の実践（その２）』（共）　日本特殊教育学会
(5)平成24年９月：『中学生を対象とした実態把握調査票の検討(その２)』（共）　日本特殊教育学会
(6)平成24年11月：『小学校全学年での聴覚障害を中心とした障害理解授業の実践２』（共）　日本障害理解学会
学会活動への参加状況
(1)平成24年度：日本教育オーディオロジー研究会理事，　(2)平成24年度：日本教育オーディオロジー研究会評議員，　(3)平成24年度：新潟県聴覚言語障害児教育研究会理事，　(4)平成24年８月：日本教育オーディオロジー研究会・関東教育オーディオロジー研究協議会夏の講習会in横浜シンポジスト，　(5)平成24年９月28日～平成24年９月30日：日本特殊教育学会第50回大会出席，　(6)平成24年10月11日：第57回日本聴覚医学会総会・学術講演会出席，　(7)平成24年10月11日：第35回日本聴覚医学会補聴研究会出席，　(8)平成24年10月17日～平成24年10月19日：第46回全日本聾教育研究大会(高知大会)出席，　(9)平成24年11月10日：日本障害理解学会2012年大会出席，　(10)平成25年２月９日～平成25年２月11日：日本教育オーディオロジー研究会国際会議・総会・研究会出席
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)教員免許状更新講習講師「最新の教育事情」（上越教育大学）
(2)教員免許状更新講習講師「特別支援教育の理論と実際：きこえに困難を示す子どもの指導と支援」（上越教育大学）
(3)７月：出前講座「障害について考える」（新潟県立長岡向陵高等学校）
(4)７月：出前講座「障害について考える」（長野県長野西高等学校）
(5)８月：出前講座「障害について考える」（新潟県立糸魚川高等学校）
(6)８月：上越市立吉川小学校研修会講師（上越市立吉川小学校）
(7)11月：新潟県立新潟聾学校研修会講師（新潟県立新潟聾学校）
(8)11月：新潟県立長岡聾学校平成24年度「耳やきこえに関する理解研修会」講師（新潟県立長岡聾学校）
(9)１月：上越市立旭保育園研修会講師（上越市立旭保育園）
　
 
辻　野　けんま（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
授業形態は，講義，学生発表，討議などを組み合わせている。
とくに専門職学位課程のプロフェッショナル科目においては，現職院生のリクエストに基づいて，学術的な文献を中心にとりあげ討議するようにしている。
成績評価はレポートと平常点（発表点含む）を組み合わせることが多いが，「ドイツ語・ドイツ教育事情」については科目の性質上，複数回の小試験を行っている。
【観点２】教育の達成状況
卒業後はほとんど全ての学生が教育現場に就く（復帰含む）ため，学校現場における教育実践を相対化し省察しうるための授業を意識している。修了生の会合などに参加したときに聞かれる修了生の声を授業に反映させるようにしている。
研究指導
【観点２】大学院
学校現場におけるフィールドワークでは，教員としての視点を活かしつつも，少しそこから距離をおいて俯瞰的に教育現場を捉えられるように，教育制度および学校組織に関する研究指導に力点をおいている。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年５月：『学校改善マネジメント』（共著）　ミネルヴァ書房
論】(1)平成24年５月：『イギリスとドイツにおける教育の質保証の動向』（共著）　『日本教育経営学会紀要』第54号，pp.148-P159.
発】(1)平成24年５月："Possibilities and challenges for professional　development at the 'Professional School of Education'"（単）　International Society for Teacher Education
(2)平成24年７月：『Possibilities and challenges for professional　development at the “Professional School of Education” ―through four years’ experience at Joetsu University of Education』「3rd Pacific-Rim Conference on Education」"Teacher Education and Professional Development" （於：北海道教育大学札幌校）にて発表
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)「学校独自の教育課程を活かした教育評価の開発」代表者：辻野けんま（上越教育大学）　茨木高校研究会
(2)「義務教育導入調査」代表者：辻野けんま（上越教育大学）　阿武山学園共同研究会
学会活動への参加状況
(1)平成24年６月９日～平成24年６月10日：日本教育経営学会　第52回大会（於：香川大学）出席，　(2)平成24年９月８日～平成24年９月９日：日本教師教育学会　第22回大会（於：東洋大学）出席
外国における研究の状況
(1)平成24年10月19日～平成24年10月27日：アメリカ，アメリカ・ニュージャージー州における幼稚園，小学校，中学校，大学の訪問調査
(2)平成24年９月20日～平成24年９月21日：ドイツ，Formation und Transformation der Lehrerbildung　 Entwicklungstrends und Forschungsbefunde（「教師教育の形成と変革―変革動向と研究成果」）＝ドイツ教育学会ワークショップへの参加と情報収集
(3)平成25年２月19日～平成25年２月22日：ドイツ，ドイツ・ザールラント州における教員研修の実態調査
◎特色・強調点等
平成23～25年度科研費助成研究（若手研究(B)「ドイツ教師教育改革における『教師教育スタンダード』の影響に関する研究」 中間報告書『ドイツの教師教育改革に関する資料集』平成24年11月（研究代表者　辻野けんま）の作成。
　
 
早　川　裕　隆（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
○　講義形式による授業だけでなく，演習やグループ討議，模擬授業などを取り入れた。
○　オムニバス形式の授業構成により，より専門性をはかるようにするとともに，個人の探究の他に，グループ探究など，「協働」を意識した学習活動を積極的に取り入れた。
○　シラバスの他に，授業計画表を作成し予め授業の内容や方法を提示したり，ゲストティーチャーの活用や附属小への授業参観など，教師としての意識や責任感，使命感を高めると共に，学習に意欲的に取り組めるよう工夫した。
○　フィールドワークに向けての準備の拡充や，フィールドワークでのリフレクションの充実に心がけた。
○　評価については，リフレクションレポートの他に，指導案作成や模擬授業，討論での意見など，総合的に評価できるよう工夫した。
【観点２】教育の達成状況
理論と実践の往還を図るようにし，特に授業力の向上や，教師としての資質の向上を図るようにした。とりわけ，具体的な授業場面での指導の拡充を心がけると共に，学部生と大学院生の意見交換の場や，授業参加などについても，積極的に取り組むようにした。
とりわけ，学部生については，卒論に向けてのゼミの充実を図ると共に，就職に向けての相談・支援を院生の協力を得ながら行ったところ，受験した県は全て（栃木県・福井県）合格し，第一希望の福井県の小学校教員として就職することができた。
研究指導
【観点１】学部
単に，理論を紹介するだけでなく，演習として模擬授業や事例検討など具体的な授業を通して，理論と実践の往還を意識した。ことに，学生の道徳の授業に関する意識としては，他教科領域に比べ，授業を受けた記憶やイメージに乏しいことに起因し，道徳の時間の意義や意味，その方法や内容などの理解が不十分でばらばらな実態がある。そこで，その目標や内容，方法等について，子どもたちの発達段階も考慮しながら，具体的に理解できるようにするとともに，様々な方法による道徳の授業を展開することで学習者の立場からその意義を考えられるようにしながら，授業者として授業構想ができるよう指導・支援した。報告者が講師として行った研究授業や模擬授業を公開したり，授業実践に定評のある授業者の授業見学をゼミの内容に取り入れるなど，臨床的な実践力向上のための工夫を行った。また，生徒指導分野に関する講義では，児童相談所の児童福祉司の経験や研究も踏まえ，福祉の視点も取り入れながら，教育のあり方が考えられるよう指導した。
【観点２】大学院
単に理論的な研究を行うだけでなく，絶えず理論と実践の往還を意識できるよう指導した。ことに，学校支援プロジェクトや実践的研究では，院生の研究構想や授業展開について，その企画・検討，準備，さらには，実際の授業場面での指導や直後のリフレクション指導等，具体的指導を通して，より高度な臨床的実践力の育成を目指した。また，その実践を学会や研究会で発表するだけでなく，いわゆる｢飛び込み授業」の場など，具体的な授業実践の場における実践的研究の拡充を支援・指導した。
その他の教育活動
・　附属小学校での｢心の活動」や｢総合教科活動」の授業実践の理論的意味づけを行うと共に，活動の発展・拡充が図れるようにした。ことに，授業のあり方としての視点の他に，「子どもの活動の意味」や｢児童理解」について，その内容や方法，意味づけなどについて参考になったとの評価をいただいた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
最大の特徴は，模擬授業や具体的な授業事例，実施中の実践的・実証的研究の内容や途中経過の報告などを通して，理論と実践の往還を図りながら，その発展や課題について追究できたことだと考える。この部分は，受講者からも好評であり，今後も教育活動の中心として行っていきたい。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成24年７月：『今どきの子どもの行動原理を考える　－「自主的行動力｣の育成の観点から』（単著）　児童心理　金子書房　№952　pp.13-19
(2)平成24年12月：『演技力の評価の有無』（単著）　道徳教育　明治図書　№654　pp.16-17
(3)平成25年３月：『いじめ問題から見た現代子ども論　－子どもの思考と行動－』（単著）　教育展望　教育調査研究所　pp.16-20
業】(1)平成25年３月：『児童虐待のケアに資する道徳授業プログラムや道徳教育プログラムの開発に関する研究』（共著）　平成23・24年度　上越教育大学研究プロジェクト　報告書
(2)平成25年３月：『ふくしま道徳教育資料集　第Ⅰ集「生きぬく・いのち」』（共著・監修）国立大学協会　震災復興・日本再生支援事業「福島県内の諸学校における教員研修のための支援活動」
発】(1)平成24年10月：『児童虐待のケアに資する道徳授業の可能性　～児童相談所の一時保護所における道徳の授業の実践的研究～』（単）　日本道徳教育学会
(2)平成24年10月：『役割演技を取り入れた道徳の時間の効果について　～教職大学院における「学校支援プロジェクト」の実践を通して～』（共）　日本道徳教育学会
(3)平成25年１月：『児童相談所の一時保護所での道徳の時間の効果に関する一考察　～児童相談所の一時保護所で実践した道徳授業に対する一時保護課職員の感想を中心に～』（単）　臨床教科教育学会
(4)平成25年１月：『役割演技を取り入れた道徳の時間の効果に関する一考察　～児童の向社会的道徳判断の変容を中心に～』（共）　臨床教科教育学会
学会活動への参加状況
(1)平成24年６月23日～平成24年６月24日：日本道徳教育学会・第79回大会　課題研究｢高学年授業づくり部会」コーディネーター出席，　(2)平成24年６月９日～平成24年６月10日：日本道徳教育方法学会・第18回研究発表大会出席，　(3)平成24年10月27日～平成24年10月28日：日本道徳教育学会・第80回大会出席，　(4)平成24年８月25日～平成24年８月26日：日本道徳教育方法学・夏季研究会出席，　(5)平成25年１月12日：臨床教科教育学会・第11回臨床教科教育学セミナー出席，　(6)「臨床教科教育学会誌」応募論分の査読
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)平成24・25年度：新潟県中学校教育研究会指定道徳研究会 指導者
(2)平成24年５月22日：｢児童理解と保護者対応」（妙高市立妙高高原南小学校：新潟県カウンセラー学校派遣事業）講師
(3)平成24年７月９日：校内研修会「道徳教育授業力向上研修会」（愛知県尾張旭市立城山小学校）講師
(4)平成24年７月30日：蒲原の夢を育む会　講演会「道徳の時間の指導」講師
(5)平成24年７月31日：「役割演技（ロール・プレイング）を中心とした道徳授業のあり方」（上越市立宝田小学校：新潟県カウンセラー学校派遣事業）講師
(6)平成24年８月６日：平成24年度初任者研修　講義・演習「道徳指導の基本と実際」講師　（千葉県柏市立教育研究所）
(7)平成24年８月６日：平成24年度柏市立小中学校10年経験者研修　演習「道徳の指導案作成と模擬授業の展開」講師　（千葉県柏市立教育研究所）
(8)平成24年８月７日：心の教育研究会「高崎市　道徳授業ワークショップ」講師
(9)平成24年８月22日：｢役割演技（ロール・プレイング）を中心とした道徳授業のあり方」（妙高市立妙高高原南小学校：新潟県カウンセラー学校派遣事業）講師
(10)平成24年８月22日：出前講座「道徳授業づくり研修会」（上越市立豊原小学校）講師
(11)平成24年８月24日：校内研修会｢道徳教育授業力向上研修会」（愛知県尾張旭市立城山小学校）講師
(12)平成24年８月28日：藤沢市小学校教育研究会「藤沢市小学校教育研究会道徳部会」（神奈川県藤沢市）講師
(13)平成24年９月11日：「学校カウンセラーによる道徳研修会」（妙高市立妙高高原南小学校：新潟県カウンセラー学校派遣事業）講師
(14)平成24年９月13日：｢平成24・25年度県中教研指定道徳研究会　一斉研修会」講師　（新潟市立小新中学校）
(15)免許状更新講習講師（上越教育大学）
(16)平成24年８月20日：「道徳サークル代表者研修会」（ときわ会　全県教科等研究部道徳部会）講師
(17)平成24年10月４日：「学校カウンセラーによる道徳研修会（道徳授業研修会）」（上越市立宝田小学校：新潟県カウンセラー学校派遣事業）講師
(18)平成24年10月17日：「平成24年度 福島県小学校教育研究協議会 道徳研究部会田村地区大会」講演　『道徳的価値の自覚と自己の生き方について考えを深める道徳の時間　～役割演技による道徳授業を中心に～』（国大協・平成24年度「震災復興・日本再生支援事業」）
(19)平成24年10月22日「道徳教育授業力向上研修会」（愛知県尾張旭市立城山小学校）講師
(20)平成24年11月１日：｢保護者と上手に連携していくための方策について」（上越市立宝田小学校：新潟県カウンセラー学校派遣事業）講師
(21)平成24年11月７日：「12年間の接続を大事にした道徳教育のポイントについて」（妙高市学校教育研究会　心の教育部会講演会）講師
(22)平成24年11月14日：「役割演技を取り入れた道徳授業の在り方」（糸魚川市小中学校教育研究会道徳部会）講師
(23)平成24年11月19日：「平成24年度佐世保市道徳教育推進教師研修会」（佐世保市教育委員会佐世保市教育センター）講師
(24)平成25年１月７日，29日：富山県高岡市立能町小学校「若手教員研修会」講師
(25)平成25年１月17日：校内研修会講師（新潟市立小新中学校）
(26)平成25年２月７日，25日：富山県黒部市立三日市小学校「若手教員研修会」講師
(27)平成24年８月17日～18日上越教育大学　平成24年度　公開講座　「道徳授業とその周辺」（共同実施者）
　
 
堀　　　健　志（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
毎回の授業において受講者に対して問いを投げかけ，その問いについて各自で考えさせている。そうすることで，理論的概念を日常性の位相で理解すること，言い換えれば，日常世界・社会的世界を理論的に把握するよう導いている。成績評価については，各授業における学習目標を明示しており，成績評価基準は明確に示されている。
【観点２】教育の達成状況
多数が学校教員となっている現状をふまえ，学校教育および現代社会を構造的に理解することができるよう指導している。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
毎回の授業において受講者に対して問いを投げかけ，その問いについて各自で考えさせている。そうすることで，理論的概念を日常性の位相で理解すること，言い換えれば，日常世界・社会的世界を理論的に把握するよう導いている。今後は以上の特色をより生かすべく，より対話的な授業空間を生成していきたいと考えている。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
発】(1)平成24年10月：『「復興」と義務教育―被災地の現在と教育研究の課題―』（共）　日本教育社会学会
(2)平成25年３月：『中等教育の現代的課題―グローバル化と個人化の狭間で』（単）　アジア未来会議
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)「東日本大震災と教育に関する総合的研究」代表者：藤田英典（共栄大学），2012年度～（科学研究費助成（基盤研究（A））
学会活動への参加状況
(1)平成24年10月27日～平成24年10月28日：日本教育社会学会大会出席
国内外の学術賞の受賞状況
(1)平成25年３月：優秀論文賞受賞（渥美国際交流財団）学術論文「中等教育の現代的課題―グローバル化と個人化の狭間で」の受賞
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)上越市地域青少年育成会議協議会実践交流会講師（上越市教育委員会）
　
 
松　井　千鶴子（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
○　講義に加えてワークショップや演習を取り入れ，学生が問題意識をもって主体的に学び，思考を深められるようにしている。
○　授業参観を複数回設けることにより，観察力や評価力を身に付けられるようにしている。
○　授業後に書くミニレポートや演習の内容，試験，出席などを総合して評価している。
【観点２】教育の達成状況
○　現職教員の教育実践高度化専攻修了生は，新潟県内の小・中学校に勤務し，ミドルリーダーの役割を果たしている。上越市内に勤務している修了生は，学校支援プロジェクトの受け入れ側として対応してくれている。
○　学部卒の修了生は100％の就職率であった。
研究指導
【観点１】学部
○　週１回の個人ゼミを基本とし，論文や参観した授業についてまとめてきたレポートについて協議した。
○　院生が学校支援プロジェクトで入っている学校を中心に授業参観をし，院生と一緒に協議する場をもつようにした。
【観点２】大学院
○　学校支援プロジェクトにおいて，学校課題に基づいた支援を行った。総合的な学習に加わって指導したり，総合的な学習の授業分析を行って情報提供したりした。
○　院生とアドバイザーでのリフレクションのほか，連携協力校の研究推進委員会にも参加し，研究の進め方等についても学修できるようにした。
その他の教育活動
・　学びの広場での「どれみ♪ハーモニー」のクラブ担当として，安全管理や児童への指導について指導した。
・　附属小学校の研究協力者として，総合単元活動の単元構想や指導方法について助言した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
教職大学院における「学校支援プロジェクト」では，院生が支援校の学校課題の解決に協働して取り組めるように，支援校の職員へ「学校支援プロジェクト」についての理解を図ったり，協力依頼に努めた。支援校での院生の支援の充実と院生の指導力の向上が今後の課題である。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成25年２月：『「学び続ける教員像」の確立に果たす教職大学院の役割』（単著）　「ジャーナル教育と時間」第17号 教育と時間研究会
業】(1)平成25年１月：『平成24年度ブリッジ科目Ⅰ「総合・生活Ａ」に対する学生評価』（共著）　「大学における＜生活科・総合的学習＞授業の探究」第21集
発】(1)平成24年６月：『総合的な学習の時間における教師の力量形成に関する研究』（単）　日本生活科・総合的学習教育学会
共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況
(1)「教師の教育観をベースとした教科横断型問題解決学習モデルの構築」 代表者：久保田善彦（上越教育大学）日本学術振興会科学研究費基盤研究
(2)「若手教員養成の研究」代表者：瀬戸健（上越教育大学）上越教育大学研究プロジェクト
(3)「日本学術振興会科学研究費基盤研究　教職大学院と公立小学校の協働による「若手教員」養成の研究」代表者：瀬戸健（上越教育大学）日本学術振興会科学研究費基盤研究
学会活動への参加状況
(1)平成24年７月７日～平成24年７月８日：日本カリキュラム学会第23回（中部大学）大会出席，　(2)平成24年６月９日～平成24年６月10日：日本生活科・総合的学習教育学会・第21回全国大会徳島大会出席，　(3)平成24年７月28日～平成24年７月29日：日本学校教育学会・第27回武蔵大学大会出席，　(4)平成24年：教育と時間研究会事務局（教育と時間研究会）出席
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)新潟県森林審議会委員（新潟県治山課）
(2)骨髄バンクにまつわる命の作文コンクール審査委員（特定非営利活動法人骨髄バンクサポート新潟）
(3)上越市立直江津小学校学校運営協議会委員（上越市教育委員会）
(4)出前講座講師　糸魚川市立田沢小学校「総合的な学習の時間を探究的にするために」
(5)上越市立直江津小学校　校内授業研究会講師
(6)教育委員会と教職大学院連携による教育研修講座講師「『習得・活用・探究』をふまえた学習活動でめざす学力の向上」（上越教育大学）
(7)糸魚川市立田沢小学校　校内授業研究会講師
(8)３大学連携による教員研修連続講座講師「総合的な学習を探究的にするためのカリキュラムマネジメント」（氷見市教育研究所）
(9)上越市立直江津小学校　出前講座講師「総合的な学習の時間を探究的にするために」
(10)上越市授業力向上研修「新学習指導要領に向けて」講師
(11)新潟市小学校教育研究協議会　総合学習部研修会講師（県立生涯学習推進センター）
(12)上越市立高志小学校　校内授業研究会講師
(13)新潟県小学校教育研究会「総合的な学習の時間」研究推進校　研究大会講師（糸魚川市立田沢小学校）
(14)キャリア教育講座講師「教員に求められる資質」（新潟県立新発田高等学校）
(15)全国小学校生活科・総合的な学習教育研究協議会課題別分科会助言者（渋谷区猿楽小学校）
(16)上越市学校教育研究会総合学習部会講師「確かな総合的な学習を創り出す校内体制や職員研修」（教育プラザ）
(17)金融教育研究発表会高学年部会助言者（上越市立直江津小学校） 　
(18)上越市立里公小学校　校内授業研究会講師
(19)教員免許状更新講習「教育政策の動向についての理解」講師
(20)教職員のための自主セミナー講師「総合的な学習の時間でのツールの活用方法」（上越教育大学学校教育実践研究センター）
◎社会への寄与等
総合的な学習の時間の指導法にかかわって，講演会，出前講座，校内授業研究会等で趣旨や具体的な指導方法について実践例を交えて説明をした。上越市では平成26年度に生活科・総合的な学習に関する全国大会を開催するということから，授業力・指導力の向上が重視されており，その実現に向けて協力できたと考える。総合的な学習の指導や教職経験を有するという点から委員などを務め，委員会の趣旨の実現に努力した。
　
 
水　落　芳　明（准教授）
　
＜教育活動＞
授　　業
【観点１】教育方法及び成績評価面での取組
◆　講義について学術研究と教育実践の統合を目指し，統合の過程を体験的に学ぶことのできる授業方法を開発し取り組んだ。
それが院生たちの間で評判になり，Ｍ２の受講生や前年度に受講した院生が再度受講する等の姿が見られた。
◆　研究指導について13名の院生全員が以下のいずれかの学会の全国大会で発表を経験した。
日本教育工学会（長崎大学），日本教科教育学会（東京学芸大学），臨床教科教育学会（東京海洋大学）
【観点２】教育の達成状況
◆　研究指導について以下の学会誌に院生の論文が受理され，掲載が決定した。
日本教育工学会論文誌，臨床教科教育学会誌
◆　教員採用試験対策について学卒院生２名を担当し，１名が長野県中学校社会，岐阜県中学校社会に合格学部４年生１名を担当し，新潟県小学校に合格
研究指導
【観点１】学部
毎週１時間程度の個別研究指導を基本とし，学生の希望によりさらに指導にあたった。
学卒院生，現職院生との協働による学修機会を多く設定し，院生が学校支援プロジェクトを行う連携協力校において，卒業研究のための授業実践の機会を得た。
その結果を分析し，卒業論文としてまとめさせたほか，現在，学会への投稿を目指してさらに修正中である。
【観点２】大学院
臨床共通科目，プロフェッショナル科目での学修成果を基に，院生チームでの共同研究と個別の研究テーマを設定し，週に１時間程度の個別指導と週に３時間程度の全体指導の時間を設定した。
また，学内の研究活動の成果を広く学会等で発表することを奨励し，以下の学会に院生を帯同し，合計15の学会発表を行った。
さらに，６つの論文を学会に投稿し，そのうち３つの論文が受理されたほか，残る３つは現在審査中である。
その他の教育活動
・　教育実習については，担当する学部生の授業指導として，上越市立城北中学校の授業研究を指導した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
これまで現職院生，学卒院生，学部生の協働を軸とした指導を行い，教員採用試験での高い合格率や，学会等での発表，査読付き論文の掲載等の成果を得てきた。これらはすべて，院生，学部生の興味，関心を基に展開したものであり，それらに対応するために，私自身，多くの時間を費やして情報を収集し，研究指導にあたってきた。
しかし，概算要求事業の担当となったこと等により，会議等の回数が増え，研究指導の時間確保が難しい状況である。今後は効率的な研究指導の運営が課題である。
　
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
論】(1)平成24年４月：『教職経験のない学卒院生と現職院生との協働による授業実践に関する効果の検証』（共著）臨床教科教育学会誌，12(1)，pp.1-8
(2)平成24年９月：『学習者による「目標と学習と評価の一体化」の効果に関する事例的研究－中学校１年英語文法学習を通して－』（共著）臨床教科教育学会誌，12(2)，pp.9-16
(3)平成25年２月：『小学校外国語活動におけるタブレット型端末の音声認識機能による翻訳活動に関する事例的研究』（共著）日本教育工学会誌,36(Suppl.)，pp.45-48
(4)平成25年２月：『コンビネーションなわとびによる人間関係の向上に関する事例的研究』（共著）上越教育大学研究紀要，32，pp.161-168
発】(1)平成24年９月：『小学校外国語活動に対する教員の負担感の軽減に関する事例的研究－タブレット型端末の音声認識機能による翻訳活動を通して－』(共）日本教育工学会
(2)平成24年11月：『小学校外国語活動におけるタブレット型端末活用の事例的研究』（共）日本教科教育学会
(3)平成24年11月：『表現運動における自己表現と人間関係の向上との関連に関する事例的研究』（共）日本教科教育学会
(4)平成25年１月：『現職教員との協働による学卒院生のねらいに沿った発問づくりに関する事例的研究－小学校社会科における児童の学習活動の様相から－』（共）臨床教科教育学会
(5)平成25年１月：『教職経験のない学卒院生と現職院生が協働でデザインした授業が学習者に与える効果に関する事例的研究』(共）臨床教科教育学会
(6)平成25年１月：『学習者同士がネームプレートで行う評価のフィードバック機能に関する研究』(共）臨床教科教育学会
(7)平成25年１月：『学習者の意欲と理解度を高めるデジタル教科書活用の事例的研究－小学校外国語活動における英語劇活動を通して－』(共）臨床教科教育学会
(8)平成25年１月：『中学校英語におけるタブレット型端末を活用した発音指導の事例的研究』(共）臨床教科教育学会
(9)平成25年１月：『中学校社会科の話し合い活動における社会的相互作用に関する事例的研究』(共）臨床教科教育学会
(10)平成25年１月：『小学校養護教諭の学級への関わりがもたらす効果の検証』(共）臨床教科教育学会
(11)平成25年１月：『小学校音楽科の鑑賞授業におけるICTを活用した鑑賞の違いを可視化する効果に関する事例的研究』(共）臨床教科教育学会
(12)平成25年１月：『多様な動きをつくる運動において学習者の運動有能感を高めるコーディネーショントレーニングの事例的研究』(共）臨床教科教育学会
(13)平成25年１月：『表現運動における自己表現と人間関係の向上との関連に関する事例的研究』(共）臨床教科教育学会
(14)平成25年１月：『現職院生の発話が学卒院生の発話に及ぼす効果の事例的研究～トランシーバーを活用した発話を共有する実践を通して～』(共）臨床教科教育学会
(15)平成25年１月：『授業の目標表現が授業時間内の評価に与える影響に関する事例的研究』(共）臨床教科教育学会
(16)平成25年２月：『デジタル教科書の可能性』(単）日本デジタル教科書学会
◎特色・強調点等
担当する院生全員が学会で口頭発表したほか，査読付きの学術論文採録，本学研究紀要への論文掲載等を実現できた。
また，科学研究助成事業の研究分担したほか，本学として初めてとなる教員研修モデルカリキュラム事業に応募し採択され，富山大学，富山国際大学，新潟県教育委員会等と連携して事業を行った。
　
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)学内の地域貢献講座として，新潟講座，群馬県桐生市での講座の講師を務めた。
(2)新潟県立教育センター理科教育研修会講師
(3)上越市学校派遣カウンセラー事業講師
(4)上越教育大学出前講座講師