伊 達 文 治(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
担当する全ての授業において,学生・院生の固定的数学観から文化的数学観への変容を図る工夫を盛り込み,その実践に取り組んだ。授業の中で学生・院生の記述や発表等の活動を重視した。
【観点2】教育の達成状況
学生・院生に固定的数学観から文化的数学観への変容という大きな成果をみることができた。このことは,授業における記述や授業後のレポートなどによって確認できる。
研究指導
【観点1】学部
教育実習におけるゼミ生の研究授業は全て参観し,事後の検討をゼミ生と共に行った
【観点2】大学院
修士論文を作成させるに当たって,課題意識を明確にさせ,実際学校に出向き,授業観察や調査を実施させ,事後の検討を重ねた。
その他の教育活動
・ 教育実習受入校を訪問し,教育実習生の研究授業の指導を行った。また,日本数学教育学会算数・数学教育研究全国大会や上越算数・数学教育研究大会において指導助言を行い,地域社会の教師と交流する中で互いの研修を深めた。
特色ある点及び今後の検討課題等
特色ある点は上記,授業,研究活動に述べた通りである。今後の課題は,今回のような文化的数学観への変容を図る実践を,わが国の学校数学全体にも反映させていくことである。これから,そのための方策を探求し,実践をさらに深めていきたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成26年3月:2次関数のルーツとその教材化−ガリレオ・ガリレイ「新科学対話」を読む−(単著), 『上越数学教育研究』,第29号,pp.13-20
発】(1)平成25年6月:「幾何原本」とその幾何学受容への影響(単),全国数学教育学会第38回研究発表会
学会活動への参加状況
(1)平成25年11月21日:上越算数・数学教育研究大会出席, (2)平成25年11月16日〜平成25年11月17日:日本数学教育学会秋期研究大会出席, (3)平成25年8月2日〜平成25年8月5日:日本数学教育学会算数・数学教育研究全国大会出席, (4)平成25年6月22日〜平成25年6月23日:全国数学教育学会第38回研究発表会出席
◎特色・強調点等
本年度の研究において,教育基盤の見直しにとって不可欠な「数学教育における文化的価値」を考究し,文化的価値に根ざす教育実践を企画・評価する枠組みを開発して,学校数学の基盤を明確にする取組を前進させることができたと考える。今後もこの研究をさらに進めていき,その成果を学校教育にはもちろん,大学教育・大学院教育にも反映させていきたいと考えている。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
・ 新潟県数学教育会理事
・ 教員免許状更新講習(長岡技術科学大学)
◎社会への寄与等
各種算数・数学教育研究大会の指導助言を行ったり,教員免許状更新講習の指導を行ったり,地域社会の教師と交流する中で互いの研修を深め,教育研究向上に寄与できたと考える。