城 間 祥 子(講 師)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
・ 「学習臨床支援特論」「学習臨床学特論」「学習臨床支援基礎」「学習場面観察基礎」の授業では,講義とグループワーク(あるいは個人ワーク)を組み合わせ,学習内容をより深く理解できるように工夫した。
・ 「表現・状況的教育方法演習」の授業では,講義支援システムを活用して毎回ミニレポートを書いてもらい,授業の中で感じたことや考えたことを振り返ることができるように工夫した。
【観点2】教育の達成状況
・ 授業については,レポートの記述内容や授業評価アンケートの結果から,おおむね当初の目標を達成できたと考えている。ゼミ担当の学生の卒業(修了)がなかったので,進路の状況からは評価できない。
研究指導
【観点1】学部
・ 本人の希望にそって,学校現場に根差した研究テーマを設定した。現職教員を含む大学院生と共同でゼミを実施し,学校現場の実際や実践の工夫について学べるようにした。
【観点2】大学院
・ 前期は,教育実践の研究方法に関する文献講読を行った。後期は,各自の関心に基づいて研究テーマを設定し,文献のレビューを行った。また,附属学校や特徴的な教育実践を行っている各地の伝統校の公開研に積極的に参加し,授業観察のトレーニングを行った。
特色ある点及び今後の検討課題等
授業については,1年目の結果を踏まえて授業方法や内容の修正を行った。初めて担当する授業(教育課程論)は,学生の既有知識と教えるべき内容のすり合わせがもう少し必要だと感じた。ゼミ運営については,大学院生の研究指導が初めてのこともあり,学生の希望も聞きながら手探りで進めた。次年度は研究の方法論に加えて,文献レビューを通して研究の問いを明確にしていくプロセスをきっちり指導していきたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成25年12月:発達と学習 (新教職教育講座)(共著),協同出版
発】(1)平成25年9月14日:授業の小道具を活用したFDの可能性,第3回高等教育開発フォーラム
(2)平成25年8月17日:専門家との連携による伝統・文化の教育に関する教員の語り(ポスター発表 PA-005),日本教育心理学会第55回総会
(3)平成25年7月21日:Using the Learning Management System for Encouraging Self-reflection on Expressive Actions in Higher Education,HCI International 2013
学会活動への参加状況
(1)平成25年9月14日〜平成25年9月15日:日本高等教育開発協会第3回高等教育開発フォーラム, (2)平成25年8月17日〜平成25年8月19日:日本教育心理学会第55回総会, (3)平成25年7月13日:日本高等教育開発協会国際シンポジウム, (4)高等教育開発フォーラム事務局(日本高等教育開発協会)
◎特色・強調点等
教職課程の教科書である『新教職教育講座 発達と学習』の分担執筆を行った。また,ワークショップ型授業における教師の実践力をテーマとする研究を開始した。これまでの研究内容を発展させ,教員養成や教師教育の分野に寄与することを目指している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年10月30日〜平成26年1月29日:教職員のための自主セミナー「アーティストに学ぶ表現の授業づくり(入門編)」講師(上越教育大学学校教育実践研究センター)
(2)平成25年8月5日〜平成25年8月6日:教員免許状更新講習「教育の最新事情関係(長岡A)」講師(上越教育大学)
(3)平成25年7月〜平成26年3月:国立教育政策研究所「教員養成等の改善に関する研究」(FD班)委員(国立教育政策研究所)
◎社会への寄与等
教員免許状更新講習において必修科目「教育の最新事情関係」のうち,「教職についての省察」の講義を担当した。受講者が自身の教育実践を振り返り,教育理念や強み,今後の目標を明確にする支援を行った。