長谷川 正 規(講 師)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
合奏関連の授業では,毎年流動的な履修人数に対応するため,楽譜の作成等授業方法の開発を行った。指揮法の授業においては,例年通り合奏の指揮実践する場を用意することができた。特に2013年度は,弦楽器も含めた合奏の指揮を取り上げられたことが良かったと感じている。成績評価法に関しては,特に演習形式の授業において,教材作成の課題や練習の状況等も重視し,授業外での取り組みも重視することとした。
【観点2】教育の達成状況
指導を担当した学生が中学校教員採用,あるいは講師として臨時採用された。2012年度の卒業生も小学校教員採用試験に合格するなど,一定の成果があがっている。引き続き,卒業生も含めて教材研究や情報提供の支援を行いたい。
研究指導
【観点1】学部
現場で求められる,様々なジャンルの音楽に関する教材理解を深める能力を養うため,卒業研究の他にもサン=サーンスやグリエールなどの楽曲の演奏研究を行った。また独奏以外に,吹奏楽や管弦楽作品の分析・演奏も行った。
【観点2】大学院
より高度な演奏表現能力の習得のため,修了論文に添付する演奏以外にも,パナシェ(R.ドゥハースト),パントマイム(P.スパーク)等の作品を取り上げた。独奏以外に,吹奏楽での合奏実践も行った。また,現場で実際に楽器の指導を行えるようにし,修士論文にその内容を反映させた。
その他の教育活動
・ 教職講座(直前実技指導,リコーダー)の実施(2名)
・ 本学吹奏楽団顧問
・ わくわく大学ウィーク「管弦打楽器の演奏技術を向上させよう」実施
特色ある点及び今後の検討課題等
県内外において管弦楽・吹奏楽に関する教育活動を行なっており,学生も含め現場における実践的な研究を行う基盤づくりに務めている。2013年度は,台湾の実践大学と学生の交流も行ったが,これを機に今後はグローバルな視点を持つ学生の育成も重要視したい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成26年3月:Musicking Musically 教科内容構成「音楽」(共著),上越教育大学
作】(1)平成26年3月:上越交響楽団第72回定期演奏会(指揮),上越文化会館大ホール
(2)平成26年3月:西日本医科学生オーケストラフェスティバルトレーナー(産業医科大学管弦楽団)
(3)平成26年2月:オペラ「ヘンゼルとグレーテル」(指揮),白根ラスペックホール
(4)平成25年12月:北区うたの祭典(指揮),新潟市北区文化会館ホール
(5)平成25年12月:北区フィルハーモニー管弦楽団第3回ファミリーコンサート(指揮),新潟市北区文化会館ホール
(6)平成25年11月:子どものためのアドヴァイスコンサート審査(上越音楽文化振興会)
(7)平成25年11月:高文連器楽・管弦楽専門部演奏発表講師(新潟県高等学校文化連盟)
(8)平成25年10月:Brass Collection Concert(金管五重奏)2013,上越教育大学講堂
(9)平成25年10月:上越市民吹奏楽団第29回定期演奏会(指揮),上越文化会館大ホール
(10)平成25年9月:Brass Collection 7(金管五重奏),新川文化ホール小ホール・北日本新聞ホール
(11)平成25年9月:上越交響楽団第71回定期演奏会(指揮),上越文化会館大ホール
(12)平成25年8月:全日本医科学生オーケストラフェスティバルトレーナー(全日本医科学生オーケストラ連盟)
(13)平成25年7月:北区フィルハーモニー管弦楽団第2回定期演奏会(指揮),新潟市北区文化会館ホール
(14)平成25年6月〜平成25年7月:新潟県音楽コンクール管楽器部門審査(新潟県,新潟市,長岡市,上越市,新潟日報社,新潟放送)
国際研究プロジェクトへの参加状況
(1)吹奏楽の合奏法・指揮法,代表者:歐陽慧剛(実践大学(台湾))
学会活動への参加状況
(1)平成25年6月8日〜平成25年6月9日:日本音楽表現学会第11回(イーハトーヴ)大会
外国における研究の状況
(1)平成26年3月23日〜平成26年3月26日:台湾 上越教育大学におけるミュージック・イン・コミュニティー
◎特色・強調点等
演奏活動において,大学と地域,海外を結びつけることができた。例えば,台湾・実践大学との交流は,その後も本学と台湾の学生が関わりを続けるきっかけとなった。また,南区音楽祭プロジェクトや北区うたの祭典では,地域の演奏家やスタッフとともに,より地域に密着した演奏会を開催することに貢献した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年10月26日:葛塚東小学校 全校体験教室 〜歌とオーケストラの出会い〜 指揮(北区フィルハーモニー管弦楽団)
(2)平成25年9月27日:金管五重奏による音楽鑑賞教室(Brass Collection)
(3)平成25年7月31日:教員免許状更新講習講師(上越教育大学)
(4)上越地区吹奏楽連盟理事
◎社会への寄与等
平成25年度行った社会貢献活動は,全て依頼によるものである。指揮・管楽器(特に金管楽器)の奏者は,新潟県内にそう多くないため,審査・指導のニーズに応えることができているものと感じている。今後も時間が許す限り,依頼に応じていきたい。