4 教育・研究組織等
 
(5)カリキュラム企画運営会議
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
ア 組織設置の趣旨(目的)
カリキュラム企画運営会議は,学校教育学部及び学校教育研究科の教育課程の編成等に関して,改善・充実を図ることを目的とし,教育研究評議会に設置されている。
イ 組織の構成及び構成員等
カリキュラム企画運営会議は,@学長が指名した副学長若干人,A教務委員会から選出された者1人,B教育実習委員会から選出された者1人,Cファカルティ・ディベロップメント委員会から選出された者1人,D企画・広報課長,E教育支援課長,Fその他学長が指名した者で構成されている。
A 運営・活動の状況
ア 委員会等の開催状況
平成25年度においては,カリキュラム企画運営会議を11回開催した。
また,カリキュラム企画運営会議に第1WG,第2WG,教職実践演習企画WG及び教職キャリアファイルWGを置き,各WGが担当するカリキュラム改善の課題等について検討を進めた。平成25年度においては,第1WGを4回,第2WGを4回及び教職実践演習企画WGを1回開催し,教職キャリアファイルWGは書面による審議を行った。
さらに,カリキュラム企画運営会議の専門部会として,「教科内容構成に関する科目」構築のための専門部会,産学協働による学生の社会的・職業的自立を促す教育開発プロジェクト企画委員会及び小規模校における定常的な学年・学校連携プロジェクト企画委員会を置き,各所掌事項の企画運営を行った。
イ 審議された主な事項
・ 平成26年度教育課程の編成に関する取扱いの策定
・ 平成26年度入学生に係る教育課程の一部変更
・ 学部履修規程,大学院履修規程及び教育職員免許取得プログラム履修取扱細則の一部改正
・ 平成25年度年度計画に係る実施計画及び自己点検・評価
・ 上越教育大学学校教育学部学生の大学院入試に係る機関長推薦の取扱い
・ 平成25年度都道府県教育委員会との情報交換会
・ 教科内容構成に関する科目の概要及び教科内容構成に関する科目の新設に係る説明会の開催
・ 平成25年度特別経費(プロジェクト分)及び平成26年度特別経費(プロジェクト分)概算要求
・ 学部シラバスへの「上越教育大学スタンダード」該当事項の明示
・ 学士課程のカリキュラムの検証・改善
・ 大学院課程のカリキュラムの改善
・ 教育職員免許取得プログラムのカリキュラムの改善
・ 専門職学位課程のカリキュラムの改善
・ 履修条件の検討
・ 学部再試験に関する取扱いの改正
・ 大学機関別認証評価書の作成
・ 平成25年度「教育の成果・効果に関する調査」(専門職学位課程修了予定者対象)の実施
・ 異文化理解及び学際的な学びの充実
ウ 重点的に取り組んだ課題や改善事項及び前年度の検討課題への取組状況等
・ 「教科内容構成に関する科目」については,6月26日開催の教授会において全学教員にテキスト作成依頼を行い,7月31日に開催した説明会で科目の概要説明を行った。その後,「教科内容構成に関する科目」構築のための専門部会を中心に当該科目の調査検討を行い,平成26年度に試行を開始する科目を8科目開設し,平成26年3月には,10教科及び道徳の全11冊の「教科内容構成に関する科目」のテキスト(試案)を刊行した。
・ 大学院入試における本学学部生機関長推薦については,学内外を問わず同一基準で推薦するのが望ましいという観点から,既存の本学大学院入試における取扱いをベースとして,学内外に適用可能な包括的な取扱いを作成した。
・ 本学中期計画では,上越教育大学スタンダードを踏まえ,学生が各学年・卒業までに修得すべき到達目標,身につけるべき能力を明確にし,それらに基づいたカリキュラムの改善を行うこととしていることから,学部授業科目と上越教育大学スタンダードとの関連づけが,シラバスで明確になるよう,学部シラバスに上越教育大学スタンダードの該当事項を明示する項目を追加することとした。
・ 学士課程のカリキュラム改善に向けた取組としては,教職に関する科目第4欄の改善が求められる一部の共通開設科目について,各コース・科目群へ検討を依頼した。また,体験的な学び及び異文化理解の授業科目については,授業関係者等の情報交換会を開催し,カリキュラムの充実を図った。
・ 教育職員免許取得プログラムのカリキュラムの改善については,理数系科目の補習を教育職員免許取得プログラム受講者に用意する案が策定され,今後具体的な実施方法について検討することとなった。
・ 大学院課程のカリキュラムの改善については,現職教員対象のカリキュラムの開設及び各教科とのコラボレーションの可能性を探る特別支援教育の充実について検討を行う案が策定された。
・ 履修条件の検討の結果,学部再試験に関する取扱いの改正を行い,再試験の対象範囲を卒業要件科目又は取得を希望する免許状に係る所要資格を満たすための授業科目に拡大し,再試験の実施時期を各期末試験終了後とする原案を策定し,教務委員会に付議した。
B 優れた点及び今後の検討課題等
カリキュラム改善の課題等について,第1WG,第2WG,教職実践演習企画WG及び教職キャリアファイルWGが役割分担して検討を進め,今年度の検討事項であった大学院入試における本学学部生機関長推薦の取扱いの策定及び学部再試験に関する取扱いの改正を行った。
また,全学協力体制のもと,「教科内容構成に関する科目」の試行科目の開設及びテキスト(試案)を刊行することができた。
今後は,学士課程のカリキュラム改善に向けた取組として教職に関する科目第4欄の改善,教育職員免許取得プログラムの理数系科目の補習の検討及び大学院課程においては,各教科とのコラボレーションの可能性を探る特別支援教育の充実等について継続して検討していく。