山 本 友 和(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
学部では,各講義・演習間の連続性と関連性に留意した指導を行うとともに,教材開発にかかわる成果等については『社会科教育法研究・2013年度』という冊子にまとめた。大学院では,社会科・公民教育の基本概念について習得させた上で,主として方法論の観点から,比較社会科教育学研究の成果を踏まえた授業論や能動的学習論の分析を行った。なお成績評価に関しては,オリエンテーション時に説明するとともに,学部にあっては,期末試験前に質問時間も設定した。
【観点2】教育の達成状況
学生・院生の授業評価を見る限り,達成状況は良好であると判断できる。また,学部で1名,大学院で1名の者が,正規教員として採用され,他の者も臨時的教員採用者となった。
研究指導
【観点1】学部
ゼミでは,受講生の研究テーマとかかわる文献・先行研究の読解をもとに,相互討論と個別指導を行った。なお,その際には,教材化やカリキュラム開発といった臨床的なあり方を意識しながら助言した。
【観点2】大学院
ゼミでは,受講生の研究テーマとかかわる文献・先行研究の講読と分析を行い,受講生相互の討議も踏まえて,研究課題を明確化させた。また,各自の論文構成案に沿って個別指導も行い,教材化やカリキュラム開発といった臨床的なあり方を意識しながら助言・指導した。
その他の教育活動
・ 教育実習における指導学生・院生の研究授業等には積極的に参加し,可能な限り指導・助言した。
特色ある点及び今後の検討課題等
講義においても課題追究活動や発表活動を取り入れ,主体的,能動的な学習となるように工夫した。演習では,問題の所在を明らかにさせた上で,受講生の研究課題に沿った内容を設定し,各受講生の問題意識の深化と専門性の追究を可能とするように工夫した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成25年6月:テキストブック 公民教育(共著),第一学習社
論】(1)平成26年3月:行動経済学の知見を取り入れた金融・消費者教育の実証的研究−中学校社会科における開発単元の実践分析を中心に−(共著),教育実践研究(上越教育大学学校教育実践研究センター),第24集,7-12頁
業】(1)平成26年3月:新潟県上越地方における社会科教育実践の実態と臨床的課題(共同),上越教育大学プロジェクト研究(代表者:志村 喬)「地域の社会科教育実践の臨床的課題と包括的改善方策」報告書
他】(1)平成26年3月:修士論文の今昔−定年退職にあたっての私見−(単著),上越教育大学社会科教育学会だより,第82号
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)中学校社会科公民的分野における単元開発の実証的研究 代表者:山本友和(上越教育大学大学院)上越教育大学および信州大学
(2)地域の社会科教育実践の臨床的課題と包括的改善方策 代表者:志村 喬(上越教育大学大学院)上越教育大学プロジェクト研究
学会活動への参加状況
(1)平成25年度:日本社会科教育学会評議員, (2)平成25年度:全国社会科教育学会理事, (3)平成25年度:日本公民教育学会理事, (4)平成25年6月21日〜平成25年6月23日:日本公民教育学会第24回全国研究大会出席, (5)平成25年10月25日〜平成25年10月28日:日本社会科教育学会第63回全国研究大会出席
◎特色・強調点等
中学校社会科公民的分野の学習単元の開発や地域の社会科教育実践の臨床的課題の追究等を通して,教育実践現場における臨床研究のあり方に多少なりとも寄与した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)新潟県小学校教育研究会指定「社会科教育の研究」指導講師(新潟県小学校教育研究会)
(2)教員免許状更新講習講師(上越教育大学)
(3)「教育実践研究」応募論文の査読(上越教育大学学校教育実践研究センター)
◎社会への寄与等
教育実践への指導・助言等に,多少なりとも貢献した。