ま え が き

 この度,平成25年度の年次報告書を作成しました。年次報告書は,本学の活動状況に関し年次報告と自己点検・評価としてまとめたものであり,昭和60年度版(昭和61年12月発行)の発行以来,通算で第29号に当たります。
 この年次報告書は,第一章「組織の運営状況に関する自己点検・評価」,第二章「各教員の教育・研究活動及び社会との連携に関する自己点検・評価」, 第三章「本学専門職学位課程評価基準に基づく自己点検・評価」及び第四章「資料編」の4つの章で構成されています。
 「組織の運営状況に関する自己点検・評価」では,本学の運営状況について各組織の活動状況を通じて自己点検・評価を行いました。ここから,平成25年度の本学の運営状況を見ることができます。
 また,「各教員の教育・研究活動及び社会との連携に関する自己点検・評価」では,大学教員自らが自己の教育・研究活動等の現状を客観的に把握するとともに,特色ある点や改善点等を明確にすることにより点検・評価を行っています。特に,教育活動の授業関係(教育方法及び成績評価面での取組,教育の達成状況)や研究指導関係(学部,大学院)などは,教育の質の向上に大いに役立っているものと考えています。
 さらに,「本学専門職学位課程評価基準に基づく自己点検・評価」では,教職大学院の質の向上を目指し,本学独自の評価基準により自己点検・評価を実施しています。全10基準を平成24〜25年度の2ヵ年計画で実施しており,平成25年度は3基準について実施しました。
 「資料編」は,本学の活動状況を数字でまとめたもので,データとして蓄積しているものです。

 平成24年6月に文部科学省が示した「大学改革実行プラン」に基づく「ミッションの再定義」が,平成25年12月に文部科学省のホームページ上に公表されました。
 また,平成25年6月に文部科学省から「今後の国立大学の機能強化に向けての考え方」が示され,平成25年度から27年度を「改革加速期間」と定め,国立大学の機能強化が求められています。

 今後も,本学の自己点検・評価結果などを踏まえ,本学の持つ知的,人的,物的資源を最大限に活用しつつ,幼稚園・小学校・中学校・高等学校等の学校現場,他大学,他機関,地域との連携協力を進めながら,本学の使命である優れた実践力を備えた教員の養成と現職教員の資質向上に向けて全学をあげて取り組んで参る所存です。

 本年次報告書をご覧になった方々から,本学が新構想教育大学として,これからも崇高なミッションを高水準で遂行していけますように,忌憚のないご意見と励ましのご支援等をお寄せいただければ幸いに存じます。

平成 27 年 3 月
 
上 越 教 育 大 学 長
佐 藤 芳 德