第一章　組織の運営状況に関する自己点検・評価

　

１　年度のハイライト

　

＜佐藤芳�ｺ 新学長（第７代学長）が就任＞

平成25年４月１日に，佐藤芳�ｺ学長の下に新体制がスタートした。佐藤学長の任期は，平成25年４月１日から平成29年３月31日までの４年間である。

なお，新体制における理事・監事・副学長は，次のとおりである。

　

＜ミッションの再定義の公表＞

平成24年６月に文部科学省が示した「大学改革実行プラン」に基づく『ミッションの再定義』に関して，平成25年12月に文部科学省のホームページ上に公表された。

　

＜国立の教員養成大学・学部（教員養成課程等）卒業者の教員就職率で全国第３位＞

文部科学省が発表した「国立の教員養成大学・学部（教員養成課程）等の平成25年３月卒業者の就職状況」によると，本学の平成25年３月学部卒業者の教員就職率（卒業者数から大学院等への進学者と保育士への就職者を除いた場合の教員就職率）は83.1％で，全国44大学・学部中，第３位であった。

　

＜平成25年度科学研究費補助金新規採択率で全国第10位＞

文部科学省研究振興局の公式ホームページで，平成25年度科学研究費助成事業採択状況の集計データ（上位30機関）が公表され，本学においては，新規採択分では全国第10位で，11教育系大学の中で第１位となった。

本学は教育大学であるが，研究に対しても力を注いでおり，質の高い研究を行っている教員が多いことを証明した。

　

＜上越教育大学スタンダードに準拠したカリキュラム改善への取組＞

本学では，上越教育大学スタンダードを踏まえ，学生が各学年及び卒業までに修得すべき到達目標，身につけるべき能力を明確にし，それらに基づいたカリキュラムの改善を行うこととしていることから，学部授業科目と上越教育大学スタンダードとの関連づけが，シラバスで明確になるよう，学部シラバスに上越教育大学スタンダードの該当事項を明示する項目を追加することとした。

　

＜ＦＤ活動改善の取組＞

学生による授業評価アンケートについて，質問項目を精選し，記名式アンケートに形式を変更して実施した。

また，前年度に行った試行の結果を受けて，授業公開の実施方式を改め，一部科目を除き，原則全科目公開とする授業公開週間を実施した。

さらに，ＦＤ委員会にワーキンググループを設けてＦＤ研修会の実施内容の検討を行い，ワークショップ形式による研修会を実施した。

　

＜「教科内容構成に関する科目」の開設及びテキスト（試案）の刊行＞

全学体制により，各教科に関する学術的な内容の体系化を図ることを目的とする「教科内容構成に関する科目」について調査・研究を行い，平成26年度に試行を開始する８科目を開設するとともに，10教科及び道徳の全11冊のテキスト（試案）を刊行した。

　

＜学校ボランティアＢ(学校支援体験)の実施＞

文部科学省「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に係る取組の一環として，後期から学部３年次の選択科目である「学校ボランティアＢ(学校支援体験)」を新規開講し，インクルーシブな教育を実現するカリキュラム体系の整備を完了した。

　

＜観察・参加実習(教育実地研究�TＡ・�TＣ・�TＢ)の整理・統合＞

教育職員免許取得プログラム受講生の増加に伴い，複雑化した観察・参加実習(教育実地研究�TＡ・�TＣ・�TＢ)を整理・統合し，学部１年次の授業科目「教育実地研究�T（観察・参加）」として集約することで教育実習体系の整備を図り，平成26年度入学生から実施することとした。

　

＜教職実践演習の実施＞

平成20年の教育職員免許法施行規則の改正により平成22年度新入生から，「教職実践演習」が新設・必修化され，今年度は，必修の「教職実践演習」を本実施する最初の年度となった。

本学では，平成19年度から開始した試行授業の成果と課題を踏まえ，教務委員会教職実践演習運営部会においてシラバス，テキスト等を作成し，演習を中心として，ロールプレーイング，模擬授業等，全学体制で通年15コマの授業を行った。

　

＜第３回新潟産学官連携フォーラムの開催＞

11月21日（木），上越市内のホテルにおいて「第３回新潟産学官連携フォーラム」を開催した。同フォーラムは，県内の産学官のリーダーや実務担当者を対象に，具体的課題について協議，情報交換，対話・交流等の機会をつくり，これからの技術革新，人材養成，地域活力の向上を狙いとする持続的，発展的な産学官連携システムの構築を図ることを目的に新潟県，県内の各産業団体，高等教育コンソーシアムにいがたの主催で今年度は上越教育大学が当番大学となって開催した。

　

＜国立大学法人上越教育大学と上越市との連携協力に関する協定締結＞

＜国立大学法人上越教育大学，糸魚川市及び糸魚川ジオパーク協議会との連携協力に関する協定締結＞

＜国立大学法人上越教育大学と妙高市との連携協力に関する協定締結＞

平成25年５月15日（水）に上越市との連携協力に関する協定，平成25年６月３日（月）に糸魚川市及び糸魚川ジオパーク協議会との連携協力に関する協定，平成25年６月25日（火）に妙高市との連携協力に関する協定を締結した。

協定締結により，包括的な連携のもと，相互の特色を尊重し，緊密かつ組織的な連携・協力を推進することで，教育研究活動等の活性化，地域の文化・教育及び人材育成等の向上を図り，今後より地域社会に貢献することが期待されている。

　

＜テキサス大学サンアントニオ校と連携協定を締結＞

平成25年５月16日（木），アメリカ・テキサス大学サンアトニオ校（UTSA）と大学間連携協定締結式を行った。

調印式では，UTSA・グリブー副学長と本学・佐藤学長が出席，今後は教員の相互受け入れや語学研修プログラムの策定を推進していくことが確認された。

今回の協定締結で本学の海外の交流協定締結校は10校となった。

　

＜国立大学法人上越教育大学の広報活動に関する基本方針の制定＞

全学が一体となって広報活動を展開するために，広報の基本方針を定めた。