高 橋 靖 子(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
「心理学概論」では評価を明確にしてほしいとの学生の声にこたえ,小テストを3回導入した。「何が重要なのかが分かりやすい」とおおむね好評だった。また,ワークショップや簡単な実験を取り入れ自己理解,他者理解が促進されるように配慮した。
【観点2】教育の達成状況
今年度でゼミ開始3年目となり,修了生3名を送り出した。病院の心理士などの専門職に就くことができた。
研究指導
【観点1】学部
文章の書き方にはじまり,研究計画の立案・遂行について丁寧に指導を行った。
【観点2】大学院
実際に関心のあるテーマに関する論文について統合的・批判的読みを行い自身の問題意識を明確にできるように指導を行った。修士論文では主に保育園の母親のデータの収集先を紹介・依頼を行い,適当な文献について随時紹介し,仮説の設定やデータの収集先の紹介,またデータの解析について指導を行った。
その他の教育活動
・ 初等教育実習において学部3年生2人の研究授業の参観・指導を行った。
・ 放送大学長野キャンパスにおいて非常勤講師として臨床心理学演習を担当した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成25年8月:学校支援のための多視点マップ始め方・使い方(共著),遠見書房
論】(1)平成25年5月:上越教育大学における“子育て支援の会”の特徴と今後の課題,CAMPUS HEALTH,50(3)巻,pp.203-208
(2)平成25年5月:特別支援教育支援員の活用に関する全国実態調査,LD研究,22巻,pp.197-204
発】(1)平成26年3月23日:特別支援教育支援員に関する評価要因−支援員と教員の連携に着目して−,日本発達心理学会第25回大会
(2)平成25年10月13日:特別支援教育支援員の現状と今後の課題,日本LD学会第22回大会
(3)平成25年8月25日:中年期女性の夫婦間葛藤とアイデンティティとの関連,日本心理臨床学会第32回大会
学会活動への参加状況
(1)平成26年3月21日〜平成26年3月23日:日本発達心理学会第25回大会, (2)平成25年12月13日〜平成25年12月14日:日本子ども虐待防止学会第19回学術集会信州大会, (3)平成25年10月13日〜平成25年10月14日:日本LD学会第22回大会, (4)平成25年8月24日〜平成25年8月26日:日本心理臨床学会第33回秋季大会
◎特色・強調点等
博士論文提出に向けてこれまで手掛けてきた愛着研究のまとめに専念した。想起された幼少時の親子の関係性だけでなく幼少時の代理対象の存在,現在の夫婦関係が,母親の抑うつや出産する子どもに及ぼす影響について検討を行い,ソーシャルネットワークの重要性を明らかにした。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年8月17日:教員免許状更新講習(上越教育大学)
◎社会への寄与等
ワークライフバランスのため学外での実践活動はひかえているものの,平成26年12月より山屋敷宿舎町内会の会長を務めている。子育てを通じて日本における教育福祉政策や世論のあり方,親や保育園の子どもや子育てへの認識・態度について様々な体験を積むことは,今後の研究や実践活動に有意義であると考えている。