松 尾 大 介(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態,学習指導法等の教育方法に関する取組状況
授業の導入では,各学生に動機を持たせたうえで実習等に取り組めるようレクチャーしている。彫刻を中心とした立体表現の工程の特徴について,実体験を通して理解できるよう配慮している。授業時間内での彫刻的な表現にとどまらず,それぞれの多様な表現へと学生の視野が広がるように支援している。
○成績評価法に関する取組状況
成績評価では,制作過程の試行錯誤を重視している。また最終日には作品を展示し,合評会を開くことで,教員や学生の多様な考えに触れながら,客観的な評価が得られるよう留意している。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
修了生2名のうち1名は,福祉にかかわる民間企業に就職し,もう1名は中学校の非常勤講師として勤務している。
研究指導
【観点1】学部
今年度,研究室の学部生はいなかった。
【観点2】大学院
修了生2名のうち1名は,新潟県にゆかりの深い木喰の彫刻に着目しながら,地域に残される文献の仔細な検証と併せて,造形物と人との関わりを実地で考察し,修士論文としてまとめた。もう1名は,20世紀の代表的な彫刻家である細川宗英の表現に着目しながら,彫刻表現と身体性とのかかわりについて,考察し,修了論文としてまとめた。
特色ある点及び今後の検討課題等
教材開発の延長として学生の実技能力を向上させるため,全国的な展覧会への出品を支援した。大学院2名が,国展(全国公募,国立新美術館)へ入選した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成26年3月:彫刻表現における「プレフィグラツィオン」の一考察,美術教育学研究,46号, pp.253-260
作】(1)平成26年1月:『小さな焼却炉』,第49回昭和会展(日動画廊,東京)
(2)平成25年10月:『F氏の地球』,第36回国画会彫刻部秋季展(東京都美術館)
(3)平成25年9月:『小さな恒星の行方』,緑の中の小さな彫刻展Vol.2(ギャラリー華,東京)
(4)平成25年8月:『小さな焼却炉』,第49回昭和会展招待作家選考会(日動画廊)
国際研究プロジェクトへの参加状況
(1)蝋型鋳造(イタリア式)による新しい彫刻表現の研究,代表者:中村義孝(筑波大学)
学会活動への参加状況
(1)平成25年10月11日〜平成25年10月13日:第52回大学美術教育学会・京都大会, (2)大学美術教育学会総務局理事(大学美術教育学会)
◎特色・強調点等
科学研究費の助成による「蝋型鋳造(イタリア式)による新しい彫刻表現の研究」の分担者として,蝋型美術鋳造の技法研究を行った。筑波大学芸術系棟で開催された研究例会で研究内容について意見を交換した。それらの成果を,第36回国画会彫刻部秋季展(東京都美術館)で発表した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年7月30日:教員免許状更新講習(上越教育大学)
(2)第87回国展審査・運営委員(国画会)
(3)上越市美術資料収集委員会(上越市教育委員会)
(4)上越市美術展覧会運営委員会(上越市教育委員会)
◎社会への寄与等
第43回上越市美術展覧会では,運営委員として適切な展覧会の企画・運営,市民対象の鑑賞会の講師などに従事し,地域の芸術文化の普及に寄与した。