吉 田 昌 幸(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
基本的方針は,各学生が主体的に学ぶことが出来るような授業環境を取ることである。したがって,経済学概説のような基礎的内容のレクチャーは従来の講義方法をとるだけではなく,コメントノートを通じて質疑応答を行うようにしている。また,現代社会論などの授業についてはゲーミングを用いて学生が主体的に社会の諸問題について考える機会を与えるように努めている。成績評価は講義の場合は授業前後で取るコメントノートや最終レポートなど,ゲーミングを用いる場合はその後のディスカッションやグループ発表などで行っている。
研究指導
【観点1】学部
学部学生の研究指導の目的は,一つのテーマに対してどのような議論があるのかについて文献を探索する方法やそれらを読み解き,様々な議論の布置連関をあきらかにする方法を学ぶことにある。これらのことを卒論という形で達成するためにゼミや個別指導を行っている。
【観点2】大学院
大学院生の研究指導の目的は,テーマに基づく学問的専門性の涵養にある。それゆえ,学生のテーマに関する研究史や研究方法の整理を行うとともに,それらに基づいた研究課題の設定を行う。さらに,テーマに適切な研究手法に基づいた調査を行うことを指導している。
その他の教育活動
・ 新潟産業大学において「会社法」の非常勤講師,新潟県「平成26年度教科リーダー養成講座(高等学校)」講師を務めた。
特色ある点及び今後の検討課題等
ここ数年,ゲーミングを用いた大学教育の方法について試験的に行っている。ゲーミングによって社会の諸問題の体験を共有することが出来る点でこの手法は優れている点をこれまで確認してきた。今後の課題はそこで体験した事柄を改めて現実社会の諸問題を考えるために用いる上で必要なディブリーフィング手法の充実である。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成26年3月:平成25年度 新・買い物支援システム:オンデマンド商店街の可能性調査・研究報告書,北陸地域づくり研究所
(2)平成25年9月:企業家社会像に関する考察 : 企業家経済の形成と発展を促進する企業家政策(3.11後の環境と経済社会),経済社会学会年報,35号,pp.155-164
(3)平成25年6月:Voluntary workers' differing perceptions of community money: what kinds of voluntary workers become more motivated by community money?,International Conference on Complementary Currency Systems
発】(1)平成25年12月7日:コンピューター・シミュレーションとゲーミング・シミュレーションによる地域通貨流通メカニズムの検討,日本シミュレーション&ゲーミング学会 東北大学
(2)平成25年9月21日:地域通貨は地域コミュニティ形成に寄与するか?:ゲーミング・シミュレーションを用いた検討,経済社会学会 大阪商業大学
(3)平成25年6月19日:Voluntary workers’differing perceptions of community money:What kinds of voluntary workers become more motivated by community money?,International Conference on Complementary Currency Systems, International Institute of Social Studies of Erasmus University of Rotterdam
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)ゲームを用いた体験型社会科教材開発に関する研究,代表者:吉田昌幸(上越教育大学)
(2)マルチエージェント・シミュレーションとゲーミングによる地域通貨流通メカニズムに関する研究,代表者:小林重人(北陸先端科学技術大学院大学)
学会活動への参加状況
(1)平成26年3月15日〜平成26年3月16日:進化経済学会, (2)平成25年12月7日〜平成25年12月8日:日本シミュレーション&ゲーミング学会, (3)平成25年10月5日〜平成25年10月6日:経済理論学会, (4)平成25年9月21日:〜平成25年9月22日:経済社会学会, (5)平成25年8月31日:進化経済学会オータムカンファレンス, (6)平成25年6月19日〜平成25年6月22日:international conference on complementary currency system, (7)平成25年5月25日〜平成25年5月26日:経済学史学会
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年10月25日〜平成26年2月8日:地域通貨講習会
(2)平成25年8月19日:教員免許状更新講習(上越教育大学)